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「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

干支茶碗

2018年01月06日 | お茶三昧

 

戌年の稽古始に、干支茶碗を出しました。
可愛らしい犬が付いています。

暮れに「確か12年前の茶碗があったはず」と用意しておきました。

おかげさまで、十二支のお茶碗はそろっているようです。
それぞれに趣も、手にしたいきさつも違いますが、
みなその年を一年間、彩ってくれそうです。

兎や辰などは、道具組に都合よく時々使われるので、
中には立派な茶碗も目にすることがありますが、
総じて干支の物は、主役にはならないことが多いので、
楽しめるものが一つあればと、気軽に手に入れているうちに、
いつのまにか一回り揃いました。

干支の色紙も一回り揃っていると良いのですが、
これはどうも偏っているようです。
来年は自分の干支ですから、ちょっと頑張ってみようかしらなんて。
そんなことを考えているうちに、
一年はきっと瞬く間に過ぎてしまうのでしょう。

やりたい事をできるだけやって、悔いなく過ごさなくてはと思いますね。
まずは楽しく稽古の日々を送りたいです。

 

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姥口釜で

2017年12月27日 | お茶三昧

私の好きな、仙叟好みの柏葉姥口釜です。
和銑(わずく)の古いお釜で、大切にしています。
大切にということは、毎年必ず出して使うということです。
骨董で見つけましたが、和銑のお釜は使うほど味が出るようで、
手に入れたときより、ずっとよく見えます。

「和銑(わずく)」とは、砂鉄から製錬するという、
日本古来の技法を用いて精製した鉄のことをいいます。
明治時代以後、輸入された鉄鋼石を原料とする「洋銑(ようずく)」に比べて、
手間がかかり、作ることのできる量が限られています。
洋銑に比べてさびにくいのが特徴です。 

初釜で、小間の薄茶席には姥口釜を使おうと思っていますので、
初めて使う方が慌てないように、出してきました。
柄杓の掛け方が違うだけですが、一度使っておけば、間違えずに済みますね。


「なんで姥口があるのに、爺口がないのかしらね」と疑問。
入れ歯のないおばあさんの口のような姥口ですが、
おじいさんの口も同じですものね。
そうしたらある方が、
「おじいさんは爺口になるほど長生きではないからでしょう」
ですって。
何ともお気の毒なことで。

最近は歯を長持ちさせたり美しく見せる、小物や技術が進歩しましたから、
姥口なんていうおばあさんも少なくなりましたけれど。

そういえばお抹茶に「祖母昔(ばばむかし)」がありますね。
家康ゆかりの上林の濃茶ですが。
やはり、はは・・そしてばば・・がいい。
年を取ったら、女の方がちょっと得だと思えて来ました。

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イブの稽古のそのあとは(追伸あり)

2017年12月24日 | お茶三昧

    

今日はクリスマスイブですね。
こんな日に、独身女性が三人もお稽古らいらっしゃいました。
巷で言われているほど、
クリスマスはみなカップルで過しているわけではないのですよね。
ちゃんとお稽古をしたり、家族で過ごしたりですよね。

かわいらしい兎のフィナンシェをお干菓子代わりにして、
たっぷりとしたお薄を頂きました。

炉になってから、初めての「行台子」の稽古をしました。
先日亡くなった茶友さんと、
「もうすぐ教えるので、忘れているといけないから予習しましょうね」
と約束していたのですが、一緒に勉強することができませんでした。
台子を出す気力も薄れて、なかなか気持ちが向きませんでしたが、
やっと気を取り直して、今日はぶっつけ本番でお稽古しました。
一度は完璧に覚えたと思っていたお点前も、
寄る年波で、最近はしばらく教えないと、
どっちだったかしら・・なんて迷うことも出てきました。

感心なことに、予告をしておいたので、
お稽古の方も予習をしていらっしゃいました。
「行之行台子」のお点前はじめてのかたも、頑張ってくださいました。
お点前をしているとき、私にとってはさらに教えているときが、
全てを忘れさせてくれます。


クリスマスイブはこのようにして半日過ごしましたが、
夕方からは、お稽古のあとで、
イブを美味しいお食事をして過ごすことになっています。

おいしいものがあとに控えていると、
お稽古をしていても、気もそぞろになってしまいそうですが。

では皆さんも素敵なイブをお過ごしくださいね。

 

 

追伸

美味しいお食事の内容は、
鰻重&サラダ&ケーキ&ワインでした。
ケーキは「サバラン」
私らしいケーキを選んでくれたのでしょうでしょう。
クリスマスらしくなくても、
今一番食べたいものを食べよとということになったのですよ。
果物は食べきれずにお持ち帰りしていただきました。
ご報告まで。

 

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忙しさをちょっとわすれて

2017年12月14日 | お茶三昧

   

十年以上使っているクリスマスのお茶碗。
何気なく手に入れたのですが、
毎年こうして出しては、少しだけクリスマスです。

今日の午前の稽古はベテランさんが集って、あれこれと楽しみました。
私も濃茶のお相伴をしたりして、のんびりとしました。
ベテランさんは、
「えっそれでいいのかしら」とか、
「何か忘れていません」とか言えば、
「あらそうでした」となどと言いながらお点前が進みます。
一緒にお客様に加えていただくこともできます。

近々研究会で、お点前をする方のリハーサルにお付き合いしながら、
お菓子とお茶でお腹もいっぱいで、
「お昼はいりませんね」と。
師走も半ばの稽古も何やら穏やかに過ぎていきました。
皆さん忙しくいろいろとおありだった一年でしたから、
ょっとだけそれをわすれて過ごす時間になったでしょうか。

午後の方が見えるまで少し時間がありましたので、
一人でお点前をしながら、私は足腰の調子を確かめました。

お正月には皆さんの前で、濃茶のお点前をしなくてはなりません。
よろよろしたりしたら恥ずかしいですものね。

今よりももっと・・などとは言いませんが、
できるだけ長く現状維持したいものです。

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無事是貴人

2017年12月10日 | お茶三昧

 

そろそろ、この言葉をかみしめる時期になりました。
残り僅かの日々も無事でありますように。

酉年も、最後にもう一度、心に刻んでみましょう。

淡々と年の瀬の稽古も日々がかさねられて、
「一年が早いですね」の言葉が、繰り返されます。

「ずいぶん手がおおきくなったわね。」
四年生からはじめて中学生になったS君の、
成長した手の大きさに驚かされました。
「初めはお茶碗が大きく感じました」
彼はそう言って笑いましたが。

時が確実に過ぎていることを感じさせてくれるのは、
そんな何気ない一瞬でしょうか。

いえいえ、我々だってきっと、
まだ成長(そう願いたい)し、
変化(これが恐ろしい)していっているはずですよね。

 

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臘八にキササゲを

2017年12月08日 | お茶三昧

今日は12月8日「臘八」( 臘月の八日)で、
お釈迦様が悟りを開いた日です。

お坊さんの何日間か続けた、一年で一番厳しい修行(臘八接心)が、
明ける日でもあるそうです。

     

床に初めて「キササゲ」を入れてみました。
いかにも「臘八接心」にふさわしい風情ではありませんか。
椿は、「加茂本阿弥「」です。
この麗しく清楚な椿に添えられた不思議な姿は、
12月ならではの取り合わせですね。

これはすでにドライフラワー状態ですので、
水がなくてもずっと持ちます。

一体どんな花かと調べてみました。

花はこの様で、

こんな実ができて、それが最後には、
えもいわれぬ面白い姿で、花入れに納まるのですね。
そういえば生け花の花材として、見たことがあるような気もします。
「利尿剤」としての薬効もあるそうです。


どのような植物も、花だけでなく枯れた姿も、
見方や使い方で、そこに美的価値を見つけられるものですね。
毎日眺めていると、愛着も出てきますよ。
大切に取っておいて、又使ってみようと思います。

 

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お点前デビューは嬉し

2017年12月07日 | お茶三昧

   

先日パレスホテルで頂いた、スゥィーツセットのケーキです。
中はマロンですが、周りは豪華な生クリーム。
若いころなら、ぺろりと食べてしまいましたが、
最近は半分でも持て余すようになりました。
淋しいですね。

ある方がおっしゃっていました。
若いころはお金がなくて、思い切り食べられなかった美味しいものも、
やっといくらでも食べられる経済状態になったのに、
もうたくさんは食べられなくなってしまったと。
そんなものなのですね。
美味しいものは、食べられるときに食べておかなくてはと思います。

さてそろそろ社中の初釜の内容をまとめつつあります。
今年は三月に東博で御茶席を持ちましたので、
社中だけのお茶会は持ちませんでした。
来年は久しぶりに社中水入らずのお茶会が楽しめます。
というわけで、初釜恒例の、「新人さんの初点前」の候補を決めました。
お稽古を始めて二年くらいすると、皆さんの前でお点前デビューをします。、
12月に入り、その方達に、
「お点前していただきますよ」とお知らせをしています。

皆さん一瞬「ええ~わたしなんかまだ・・」とおっしゃいますが、
すぐに「頑張ってみます」と気合を入れなおしてくださいます。
若い方はお着物のことを考えるのも楽しそうです。
ひたすらその日まで、「平点前の復讐しかしません」という方もいらして、
その日に向かう気持ちはそれぞれのようですが、
でも目標ができたことでの気持ちの盛り上がりは皆同じようです。

ベテランと新人、そして中堅と、
皆で楽しめる初茶会にしたいといろいろ考えています。

 

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茶事の興奮冷めやらず

2017年11月26日 | お茶三昧

温まった部屋の中で、午後にはすっかり開いた椿。
日曜日の稽古はのんびりと進んで。

先日の口切の茶事の後、
反省会と称して集まった方達の話。

茶事の後の興奮が冷めやらず、いろいろと盛り上がったらしい。

「茶事100回を目指して頑張ろうではないか!!」
( 茶事はそのくらいやらないとわからないと、私にいわれたとか・・言ったかしら・・)
そんな声も上がり、もう来年の目標も決まったということ。

いいなあ、なんだかとてもうれしい。
そうやって楽しんでもらえることが、私の願いだもの。
一緒に私も100回やった気分にしてもらえるかも。

でも楽しみ方はいろいろ。
無理をしないで、それぞれの自分のペースで。
「私の受け入れ態勢はいつもできていますよ。」

外は寒くなってきたけれど、皆さんの熱い話に私が温まった一日。

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開門落葉多(門を開けば落葉多し)

2017年11月24日 | お茶三昧

        

今週からこの軸を掛けてみました。
「開門落葉多」(門を開けば落葉多し)

この語は「聽雨寒更盡」(雨を聞いて寒更つく)の後に続く対語です。

寒い夜更けに夜通し聞こえた雨の音に寒さが身に染みた一夜。
しかし朝起きて門を開いてみると、そこここに散るたくさんの落ち葉が。
雨の音と思ったのは降りかかる落ち葉の音だったのだ。

というのが直訳ですが。
更け行く秋の風情と、その侘しさを味わい楽しむ心境が、
そこはかとなく伝わる語句でしょうか。

この軸は寛州老師の自画賛ですが、画が何とも素朴で、
皆で「描けそうで描けないですね」と。

禅語として深めれば、
又もっと厳しいところまで読み取らなくてはなりませんが、
私のような凡人はそこまでで十分心に深く染み入ります。

今日は、秋の味覚のリンゴや柿、洋ナシなどを頂きながら、
晩秋の風情を味わいつつのも、味覚の秋、食欲の秋、の稽古でした。
美味しい美味しいと頂きながら、
"門を開けば落葉多し"の境地はまだまだ遠くと・・。

 

 

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陰と陽の調和

2017年11月23日 | お茶三昧



「茶の湯には梅寒菊に黄ばみ落ち青竹枯木暁の霜」

十一月になり、口切の頃になると、
必ず想い起こされるのが、この利休道歌です。
この歌は茶の湯における陰と陽の調和について教えているといわれます。
「梅寒菊」は、梅( 陽)と寒菊( 陰)の対比。
「黄ばみ落ち」は落ち葉( 陰)にたいする紅葉( 陽)の美しさ。
「青竹」は新しい垣根( 陽)と庭の「枯れ木」( 陰)
「暁の霜」は暁の陽と霜の陰のイメージの対比を。
こんな風に解釈できると教えていただいたような。
又別のとらえ方もあるようですが。

初めはあまりピンと来ないまま、心に残らなかったのですが、
口切の茶事などを行うようになって、少しずつ、
この時期の陰陽の風情が理解できるようになったような気がします。

茶の湯における陰と陽は、どこまで深いのでしようね。

さて紅葉が関東でも見ごろを迎えつつあります。
今年は皇居の紅葉見物を計画しています。
ランチ仲間と、食事の前に行って見ましょうということに。
いつか行きましょうと言っているだけではと、
今年は決行することにしました。
通り抜けの期間は12月2日から。
今から楽しみにしています。

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きっかけになれば

2017年11月21日 | お茶三昧

今日は小学校の茶道体験授業に行ってきました。。
毎年、日暮里駅から谷中霊園の中を歩いて向かいますが、
もう何年続いているでしょうか。
いろいろと歩きながら思い出すことも。
一度は計画していながら、3.11の大地震で中止に。
インフルエンザの流行りの頃は、
学級閉鎖で延期したりしたこともありました。
あとどれくらいできるかと思いますが、
要請があれば続けていきたいです。



四年生二クラス、63人の児童とお茶体験を楽しみました。
今回は、学校の近くにお家のある社中の方が、
お仕事がお休みということで、お手伝いに駆けつけてくださいました。

いつもは、準備に、後片付けに私一人で大忙しなのですが、
よくわかっている助っ人に、とても助かりました。

学校でご用意いただいた子供たちのお菓子はこれです。

谷中名物「10円饅頭」

私の説明と、見本の盆略点前を見た後、皆でグループごとにわかれて、
見よう見まねですが、お茶を点て合います。
このお饅頭を、じっくりと大事そうに味わいながら頂くお茶は、
初体験の子供達にも、美味しいと満足そうでしたよ。
一クラス1時間( 50 分程)ですので、もう少し時間があればと思いますが、
長すぎても集中力が持続しませんから、案外丁度良いのかもしれません。

担任の先生も、子供の点てるお茶を頂くことができて、
子供達の指導に気を使いながらも、一時楽しんでいただけたのではと。

体験終了後、お手伝いいただいた方と帰りがけにランチに寄りました。


このランチセットに、豆乳粕汁を付けて。

美味しいおにぎりで、又近くに行ったときは寄ってみたいと思いました。

早朝からお昼までで一仕事終えられたので、
帰宅後、近くの病院まで、定期検診の結果を聞きに行きました。
以上なしということで人まず命拾い。
頸動脈のエコーも、血栓もなく流れも良好で大丈夫。
もう少し、お茶を楽しむ生活を続けられそうですね。

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一番贅沢なものは

2017年11月20日 | お茶三昧

   

今日はお茶友さんとの、月に一度の勉強会でした。
四ケ伝のお点前を二つしてみました。
「唐物」と「台天目」です。

日頃皆さんに稽古をしているお点前ですが、
自分で真剣にお点前することは最近ありませんでしたので。
「こうやってお点前をする機会を持つのは貴重ですよね。」
とお互いに自分がお点前をする時間を大事にしています。
日頃口だけですし、ほかの方に見て頂くという緊張感も、
私にも時々は必要なことだと日頃から感じていますよ。

帰りがけに、お友達のご主人が、
家庭菜園に咲いているお花を切ってきてくださいました。
お荷物になりますが、と言われましたが、
お花は何より、お荷物なんかになりません。
家に帰って早速、玄関用とお仏壇用に分けて飾りました。
お花は生活の中で、一番の贅沢だといつも思います。
無くても何も困らないけれど、あるだけで、生活の潤いが全然違いますから。
ちょっとでもそんな贅沢ができるように、日々頑張らなくてはと思います。


実は今日の勉強会は、予定より一週間延期をしました。
お友達が、お弟子さんと名残の茶事をした後、そのお疲れが出て、
腰が痛くなり、しばらくお医者様に通われたのです。
やっと痛みが取れて、良くなりましたということで。
私も、口切の後、準備で何かと体を使ったので、
終わってから、少し疲れが出ましたが、大事には至りませんでした。
自分では今までと同じつもりでも、確実に体は衰えていますから、
無理はできないと思いました。

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後始末

2017年11月18日 | お茶三昧

もう咲き終わったはずのシュウメイギクの花が
遅れて最後の一輪を開きました。   

「お茶事の床を飾った侘助が可憐に開きました。この度の、稽古茶事のおり、
亭主の役目をさせていただきましたことを御礼もうしあげます。
先生をはじめお仲間の助けが大きな力となりました。反省するところも多々ありましたが、
誠心誠意努めたこと、貴重な経験となりました。本当にありがとうございました。
これからも精進いたしますので、ご指導ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。」」

口切でご亭主をなさった方からの茶事の後のお手紙です。

記念にお持ち帰り頂いた侘助のつぼみも開いたようです。
その美しさは、きっと心に深く残ることでしょう。
お花をくださった社中の方にもわざわざお礼に伺ったとか。

会計をしてくださったもう一人の亭主さんからも、
翌日には会計報告が届きました。

お茶事は本当に準備が大切です。
更に終わったあといかに後始末をするかということが、
その後の成長に繋がります。
ああ終わった、後始末はちょっと落ち着いてから・・そう思いたいのが人の常です。
私も「お疲れ様ゆっくり後始末をしてくださいね。」と、
ねぎらいの気持ちを込めてそう言うことが多いですし。

さっと後始末をして、次に目を向け、ゆっくりと歩きだす。
そんな姿でありたいですね。

私もお稽古で、お茶で大切なことは片づけだと教えていただきました。
反省をするということも含めてですが。
お稽古の後の片づけを見るとその方の品格がわかるものです。
それは歳に関係なく、若い方でも、出来る方はちゃんとなさいます。
出来ていないときは、
「ああ私の指導が悪いのだわ」といつも反省させられますが。

今年も残された日々がどんどん過ぎていきます。
そろそろ、この一年何をしたかしらと思い返す時期ですね。

中途半端になっていることがあったら、
後始末をちゃんとしなくてはと思います。

 

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こだわり

2017年11月13日 | お茶三昧

   

今回の口切の茶事のご亭主さんは二人で力を合わせてでした。

緊張した口切も終わり、
壷の飾り紐も上手にに結べていました。

 お菓子担当の方は、主菓子はとらやにこだわったのですよ。

今までは手作りにこだわったのですが、
なかなか満足のいくようにできないとギブアップでしょうか。
私はそのほうがずっと心がこもっていてよいと思うのですが。
ご本人は、お茶名を頂いた記念なので、本当に美味しいお菓子をとの願いが強く。
そしていろいろな候補の中で、やはりきんとんを選ばれました。

これが去年の名残の時に、ご亭主さんのために、
お菓子係りとして作った手作りのきんとんです。

写真で見る限り負けていませんよね。
ちょっと小ぶりかしら・・
こちらの方が繊細に感じません。( 身びいきです)
でも今回は本人が納得するものをおだししたいと思ったのでしょう。
皆さんに喜んでいただけましたから、良かったですね。

 

お花担当の方の、これもこだわった椿の花。
気に入った花をあちらこちらと探して、
社中の方のお庭で、侘助がつぼみを膨らませていると聞いて、
有難くいただきに行きました。
当日はその凛としたつぼみが、お席を引き締めていました。

主茶碗は記念にと、このためにご自分で求めた備前でした。

おけいこの延長で、楽しむ茶事です。
お道具はほとんど私が用意しますが、
そんな中でも、一つずつでも自分のこだわりで準備できるものを
増やしていけば、自分らしさを演出できますね。

たくさん稽古茶事で経験を積んで、
いつか自分ですべてプロデュースしたお茶事をと期待しています。


茶事終了で、ほっと一息

2017年11月12日 | お茶三昧

    

口切の茶事が無事に終わりました。

待合の掛物は「寿」
本席の軸は「平常心是道」

お二人のお茶名をお祝いする気持ちと、
これからの精進を誓う気持ちのあふれる席となりました。

 

濃茶の茶杓の銘は「謝茶」
薄茶は「みのり」
お一人はお茶に感謝、
お一人は、頑張ってきた一つの結果としての実りでしょうか。

細かいことはいろいろ反省する点(突っ込みどころ?)もありますが、
皆さんよく頑張られたと思います。

お客様を見送って、茶室で亭主二人は残心のひと時。

ご亭主さん
「悔いが残ります」と。
私は
「悔いの残らなかったことなんて一度もないですよ。」と。

その気持ちを反芻して、次の目標に向かうことが大切なのではと。

私もお二人の記念の茶事を応援して差し上げられて、ほっとしました。
これで今年の行事は終りましたので、
あとは炉のお稽古を静かにのんびりとして、年を越しましょう。
と言いつつ、もう12月に入れば、初釜の計画を立てなくてはですが。
こんばんはゆったりした気持ちで休めます。

亭主さんも、お祝いしてくださったお客様もお疲れ様でした。
楽しく思い出に残る一日iになりましたでしょうか。

ひとまず無事終了のご報告です。

 

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