「茶の湯には梅寒菊に黄ばみ落ち青竹枯木暁の霜」
十一月になり、口切の頃になると、
必ず想い起こされるのが、この利休道歌です。
この歌は茶の湯における陰と陽の調和について教えているといわれます。
「梅寒菊」は、梅( 陽)と寒菊( 陰)の対比。
「黄ばみ落ち」は落ち葉( 陰)にたいする紅葉( 陽)の美しさ。
「青竹」は新しい垣根( 陽)と庭の「枯れ木」( 陰)
「暁の霜」は暁の陽と霜の陰のイメージの対比を。
こんな風に解釈できると教えていただいたような。
又別のとらえ方もあるようですが。
初めはあまりピンと来ないまま、心に残らなかったのですが、
口切の茶事などを行うようになって、少しずつ、
この時期の陰陽の風情が理解できるようになったような気がします。
茶の湯における陰と陽は、どこまで深いのでしようね。
さて紅葉が関東でも見ごろを迎えつつあります。
今年は皇居の紅葉見物を計画しています。
ランチ仲間と、食事の前に行って見ましょうということに。
いつか行きましょうと言っているだけではと、
今年は決行することにしました。
通り抜けの期間は12月2日から。
今から楽しみにしています。