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「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

ハンバーガーのような最中

2017年11月11日 | お茶三昧

 

最中の皮を頂きました。
ハートやら、サルやら、ハロウィンのカボチャ、お星さまと、
十種類の形をした最中の皮のセットでした。
何を挟んでも美味しいと書いてありました。
ひとまず和風にと、カステラと餡を挟んで皆さんと頂きました。
カステラを小さく切るのもわびしいので、出来上がりはこのように。
まるでハンバーガーですね。

手で持って、ぱくりと頂きましたが、美味しかったですよ。
三位一体となった皮と、カステラと、餡。
絶妙なコラボと言いますか、乙なな味でした。

さて今日は炭を洗いました。
口切の炭斗は「瓢(ふくべ)」を。

本来は、その年の実で作って、使い捨てですが、
そうもいきませんね。
大事に何度も使っています。

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切った、貼ったで大笑い

2017年11月10日 | お茶三昧

 お茶事もたくさんありますが、
それぞれその茶事に必要な特別の道具があります。

口切の茶事に使う道具と言えば、このセット。

この道具を使って、壷の口を切り、
中からお茶を出して、再び口を封印します。
それだけのことにいろいろと作法があり、
昨日も亭主をする方が、実際に切ったり、貼ったりする稽古を、
熱心になさって帰りました。

小刀を使って切るのも、実際にしておかないと上手に切れません。
なんとかコツがつかめたようです。
封印する紙に糊をつけるのもなかなか大変なのですよ。
「家で糊のつけ方を練習しておきます」
と宿題をお持ち帰りです。

この切ったり貼ったりで、大笑いをしました。
私があらかじめ貼っておいた茶壺の封印をを切り、
中からお客様の希望の濃茶の袋を取り出し、又紙で封印をしてから、
「これを本番で切ればよいのですね」と言ったところで気が付きました。
本番用のお茶の袋を入れないで、封をしてしまったのではと・・・
外にちょこんと出ているお茶の葉の袋を見て、二人で大笑いでした。
もう一回練習できますと、また切って、
今度は抜かりなく壷にすべて納めて封をして。
これで良しと後片付けをして、
「では又前日準備に来ます」と言って、お帰りになりました。
が、しばらくしてメールが。
もしかして、薄茶用の詰め茶を入れなくてはいけないのではと。
そうでした、別にしてあった薄茶用に壷の隙間に詰めるお茶を、
私も、切った貼ったに気を取られていて、綺麗に忘れていていたのです。
これには私一人でも大笑いをしてしまいましたよ。
結局前日準備の時に又もう一度、"切った貼った"です。

こんなことをしながら、
茶事の準備は、着々と( 多分)進んですます。

 

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位置が大切なんですね

2017年11月03日 | お茶三昧

  

「炉縁四等分、指一本」
これは私がお茶碗を出す位置を教えるときの言葉です。
炉縁の四等分の位置が、お茶碗の中心に来て、
お釜の蓋との間を指一本分開ける位置にお茶碗を出す、ということです。

亭主が無理なくお茶碗を出せる位置です。
そして客は、亭主の出したその位置に返すようにします。
適当なところに返したら、亭主は茶碗を取りにくくなります。

このことは一つの例ですが、
帛紗の置く位置から、水指の置く位置、
亭主の座る位置や向きまで、畳一目の単位で決まっている物もあります。
それをなかなか初めは理解できない方もいらっしゃいますが、
自分がやりにくいと感じて、初めて納得します。
「位置って大切なんですね」と。
その位置が決まってくるとお点前も美しく見えるのですよ。

文化の日の今日は、祭日ですが、稽古場は大賑わいでした。
「お休みの日だから日中に来られます」という若い方たちがいらしたり、
久しぶりに茶友が、「近くのお茶会に来たから」と、
お顔を見せてくださったりしました。
明日は、別所温泉での大学の同窓会に出かけます。
紅葉は待っていてくれているでしょうか。

 

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手作りでも、一生物

2017年11月02日 | お茶三昧

  

「たねや」の栗きんとん「西木木(さいきぼく)」

頂いたお菓子、、皆さんにお出しする数はありませんので、
一人、治兵衛さんの銘々皿に盛って楽しみました。
ああ・・至福のひと時。

 

今日は紹鷗水指棚をだしましたので、
薄茶は「貴人清次」のお点前をしました。
身分の高い方と、その方に同伴された方にお茶を差し上げるお点前です。

貴人清次といえば、あの「千鳥茶巾と千鳥板ね」と、
皆さんいそいそと準備をなさいます。
時には風炉のお点前でも嬉しそうに千鳥板を出して懐に。
「それどこで使うの」と言われて・・「?」となったりしますが。
千鳥板が必要なのは、炉のお点前の時だけ。

こんなかわいらしい、茶巾を置く三角の板が、大切な小道具なんですよね。
この小さな板は、もちろん道具屋さんでも売っています。
でもこれは、私が稽古に通っていたころに、
先生か板を切ってもらって何枚か手作りされたものを、
一枚分けてくださった思い出の板です。
本物?を買っても良いのですが、これで十分間に合いますので、
今でも大切に使っていますし、きっと一生物です。
まあ、何度か、お稽古の方の懐に入ったまま、
しばらく家出をしたこともありますが。

この千鳥板を使うたびに、くださった先生を思い出しますから、
小さいけれど、思い出に繋がるという事では、
けして他の道具に負けてはいないですね。


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後の月見

2017年11月01日 | お茶三昧

「栗まろ」( 鶴屋吉信製)


「弾く琴の 音(ね)のうちつけに月影を 秋の雪かとおどろかれつつ」紀貫之

月のきれいな夜でした。
月の歌はさぞかし秋の歌が多かろうと思いしが、
意外と春の歌が多いことに気づいたのです。。
秋は月だけだが、春は花も付いてくるからかしらなどと、変に納得。

秋は月だけに気持ちが向いて、それで思いが強まるのでしょうね。
十三夜の「後の月見」が終わると、秋深しの感がますます強まります。

 

LINEで届いた月の写真です。
都会の華やかな明かりにも負けてはいないようですね。
稽古の手を休めて眺めた、郊外の街の空にも同じ月が輝いていましたよ。
「わあ綺麗」と異口同音に出る言葉がお互いの気持ちを寄り添わせます。

私にはあまりなじみのないハロウィンとやらも終わり、
眺めるだけで、満ち足りた気持ちになる月見も終わり、
後は年の瀬を迎えるばかりなるかなと少しせわしさを覚えます。

今日から炉の稽古になりました。
 

昨日小豆を煮て準備をした粟善哉を頂きながら、
半年ぶりのお点前を確かめ合う一日。

風炉のきりっとしたお点前も良いですが、
私はゆったりと時間の流れるような炉のお点前に惹かれます。


 

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柿と栗・・栗名月も近し

2017年10月30日 | お茶三昧

         

しばらくの間、玄関で柿とススキが皆さんをお出迎えでした。

もうすく後の月見ですね。
中秋の名月を見て、その次の十三夜の月見をしないと、
「片月見」と言って良くないとされているようです。

今年の十三夜は、11月1日ですが、
台風も去って、晴天が続くようですから、お月様に会えそうですね。
中秋の名月は「芋名月」後の月を「栗名月」とか「豆名月」と言ったりします。

今日と明日で、炉と風炉の入れ替えをします。
道具によってはよく乾かさないとしまえないものもありますから、
当分納戸の中にいろいろと広げておくことになりますが。

口切の準備もしなくてはと、天気の良い時にガラス拭きです。
本来ならば、畳替えをしたり、生け垣の竹を新しくしたりと、
お茶の正月の支度をするところですが、
ベランダ茶庭に、マンション茶室ですから、できることも限りがありますので、
稽古茶事と言えども、せめて何か清々しさを感じていただけることはないかと、
日々考えを巡らせています。

口切には、柿と栗を懐石やお菓子に取り入れます。
これは、茶師が新茶を届ける際に、秋の味覚をお土産として持参したという、
古いしきたりにちなんでいるということです。
頂いたものを客に供することで、茶師の心配りをおすそ分けということです。

今回の口切のご亭主をなさる方たちは、そんなことにも気を配って、
お菓子や、献立を相談していました。

準備に精を出している方たちのためにも、
環境を整えて差し上げるのが私の役目です。
やはりまずはガラス拭きかしら。
お茶事の時が掃除時の我が家です。

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人生七十

2017年10月28日 | お茶三昧

 

今日はお茶名を拝受された方の引次式をしました。
利休像の軸を掛け、三具足を飾り、
私の真のお点前で、お茶名を引き次ぐことができました。
「身が引き締まりました。気持ちも新たにこれからも頑張ります。」
そんな言葉を伺い、私も責任を果たせて、ほっとしました。

軸には、千利休の辞世の句が。
人生七十というのは亡くなった年ですね。
その時代にしては、長寿でしょうか。
切腹ということがなければ、まだまだ長生きしたかもしれませんね。
今の自分を思うと、70才ではまだまだやれることはあったでしょうに、
さぞや口惜しかろうと。
でもこの句を読むと、思い残すことはなかったようです。

そんな言葉に接した今日、淡交会から何やら届きました。

  
開けてみるとお祝いの記念品でした。
古希、つまり70才のお祝いということです。
中身はこれから頂く予定の方には、お楽しみということで、
内緒にしておきましょう。

やっと利休さんに、年齢は追いつきました。
利休さんほど波乱万丈ではありませんでしたが、
それでもいろいろあっての人生七十。
今が充実していますから良しとしましょう。
さあ年だけは利休さんを超えますよ。

 

 


まず一年

2017年10月25日 | お茶三昧

 

10月もあとわずかになりました。
今年も残り少なくなってきて、酉年のお茶碗をまた使ってみました。
炉の時期に入れば、すぐに12年待ちの立場になるお茶碗です。
一年の経つのは早いですね。

今月で、お稽古をはじめてから丁度一年になる方が、
お二人いらっしゃいます。

    
お一人は午前中に、もうお一人は、お仕事帰りの夜のお稽古で、
きっとお顔を合わせたことがないと思うのですが。

石の上にも三年と言いますが、まず一年が無事に過ぎました。
一通り一年間四季のお茶を体験すると、
なんとなく稽古のイメージもなんとなく掴めてくるようです。
お稽古初めのころの皆さんの感想は、決まって、
「お茶の稽古がこのようなものとは想像もしていませんでした」
とおっしゃいますよ。
1~2年、お茶の頂き方、点て方をお稽古すれば、
何とか形になるものと思っていた方も、
「お茶がこんなに深く、限りなくやることがあるなんて・・」と。
そして認識も新たに、二年三年と続けることになります。

「気が付いたら10年経っていました」という方に、
近々お茶名の引次の式をしてさしあげます。
私の方も、
「気が付いたらもうお茶名なんて、過ぎてしまえば早いわね」
と、感慨深く、一生懸命励んできた姿を思い出したりしています。

20代だった方が、いつの間にかもうすぐ40才になっていたり、
いつまでも入りたてのままにまだまだ若いと思えた方も、
「え~来年50才なの」と、一年一年が過ぎてしまうとあっという間です。
ということは、私も年を取っているのですよね。

まず一年をクリアーされたお二人も、
一枚の出席簿が、二枚三枚と重なっていくことを楽しみにしています。

 

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台風の後始末・・そして新しいメル友

2017年10月24日 | お茶三昧

台風が去りましたが、
被害を受けられた方々には、こころよりお見舞い申し上げます。

私には、お茶会が雨に降られて残念でしたが、
おかげさまで、それほどの被害はありませんでした。

ベランダの鉢をすべて端に寄せて、避難させていたので、
今日は午前中がゆっくりでしたので、
フェンス側に移動して、現状復帰です。

   

来月の「口切」の稽古茶事のためにも、
ベランダを掃除しなければならなかったので、丁度よかったのですが。
ベランダ伝いに、待合から茶室へと移動しますので、
ここは当日は、露地になるのです。
私がこのマンションを終の住かと決めたのは、
この二メートルの奥行きのベランダでした。
「わあ、茶庭ができる!」と。

台風を乗り越えた花たちは、もう少し茶室の床で楽しめそうです。

ところで、若いメル友ができたのですよ。
お茶を始められて2年ほどの方ですが、
今少しずつお茶の楽しさがわかってきたそうで、
時々お話しをすることになりました。

わが社中にも、アラサー女子が数名いらっしゃいます。
そんな方たちと重なって、おたよりだけのお弟子さんができた気分です。

そうそう、若いの方がの一人はブログも書いています。
時々覗いてみるのですが、更新はのんびりとですが。
ブックマークに載せてありますよ。
初心者のブログになっていますが、その冠を取るのは何時かしら。

お茶は年齢を超えて、共通の話題が持てますから、
若い方との会話は、こちらもエネルギーをもらえます。
と言いますか・・私は精神的には今だにアラサーですけれど。

 

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オペレッタそして徳川茶会

2017年10月22日 | お茶三昧

台風が上陸しようとしています。
そんな週末、台風のように過ぎました。

昨日はオペレッタ「チャールダーシュの女王」を聴きに。
 

池田理代子さんが、初代チャールダーシュの女王役で、
久々に舞台に立つというので応援に。
村田孝高さんの歌と演技は、ますます磨きがかかって魅力的に。
其方は安心して楽しめたのですが、
理代子さんは十日ほど前に、肋骨にひびが入っていたと聞いていたので、
そのことが心配で、声を出したり、踊ったりするたびに、
大丈夫かしら、辛くないのかなあと。

素敵な衣装が着られるから、舞台に穴はあけないといっていましたが、
それは冗談で、責任感からの頑張りだったと思います。
こちらは終わってホッとしました。
舞台はとても暖かな、素晴らしい雰囲気のうちに、幕が下りました。

さてその舞台の余韻に浸る間もなくも、
今日は五時前に起きて、七時台の新幹線で名古屋に向かいました。
台風の近づく中、徳川茶会に。
前日から着物はもう無理とあきらめました。
もし帰りに新幹線が止まったりしたら、大変ですものね。
そんな最悪の事態も予測してです。

濃茶席の待合ですが、ビニールの覆いの下で雨をしのぎながらです。
前回はさわやかな風を感じながら、ここでお菓子をいただいたのですが、
さすがに今日はお席の中で。

 

薄茶席に続く道もこんな風に。
天候の影響で、少しは出足も鈍ったのでしょうが、
多くの方たちが、それも半数以上和服で参加されていました。

受付で、薄茶席11時50分から、濃茶席13時05分という券を頂いたので、
今回もまた、10時からの早いお点心でした。

御茶席や、お道具の写真は撮れませんので、
またまたお点心の写真でお許しくださいませ。 

     

濃茶席では筒井先生のわかりやすいご説明で、
いつもながらの楽しい和やかな雰囲気のお席でした。
偶然でしょうが、床のお軸が、先日の藝大茶会で拝見した軸と同じでした。
一休宗純の墨跡「初祖菩提達磨大師」
由緒あるお軸は何度拝見してもよいですね。
このお軸にまつわるお話も興味深く、
丈の長いこの軸のおかげで、床の天井が高くなったと。
おかげさまで、少し衰え気味の脳裏にもしっかりと刻まれたと思います。

お茶会の後も名古屋を見物しようと、
遅めの出発で予約した帰りの新幹線の切符でしたが、
台風上陸の前に東京に戻ろうと、時間を早めて帰路につきました。

オペラの余韻と、お茶会への期待のためか、
興奮してあまり眠れなかった昨夜です。
今日は早めに休みます。
選挙の結果もほぼわかりましたしね。
こちらの結果に台風の影響は出たのやら・・・

 

 

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掻立釻(かきたてかん)の音も楽し

2017年10月21日 | お茶三昧

    

今日はやつれ風炉で中置のお点前をしました。
急いで、二文字掻上げ灰を作ったのですが、
にわか仕事はダメですね。
気に入りませんが、やり直すには時間切れで、
灰はあまり見られたくありませんでした。

お釜は雲龍釜を使いました。

       
蓋には、掻立釻が付いています。
このふたに茶巾を置くときには、
茶巾で前にある釻を向う側に倒してから置きます。

    
その時に聞こえる鉄と鉄が当たって奏でる、
チリンという音が、とても風情を感じさせます。

お点前の度に、その音を聴きながら、
一手、所作が加わっただけで、
「ああいいなあ」と楽しくなるのは私だけでしょうか。

今日は、チリン!チロリン!、で一日終わりました。

 

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使うなら今・・重くなった傘に想う

2017年10月18日 | お茶三昧

 

今週は秋雨前線に居座られて、
和服で出かけるのにはちょっと気が重い日々。

先日の雨の日の外出で、一日中雨ということで、
折りたたみ傘ではなくて、和服向きの長い傘で出かけました。
ちょっと若い時に手に入れて、大事に使っていた傘です。
骨の数もたくさんで、持ち手も立派で、豪華なのですが、
片手で持って駅まで行く間に、腕が疲れてしまいました。
大ぶりなので、すこしでも着物が雨にぬれずに済むと思ったのですが。

今は軽くて丈夫な傘がたくさん出ていますから、
そんなな傘に慣れてしまって、腕力もなくなってきた腕には、
大きな傘が結構重いということがわかりました。

バックも、重いものより少しでも軽いものをと思いますし、
もう重厚な、立派なものはふさわしくないと思えてきました。

そうやって考えると、その年齢に会った持ち物というのがあるようで、
今持ちたいと思ったらその時に、それを思う存分使ったほうが良いですね。
大事に取っておいても、いざ使おうと思ったころには、
それには相応しい体ではないことに、なっているかもしれませんから。
着るものもそうですし、似合う時に惜しまず着てしまうほうが、
箪笥の肥やしで終わらなくて済みそうです。

 

お稽古に、毎回マイ茶碗を持っていらっしゃる方がいます。
気に入って初めて手に入れたお茶碗だそうで、
家で使うチャンスがないので、お稽古でどんどん使いたいのだそうです。
大事そうに持っていらして、
そのお茶碗でお稽古をして、又大事にお持ち帰りです。
なんとなくほほえましくて、何時かそのお茶碗から卒業するのかしらと。
そのお茶碗が殿堂入りしたら、新しいお茶碗に変えるのでしょうか。

今一番気に入っている物をとことん使う・・良いと思いますよ。

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雨でも晴れでも楽しい時間

2017年10月15日 | お茶三昧

         

秋雨の降る一日でした。

年に二度伺っている、知人宅でのお茶。
今回で四回目です。
始めてから二年が過ぎました。

午前中は子供中心の茶道体験。
半年に一度でも、子供は前回のことをよく覚えていて、
うかがう度にに少しずつできることも増えていきます。

知人であるおばあ様( わたしより若いですが、子供たちにとっての)の、
「お茶を点てるような時間を過ごさせたい」という、お孫さんへの思いから、
半年に一度のお茶体験を持っています。

        

春に伺った時はうららかな日差しに誘われて、
テラスに出ての、野点気分でしたっけ。

今回は初めての雨のお茶会でしたが、
子主人がこだわったお庭を窓から眺めながら、
子供5人大人3人で、お茶三昧に興じました。
どんどん成長していく子供たちのお茶の時間は、
二年前に比べると、少ししっとりとしてきた様に感じました。

そんな子供たちのお茶を見守るの大人たちとは、
そのあと恒例の楽しい時間を持ちます。
ご主人も加わって、
この日のためにご用意くださった、とっておきのお酒を味わいながら、
肩の凝らないおしゃべりの時間を過ごします。

今度は子供抜きで大人だけのお茶会をという話も出て、
それなら濃茶体験をさせてあげましようと提案しました。

お茶の稽古に通わなくても、お茶を飲む雰囲気と、
そのゆったりした時間が時々持てるだけで、
幸せなのだとおっしゃいます。
私には計り知れない人生の波を乗り越えてきて、今の時間があり、
それを大切にしようとなさっているように。

そんな思いを胸に受け止めて、又半年後を約束して帰ってきました。

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手向山香合と五行棚

2017年10月14日 | お茶三昧

   


「このたびは 幣も取りあへず 手向山 紅葉の錦 神のまにまに 」

 

先日の藝大茶会の濃茶席に、手向山香合が床に飾ってありました。
とても大振りな立派な一閑造りでした。

そういえば、私も持っていたことを思い出し、
早速出して飾りました。
一閑造りではありませんが・・それに小ぶり・・・
でも今の季節に楽しめますよね。

そんなにたくさんない道具ですが、
それでも使うのを忘れている、季節の道具もあるものです。
思い出してよかったです。

今週は五行棚のお点前です。
五行棚はお棚のようで運びの点前ということを頭に入れて、
竹の蓋置き、湯返し無し、薄茶の薄器は飾り残さない・・
もう皆さんの頭に入ったようですが、来年になるとどうかしら。

今日は五行棚のお点前をする方もいれば、
傍らでは壷の口の切り方の稽古に精を出す方も。

「口切の茶事の献立が決まりましたが、これで良いでしょうか。」と、
懐石料理担当の方が、献立表をもってきました。

あまり凝らずに、それでいて口切のお祝いの気持ちの現れた、
とても良い献立だと思いました。
皆さんご自分でどんどん勉強して、頑張ってくださるので、
最近は私は口だけで済むようになり、
皆さんの分を私が全部作るのに、
前の晩遅くまで準備なんてこともなくなりました。
ついでだからと、二グループ続けて二日間ということもありましたが、
さすがに疲れたのを覚えています。
よくやれましたが、若かったからですね。
もうそんなことはできませんけれど。

 


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「茶の本」をまた手に取って

2017年10月12日 | お茶三昧

 

先日の藝大茶会をきっかけに、
岡倉天心の「茶の本」を久しぶりに取りだしてきました。
この本は二冊目で、一冊目は、どなたかに貸してそのままに。

何年か後に読みたくなって又新しく手に入れましたが、
二冊目は、どうせ読めないのに、見栄を張って英文付きにしてみました。

 

英文で書かれたこの作品は(文明論)は、多くの訳者がいます。
一冊目と二冊目では訳者が違ったと思うのです。
一冊目の訳者を覚えていませんが、記憶に残る言葉の響とは、違う気がします。
どちらにしても難解で、それゆえ魅力的であるのです。

第七章「茶の宗匠たち」を読み返してみました。
茶人のあるべき姿、芸術に対する貢献を述べ、
利休の最後の茶会で締めくくっています。

この章で心に残る言葉は、
「・・・おのれを美しくしなければ、美に近づく権利がないからである。」

到底たどり着けないものにあこがれて進むことは、
絶望しながらも、なぜか永遠の楽しさを覚えてしまいます。

素晴らしき道具を持ち、満足な茶室で茶を点てられる、
そんな人たちがちょっとうらやましく感じてしまう時は、
「おのれを茶人として美しくするには・・」と考えることで、
突き進む目標と楽しみをよみがえらせてくれるようです。

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