GRASSの日々折々

馬好きフォトグラファーが綴る日々の1ショット。

シャンボリゴー

2007年01月11日 | 馬徒然
南仏ニームの近郊にシャンボリゴーという村がある。観光客もほとんど来ることがない田舎町だ。この村には小さな城があり、一時は日本人の美術商が所有していた。教会を中心に石畳が続く絵本のような街。家の庭先に馬の姿も見かけた。なんのために馬がいるのかは、よくわからなかったが、農用馬でないことは確かだ。パロミノを含めた3頭の馬、別の家にはカマルグの白馬のような馬がいた。
メインストリートの小さな建物の窓には、馬模様のレースカーテンがかけられていた。家内製糸工場だと聞いた。一見静かな町もいろいろな歴史を持っている。(『プロヴァンス古城物語~南仏の秘められた歴史~』里文出版・高草茂著による)
ふと、センチメンタルジャーニーの気分になったりする。
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闘牛場の馬

2007年01月10日 | 馬徒然
2004年6月にフランスを旅行したときの思い出。
南仏アルルで、計らずも闘牛を見ることになってしまった。この地方の闘牛は、牛の頭についているリボンをとるだけで、牛の命を奪う競技ではないと聞いていたから、安心して同行者2人についていった。
会場のコロッセウムに最初に姿を現したのは芦毛のアンダルシアン2頭で、馬術ショーを披露。その後に大きな栗毛のブルトン(だと思う)2頭が荷物運搬の姿で登場した。「馬だ馬だ」と喜んでシャッターを切っていたが、馬たちが退場していよいよ黒牛と、そして剣を持った闘牛士が表われた。「しまった!」と思った。その闘牛は、スペインから興行にやってきた催しだったのである。
つぶらな眼をした可哀想な牛が闘牛士の剣に倒れると、あの栗毛のブルトン2頭が、息絶えた牛をずるずると引いていったのだった。何も知らないで仕事をする馬たちを見ていて、随分残酷なように思えた。その後も、数回の闘牛ショーが行なわれることになっていたが、私は連れの2人を残して、さっさかコロッセウムを後にした。
私にはとうてい理解できないものだが、ピカソも闘牛の絵を随分描いているように、スペインでは一つの文化。スペイン民謡の「ドナドナ」や絵本「花の好きな牛」(岩波書店)も、牛の哀歓を描いたものだった。
牛を引いていくブルトンもまた、フランスでは「肉用馬」として生産される品種であることを思うと、なんとも切ない。
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ポニーの親子

2007年01月09日 | 馬徒然
昨年12月、恵庭の前山牧場で会ったポニーの親子。牧場の奥さんが愛情をたっぷり注いでいるので、ちびちゃんは人が大好きのようです。あまりに可愛かったので、写真をアップ。教えてもらうまでは、この2頭が親子だとは思いませんでした。お母さん馬も美人でしょ。
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地球の旅人(東京都写真美術館)

2007年01月08日 | 馬徒然
東京都写真美術館で「地球の旅人」と題した3人の新進写真家の写真展開催中。
野生動物(前川貴行氏)、山(菊池哲男氏)、森(林明輝氏)をテーマとしている。それぞれ強烈な表現力、個性を感じる作品で、見応えがあった。凝縮された視点、逆に幅広い視点、そして独自の世界をそれぞれの作家が持っている。
前川貴行氏の作品に、下北の寒立馬の写真があった。雪の中の白馬でとてもクリアーな映像だった。
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競馬場初仕事

2007年01月07日 | 馬徒然
本当は金杯からという予定が、諸事情で今日からの始動となった。パドックの馬頭観音に御参りし、お世話になっている牧場の方やフリーアナウンサーのHさんにご挨拶。昼食をご一緒させて頂く。
その牧場の生産馬、ジュニアカップ、ガーネットS、そして津村騎手などの撮影で12Rまで走り回っていたら、武蔵野線が強風のため全線ストップしているというニュースが流れる。正月の運動不足を解消するチャンスとばかり、JR下総中山駅までのおけら街道を歩いた。途中に法華経寺という立派なお寺と参道があり、20分以上歩くが、なかなか楽しめる。
なにはともあれ、カメラマンにとって競馬場へ行くのは体力勝負。今年も健康に留意して、楽しく通いたいものである。
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郵便事情

2007年01月06日 | 馬徒然
今年は例年以上に年賀状の到着が遅い・・・ようです。
昨日今日で25枚ほど届きました。自分も31日に投函、きっと今頃先方に届けられているのでしょう。以前は30日、31日に投函しても正月休みの間には先方に届いていたのに、今はまったくばらばらです。返事を出しても七草粥も終る頃「あけましておめでとう」ではなく、「寒中見舞い」になってしまいそう。
日本の郵便事情はどうなっているんだろー?年賀状の数は明らかに減っているというのに。
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共存共栄

2007年01月05日 | 馬徒然
新宿で、アフリカの動物たちの撮影を続ける井上冬彦氏の写真展開催。井上氏は胃腸科専門の医者だ。医師としての視点から、野生動物の生きる姿の美しさ、輝きを表現している。野生の世界を「弱肉強食」という視点ではなく、「生命の連鎖」としてとらえ、命の大切さを訴えている。
動物たちの生きるための営みは、とてもシンプル。でも、食べることも寝ることも種を守ることも、命がけである。彼らの姿を通じて、大切なことに気付かされる。でも、そこに人間の姿がない。同じ地球の生命体なのに、人間と野生動物は、まったく違う世界にいる。それが淋しい。どこか間違っているような気がする。
馬は野生動物ではない、家畜だ。でも、遠野の山で暮す馬と里に暮す人々のように、北海道の森林に暮す馬と森林管理をする人々のように、お互いの空間を大切にしながら人と動物が共存共栄するのは、難しいのだろうか。
井上氏の野生動物の美しい写真を見ながら、ふとそんなことを思ったのだった。
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仕事初め

2007年01月04日 | 馬徒然
『乗馬ライフ』4月号の表紙に、雪の恵庭で撮影したドサンコの写真が使われることになった。自分では気にもとめなかった1カットが、編集者やデザイナーの立場でレイアウトされると、別の写真のように生まれ変わる。
この号を最後に、お世話になった編集部のメンバーが全員代ることになった。馬、そして雑誌に対するコンセプトが同じだったため、とても気持ちよく楽しく仕事をさせてもらった。
編集長のMさんが、「自分がかかわる最後の一冊、心を込めてつくりたい」と言った。私もドサンコの取材で心から感動したことを伝えることができれば嬉しい。そしてこれからも日本の馬や馬にかかわる人たちを見詰め、彼らの姿をいろいろな形でアピールできたらと、改めて思う。
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朝寝坊

2007年01月03日 | 馬徒然
TV局が提供するままに、普段は見ないようなドラマを見てゲラゲラ笑い、或いはウルウルする。夜更かしすればお酒も進み、目覚ましもセットしないから朝寝坊。
いろいろ行事はあったけれど、そんな正月だった。
まあ、年に一度の正月だから、それもいいかな。それが正月だもんね。
お酒を楽しんでいる間に、早くも今週末に出走する応援馬たちの予定が次々に携帯メールに流れてくる。6日土曜日は金杯、また今年の競馬が始まる。
正月にかこつけた朝寝坊は、今日で終りだ。
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お飾り

2007年01月02日 | 馬徒然
馬の蹄鉄を、切れ目を上にして飾っておくと「福がたまる」という。
クリスマスの飾りも、正月の飾りも、手の込んだことは苦手なので、蹄鉄にあやかって毎年シンプルに。
蹄鉄は、高松宮記念を制したシンコウフォレストのものです。
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