GRASSの日々折々

馬好きフォトグラファーが綴る日々の1ショット。

穂高神社の御神馬

2011年08月30日 | 馬徒然
お世話になっている知人のお誘いで、安曇野の絵本美術館(森のおうち)で開催されている絵本作家いせひでこさんの原画展と講演会にお邪魔した。
新たに知り合った方々と、にぎやかで、とても充実した時間を過ごして楽しかった。

8月は、競馬や競技会などの撮影もなく、馬世界以外のことにも目を向ける充電のときでもある。
が、2日目に立ち寄った穂高神社に絵馬堂を見つけると・・・

お堂に祀られていた鹿毛馬の御神馬像に、いろいろな興味がわく。
御神馬は白馬であることが多いのに、鹿毛馬(赤馬)とは珍しい。
安曇野の馬文化と関係があるのだろうか・・・
この土地は、どういう馬文化があったのだろう・・・
やっぱり頭の中は、いつもと同じである。

修理に出していたレンズも無事戻り、
8月も終ろうとしている。
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水沢競馬場、再開

2011年08月25日 | 競馬場
震災の被害を受けて開催できなかった水沢競馬場が、再開されることになった。
地元に愛されている北国の情緒あふれる競馬場である。

水沢競馬場といえば、虹を思い出す。
訪れたのは、12月初旬。
遠野つながりで知り合った知人が育てた馬が出走するので、水沢まで応援にかけつけたのだった。

本格的な雪のシーズンを前にして、時折時雨れては、冬の陽が射す。
虹が出ては消え、また現れるという、幻想的な情景に、地元のの人いわく、この時期は虹がよく出るのだとという。

同じレースに出走する馬に、トキオパーフェクトの名を見つけて驚いた。
中央の短距離レースで活躍していた馬である。
なんと9歳になった彼は、見事そのレースで優勝したのだった。
これが、地方競馬の醍醐味!と感激だった。
彼はその後、2008年の13歳まで現役を続け、活躍していた。
97戦19勝という成績だった。

知人の馬は、接戦の末惜しくも3着だったが、
そのレース名は「早池峰賞」。
これもやはり、遠野のご縁である。

写真は、早池峰賞パドックのトキオパーフェクト。

水沢競馬開催もまた、復興に向っているという証なのだろう。
虹の競馬場へ、また足を運んでみたい。

トキオパーフェクト 
父 Rahy
母 Perfect Probe
1995年 USA生まれ


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刈られたスミレ

2011年08月24日 | 日々折々
これまでに2回、我が家で育てきれなくなったツマグロヒョウモンの子供たちを
近所の公園のスミレ群生に放した。
餓えているより、自力で生きて欲しいと願って。

でも、今日、公園の草はすべて刈り取られていた。
スミレも。
今朝まで、数匹の幼虫がスミレの葉の裏側で成長しているのを確認して安堵したばかりである。
皆、どうしただろう。

昆虫写真家の海野和男さんが、ブログ「小諸日記」で、健気に咲いている小さな花もろとも雑草として刈り取ってしまうことを嘆いておられた。
小さな虫たちの世界を情緒豊かに綺麗に表現されている写真家・林幸恵さんも、ご自分の撮影フィr-ルドである草むらが刈り取られてしまうと、ブログ「夢色の世界」に書かれている。
雑草と私達が呼んでいる草にも、たくさんの命が宿っている。

刈られてしおれた葉に、1匹の幼虫を見つけた。
その隙間に、もう1匹、小さな小さな幼虫を見つけた。
刈られた葉を拾い集め、2匹の幼虫を連れ帰った。
一度はしおれかけた葉、今は水を得てぴんぴんしている。
我が家にいる30匹の幼虫が無事に蛹になるための、大切な食料である。
皆、すごい食欲。
無事に蝶になりますように。

写真は、花盛りのむくげ。
さすがに、刈られることはないだろう。
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貴重な記録

2011年08月21日 | 遠野の馬
図書館で調べ物をしていたら、偶然興味深い資料を見つけた。
中世から明治時代に遠野で生産、あるいは育てられた名馬の記録である。

古くは、小友村(現小友町)鷹鳥谷地区で生まれたという「小黒」。義経の愛馬で、黒鹿毛の名馬。今もその碑は、小友町小黒沢に祀られている。
南部直栄の愛馬「奥戸」や、宮内庁に買い上げられたという遠野町生まれの牝馬「高嶋」、陸軍大尉から東宮殿下のお召馬となった附馬牛生れの牝馬「敷島」、陸軍学校の模範馬だったという宮守町生まれの「旭」などなど・・・。
生産者の名前がきちんと記録されている馬もあった。

今、遠野生れの馬たちには、はっきりそれとわかる「と」の烙印がある。
この馬たちにも「と」印があっただろうか。

おりしも、今年の遠野乗用馬市場は、10月30日(日)という報せが届いた。
毎年作成されているセリのパンフレットは、100年後にはすごく貴重な資料になっているに違いない。
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雨の合間に

2011年08月19日 | 日々折々
東京に久々の雨が降って
昨日までの猛暑が嘘のように涼しくなった。

今年の8月の空は、すっきりした夏空にならず、雲の動きもなく、ただ暑いだけのどんよりした日が続いていたが、今日の空はドラマチック。

明日の最高気温は26℃の予報。
昨日より10℃も低い。

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思い出の馬

2011年08月18日 | 競馬場
1998年の競馬クラシック戦線で活躍したセイウンスカイが亡くなったというニュース。

皐月賞、菊花賞を制した芦毛のスターだった。
大種牡馬サンデーサイレンスの産駒が旋風を巻き起こしているさなか、ほとんど無名に近いシェリフズスターという種牡馬の数少ない産駒だったセイウンスカイ。
豪快な逃げで、大舞台を何度も制した。
写真は、1998年の弥生賞。

当時は、いろいろな種牡馬の馬が活躍していて、競馬がおもしろかった。
サンデーサイレンスの産駒の目覚しい活躍も、おおいに競馬を盛り上げていた。
騎手の服飾も多様だった。
種牡馬辞典をめくるのも、楽しみのひとつだった。

今は・・・?

我が家の棚に並ぶセイウンスカイのぬいぐるみ。
好きな馬だった。
合掌。

セイウンスカイ
父 シェリフズスター
母 シスターミル(父 ミルジョージ)
1995年4月26日 北海道鵡川町生まれ



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サルスベリ

2011年08月15日 | 馬徒然
猛暑が続きます。
今、町で一番目立つのはサルスベリの花。
真珠色のピンクやショッキングピンク、ワイン色の花も見かけます。

ご近所のお寺にも見事なサルスベリ。
猫と鳩が共演です。

少しずつ、影が長くなっています。
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また育つ

2011年08月14日 | 日々折々
ベランダの、一番小さかったツマグロヒョウモンの幼虫が蛹になり、2日前に無事羽化した。
雄だった。

やれやれと思ったのもつかの間、翌日には2匹の雌蝶がやってきて、
しきりに産卵している。
手を差し出すと指にとまったりする。
蝶は、生まれた場所に産卵にくるというから、きっと3日前に羽化した子たちだろう。
お帰り。

産卵したということは、また幼虫が育つということだ。
5日前にも、1匹の雌蝶が産卵に来ていて、すでにスミレの葉には5mmほどになった子供たちがいる。
今日は、そのまわりに、1mmにも満たない黒い点がたくさん・・。
また、幼虫のオンパレードだ・・・。
親世代が食べつくして丸裸になったスミレには、新しい葉っぱが茂り始めている。
でも、とうてい足りないだろう。

写真は、4年前に家の近所で見かけたアオスジアゲハの結婚風景。
その年は、例年よりはるかに多くのアオスジアゲハが舞っていた。
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3匹の子猫

2011年08月13日 | 日々折々
早朝、マンションの庭で、猫の一家が涼んでいた。
3匹の子猫はかなり大きくなっていて、あの豪雨も、この猛暑もくぐりぬけ、元気そうである。

3匹の子猫が母猫と一緒に庭に姿を現わしたのは、一週間前。
この母猫は子育てがとても上手で、いつも必ず3匹以上の子猫を育て上げる。
子猫が小さいうちは、決して人の目にふれないところで育てているらしい。
子猫にとって、何が危険で、何が安全なのか、よく心得ているのだと思う。

皆、元気で育ちますように。
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「馬」として

2011年08月12日 | 馬徒然
神田のある大きな書店で、拙書「遠野馬物語」を見つけた。
置かれていたコーナーは「動物」だった。

発行当初、この本は本屋さんによって様々なジャンルのところに並べられた。
馬=競馬から「ギャンブル」のコーナーに置かれたのを見たときは、とても悲しかった。
「男性作家のエッセイコーナー」で見つけたときも、唖然とした。
スポーツコーナーに乗馬教本と一緒に並べられていたが、まわりはスケートの真央ちゃんや、卓球のあいちゃんの写真がいっぱいで、少し違うなと思った。
ある知人が、民俗学のコーナーに置かれていたと教えてくれて、本屋さんに感謝したくなった。
図書館では、「畜産」に分類されている。

海外で本屋さんに入ると、必ずといって馬のコーナーがある。
写真集を始めとしていろいろなジャンルの本があり、とても楽しい。
ドイツへ旅したときには、馬の本をたくさん買ってトランクに詰め込み、ものすごい高額な超過手荷物手数料をとられてしまった。

日本の本屋さんには、犬や猫のコーナーはあっても、馬のコーナーはない。
今回、「動物」に分類された我が本を見て、驚いたと同時に嬉しかった。
畜産でもなく、スポーツでもない。もちろんギャンブルでもない。
馬は「馬」なのだ。

写真は、日本の在来馬である宮崎の御崎馬。
彼らは生き物であると同時に、日本のかけがえのない文化だと思う。
そんな思いで、私は馬たちにレンズをむけている。
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