GRASSの日々折々

馬好きフォトグラファーが綴る日々の1ショット。

2008年03月31日 | 馬徒然
競走馬の晴れ舞台はレースだといわれる。ましてやそれがGIならば。すみずみまで手入れされ、絶好の状態で迎えるその時。でも私は、素顔の競走馬たちこそが魅力的だと思う。

スズカフェニックスが遠野に休養に来ている間、遠野を訪れるときは毎日会いに行った。「難しい気性」とかいわれているけれど、遠野にいるときのフェニックスは、涼やかな瞳をしていた。気品があり、スキがない。トップクラスの競走馬としての品格を感じた。

競馬場で何度もフェニクスを撮影するが、遠野で撮影したこのショットが一番気に入っている。休養中であってもGI馬としての風格をひしひしと感じた一枚。写真は2007年6月、安田記念の後に遠野に到着したばかりのフェニックス。
2度目のアップです。
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スズカフェニックス

2008年03月30日 | 馬徒然
GI高松宮記念連覇をかけてスズカフェニックスが出走。中京競馬場へかけつける。

短距離では不利といわれる内枠。さらにスタートでつまづき、レース中盤は馬群につつまれ、一瞬惨敗か、と思ったら・・・、さすがGI馬!。中京の短い直線コースをすごい足で追い上げてきた。結果3着。でも、1200Mのレースでスタートにつまづいた、という致命的な不利にもかかわらず、3着というのは、ただ感服するのみ。
レース後、急いで検量室前に走り、フェニックスが帰ってくるのを待った。フェニックスはとても興奮していて、思い切り首を上下に振り、目をむいていた。私にはなんだか「フェニックスが「悔しい!!悔しい!!」と叫んでいるように見えた。

レースを終えて戻ってきた馬の周りには、調教師さんや厩務員さん、関係者が大勢集る。「あと3時間早く雨が降っていてくれたら・・・」とある馬の調教師さんのつぶやきが聞こえた。
競馬は「・・・だったら。・・・れば。」という言葉がとびかう世界。でもいくら「タラレバ」を言ってみても、勝馬は1頭だけである。
「スタートでつまづかなかったら・・・」それが今日のフェニックス。

でも、いかなるレースにおいても決して惨敗しない、常に上位争いをするスズカフェニックスの強さを痛感して、涙が出る思いだった。
アルペンスキー・ワールドカップのように、もし競馬にもGIレースだけでなくて年間を通じての成績で順位が決まるとしたら、スズカフェニックスはまちがいなく総合優勝だ。

中京競馬場のパドックは花盛り。フェニックスにも、お疲れ様のたくさんの花を送ってあげたい。
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コスモバルク

2008年03月29日 | 馬徒然
本当に、本当に、えらい馬。

7歳になった北海道競馬所属のコスモバルクは、休み明けの日経賞4着となった。カメラマンの間からも「よくぞ!!」という声があがった。昨年のジャパンC、有馬記念はともに2桁着順。年齢的にも血統的にも、以前ほどメディアの注目を浴びなくなったバルクだが、パドックの応援幕はダントツに多い。それに応えるかのように、休み明け初戦、走った。ケガもせず、JRA所属の馬よりもはるかに苛酷な条件を課せられながら、黙々と競走馬を続けるバルクの姿は、たとえトップゴールをしなくてもたくさんの人を魅せる。

なんだか、野茂さんみたい??
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サイボーグ009

2008年03月28日 | 馬徒然
BS11で石ノ森章太郎特集放映中。

初恋の人は・・・と言われたら。普通はアイドルスターなんだろうけど私は「サイボーグ009」と応えちゃう。
東映製作の映画版「サイボーグ009」は私が初めて見た映画。母に連れられて見に行ったらすっかり夢中になり、もう一回、もう一回と席を立たない私。母が映画館近くのデパートに買い物にいっている間も、ずっと夢中でスクリーンを見ていた。
映画もよかったが、モノクロのTV版も夢中で見た。原作を読んだのはずっと後だったが、もう虜である。そのテーマのリアルさ、メッセージの深さ、009のかっこよさ、もうマニアックといわれようがなんといわれようが、夢中。

当時009のファンは多くて、同じクラスにも009の似顔絵を描くのが上手だった子がいた。皆で黒板に009や003や、他の仲間たちの絵を描くのが休み時間の楽しみだった。
漫画家になりたかった私のノートは、009の似顔絵ばっかり。石森章太郎さんが書いた「漫画家入門」、ずいぶん参考にした。石森さん初期の作品「竜神沼」のような作品が目標だった。

009、永遠のヒーローだよーん!!
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フリーデンスラート

2008年03月27日 | 遠野の馬
遠野乗用馬の種馬の1頭、フリーデンスラート(ウェストファーレン種)。
今回の訪問で、その全姿を初めて見た。
かっこいいなあと見とれた。
産駒が馬術大会で活躍するのは、もう少し後になりそう。子供たちは競技馬としてはまだまだ若い。
芦毛のアングロアラブ・ヤングメドウ、そしてトラケーネンのヴァリシモが、現在の遠野の父馬たちである。
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トゥインクルバード

2008年03月26日 | 馬徒然
休み明け2走目のトゥインクルバードの応援に、友人のヨーコちゃん、ツグミちゃんと大井競馬場にかけつけた。ツグミちゃんは彼の名付け親である。
自分が応援されているのがわかるのか、パドックではチラチラとこちらに目をむけるバード。いや、かしましい私たち3人の声が気になるのかも?
馬主さんである東京都競馬株式会社の人たちも、次々と応援にやってくる。カメラマンもバードの姿を追っている。
今回は惜しい、本当に惜しいハナ差の2着。でもお父さんのマリエンバードもどちらかといえば晩成だった。デビュー2戦後の1年の休養は、きっとバードに新しい可能性を与えてくれることだろう。

今週末は、土曜日の日経賞にコスモバルクが、日曜日の高松宮記念(GI)にスズカフェニックスが出走する。バード、バルク、そしてフェニックス、同じ競走馬でありながら、それぞれ彼らの立場は違う。
でも、どんな境遇でも競走馬は競走馬。走ってこそ、先頭ゴールしてこそ、明日がある。
気合いれて、応援である!!

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早池峰山

2008年03月25日 | 馬徒然
久々の更新になります。

先週の火曜日から目の調子が悪い。右目にゴミが浮いているような感じでとにかく気になる。翌日から遠野へ行くので、眼科へ行くのはお預け・・・と思ったが、新幹線の中でもとにかくうっとうしくてならない。
着いてすぐに遠野病院に知人のお見舞いに行ったついでに、眼科を受診しようとしたら、診察時間が終っていた。気になりつつも、生まれたばかりの仔馬たちを見ていれば忘れてしまう。

東京に帰った翌日は中山競馬場へ。月曜日は仕事。最近、周囲で「網膜剥離」になる人が多く、症状を聞くとどこか似ているので、思い切りユウウツになりながら
やっと今日、知人に紹介してもらった眼科へ飛び込んだ。
診察の結果は、「加齢による飛蚊症」・・・。つまり老化現象だという。誰でも年齢が高くなれば、こういう障害を抱えるのだとか。
今のところ、視力も落ちていないし、白内障の心配もない、ましてや網膜剥離でもない、とのことで、どこも悪くないのだという。でも、このゴミのような浮遊物とずっと付き合わねばならないらしい。あーあ・・・なんてことだ。

レンズをのぞく右目だぞー、ルーペでピントを確認する右目だぞー・・・。
病院でもらったパンフレットには、「うっとうしいものだが、慣れれば問題ない」とある。うそ!!
今日、遠野の現像があがった。(未だフィルムカメラ使用者です)
「飛蚊症」でもカメラの性能がいいもので、なんとか写ってる。

遠野市内の農道から見た早池峰山。その勇姿を見るのが楽しみな遠野訪問である。
遠野のシイタケがたくさん届いた。これ食べて、元気になろ!


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ルーキー騎手

2008年03月16日 | 馬徒然
本日中山8Rのシャドウブルース(牡4 美浦・河野厩舎)で2勝目をあげたルーキーの三浦騎手。初勝利は特別戦だった。
新人騎手が特別戦に騎乗できる機会は珍しい。さらに勝利するなんてすごいことである。新人騎手を育てようとする厩舎の意気込みが伝わる。
まだ髪の毛も伸びていない新人騎手のウィナーズサークルはメディアも賑やか。
プレゼントのぬいぐるみと、三浦騎手の表情が、似ているような気がして・・。

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祝!遠野産馬!

2008年03月15日 | 遠野の馬
先週日曜日に馬事公苑で開催された第59回全日本障害馬術大会中障害Bで、JRA馬事公苑所属の遠野産馬ジョニークエストが見事優勝。騎乗は福島大輔さん、さすがです。「乗馬ネット」福島大輔さんのブログで、ウィニングランの様子が見られます。
その勇姿を撮影できなかったのはなんとも残念ですが、2006年12月に馬事公苑で遠野馬たちの練習を見せてもらった折、運動を終えてくつろぐジョニークエストの写真をアップします。

ジョニークエスト(牡7 セル・フランセ)
2001年3月24日生まれ
父 イージーボーイ(セ・フ)
母 ヒロイン・デ・シェーヌ(セ・フ)
遠野附馬牛町の仁田寛氏生産
幼名ヒロイン・ボーイ



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カエルの合唱

2008年03月14日 | 馬徒然
庭の池がなくなってカエルの声が聞こえない、と嘆いたら、
今日の久々の雨に、賑やかな合唱。
雨のしずくに合わせて歌っているような謙虚な鳴き声。聞いているのが楽しい。
よかった、彼らは元気に目覚めた。

春の雨の中、庭猫ブッチー(雌)とライバルの黒猫(雄)がしょっちゅうケンカしている。悲鳴をあげるのはブッチーのようである。どちらもケガしなければいいのだが・・・。
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