GRASSの日々折々

馬好きフォトグラファーが綴る日々の1ショット。

電池とカメラ

2006年09月30日 | 馬徒然
愛用するカメラのフィルム送りが不具合で、ニコンのサービスセンターに持っていったら、電池が原因だとわかった。
最近は、ニッケルやオキシライトなど、新しくパワーアップした電池が売り出されている。長持ちする方がいいので、そういう電池を入れていたら、カメラがそれらの新しい電池に対応できず、不具合が起きたのだという。精密機械であるカメラは、なんて繊細なのだろうか。
対応してくれたニコンの人が、私が愛用する3台のカメラに適合する電池をきちんと調べてくれた。電池の進化にも対応しなければならないカメラも大変だ。技術の進化は、八方から。全てに適合させるのは、大変なことだ。でも、小さなカメラのトラブルに、誠実に、真剣に対応してくれるサービスセンターの人たちの真摯な姿に、感動している。
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幼稚園体験

2006年09月29日 | 馬徒然
横浜の幼稚園で、園児たちを撮影する機会に恵まれた。
普段接することがない、私にとっては宇宙人みたいな子供たち。放牧中の馬たちは、ずーっと草を食んでいるので、ひたすら観察して待つことが多い。でも、園児たちは、常に、動き回っている。表情もクルクル変って、めまぐるしい。言ってみれば、シャッターチャンスが永遠に続いているようなもので、撮影が終わった時は、どーっと疲れた。園長をしている友人は、子供たち一人一人にきちんと対応し、一緒に動き、おまけに経営に関するあらゆる雑務をこなす。すごい・・・!!!
小さな空間だが、幼稚園とは、なんとたくさんのドラマがあることか。現像のあがりが楽しみである。
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季節の変わり目に

2006年09月28日 | 馬徒然
ベランダ猫のチビの食欲が旺盛。少し前まで具合の悪かった口や、変な発作が、ぱたっとなくなった。一時はもうだめかと思ったくらいなのに、なぜだか皆目わからない。エンゲル係数はグーンと上ったけれど、本当によかった。獣医さんに強引につれていかなくても、チビは、きっと、自分で生きようとしていたのだろう。
小さな巣を確固として守っていた蜂の数が半分に減った。この数日、気温が低い日が続いたせいだろうか。蜂があんなに巣を守る習性を持っていたなんて、驚きだ。巣に近づくと必死に羽根を広げて、ちょっと首をかしげて威嚇する姿も、最近は健気で可愛く思える。最初につくっていた巣を、そのままにしておいてあげたら、あんなに窮屈に暮さなくてもよかっただろうに。
猫も、蜂も、人間の見方で判断してはいけないのだなあと、考えさせられた夏だった。

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完治!!

2006年09月27日 | 馬徒然
私の手は大きくないけれど、広げると親指と小指が180度になる。だからオクターヴやアルペジオの多い曲を練習するのが、けっこう好きだった。
でも、手首を骨折して2ヶ月も固定していたら、全然広がらなくなってしまった。無理にそんな曲を弾くと痛いから、ほっておいたが、今日、久々にショパンのエチュードOp10-1を弾いてみる。思い切り指と指の間を広げるという、すべてアルペジオのエチュード。この曲は半年以上も弾いていないから、すっかり忘れて散々だったが、弾いても全然痛くない。
たくさんの人にご心配頂き、久々に会った人には、「もうすっかりいいのですか?」と聞かれる。カメラを持つ手は、まったく問題がないので、「完治です」と答える。でも、今日、ショパンのエチュードを弾いて、まったく後遺症なく完治したことを実感した。
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巣立ち

2006年09月26日 | 馬徒然
私が関わっているピアノの生徒は、大学生ばかりだ。みんな小学校低学年から続けている子達である。その中の一人が、今日、就職活動のため、卒業した。
彼女は幼稚園のころからピアノを習っている。うちに来た時は小学校2年生だった。以来、夏休みも冬休みも春休みも、試験のときも受験のときも、ほとんど休まず通ってきた。学校や部活、アルバイトの合間の練習、それでもバッハはシンフォニアまで終了したし、チェルニーも40番半ばまで進んだ。大学生になってからは、有名な曲を弾きたいと言うので、ショパンの「幻想即興曲」やドビュッシーの「アラベスク」、そして最後の曲はショパンの「革命のエチュード」だった。
単に曲が弾けるだけでなく、楽譜を読むという作業を子供たちに教えるのは、案外大変だ。この作業が嫌で、ピアノをやめてしまう子もいる。
彼女は、最後に「楽譜が読めるようになったことが、とてもよかった」と言った。正直言って、ほっとした。技術の向上は、練習次第。でも、楽譜が読めさえすれば、いくらでも曲のレパートリーを増やすことができる。
ちょっと、肩の荷を、おろした感じである。
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偏見

2006年09月25日 | 馬徒然
飲酒運転による事故がクローズアップされている。飲酒運転は絶対に危険だ。お酒を飲んだ時は、まともにピアノが弾けない。人にはわからくても、自分でははっきりわかる。だから運転なんてとんでもないと思う。
会社のお金を横領した人の使い道に、たいがい「競馬」がある。犯罪を犯すほど馬券にのめり込むなんて、これまたとんでもないと思う。
飲酒運転やギャンブル狂いなど、一つ間違えれば、社会からつまはじきだ。でも、お酒だって馬だって、もっと別の深く真摯な面がある。それは紙一重。
今週の日曜日、あのNHKが、ディープインパクトが出走する凱旋門賞をTV中継する。長年のマイナスの「偏見」返上のチャンス、新たな「偏見」が生れそうである。どちらにしても、両極端で、対極的な「偏見」だと思うけれども。
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力強く

2006年09月24日 | 馬徒然
コスモバルクが2着にがんばった。勝てていたらもっとよかったのかもしれないが、でも、今までと違って、後方からのレース、最後の直線は内から差を縮めた惜しいハナ差の、立派な2着だった。
天皇賞の出走権を獲得、再び、バルクが大きな目標に向かって動き出す。
西では、メイショウサムソンが、これも惜しい2着。でも、精神力の強さを見せつけたようなレースぶり、本番では、きっと・・・。
そんな馬たちの影に、馬に関わる女性たちのドラマが隠れている。そんな話でもりあがったアフター競馬だった。
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往来

2006年09月23日 | 馬徒然
馬事公苑の「愛馬の日」、遠野生れのホワイトワンボーイが演技馬として本格的なデビューを果たした。3部門に構成されたポニー演技のうち、「トリックホース」部門で演技をしたボーイ。シーソーをしたり、イスに坐ったり、お辞儀をしたりの活躍。馬事公苑入厩当時からのパートナー、瀬口さんとともに、今日は一人で大舞台を努めた。「素直な馬」と紹介され、大勢の人の拍手をもらった。
一方、遠野では地駄引き、馬車、様々なイベントで活躍した花盛の訃報。遠野のイベントのポスターには、必ずといっていいほど花盛の姿があった。蹄鉄工の熊谷五吉さんいわく、「木馬のような馬」。この10月も、遠野のイベントの一環で馬車を轢くことになっていた。遠野の顔ともいえる花盛だった。
ホワイトワンボーイといい、花盛といい、競技や競争とは別の世界で活躍している馬だ。彼らの活躍が、馬たちの活躍の場を広げるのだと思う。彼らのような馬が、もっと生れたらと思う。遠野で、そんな馬たちがたくさん生れたら、と思う。
ホワイトワンボーイのデビューと花盛の訃報、これも何かのめぐりあわせだろうか。
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遠野と馬

2006年09月22日 | 馬徒然
遠野での写真展開催にあたり、市や馬関係者の方々から多大なご尽力を賜っている。本当に有難く、感謝の気持ちでいっぱいです。
遠野には、馬がよく似合う。規模の大きい観光牧場や、日高のように生産牧場が点在しているわけではない。けれど馬がいる日本の原風景が残っている。新宿コニカミノルタプラザ展においでいただいた全国乗馬倶楽部振興協会の藤田氏も、おっしゃっていた。「遠野は、馬あってこそ遠野だ」と。
当たり前に馬がいた時代はとっくに終わり、馬の姿は風景から消えた。昔ながらの南部馬の面影を残す馬も、今やほとんどいない。でも、現在のニーズに呼応すべく馬作りが進められている。時代が変っても、あたりまえのように馬がいる風景が、遠野に戻ればいいなあと思う。
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仕事一つ一つ

2006年09月21日 | 馬徒然
仕事は、お金を稼ぐこと。でも、それだけではない。良いものを作り出そうという真摯な気持ちがなければ、仕事が成り立たなくなる。写真の仕事に携わるようになって、切実に感じることだ。その仕事が、雑誌や本に関わることであれば、一緒に仕事をする編集者やデザイナーさんの意見はとても貴重だ。あるいは、撮影依頼を受けたら、相手がどんなカットを望むのかをふまえた上で、自分の個性を表現できたらと思う。
仕事一つ一つが、今の私には大切なステップとなっている。
コメント (2)
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