GRASSの日々折々

馬好きフォトグラファーが綴る日々の1ショット。

身体測定

2012年04月30日 | 日本の馬
ドサンコ撮影初日、月に一度行われるというドサンコたちの身体測定を撮影することができた。

まず、放牧地にいる80頭もの馬たちを測定所があるパドックにいっせいに追い込む。
一頭一頭の馬にトウラクをつけ、一列になるよう柵の中に誘導し(写真)、胸囲、体高、管囲(右前膝から球節の部位の太さ)を測り、最後に寄生虫駆除のための薬を飲ませる。

降りしきる雨の中、
5名のスタッフによって行われる流れ作業は、午前中いっぱいかかった。
馬たちも慣れたもので、測定のあいだ暴れる馬は一頭もいなかった。
牧場長の先生の話では、月に一度の身体測定の繰り返しによって、
馬たちは人馴れしていくとのことだった。
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雨のドサンコ

2012年04月28日 | 日本の馬
北海道和種馬ことドサンコの撮影で、北海道大学付属研究牧場にお邪魔した。
ここでは、ドサンコが森をつくる、という研究が50年以上も続けられている。

この時期、ドサンコが放牧される森にカタクリの花の群落が見られるそうだ。

が、今年は寒い春で、カタクリの花の開花も、例年より10日ほど遅れているという。
おまけに撮影初日は、難儀な雨。
いささか気落ちするも、雨の中、元気に走り回るドサンコたちを見れば、
落ち込む気分もふっとぶ。

写真は、乗用馬として調教中のドサンコたち。
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ホッペガルテン・カフェ

2012年04月20日 | 海外の馬
根岸競馬場の洋式スタンドを見ていつも思い出すのが、ベルリンのホッペガルテン競馬場だ。

レンガ造りの重厚な古い建物。
けれど、人々はそれをいとおしむように大切に使っている。
場内には、朽ち果てたスタンドもそのまま残っている。
金銭的な問題だけではない。

ホッペガルテン競馬場は、数少ない東ドイツ・共産圏にある競馬場だ。
この競馬場の歴史も、東ドイツが歩んできた歴史と切り離せない。
ベルリンの壁が崩壊したことで、東ドイツの人々の価値観も生活も、大きく変った。
西側の価値観が浸透していく中で、ホッペガルテン競馬場は東の人々の誇りを保つ場なのだろうと思う。

根岸競馬場が、日本の歴史に大きな役割を果たしたように、
ホッペガルテン競馬場もまた、歴史の流れの中にある。

写真は、2008年撮影、ホッペガルテン競馬場のカフェ。
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瑠璃色の妖精

2012年04月19日 | 日々折々
暖かな陽射しが注ぐマンションの庭で、黒っぽい蝶が舞っていた。

アゲハ蝶ほど大きくなく、なんだろうと思っていたら、
瑠璃色の羽に水色のライン模様が入った蝶、ルリタテハだった。
東京で見るのは初めて、どころか、飛んでいるルリタテハを見るのは初めてだ。

全国に分布するが、飛翔がすばやく、目にすることは難しいとされる。
年2~3回発生し(夏型、秋型)、秋型は成虫で越冬する。
幼虫はユリ科の植物で育つ。
(「原色日本蝶類図鑑」より)

深い瑠璃色が神秘的で美しいルリタテハ、冬の眠りから目覚めたのかも。
庭で幼虫が育ってくれたら嬉しい。

我が家のベランダのツマグロヒョウモンは、3匹だけがかろうじて越冬し、ようやく4Cmほどの大きさに育った。
同じタテハチョウ科でも、幼虫、ときには蛹でも越冬し、年に4~5回も発生するヒョウモンチョウの強さに、改めて脱帽する。
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西洋競馬発祥の地

2012年04月18日 | 馬徒然
文明開化の窓口だった横浜の根岸は、日本における西洋競馬発祥の地。
慶応、明治、大正、昭和と時代が移りゆく中で、時には列国との外交の場にもなったという。
馬主の名には、伊藤博文の名前もある。
そんな競馬場の跡地は森林公園となり、当時のスタンドだけが今も残る。

西洋風のクラシックな建物は、修復もされずに立ち入り禁止になったまま。
きちんと修復して、文化財として保存・活用すればよいのにと、いつも思う。
旧東ドイツ・ベルリンのホッペガルテン競馬場のスタンドは、それこそ朽ちる寸前といった風情なのに、内部は馬券発売所だけでなく、オシャレなカフェになっていた。
そのようにできないのは、やはり地震大国ゆえ・・・?

写真は、馬の博物館から望む根岸競馬場のスタンド。







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名残の桜

2012年04月16日 | 競馬場
中山競馬場の4コーナー付近にある待機所へ向う馬たち。
ダート1800メートルレースのときに見られる光景だ。
昨年は震災の影響で中山開催は中止だったので、このシーンは2年ぶりの撮影。

歩みの遅い春のおかげで、名残の桜が艶やかなのが嬉しい。
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2012年皐月賞馬

2012年04月15日 | 競馬場
2012年皐月賞馬は芦毛のゴールドシップ。
昨年の3冠馬オルフェーブルと同じ、日本の競馬を支え、盛り上げてきた血統が、また甦る。

ゴールドシップ(牡3)
父 ステイゴールド
母 ポイントフラッグ(父 メジロマックイーン)
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馬の博物館にて

2012年04月14日 | 馬徒然
馬の博物館で開催されているテーマ展「馬と旅する 東海道五十三次」を興味深く見た。

江戸時代に描かれた絵にあるのは、当時の馬たちの姿。
明治時代、馬が国策によって洋種化される以前のものだ。
それが、現在生き残っている「在来馬」の姿なのかどうか定かではないが、
日本の歴史を支えてきた馬たちであることに変りはない。
文献資料に記された馬だけでなく、絵に描かれた馬の姿もまた、かつての日本の馬たちを知る大切なてがかりである。

写真は、馬の博物館園内で、桜を愛でる「幻の馬」トキノミノル像。
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桜とジャスミン

2012年04月13日 | 遠野の馬
久々に訪れた根岸の馬の博物館。
散りかけの桜の、なんと見事なこと。

併設の厩舎にいる遠野馬のジャスミンは、運動中だった。
艶やかな桜に見守られながら。
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トワイライトの桜

2012年04月12日 | 日々折々
満開になった桜に追い討ちをかけた昨晩の雨と風。
それでも、まだまだ花を楽しめる。

昨日夕方、黒い雲に覆われたとはいえ、野球場やビルの明かりに照らされた桜。
桜色でもなく、夜桜の色でもなく、トワイライト色。

都会の桜らしく。
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