GRASSの日々折々

馬好きフォトグラファーが綴る日々の1ショット。

出産

2007年03月31日 | 馬徒然
遠野から仔馬出産の便りが続々届き、サラブレッドの出産に立ち会ったときのことが甦った。
初めてのお産に臨んだ母馬がいた。夜11時ごろ、牧場の人たちはその日に出産予定だったほかの母馬のもとに集っていた。でも、突然産気づいたのは初めてお産をする別の馬だった。幸い安産で、母馬そっくりの青毛の牝馬が無事生まれた。スタッフがタオルで体をふく。その後、仔馬はいなないて母を呼んだ。初めてのお産の場合は、子馬の声に母馬が応えなければ、その母馬は子どもを認識できずに、子育てを放棄するという。牧場の人たちは、仔馬の声に母馬が応えるのを固唾をのんで見守っていた。母馬は大きくいなないて仔馬に応え、そして濡れた体をやさしくなめ始めた。それを見て、牧場の奥さんと一緒に、私も泣いてしまったのだった。
その仔馬は無事競走馬となり、JRAを経て水沢競馬で勝ち星をあげた。
その子のすぐあとに生まれた栗毛の牡馬は、現在2勝で5歳現役、明日福島競馬場で走る。
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花冷え

2007年03月30日 | 馬徒然
桜は満開なのに、朝は土砂降り、昼間はすがすがしく晴れ渡り、今はまた北風が強い。今日は年度変わりの日。宴会を催す人たちも多いだろうが、お花見には、ちょっと寒そうだ。
チビが眠る桜の木も満開になった。なんだか今年は咲き誇る桜が、つかみどころのない綿菓子のように見えたりして。
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猫の法事

2007年03月29日 | 馬徒然
今日は、22歳になる直前で逝った我が家の猫ピッチの3回目の法事を家族で行なう。ピッチが逝ったのは2年前の3月18日。ベランダ猫のチビは、2月28日に逝った。今年からは、ピッチとチビの法事を一緒に行なうことにする。
「ピッチはやきもち焼きだから、一緒はまずいんじゃない?」と妹が言う。いやいや、チビはピッチの子孫に違いない、生まれも同じ庭だ。ピッチもチビも、猫友達がいなかったから、今頃天国で手を取り合い、お互いの境遇や、私や家族の噂話でもしていることだろう。(そんなわけ、ないか。)
親の家でも、我が家でも、線香を絶やさなかった一日。
写真は、ピッチ。多分19歳ころ。

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桜とスズメ

2007年03月28日 | 馬徒然
桜がみるみるうちに八部咲きになった。
満開にならなければ、春の嵐の中でも桜は凛と咲いているはずなのに、花がぼとぼと枝から落ちる。犯人は鳥。スズメ、ヒヨドリ、メジロ、それから野生化したインコも、みんな花をつついている。
そんなこと、望遠レンズをのぞくまで気がつきもしなかった。
ちょっとピンボケの桜花にとびつくスズメの写真、十数年前に初めて手にした望遠レンズが楽しくて撮った思い出の1枚だ。
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アメリカンブルー

2007年03月27日 | 馬徒然
ベランダのアメリカンブルーが、数年ぶりに花を咲かせた。
買ってきた時は、青い可愛らしい花がたくさん咲いていたのだが、翌年はたった一輪咲いただけ。その後ツルはにょきにょき伸びるのに、一向に花は咲かず。それがどういうわけか今年は数年ぶりに花を咲かせた。
その年によって咲く花の色には、ピンク系の花が元気な年、オレンジ系の花が元気な年があるのではないかと言っていた人がいる。今年、庭にはスミレがいつになく咲き誇っている。ベランダの紫のペチュニアが2年越しの花を咲かせている。そして久々に咲いたアメリカンブルーの花。
今年は、バイオレット系の花の年かもしれない。
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育成場の重要性

2007年03月26日 | 馬徒然
スズカフェニックスの経歴を見ると、それほど順調とはいえない。長い休養のあと、昨年秋から頭角を現すようになり、今年の2月「東京新聞杯」(GⅢ)で重賞初制覇、そしてとうとうGⅠ馬になった。
いろいろな人がスズカフェニックスにかかわり、あらゆる努力をしてきたのだと思うが、その中に遠野で過ごした時間があったことは、とても重要だと思っている。遠野という環境の中で、馬のトレーナー、スタッフ、そして馬房掃除をする人も、皆が心をこめて、思いを込めて仕事をしてきたからこそ、こういう結果につながった。
この際、競馬新聞のデータの中に、育成場の名前も付け加えたらどうだろう?

知人の結婚式の写真撮影と重なり中京に行けなかったけれど、出来上がった写真を、新婦や家族の方にとても喜んでいただけたので、安堵している。
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祝!

2007年03月25日 | 馬徒然
スズカフェニックス、ついにGI高松宮記念を制覇!!
「新しいヒーローの登場です!」とアナウンサーが叫んでいた。騎手、生産牧場、管理厩舎、調教師さんの名前はあがったけれど、遠野の育成所のことは名前もあがらない。育成場は本当に縁の下の力持ちだ。
でも、私は声を大にして叫んじゃう。「スズカフェニックスは遠野で訓練された馬なのよー!!!」
遠野の山に囲まれた美しい自然の中で、馬たちは健やかな時間を過ごす。以前にも船橋競馬の厩務員さんが、「遠野に休養に行った馬は、本当によくなって帰ってくるんですよ」と言っていた。遠野に関わる人間として、嬉しい限り。
おめでとう、スズカフェニックス。そして、馬を育てた遠野の縁の下の力持ちさんたち!
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気合だー!

2007年03月24日 | 馬徒然
今日土曜日の競馬、そして明日の結婚式の撮影だけは、絶対にやらねばならない。
にもかかわらず、木曜日から体調を崩して風邪がひどくなるばかり。鼻づまりでほとんど息ができません・・・。熱はないので「よっしゃ!」と気合を入れて中山へ向かう。
お目当ては、新馬戦に間に合わず、今日午前中の未勝利戦がデビューとなった青鹿毛の牝馬。彼女のお母さんもおばあちゃんも、叔父さんも叔母さんもみんな写真のモデルになってくれた。入厩と休養を繰り返し、やっと今日のデビューを迎えることができたのだもの。行かずにいられようか。
12歳で来日3度目のカラジにも会いたかったが、中山GJという本番もあることだし今日は諦めた。ヨドバシカメラで買い物をして早々に帰宅。
明日も気合だー!!!
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遠野で育った競走馬たち

2007年03月23日 | 馬徒然
競馬新聞には育成機関の名称は記載されない。生まれた牧場を離れて競馬場でデビューするまでを過ごす場所、そして、休養をとることもあるのが育成所。
一度でも遠野の空気を味わった子達が目の前にいると思うだけで、親近感がわく。今週の高松宮記念に出走するスズカフェニックスだけでなく、今年初めに中山ジュニアCで2着になったスズカコーズウェイも、遠野育ち。栗東所属の関西馬なので、デビュー戦を見ることはできないが、なかなか好成績をあげているようだし、関東で走ってくれると本当に嬉しい。
写真は、ジュニアC出走時のスズカコーズウェイ。
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居場所

2007年03月22日 | 馬徒然
チビ亡き後、ブッチーがしょっちゅうベランダにやってくるようになった。
外出から戻ると、3分後にベランダにブッチーの姿がある。でもブッチーの目的はただ一つ「食事」。目的が達成されると、さっさか庭のどこかに消えていく。気楽である。
チビも「食事」が最大の目的だったが、そんな利害関係を越えた付き合いだったなーと、今更ながらに思う。2度とベランダに猫の居場所は作らない。チビがいた場所は、ずーっとチビだけの場所だからね。
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