GRASSの日々折々

馬好きフォトグラファーが綴る日々の1ショット。

2010年ダービー馬

2010年05月31日 | 競馬場
群雄割拠の割には人気上位馬がはっきりしていた今年のダービー。
頂点に立ったのは、7番人気の黒鹿毛馬、内田博幸騎手騎乗のエイシンフラッシュだった。

父馬欄に「King's Best」という見慣れない名前。
エルコンドルパサーやキングカメハメハなどの名馬を出しているキングマンボ産駒の一頭。
産駒成績はそれほど目立った種牡馬ではないと聞いていたが、今日、ダービー馬の父となった。

馬はもちろん、騎手、オーナーさんにとっても初のダービー制覇。
いつもと違って、フレッシュな顔ぶれだわーと思っていたら、
生産牧場は、社台ファームさんでした。

エイシンフラッシュ(牡3)
父 King's Best
母 ムーンレディ(父Platini)
栗東 藤原英昭厩舎


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フランスダービー

2010年05月30日 | 海外の馬
今日は、「日本ダービー」、競馬の祭典である。
空はどんより、気温も低いが、先週の大雨のオークスに比べれば
文句も言えない。
天気は、カメラマン泣かせだ。

2004年6月、ぬけるような晴天の中でフランスダービーは行なわれた。
城と森に囲まれたシャンティ競馬場は、おとぎの国のようだった。
写真は、ウィナーズサークルで祝福をうけるダービー馬ブルーカナリ。

この日、日本でも御馴染みのオリビエ・ペリエ騎手も騎乗していた。
最終レースのパドックで日本人の私を見つけると「コンニチワ」と馬の上から声をかけてきた。
思わず「きゃー、がんばってー!」と叫んでしまった。
日本じゃ、あり得ない。

6月のフランスは、夜10時にならないと日が暮れない。
競馬が終る時間も、雲ひとつない空に、太陽はさんさんと輝いていた。
もうあれから、6年になる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

種子島の牧

2010年05月28日 | 日本の馬
東京に戻る日、鹿児島空港へ向かう上空から見た種子島。

「ウシウマ」という絶滅してしまった馬の取材で訪れたが、かつてこの島は、島全体が牧場で、多くの農耕馬が飼育されていたことを知った。
馬がいた当時は、上空から写真を撮影することはありえなかっただろうけれど、空から見たら馬の姿はどんなふうに見えただろう?

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

弔い

2010年05月26日 | 競馬場
ベランダの蝶、モンクン(ツマグロヒョウモンだからモンクンと呼んでいた)が天寿まっとうした。

羽化から1ヶ月が、蝶の寿命だという。
だいぶ弱ってきたと感じていたので、種子島に行っている間に命つきてしまうことを覚悟していた。
でも、もしかしたら、生きていてくれるかもしれない、そう願いつつ、夜遅くに戻ってすぐにベランダをのぞいてみたけれど・・・。
羽化からちょうど4週間だった。

翌朝、迷った末に、飛んでいきたかったであろう庭の芝生へ放した。
モンクンは、ふわりと、落ちていった。
夕方には、もう姿がなかった。
昆虫の世界には、昆虫同志のルール、食物連鎖がある。
モンクンの命は、別の命にリレーした。

このひと月、毎日ゴールドクレストの木から地面に「ジャンプ」するモンクンに、ハチミツと水を与えて、夕方に木の枝に戻すのが日課だったので、でかけても早く戻るようにしていた。
おかげで、歩くことが少なくなり、太ったみたい。
また歩かなくては。

写真は、オークスの日、雨が降りしきっていた東京競馬場のローズガーデン。
例年より遅く咲いたバラが見事。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

同着優勝

2010年05月24日 | 競馬場
史上初、というニュースがNHKでも放送された。
3歳牝馬の女王を争うオークス(芝2400m)は、長い写真判定の末、2頭が戴冠。
GIで同着優勝となるのは、初めて。

表彰式は、ゼッケン番号順。
でも、オークスのレイや馬着は、一つだけなので、忙しい。
表彰式をとりしきる人たちは、今度はこちらの馬、次はあちらの馬へと
レイと馬着を持って走り回っていた。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ロケット打ち上げ

2010年05月22日 | 馬徒然
絶滅してしまった馬の取材で、種子島に行ってきた。

図らずも、18日(火)から21日(金)に延期になったロケット「あかつき」の打ち上げと滞在が重なった。
南北に細長い種子島、宿泊した場所から一番近い見学地でも30km以上ある。早朝にそこまで行く根性なく、ホテルの屋上から見学。
午前6時58分、遠くの空に火の玉が上る。花火を見ているよう。
みるみる内に、空の彼方に消えていった。

宇宙ステーションと鉄砲伝来の島、種子島。
すでに馬の姿はないとはいえ、馬のおかげでロケット打ち上げに遭遇。
こんなチャンス、二度とないだろうな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

競馬場の蝶

2010年05月18日 | 競馬場
先週の土曜日、返し馬を撮影するために待機していたときのこと、
一匹の蝶が目の前を舞った。
普段、東京では目にすることが少ない蝶だ。
すぐ近くに舞い降りたので、思わずシャッターを切る。
あらら、その間に、先陣をきってターフ入りした馬が通り過ぎてしまった。
となりにいたカメラマン氏、「完全に馬より蝶でしたねー」と笑った。

さて、その蝶を図鑑で調べてみたら、
「ヒメアカタテハ」という種類の蝶だった。
世界各地に分布し、おびただしい大群がアフリカから地中海を経てヨーロッパに移動する情景が、多くの文献や絵画に描かれているという。
日本でも、年4~5回発生するそうだが、第1期は6月だと図鑑には記されていた。
どこで越冬していたのだろう。
今年の冬は寒かった。がんばったねー!

我が家の「飛べない蝶」は、健在である。
毎日、ゴールドクレストの枝で夜を過し、翌朝十分に気温が上ると、目指した地点めがけて「落下」する。
ハチミツと水を湿らせた綿棒を目の前に置くと、触覚を伸ばして栄養補給。
日があたっているときは、羽ばたきの真似をし、
日が当たらなくなると動きを止めるので、指先に乗せ、またゴールドクレストの枝に移動させる。
毎日、その繰り返しで、彼は生きている。
羽化から間もなく4週間がたとうとしている。

競馬場のヒメアカタテハも、厳しい冬を乗り越えて、羽化したに違いない。
がんばれ!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

パートナー

2010年05月17日 | 競馬場
春のマイル女王決定戦ヴィクトリアマイルは、人気に応えてブエナビスタが優勝。
とても牝馬らしい馬で、どこにそんな強さがあるのか、不思議です。

ブエナビスタを取材しているカメラマン氏の話では、
彼女は厩務員さんが大好きだそうです。
厩務員さんの姿が見えないと、とても淋しがり、落ち着かない。逆にそばにいれば、安心して、最高の力を発揮できるというのです。

レース中のパートナーは、もちろん騎手ですが、
ウィニングランを終えて戻るブエナビスタの先には、厩務員さんが・・・。

レース後に無事に厩務員さんのところに帰ることができる、
それは馬にとっても厩務員さんにとっても、勝ち負け以上に嬉しいことなのかもしれません。

ブエナビスタ(牝4)
父 スペシャルウェーク
母 ビワハイジ(父 カーリアン)
栗東 松田博資厩舎
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フリーダムホースショー

2010年05月15日 | 競馬場
今日の昼休みと競馬終了後のパドックで、
フリーダムホースショーが披露された。
JRA馬事公苑から出張したキャメロット(ウェルシュマウンテンポニー)とネレイダ(ルシターノ)と調教師工藤さんの演技にたくさんの拍手が沸いた。

しなやかな動きをする馬たちは、競走馬とはまったくちがった魅力。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

喜びの命

2010年05月14日 | 遠野の馬
ゴールデンウィークに遠野を訪ね、今年生まれているほとんどの子馬の撮影をした。
遠野の馬産はこの数年、いろいろな不運に見舞われていたので、
たくさんの子馬を撮影できたことが、とても嬉しかった。

旅の最後に会った農用馬の子馬には、感激もひとしお。
よくぞ無事に生まれた!
農用馬を飼う人たちにとっては、かけがえのない一頭だ。

今年の夏山が、にぎやかになりますように。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする