GRASSの日々折々

馬好きフォトグラファーが綴る日々の1ショット。

岩波写真文庫『馬』

2007年11月30日 | 馬グッズ
1951年初版の復刻版。
薄っぺらな本なのに、中身が濃い1冊。世の中が車にとってかわる直前、あるいは、その過渡期に活躍した馬たちが、180枚ほどのモノクロ写真と簡単なキャプションで紹介されている。
当時は1冊100円という表示も残されているが、現在は700円プラス消費税。

今では、こんな貴重な、中身のある本など、絶対出版されないだろうな。

復刻版 岩波写真文庫 赤瀬川原平セレクション『馬』
発行 岩波書店
電話案内 03-5210-4000
http://www.iwanami.co.jp
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

自転車による事故

2007年11月28日 | 馬徒然
馬と関係ない話題。

先日、同じマンションに住む方が、自転車にはねられて亡くなりました。
幼い頃から家族ぐるみのつきあいがあったので、あまりに突然のことに言葉もありません。
お孫さんのプレゼントを両手に抱え、渋谷の交差点を青信号で渡ろうとしたところに、自転車がつっこんできたそうです。
都内では今年に入って自転車による事故死は2件目だと、朝日新聞東京版に大きく報じられていました。

車には厳しい法律もありますが、自転車については厳格なルールもなく、あわや事故に、ということを私も何度か経験しています。歩行者でもなく車でもないのをいいことに、平気で信号無視する自転車や、歩道をベルをなり散らして駆け抜けていく自転車。危険です。

相手が自転車だからどうしようもないと、行き場のない悲しみに肩をおとすご遺族の方たちを見ていると、やりきれません。すごく理不尽だと思います。
私は自転車には乗りませんが、車は運転します。ドライバーは、人身事故を起こしたら、たとえ偶発的なことでも厳しい法律に従わねばなりません。でも、自転車は・・・?自転車だって鉄の塊ですから、ぶつかれば大きな事故になるのです。

車の運転同様、自転車に乗るときにも、一つまちがえれば大きな事故につながるのだということを、乗る人は忘れてはならないと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

不思議なご縁

2007年11月26日 | 競馬場
カメラを持って馬の世界にいると、思いもかけぬ不思議なめぐり合わせがある。

10年以上も昔の話。阪神競馬場で、外国の女性プレスがカメラを持って佇む姿がとてもチャーミングだったので、思わずパチリ。その写真が思いもかけず『優駿』の読者投稿欄に採用されてしまった。彼女、ヘレンさんは毎年JCには必ず来日しているイギリスのカメラマンである。
数年後、報道章をもらって仕事するようになったとき、知人である先輩カメラマンに彼女を紹介してもらった。『優駿』に掲載された写真のことはヘレンさんも知っていて、それからいろいろおしゃべりするようになった。

ヘレンさんはとても日本語が上手である。どこで覚えたのかと尋ねると、なんとなんと、遠野だという。
実はヘレンさんは数十年前、遠野松崎町で2年ほど暮らしていたそうだ。まだ「馬の里」が今のような施設になる以前の話。その後も、何回か遠野を訪ねているそうだ。イギリス人の彼女がなぜ遠い異国の遠野に住んだのか、今度尋ねてみたいと思っている。

ほかにも、ヘレンさんが縁あってコスモバルクを応援していることなど、驚くほど思いがけないエピソードが次々と。こんな馬世界の不思議なご縁に、改めてびっくりである。

今日はヘレンさんが応援していたイギリスの馬、ハリカナサスの写真をアップ。日本の馬場が合わなかったのだろう、レースは17着だったが、とても目のきれいな、美しい馬だった。
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お疲れ様 コスモバルク

2007年11月25日 | 競馬場
バルクが元気に走るおかげで、不思議なご縁がたくさん生まれる。
今日は海を越えたご縁があることを知った。
応援幕もたくさん出て、いろいろな人が応援していて、今日もバルクは元気に走った。ただのレースじゃない、ジャパンカップだ。
結果はともかく、今日もお疲れ様、バルク。





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マイネルファヴール

2007年11月24日 | 競馬場
ジャパンカップダートは、ヴァーミリアンの勝利。昨年のアロンダイトに続き、2年連続で亡きエルコンドルパサーの遺児が大レースを制した。
武豊騎乗、本当に華のある騎手で、絵に描いたようなウィナーズサークル。

私の今日のお目当ては、10Rオリエンタル賞に出走した3歳馬マイネルファヴール(父アフリート)。
母馬のマイネカトリーヌは病気で両目の視力を失っていたという。彼女の祖母はオカノブルーといって、ビッグレッドファームの祖となった馬。22歳まで繁殖生活を続け、2005年冬に30歳で亡くなった。カトリーヌはオカノブルーに守られながら繁殖生活を送っていたそうだ。カトリーヌの子馬には、鈴がつけられていたという。彼女は子馬が動くたびに響くチリンチリンという音を頼りに子育てをしたのだった。そんなカトリーヌ、オカノブルーの後を追うように亡くなった。最後の産駒はアグネスデジタルが父。
このエピソードは、「三角のマリリン」(瀧澤陽子著 平原社発行)に掲載されています。

友人である著者のヨーコちゃんにこの話を聞いてから、カトリーヌの産駒を応援するようになった。
カトリーヌの子供たちは、親孝行で成績がいい。兄は重賞勝馬のマイネルデュプレ。綺麗な馬である。弟のファヴールもこれまで2勝をあげてがんばっている。
今日は6着。まだ3歳、これからも丈夫で活躍してほしい。

写真は、後方から追い込み、ゴール前にグイっとひと伸びしたマイネルファヴール(奥)。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

京都競馬場の舞妓さん

2007年11月23日 | 競馬場
明日から2日間ジャパンカップ。
「競馬」とともにその雰囲気をも楽しめるので、好きなレースである。

写真は先週の京都競馬場。
マイルチャンピオンシップの表彰式に花を添える舞妓さんが、舞台裏で予行演習中をパチリ。さすが京都だなあ。といっても本物の舞妓さんではありません。
いつだったか、阪神競馬場でタカラジェンヌたちが花束贈呈に参加したことがあった。そのときは、本物のタカラジェンヌ、今頃舞台で大活躍しているかも。

さて、馬、騎手、報道陣に外国のお客様を迎えて、東京競馬場の演出は・・・?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

上野動物園に木曽馬

2007年11月22日 | 日本の馬
上野動物園で始まった日本在来馬の飼育。
最初にやってきたのは、鹿児島のトカラ馬で生後8ヶ月の男の子。このたび名前が「琥太郎(こたろう)」と決まってますます可愛がられているようである。

今度は、長野県開田村から木曽馬がやってきた。3歳牝馬で名前は「幸泉(さちいずみ)」。
故郷では群で暮していたため、たった1頭で動物園にやってきたときは、すっかり落ち込んで飼葉も食べなくなってしまったという。遠野で研修の時に知り合った担当のHさん、悩んだ末、琥太郎と一緒に放牧することにした。すると、幸泉は安心したのか、飼葉を食べるようになった。年下ながら先輩である琥太郎の様子を見ながら、動物園の生活に慣れてきたという。一方琥太郎は、幸泉を乳母のように慕って、ときどき乳を飲もうとするとか。残念ながら乳は出ないのだけれど・・。

馬は、群で過ごすもの。琥太郎にとっても幸泉にとっても、お互いが心強い存在にちがいない。
来年は、愛媛から野間馬が来園予定だそうである。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

信頼関係

2007年11月21日 | 馬徒然
4月まで競走馬だったマチカネバテレンは、8歳。体に数か所の問題を抱えていたため出走回数は少ないが、ダートの短距離で4勝をあげている。
引退後はJRA馬事公苑で乗馬になった。面倒をみているのが、遠野生産者組合顧問のY氏である。

入厩当初は、とてもうるさくて扱いにくい馬だったと聞いたが、目の前にいるのはなんとも大人しく人に従順な馬。Y氏の動きで何をするのか察知し、寄り添うように覆馬場に向かった。
軽い準備運動は、Y氏の声に反応して常足、速足、ギャロップ。その後Y氏が騎乗した。その日は新しい道具を使っての訓練だったが、決して無理をすることはしない。Y氏の騎乗は、シロウトの私が見ても決して馬に負担を与えない見事なものだった。

稽古が終ると、バテレンは手綱なしでY氏について厩舎に戻った。
同行していた友人Mさんが、バテレンに使われているトウラクや他の道具がとても綺麗に手入れされていると、感心していた。乗馬インストラクターでもある彼女は、私がまったく気がつかないところにも目がいく。

バテレンが競走馬時代に抱えていた体の問題は、現在ほとんど解消されているという。騎乗する人によって、馬は心身ともに変っていくそうである。信頼関係を気づいた両者には、特別なシンパシーが働くのだろう。
馬に乗る、ということの奥深さを、改めて学んだ一日だった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

遠野馬サクラヒメ

2007年11月20日 | 遠野の馬
遠野の友人Mさんと一緒に、馬事公苑を訪れる。
遠野生産者組合の顧問をされているY氏の乗馬を拝見。

室内馬場で練習をする別の馬を見て、Y氏が「あれも遠野馬ですよ」と教えてくれた。
お尻に「と」の字。黒鹿毛の牝馬サクラヒメ。10歳以上になるそうなので、遠野で会ったことはない。どなたが生産された馬でしょうか。
最近遠野で生まれる馬たちとは、少し体型が違い、たぶん南部馬の面影を残しているのかもしれない。
大人しい可愛い馬でした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お疲れ様、フェニックス

2007年11月18日 | 競馬場
京都マイルチャンピオンシップ。遠野仲間(勝手にそう思っている)のスズカフェニックスが出走、3着に健闘した。

前評判は・・・絶好調とは言いがたいものだったが、直線、猛烈に追い込んできたので、フェニックスにだけレンズを向けた。残念、追いつかずに3着。でも後方からぐいぐいと伸びてきた。切れ味は健在。

レース後、厩舎で手入れされているフェニックスに会うことができた。やんちゃボーイ。カメラを向けると時々ポーズをとってくれる。3着馬のところにカメラマンは一人も来ない。華やかに勝利した高松宮記念のときは、たくさんの報道陣に囲まれていたのだろうに。あの時行けなくて本当にごめんなさい。でも、縁あって遠野で同じ時を過ごした君を、ずっと応援しているから。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする