GRASSの日々折々

馬好きフォトグラファーが綴る日々の1ショット。

椎名誠さんの写真展

2007年01月31日 | 馬徒然
コニカミノルタプラザのフォトプレミオを見た後、写真展の案内葉書の掲示板に、不思議な雰囲気のある馬のモノクロ写真を見つけた。「ONCE UPON A TIME」という椎名誠さんの写真展の葉書だった。コニカプラザから歩いて12~3分、新宿3丁目の小さなギャラリーに足を運んだ。
椎名さんは、よく馬の写真を撮られる。モンゴルやシベリアなど、旅先のちょっとした写真の中にさりげなく馬がいる。決して馬は主役ではないのに、馬の存在感がすごくある。今回の写真展でも、馬の姿が風景に溶け込んでいる作品がたくさんあった。
同じ名前の写真集発売記念の写真展だが、今日が最終日。たくさんの人が静かに写真を楽しんでいた。地下鉄「新宿3丁目駅」C5出口からすぐO・Tビル地下1階「SPACE雑遊」、夜8時まで。
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下北半島の寒立馬

2007年01月30日 | 馬徒然
NHK朝の「おはよう日本」で、下北半島尻屋崎の寒立馬が紹介された。
雪の中にたたずむ寒立馬のイメージだが・・・・雪がまったくない!枯野に海風だけがふきつけ、なんとも殺伐とした風景だった。でも、馬たちは冬毛におおわれて優しい表情で群れていた。この春には10頭の仔馬が誕生する予定だという。寒立馬として有名な馬たちだが、もとは津軽半島で活躍していた田名部馬の末裔。外来種との交配が進んだために日本在来馬として認定されていないが、下北半島観光の重要な役割をになっている。一時は9頭まで数を減らしたそうだが、今は保護されているという。
雪景色ではなく枯野の寒立馬・・・。皆がぶじに冬を越せますように。
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クリスタル

2007年01月29日 | 馬徒然
オーストラリアのお土産に、クリスタルの小物を頂いた。
最近よく見かけるアートで、クリスタルの真中にコアラの姿が模られている。側面から見ると絵のように平面的だが、正面から覗くと本物のコアラのごとく立体的だ。これと似たものは、フィンランドのお土産でも頂いたことがある。クリスタルの中身はトナカイだ。
馬のクリスタルは、自分で購入した。小さなキーホルダーだが、立ち上がる馬の姿は臨場感があり、見る角度によっては2頭の馬が動いているように見える。こんなクリスタルアートも楽しい。
それにしても、どーやってつくるのでしょうか???レーザーで彫るという話を小耳にはさみましたが。
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東京競馬場の葉牡丹

2007年01月28日 | 馬徒然
東京競馬場のパドックを撮影していて、どうもいつもと雰囲気が違うと思っていたら・・・、馬たちの足下は葉牡丹の紫と白のグラディエーション。
冬の中山開催のパドックは、レースにもその名が冠するほど「葉牡丹」のイメージが強いけれど、東京競馬場は色彩鮮やかなイメージがあった。東京のパドックは中山に比べてかなり広いためか、葉牡丹の色は中山とは一味違ったクールな印象を与える。
それにしても、競馬場を彩る花壇の見事さには、本当に敬服である。

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一期一会(2)

2007年01月27日 | 馬徒然
大好きだった牝馬がいた。
若くなかったので繁殖を引退するはずだったが、奇跡的に受胎が確認されたため、もう一年牧場で過ごすことになった。翌年の春、彼女は無事に女の子を出産した。
それは日高が例年より多くの黄砂に見舞われた年。太陽もすべてどんよりした靄のなかで、まるで黄色のキャンバスに絵具を落としたような不思議な光景だった。そんな早朝の放牧地を、生まれたばかりの仔馬と一緒に駆け回る彼女の姿は、朝日の中で輝き、とてもとても美しかった。この時の写真は、「家庭画報」の写真コンテストで受賞することができた。
その年の秋、彼女は牧場を去り、仔馬は足下の状態が悪くて競走馬になることができなかった。
でも、あの瞬間を私は絶対忘れない。彼女がプレゼントしてくれた「一期一会」だったのだと、そう思っている。
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春色の花屋さん

2007年01月26日 | 馬徒然
花屋さんの店先が急に華やいだ。
チューリップやガーベラ、パンジー、それにスイトピーが加わったのだ。スイトピーの柔らかでパステルな色合いで、はりつめた空気が溶けるみたい。まだ1月だというのに、今日は初春の暖かさ。紅梅がすっかり開花している。
ニュースの映像で、この時期の盛岡にまったく積雪がない。知人にそんな話をしたら、ロシアでは凍結するはずの湖が凍らないため、近辺の公園が水没しているということだった。
花屋さんの彩りも、いつもの年より早いようである。


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一期一会(1)

2007年01月25日 | 馬徒然
私にその言葉を教えてくれたのは、ある馬だった。
北海道登別にあるライスシャワーのお墓参りを済ませ、白老ファームを訪ねたときのこと。海に面した広い放牧地に、離乳した当歳馬たちが遊んでいた。ほかに見学者もなく、一人のんびりカメラをかまえる私に、牧場の人が「あの仔馬はね・・・牧場一番の期待馬なんですよ。」と声をかけてくれた。活躍していた兄馬の名を聞いて、さもありなんと納得。2年後ターフにデビューしてきたその仔馬は、新馬戦、2戦目を連勝し、暮れのホープフルSに駒を進めて2着となり、クラシックロードを歩んでいた。なのに私ときたら、どういうわけかいつも彼のレースの日に限って競馬場へ行けなかったのである。「次走があるさ」とのんきに構え、年明けの京成杯(多分そうだったと思う)への出走を楽しみにしていた矢先のこと、彼が厩舎内の事故で命を落としたことを知った。「何で今までのレースに万難を排して行かなかったのか」と、ものすごく落ち込んだ。
次がある、なんて思ってはいけないのだ。会うことができるその時その時を大切にしなければならないのだ。「一期一会」、それは人にもいえること。その馬が大切なことを教えてくれたのだった。
海に向かって走る子馬の写真、稚拙な写真ではあるが、私にとっては大切な1枚だ。あのとき牧場の人が教えてくれた兄馬の名は「サマーサスピション」、そして彼の競走馬名は「パルシファル」といった。
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原文の「Horse Whisperer」

2007年01月24日 | 馬徒然
ロバート・レッドフォード主演「モンタナの風に吹かれて」という映画の原作は、ニコラス・エバンスの「The Horse Whisperer」。
原語を読んでみたくて、数年前に今はなくなってしまった銀座の「イエナ」でペーパーバックを購入し、辞書を片手にがんばったのもつかの間、根性がなくて最初の3ページで挫折した。すっかり本棚でほこりをかぶっていた本を、或る人のアドバイスに励まされ、再度読み始めている。興味がある箇所から読み、そして、わからない単語も無視。なんとかストーリーを把握できるようになり、次第に引き込まれ、最近は競馬場へ向かう電車には欠かせなくなった。
「ホースウィスパラーのトム」とレッドフォードのイメージがどんどんかけ離れる。原作と映画ってこんなにイメージが違うんだなあって、そんな興味も出てきて、なんとか最後まで読破したいと思っている・・・のですが。
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ツーショット

2007年01月23日 | 馬徒然
今朝の朝日新聞に、北海道音更町の十勝牧場恒例の「馬追い」の写真が掲載されていた。出産を控えた母馬数十頭の運動風景は、この時期必ず一度は掲載される。下北半島の寒立馬と並んで、すっかり北国の風物詩。
今日は、数年前に遠野の当歳馬越冬放牧地で撮影した一枚をアップ。左はパロミノの仔馬ホワイトワンボーイ(現在は、世田谷の馬事公苑でトリックホースとして活躍中です)、右のかわいらしいポニーは、牧場の主で仔馬たちのボディガード五郎。当歳馬放牧地の初年度は8頭が入厩していたが、他の仔馬たちに比べてボーイは身体が小さかったので、五郎も安心して一緒に遊んでいたっけ。といっても、五郎のほうがずーっと年上なんだけど。
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馬車馬の成巳

2007年01月22日 | 馬徒然
かつて中山競馬場の「けやき公苑」で馬車を曳いていた栗毛の馬は「成巳(なるみ)」。年をとって馬車馬は引退し、今は馬事公苑にいると聞いた。おととしの秋、黄色にそまったケヤキに成巳の毛色が映えて、とても美しいシーンに出会った。成巳はスタッフの人たちの人気者だったと聞いた。
競馬場では、レースに出走するサラブレッドのほかに、たくさんの馬たちが仕事をしている。その馬たちに関わる大勢の人が働いている。
いよいよ東京開催である。
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