GRASSの日々折々

馬好きフォトグラファーが綴る日々の1ショット。

行く年

2011年12月31日 | 遠野の馬
1年の最後の日、我が家は川崎大師へお礼参りをして、護摩をたいていただき、来る年の願いを込めたお札を頂いてくるのが、恒例となっている。
今回はいつもの年と違う御札を頂いた。

想像を絶する大変な年だった。
海外の友人たちからのクリスマスカードも,
「Merry Xmas」ではなく、代りに細やかな気使いのあるカードをいただいた。
個人的にも、99歳の祖母が逝き、喪中である。



例年と違う思いでお参りをした。
誰もが幸せを感じられる年になりますよう。

元気な遠野の若駒たちが、すべての災いを蹴散らかして遠くへ運んでくれますように。
希望の光になってくれますように。
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やさしい雪

2011年12月30日 | 遠野の馬
東京は、乾燥注意報が出たまま晴天が続いている。
街を歩くと、マロニエの大きな枯葉が空っ風に舞い、カサカサ音をたてる。
息を吸うと、カラカラに乾いた空気が突き刺さるように咽喉に入ってくる。

馬は、雪の中でも元気だ。
お腹に子を宿した母馬は別として、若駒たちは食べているとき以外はよく動く。
気温が高いと雨になって地面がぬかるみ、それが凍ると危険である。
だから、寒い冬は雪が馬たちの足を守ってくれる。

写真は、冬の遠野、ある晴れた日に撮影した親子馬。
馬も気持ちよさそうだった。
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雪の調教

2011年12月28日 | 遠野の馬
今年の1月、「遠野馬の里」競走馬育成場で撮影した若駒の調教風景。
例年になく雪が多いと、地元の人が言っていた。
この1ヶ月半後に、あのような大きな天災が起るなど、思いもよらなかった。

東京は寒い日が続いている。
年明け早々、久々に北海道へ撮影に行く予定である。
遠野も寒いが、北海道はさらに寒い。
それでも、雪と馬を求めて出かけずにいられない。
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ブエナビスタの引退式

2011年12月27日 | 競馬場
有馬記念の日、全レース終了後にブエナビスタの引退式が行われた。
最後のレースとなった有馬記念では7着に終ったが、
ケガひとつなく、無事に引退を迎えることができて何よりである。

引退式に赴く前、厩舎地区で厩務員の方と一緒に歩く彼女に会った。
レースの疲れはまったくないように見えた。
馬場馬術の馬の演技のように、まるでバレエダンサーのように美しい歩様。

優勝馬オルフェーヴルの表彰式が行われた時は、急に空が真っ暗になってあられが舞ったが、その後は見事な夕焼け、輝くように空が赤く染まった。
麗しい女王の花道に、空が有終の美をプレンゼントしてくれたかのようだった。

ブエナビスタ(牝5)
父 スペシャルウィーク
母 ビワハイジ(父 カーリアン)
23戦9勝(GⅠ6勝)
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愛の結晶

2011年12月26日 | 競馬場
有馬記念を制したのは、今年の3冠馬オルフェーヴルだった。
きれいな栗毛馬で、走りは力強く、しなやか。

オルフェーヴルの母馬オリエンタルアートは、2007年に大スター・ディープインパクトとの交配が3回行われたものの受胎かなわず、ステイゴールドに相手をかえて、ようやく受胎したそうである。そして生まれたのがオルフェーヴルだったという。
オルフェーヴルの兄には、今年引退した2006年度の2歳チャンピオン、有馬、宝塚の両グランプリの覇者ドリームジャーニーがいる。
ドリームジャーニーの父もまた、ステイゴールドだ。

オリエンタルアートは、ステイゴールドに恋をしているに違いない。
ドリームジャーニーといい、オルフェーヴルといい、歴史に名を残すようなステイゴールドの息子たちを世に送り出したのだから。
彼らはまさに、愛の結晶なのである。

そういえば、遠野のベテラン乗用馬生産者のニダさんが言っていた。
「牝馬にも好みってもんがあるんだワ」

配合にとらわれず、牝馬の気持ちを理解することができれば、名馬は生まれるのかも?

オルフェーヴル(牡3)
父 ステイゴールド
母 オリエンタルアート(父 メジロマックイーン)
栗東 池江泰寿厩舎


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大障害馬の血統

2011年12月25日 | 競馬場
年2回の大障害レース、
今年冬の覇者は、マジェスティバイオ(牡4)だった。

この中山の大障害レースを勝った馬の中でも、ひときわ目立つ成績を残した馬たちがいる。
1974年、1975年に春と冬を連覇したグランドマーチス。
そして、1977年から1979年まで冬の大障害を3連覇したバローネターフ(1979年春にも優勝している)。

彼らは競走馬を引退した後、乗用馬種牡馬として遠野ですごした。
その血をひく牝馬は、今も母として内国産乗用馬を送り出している。

今日は、いよいよ有馬記念!

マジェスティバイオ(オス)
父 オペラハウス
母 ハイグレードバイオ(父 ヘクタープロテクター)
美浦 田中剛厩舎
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無事を祈って

2011年12月24日 | 競馬場
第134回を迎えた中山大障害(GI)。
今年は10頭が出走した。

全長4100メートル、障害を飛びながらこれをほぼ全速力で走るのは、大変なことだと思う。
年2回の大舞台である。

障害がグレード化し、GIレースとして初めて開催されたのは、1999年春からだった。
初代チャンピオンは、メジロファラオ。
マラソン選手がゴールするときのように、限界近くまで力を振り絞って走ったメジロファラオがトップゴールをきった。
客席がおおいに沸いた。
最後に入線した馬に対しても、大きな拍手がたむけられた。
解説されていた故大川慶次郎さんも、感動されていた。

今も、このレースに向う馬たちを、「どうか、無事で走りぬいて」と祈りながら見守る。
平地のレースとは違う緊張感である。
冬の雲の向うのスタートゲートに吸い込まれるように向っていく馬たちをに心からのエールを・・・。

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遠野育ち

2011年12月21日 | 遠野の馬
内国産ブリーディングホースショーで長野の明松寺馬事公苑から出場したスズカクロフネ。
110cmクラスで佐藤賢希選手を背に、見事優勝した。

彼は、競走馬となるべく、遠野馬の里にある育成場MS遠野でトレーニングをしていたことがある。
こんなに白くなる以前、2歳になったばかりの頃だった。
彼は遠野を旅立って、中央競馬で無事にデビューした。

5戦1勝の成績で競走馬を早々と引退したのは、それなりの理由があったからだと思うし、残念なことだったかもしれない。
けれど、こうして障害競技で活躍する姿があるのは、嬉しい。

「と」印はないけれど、彼もまた、遠野育ちである。

彼の祖父にタマモクロスの名前。
乗馬の世界でも活躍する血統だそうである。

スズカクロフネ
父 クロフネ
母 アイラブスズカ(父 タマモクロス)
2005年生まれ
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競馬場の忘れ物

2011年12月20日 | 競馬場
中山競馬場のベンチに、ポツンと置いてあった小さなぬいぐるみ。
子供が置き忘れていったのか、あるいはその辺で遊んでいる子供たちの大切なものなのかわからないので、そのままにしておく。

けれども、メインレースが終る頃にも、その子はそこにいた。
「ぼくを置いていかないで」
そう、言っているかのように。

連れて来ればよかった。
でも、持主があわてて来るかもしれない。
だからそのままにしてきた。
もしそうでなかったら、
会場整備の掃除の方が拾ってくれるかも・・・。

競馬場にはたくさんの忘れ物がある。
でも、こういう忘れ物はしないでほしい。
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祝!シンボリクリスエス産駒

2011年12月19日 | 競馬場
2歳チャンピオンを決めるGI朝日杯フューチュリティSで
シンボリクリスエス産駒のアルフレードが優勝した。

これまで、サクセスブロッケンやダノンカモンなど、ダートで活躍が目立っていたクリスエス産駒だったが、初めて芝のGIに勝利。
アルフレードは、今回初めての撮影だった。
毛色のちがいはあるが、サクセスブロッケンに似た面立ち。

祝!

アルフレード(牡2)
父 シンボリクリスエス
母 プリンセスカメリア(父 サンデーサイレンス)
美浦 手塚貴久厩舎

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