GRASSの日々折々

馬好きフォトグラファーが綴る日々の1ショット。

刻々・・・

2007年02月28日 | 馬徒然
午前中のピアノレッスンを終えてベランダをのぞくと、チビが寝床にいない。やっぱり出て行ったのか・・・と思ったら、植木台の下の隙間に横たわっていた。寝返りさえうてなくなったチビが、どうやってそこへ移動したのかわからない。たぶん野良猫の本能がそうさせるのだろう・・・。
やはりチビは逝こうとしている・・・。昨晩、あのまま行かせてやればよかったのだろうか。
でも、私は再びチビを抱き上げ、もう少し体を自由に伸ばせる広いダンボールにお気に入りの毛布とオムツを敷いて、寝かせた。5分ほどすると、「ニャア」とかすれた声が聞こえる。寝返りを手伝ったら、また静かになった。
チビは何を訴えているのだろう・・・。「もう自分にかまわないで」と言っているのだろうか。それとも、要求しているのだろうか。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

生きている

2007年02月28日 | 馬徒然
今までとちがい、チビは水を飲んでもすぐにはいてしまう。2,3日前に口にしたミルク、何とかなめさせた卵黄も、はいてしまった。口元の状態が悪くて食べられないのではなく、食べ物そのものを体が受け付けなくなっているようだ。

昨晩、ブログを書き終えてから、部屋の寝床で横たわるチビに「お休み」を言い、ベッドにもぐりこんだら、ベランダの戸をガタガタゆらす音がする。自力で立つのでさえやっとのチビが、外に出たいと訴えているのだった。
戸を開けてやると、最初は首だけチョコンと外に出してしばらく考え込んでいたのだが、意を決したように外へ出て、2mm近くある手すりによじ登った。元気なころそうしていたように、庭へ降りるつもりなのだ。でも、歩くのもままならないのに、今降りたら、2度と我が家のベランダに上って来れない。チビはそのことを覚悟で、お別れするつもりなのかもしれない、そう思った。このまま行かせてやったほうがいい・・・。
でも、手すりの上でふらつくチビを思わず抱きかかえたら、手を離せなくなってしまった。そのままベランダの寝床に寝かせた。もしチビが夜の間に外へ出るようだったら、それは仕方がない。覚悟を決めて、私も寝た。

朝、おそるおそるベランダを覗いたら、チビは寝床にいた。私が近づくと、かすれた声で「ニャア」と鳴いた。ああ、生きている。敷いていたオムツが汚れていたので、取り替えた。
今日は天気予報がはずれて、春の陽射し。一日、チビが気持ちよくすごせますように。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

出会い

2007年02月27日 | 馬徒然
先日、中山競馬場でお目にかかった元厩務員のAさんから、写真のお礼の電話があった。ご夫婦とポニー(ペール)との写真をとても喜んでくださったのだ。長年馬に関わってきたけれど、ご家族と一緒に馬と写真を撮るというのは初めてだとか。
偶然は重なるというが、写真を撮ったその日、Aさんは、中山競馬場でもう一度馬に関わる仕事をしないかというお誘いを、知人から受けたのだそうだ。Aさんは快諾されたそうである。2重の嬉しい出来事だったと、Aさんは言ってくださった。
競馬場は、一般ファンの眼にふれることはない人々が多々働いている場所だ。Aさんは、競馬というものは馬券だけではなく、あらゆる視点で一般の人たちに知ってもらうことが大切だと考えておられた。私の写真を見て、現役時代にはできなかったことなど、定年で職を離れた今だからこそできることがあると、ひらめいたのだそうだ。
ちょっとしたスナップ写真だったのだが、こんなに喜んでもらえるなんて、とても嬉しかった。そして、こういう人たちの視点、アイディアが、これからの競馬には不可欠なんだろうなと思った。
駆け出しの競馬カメラマンの私にとっても、素敵な出会いだったなあと思う。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

半野良猫の知恵

2007年02月26日 | 馬徒然
私が出かけている間、チビはベランダの寝床にいる。
南向きなので北風もあたらず、日当たりも良い。今までずっと、水を飲むのも、ご飯を食べるのも、寝るのも、そしてオシッコをするのも、すべてベランダだったので、具合が悪くても、家の中で長時間一人で過ごすよりはいいのではないかと思う。
猫の毛づくろいは、日向ぼっこをすることによって得た太陽の恩恵を体内に取り入れる行為だと聞いたことがある。また、一度家の中で過ごすと、二度と外気温に適応できなくなるともいう。庭にはブッチーや他の野良猫もいて、猫同士の世界もあるんじゃないかなあと思う。なにより、撮影旅行で家を空けるときのことを考えると、チビを家猫にすることはできなかった。チビも、自力で過ごすことを知っていた。
また、そんな元気なチビに戻ってくれるといいのだけれど・・・。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

チビ

2007年02月25日 | 馬徒然
チビがまた、全然食べなくなった。
子猫用の粉ミルク、卵の黄身などもまるで拒否。昨晩は家の中で寝ていたが、明け方5時ごろ、熟睡中の私を起こしてベランダの寝床に戻っていった。それきり、水を飲む以外は、こもっている。
獣医さんに連れて行くのは、半野良猫の彼女にとってすごくストレスになるというし、激しい抵抗をするチビを見ると、私も二の足をふんでしまう。
チビのライバルである庭の野良猫ブッチーは、毛ツヤもよく、チビより一つ若いだけだが元気そのものだ。固形食をバリバリ食べて、たくましい限り。
今まで何度も乗り越えてきたように、また今回ももちこたえて・・・と祈るのみ。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

河津桜

2007年02月24日 | 馬徒然
中山競馬場の河津桜がほぼ満開だった。花壇の菜の花、ポピーが咲き誇っていた。
レースだけでなく、競馬場という小さな空間にはいろいろなシーンがある。
今日のレースが終る頃、正門の前ではミニチュアホースのアブゥとペールがお客さんをお見送り。いろいろな人が声をかけていく。
ひときわにこやかに、ポニーを愛でる人がいた。2年前にS厩舎の厩務員を退職したというAさん。今は「お客さん」になって馬券も買えるようになったと笑顔で語っていた。「いつも一人で競馬を見に来るんですよ」と奥様。今日は厩務員の息子さんが担当する馬がメインレースに出走し、惜しくも2着になったという。
いろいろな想いが交差する競馬場である。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

どさんこ

2007年02月23日 | 馬徒然
『乗馬ライフ』4月号発売です。
お世話になった編集部の人たちが、この号を最後に退くことになった。3年ほどのお付き合い、在来馬シリーズが途中なので心残りではあるが、木曽も北海道も有意義な取材となり、私にとっては次につながるものになった。特に、今回取材した「どさんこ」では、馬と人間の関係や、自然との共存などを改めて考えさせられた。
どうぞ、ご一読ください。表紙は、12月に訪れた恵庭市の前山牧場で撮影した真っ白などさんこです。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雑念

2007年02月22日 | 馬徒然
沈丁花の香りが漂うようになった。今年は早い春と言われているが、この花の香りは、いつもどおりの時期かもしれない。
夜の庭は、カエルの大合唱だ。昨年より活発。大きいカエルの後を小さなカエルがピョコタンピョコタンとついていく。親子・・・?オタマジャクシから成長したわが子を、カエルは判別できるのかな・・・?でも、昼間は池の中でじっとしていなければだめ。カラスに襲われるから。
昨晩、ベランダネコのチビは、家の中に用意した寝床に初めて落ち着き、寝入っていた。このまま朝まで過ごして、ついに家ネコになるのかと思ったが、夜中の2時ごろ熟睡中の私を起こしにきて、ベランダの寝床に戻っていった。私だけでなく、チビも家ネコになるかどうか迷っているのかもしれない。このところ、また食欲がなくなり、体重も減った。そういえば、チビもそう若くない・・・。
生き物たちの世界を見つめているのは、楽しく、また切ない。
ブログを綴りながら、ブラームスのピアノ小品集を聴いている。明日は、この曲を練習しよう、などと思いながら。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シルバージュエリーの馬

2007年02月21日 | 馬徒然
近所にシルバージュエリーの店があって、時々のぞく。
開店間もない頃、ウィンドウに疾走する馬像を見つけた。天を仰ぎ、たてがみと尾をなびかせた小さな馬像。生命力を感じて思わず買ってしまった。
今日、久々に店に入った。親子馬をかたどったカフスボタンを見つけた。開店10周年になるという。これもご縁かな・・とこじつけてみる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

渋谷公会堂が・・・

2007年02月20日 | 馬徒然
「C.C.レモンホール」と改名されていた。
確定申告で、「渋谷公会堂」隣りの税務署へ行った。昨年とどこか雰囲気が違うと思ったら、「渋谷公会堂」はすっかり改装されて真っ黄色の壁に。サントリーの清涼飲料水「C.Cレモン」のラベルの色だ。
「渋谷公会堂」は、芸能関係にもしょっちゅう使われていたが、渋谷区の成人式なども行なうので、公共の建物だと思っていた。サントリーに売却してしまったのだろうか。
それにしても「C.C.レモンホール」、今はどんなイベントが開催されているのだろうねえ・・。渋谷区民だというのに、何も知らない私。インターネットで調べてみよう、渋谷区民として。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする