GRASSの日々折々

馬好きフォトグラファーが綴る日々の1ショット。

見守る

2010年04月30日 | 馬徒然
10匹の蛹のうち、すでに6匹が羽化して、旅立った。

そのうち1匹の雄蝶は、午前中の羽化直後に落下。
すぐに別の枝に移し、羽もきれいに伸びたので、さよならを言って外出した。
ところが夜、外出から戻ったら、彼はまだいる。
翌日も飛んでいかない。
ヘンだなと思って見守っていたら、彼は飛ぶことができないのだった。

見た目は、五体満足で羽もきれい。
でも羽化がスムーズでなかったことは、やはりどこか問題があったのだろう。

最初は水、次に砂糖水、そしてハチミツを床にたらしてみたら、触覚を伸ばしておいしそうにすっていた。蝶を育てたことはないので、試行錯誤である。
手を差し出すと、よじ登ってくる。「手乗り蝶」で可愛い。

飛べないことがわかったとき、飼育箱に入れて育てようかと思った。
でも彼は朝起きると、「飛ぶぞ!」という意気込みを見せる。
夜はゴールドクレストの枝によじ登って休むが、朝になると枝先に移動して羽を目一杯広げ、決意満々の顔をしている。(写真)
結局箱に入れず、そのままベランダで暮してもらうことにした。

羽化から9日目、今日も彼は飛ぶ努力を続けている。
蝶の寿命はどれくらいだろう・・・。
神さま、どうか彼の希望を叶えてください。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

遠野の桜並木

2010年04月29日 | 遠野の馬
毎年、遠野の桜は今頃から満開になる。
猿ヶ石川に沿って咲き誇る綾織町の桜並木は、数キロにも及び、
同じ東北の角館や弘前、北上の桜にも勝るとも劣らない名所だと、私は思っている。

遠野の友人、マリコさんから電話。
今年はまだ桜が咲かないのだとか。
さもありなん、東京も昨日の午前中はストーブをつけていた。
寒の戻り、花冷え、とかいうけど、
今年は、夏日になった翌日に真冬の寒さになったりする。
ベランダの蝶の蛹も、羽化するタイミングが難しそう。

写真は、2004年4月29日、綾織の桜並木で行なわれた馬たちのトレッキング。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

赤駒

2010年04月28日 | 馬徒然
NHK第2衛星で放映中の番組で、万葉集の防人の歌を紹介していた。

「赤駒を 山野に放し 捕りかりて 多摩の横山 徒歩ゆか遣らむ」(万葉集第20巻-4417)

その時代、豊島郡(今の豊島区、文京区、板橋区、荒川区、北区など)で暮していた女性が詠んだ歌。
奈良時代、東国の男たちは頑強で知られていたため、防人として妻子をおいて遠方への国へとかりだされることが多かったという。
この歌は、夫を送り出す妻が、放牧している馬をすぐに捕まえることもできず、夫を歩いて旅立たせねばならないのか、と嘆いて謳ったものだとのこと。

ここで登場する馬は「赤駒」。
赤駒(鹿毛馬)に対する当時の人々の美意識や価値観は、どんなだったろうと
思いをはせる。

写真は、遠野の「赤駒」です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

たまには、こんな顔

2010年04月26日 | 競馬場
ゆったりと優雅に仕事をしているように見える誘導馬。
と、思いきや、突然こんな顔。
東京競馬場のマイネルミレニアム君でした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

赤い新芽

2010年04月25日 | 競馬場
東京競馬場のウィナーズサークル付近に、毎年真っ赤な葉の生垣。
表彰式に向かう馬たちの花道のよう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

子馬誕生の便り

2010年04月22日 | 遠野の馬
先日、遠野で親しくしている人から「子馬が生まれた」というメールをもらった。
今年は、栗毛の男の子だったそうだ。

母馬ノバスコシア(ハノーヴァー種)は馬場馬術で活躍していた。彼女にとっては、6頭目の産駒になる。
父馬は一頭を除いて、皆フリーデンスラート(ウェストファーレン種)。なのに、毛色も雰囲気も毎年違って、いろいろなタイプがいる。
栗毛の牡馬は、初めて!!

いつ撮影に行こうかと、カレンダーとにらめっこの毎日~!

写真は、2008年の夏山で。
この年の子馬は、栗毛の牝馬でした。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

羽化のハプニング

2010年04月21日 | 馬徒然
今日は久々に快晴で暖かな日、5月中旬くらいの陽気になるそうです。

1匹目が無事に羽化して飛び立ったのは2週間前の暖かな日。
それから気温は冬に逆戻りの日々が続き、残った7匹の蛹は再び身を潜めていました。
まだ蛹になっていなかった最後の2匹の幼虫も、ほんの少し気温が上った日を狙って、無事に蛹になりました。
越冬した幼虫は、全部で10匹です。

そして今日、2匹目の蛹が無事に羽化しました。
雌です。(写真)
春の陽射しがふりそそぐ中、元気に飛び立ちました。

続けて、植木鉢の影で蛹になっていた子が羽化した様子。
手前の植木鉢をどけたら、なんと蛹から出たまま仰向けになって落ちているではありませんか。ぶらさがらなければ、羽が縮んだまま固まってしまいます。
この子は雄です。
もうだめか、と思ったら、蝶になったその子は、必死に足を動かしてつかまるものを探しています。
割り箸を近づけたらしがみつきました。
けれど割り箸は、羽化したばかりの蝶がつかまるには不都合だったようで、再び落下。
「がんばれ、がんばれ」と祈りつつ、もう一度割り箸につかまってもらい、近くのゴールドクレストの細い枝に近づけたら、今度は大丈夫。
きちんと枝にぶらさがり、縮んだ羽を伸ばしています。
あと数時間もすれば、旅立つでしょう。

小さな蝶の世界も、生死をかけたドラマが繰り広げられます。
あと7匹。
無事に羽化しますように。

先日、遠野からは、子馬誕生の便り。
撮影に行かねば!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2010年皐月賞馬

2010年04月19日 | 競馬場
ネオユニバース産駒のヴィクトワールピサが親子制覇を果しました。

ゴールを過ぎてから何度もガッツポーズをしてくれた岩田康誠騎手。
落馬骨折した武豊騎手からバトンを受けたプレッシャーをはねのけて、皐月賞2連覇です。

4月になってからも寒い日が続いたため、中山競馬場は名残の桜。
1996年皐月賞でイシノサンデーが戴冠したときも、桜が咲き誇っていたと記憶しています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中山GJ 思い出の馬

2010年04月17日 | 競馬場
朝起きたら、緑の芝生がうっすら白くなっていた。
この時期に、東京に雪!
寒い朝です。

さて、今日は中山グランドジャンプ(CI)。

2001年にニュージーランドから来日した芦毛馬ランド(セン7)を思い出す。
前哨戦のペガサスJSを圧勝して、本番も一番人気に。けれど落馬した馬の影響であわや競走中止、と思いきや、騎手のたぐいまれなる根性で完走し、観客の拍手で迎えられた。
翌年も来日したが、本番直前に鼻出血で取り消しに。

実力がありながら、日本ではレース運がなかったランド。
パドックでランドを見たときは、競走馬に見えなかった。筋肉のつきかたが独特でしなやか。
ジャンパーとして鍛えられた馬って、こういう雰囲気なんだと感心したものだった。

戴冠できなかったけれど、忘れられない外国馬の一頭である。





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

野間馬グッズ

2010年04月16日 | 日本の馬
写真展を数日後にひかえたある日、とても素敵な贈り物が届いた。
野間馬グッズである。

愛媛県今治市の野間馬ハイランドで撮影をさせてもらったのは6年前。
撮影にご協力いただいた現地の方々へ案内状を送ったところ、野間馬の調教を担当されている女性が丁寧な手紙と野間馬が描かれたタオルを送ってくれたのである。

今治はタオルの名産地。訪れた当時は、野間馬のタオルを探したけれど見当たらなくて、残念に思っていた。
だから、この贈り物はとても嬉しかった。
野間馬の公園「野間馬ハイランド」のオリジナルグッズです。

写真は、ハイランドで暮す野間馬たち。(2004年10月撮影)
このパドックには、芦毛馬の群れが放牧されていた。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする