GRASSの日々折々

馬好きフォトグラファーが綴る日々の1ショット。

馬がくれる笑顔

2007年07月31日 | 馬徒然
競馬の世界とちがって、遠野で馬を扱う人たちは、「普通」の人たちだ。
サラブレッドのように、競走という特別な目的をもつ馬つくりが目的ではない。生産牧場ではなく、あくまで「家の馬」。1頭か2頭の馬を大切に大切にしている。

馬と接すると、人は性格が変わるみたい。よく車を運転すると本性が出る、というけれど、それはあまりよくない比喩。馬の場合は、普段せっかちな気が短い人でも、みんな馬時間になってしまうから不思議。

遠野の人たちがカラオケで歌うのは、民謡調の馬の歌。皆さん、本当に上手で聞惚れる。

なんとも、居心地のよい空間。
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あ、Nさんだ!

2007年07月30日 | 遠野の馬
NHK朝の連ドラ「どんど晴れ」、今週は遠野が舞台です。
ちょっと作為的な遠野だけど、おー、あの場所だ!などと思いながら見ています。
初回、馬の親子を連れた人の姿が、ぱっと映し出されました。
Nさんだー、やはりあの姿は絵になるなあ。ドラマに協力したのかなー。
Nさんは、馬を曳くとき、見事な声で朗々と歌っていらっしゃるのですが、その歌声までは聞こえませんでした。残念!
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選挙と競馬

2007年07月29日 | 馬徒然
「出馬」とか「投票」とか、選挙と競馬は似たようなもんなんですかね。よくわかりませんが。

四国で当選した女性が、その理由について「政治は雲の上の人がやる時代ではなくなって、国民と同じ目線の人たちが担うものだと思う」と言っていた。いつだったか政治家のセンセイが「政治はプロの政治家に任せておけばいいんだ」と豪語したのを聞いたことがある。今や政治は日本だけのものでなく、世界の情勢とリンクしたものだから、プロの政治家は必要。でも弱者を切り捨てるような、格差社会がこんなに広がってしまうと、国民は黙ってませんね。

競馬も超スーパーホースばかりがもてはやされるけど、競馬ファンって案外、一般人的な人間臭い馬に惹かれてるのでは・・・?

ところで、競馬ファンは「あの候補者」に投票したのでしょうか、チョッと気になる。私が投票した方は、すでに当選されておりました。

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アオスジアゲハ

2007年07月28日 | 馬徒然
去年あたりから、家の周りで都会ではあまり見なかった蝶が飛ぶようになった。
アカタテハ、キタテハ、マダラチョウなど高原でしか見たことがなかった蝶たちだ。いや、今まで気がつかなかっただけかもしれないけれど・・。
そして、特に最近は、水辺などでよく見かけるアオスジアゲハが、こんもり茂った神宮の森にたくさん飛んでいる。すごくその数が増えていると思う。
先日は、そんな彼らの結婚式に出くわした。
とても綺麗なシーンだった。
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馬の作品展あれこれ

2007年07月27日 | 馬徒然
山岸伸氏の写真展「ばんえい競馬」 神田小川町のオリンパスギャラリーで開催中8月1日(水)まで。
仕事の関係で初日に伺うことができたので、山岸さんご本人と話をすることができた。「ばんえい競馬」という風景に魅かれ、この1年に32回、現地に通われたそうだ。その感動が伝わる美しい競馬写真だった。もう一度拝見したいと思っている。


西村修一氏の彫刻展 銀座の兜屋画廊で開催中7月29日(日)まで。
西村氏ご本人は、数々の馬術大会で優勝経験をお持ちの馬術家であり、日本ペンクラブの会員でいらっしゃる。
こちらも、たまたま初日に伺うことになってしまった。お客様が大勢おみえで、その場にいるのが申し訳ないような雰囲気だったが、しなやかな、かつ躍動感のある、馬のちょっとしたしぐさを表現した作品の数々に感動。
兜屋画廊 http://www.gallery-kabutoya.com

渋谷区代々木4丁目の「フリュウ・ギャラリー」では、ガラス、写真、切り絵など数人の作家による作品展開催中、7月29日(日)まで。
その中に、「エナメル彩」という技法でガラスに絵を描くハンドペイントのワイングラスに「メリーゴランド」という題名で、馬が描かれていた。「エナメル彩」とは、鉱物性の顔料で描いた絵を窯で焼成する行程を何度も繰り返して完成させる技法だそうだ。
台東区に「創吉」というショップがあるそうだから、訪ねてみようかと思う。http://www.sokichi.co.jp

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遠野のトマト

2007年07月26日 | 馬徒然
遠野の話題が続きますが・・・

このところ、遠野馬のことで一緒に活動をしている生産者の友人Mさんが、津久井の競技会に来たとき、お土産に地元で採れたブルーベリーやインゲン、トマトなどの野菜をもってきてくれた。それは、遠野小友町で地元の産物を売っている「産直ともちゃん」の野菜。この中でトマトは、遠野乗用馬生産組合の一員、Tさんが生産したものだった。
まだ青い部分が残るトマトだったが、日増しに熟してきて、みずみずしく美味しい。有難く味わっている。

遠野の馬の生産者は、ほとんどが農業を営む。
とてもお世話になっている人からは、夏には最高のとうもろこし「味来(みらい)」、秋にはそれはそれは立派なシイタケが箱いっぱいに送られてくる。とにかく美味しい!!東京でこれらの野菜を、この量で得ようと思ったら、とーんでもない高額になることまちがいない。

遠野の馬産は、自然のサイクルに逆らうことなく営まれている・・・。

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「養馬之言」

2007年07月25日 | 馬徒然
遠野産馬の競技会に来ていた元生産組合長のSさんが、一枚のコピーをくれた。

「夫れ馬は元と野に生れ山に育ち水草を追うて彷徨し天涯無限脚下に食を求め群友和気融々として敢えて食を争はず山野を跋渉し変候を克く凌ぎ瘴癘に拮抗し環境の適応至らざる無し・・」と始まり、人の家畜となった後は苦情ひとつ言わず人に従い、さらに馬の限りない能力を「霊能計り知るべからず」と語る。
そして「馬に無声の言葉ありて常に人に語るなり。即ち馬は挙動容姿を以って言語に代ふるなり・・・(中略)朝夕之に接しその語る処を聞き其の及ばざる処を糾し以って其れに応ふるにあらずんば安んぞ馬を養う者と言ふを得んや・・・(略)」

先日、遠野在住の友人が「遠野たかむろ水光園」にある襖に書かれた書と絵に感動したと、その写真をメールしてくれたのだが、その書は、まさしくこの文章!!!
Sさんによれば『日本馬政史』という書物に書かれたものらしいが、定かではないという。
馬と、そして馬への敬愛が溢れたこの書を、偶然にも遠野から、それぞれ別の形で教えてもらうこととなった。それは偶然ではなく、たぶんこの書の精神が、現在も遠野の馬産の根底にあるからではないのかなあ。



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トオノ種

2007年07月24日 | 遠野の馬
先日の日曜日、津久井馬術競技場に後ろ髪をひかれながらも、遠野の生産者であり友人でもあるMさんと一緒に御殿場の競技会へ向かった。
御殿場のホースショーは馬術連盟公式の大会。何度か見学させてもらった馬事公苑所属の遠野馬が多数参加しているというので、遠野生産組合の顧問をされているY氏のお世話になりながら観戦した。

今回、遠野馬に騎乗するのは、福島大輔さん。競馬場の誘導馬などにも騎乗する優秀な若手選手だ。その福島さんが、御殿場ホースショーに出場している遠野馬のリストを作成してくれていた。34競技もある中から、馬事公苑所属の馬だけでなく、参加した全ての乗馬クラブの遠野馬に標をうち、馬の父、母を明記した手書きのリストを用意してくれていたのだ。なんて有難い。これには、本当に恐縮し、Mさんと二人で感激した。
競技会に出走する馬たちは、セリに上場されたときの名前とは違うのが普通。でも種牡馬と、そして母馬の名前がわかれば、その馬のルーツを追うことができる。生産者もわかる。
そして遠野馬が出場するときは、必ず「遠野産のスポーツホース」というアナウンス・・・。

Y氏が、後々まで遠野産馬の誕生年や母馬が一目でわかるような命名方法をとったらどうかという提言をしておられた。これは、とても重要で大切なことだと思う。
ウェストファーレン種やハノーバー種は、サラブレッドのような純血種ではなく、馬が生産された土地を指している。それならばトオノ種があってもいいのではないでしょうか。その第一歩が、Y氏の提言にあるような気がする・・・。

トオノ種には、優秀な馬術競技馬だけでなく、一緒に気軽に遊べる馬がいてくれたら、すごく嬉しい。

写真は、御殿場の「Fuji Horse Show」に参加した遠野馬ルビウス(父・フロドラ・ジェルベーズ 母・パスキナード)と福島大輔選手。

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敬礼

2007年07月23日 | 馬徒然
津久井馬術場で開催された神奈川ホースショーの1日目第5競技が、「遠野産馬ジャンピング」。優勝者には遠野市長杯と賞金、そして遠野米を始めとする副賞の数々が送られる。
エントリーは7頭(幼名と異なる名前の馬もあるので、ここでは省きますが、いづれ写真で紹介する予定)。
騎乗者は皆遠野の生産組合の人たちに一礼してから競技を始める。写真は優勝した藤沢乗馬クラブの栗姫が、遠野応援団に敬礼する様子。
通常の馬術大会でも、騎乗者は開始前に一礼をするけれど、あれは、誰に対しての礼?初歩的な疑問ですが。


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遠野馬day

2007年07月22日 | 遠野の馬
津久井馬術場で開催された初めての遠野馬の競技会は、神奈川の乗馬クラブに所属する遠野馬たちの参加と、応援に遠路はるばる遠野からかけつけた関係者の人たちで、充実したイベントとなった。
2日目は御殿場で開催されている馬術大会と重なり、応援団は津久井と二手に分かれた。
どちらも見たいところだが、分散するほど遠野馬たちが活躍の場を広げているわけだから、すごいことです!!

でも、今回の馬術大会には一般客はほとんどいなかった。競馬は、あれだけ観戦を楽しむ人がいるのに、公式の馬術大会ですら観客がいないのは、なんとも淋しい。
ゴールデンウィークの馬事公苑ホースショーのように、たくさんのお客さんがきてくれれば、遠野の馬たちをもっともっとアピールできるのに。
遠野馬の競技会が、いろいろな意味で、価値ある第一歩になりますよう。

写真は、津久井馬術場で開催された遠野産馬ジャンピング表彰式。副賞に遠野米も授与されました。

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