GRASSの日々折々

馬好きフォトグラファーが綴る日々の1ショット。

トロッター

2010年08月30日 | 海外の馬
猛暑が続く連日の空を見上げれば、日々表情の違う雲。
ふと、ドイツ・ベルリンで見た雲を思い出した。

旧東ベルリン郊外にあるカールホルスト競馬場を訪ねたときのこと。
そこは、速足競馬専門の競馬場で、2週間後に控えた開催のため、コースでは馬の調教が行なわれていた。
その奥に、2歳馬の育成施設と広い放牧地。
トロッターの若駒たちが数頭、のんびりと過ごしていた。

さえぎるものが何もない真っ青な空に、同じ大きさの雲のかたまりが無数に浮ぶ。
日本の雲とは違うなーとぼんやり馬と空を眺めていたら、あっというまに半日が過ぎた。
あのときの若駒たち、もうデビューしただろうな。
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夕暮れのコウモリ

2010年08月29日 | 日々折々
日が落ちた後、よく空をすごい勢いで飛び回っているものがある。
巣に帰り損ねた小鳥が、あせって飛んでいるのだと思っていたら、
あるとき知人に、それはコウモリだといわれた。

まさか、東京にコウモリ?

先日、また素早い動きで飛び回るその生き物を見つけた。
眼を凝らして見ると、確かに鳥ではない。
本当に、小さなコウモリだった。

都心とはいえ、このあたりは森が多い。
でもコウモリまで住んでいるとは思いもしなかった。

東京は、この一ヶ月、ほとんど雨が降っていない。
近所のスミレは、ほとんど枯れてしまった。
街路樹も、息絶え絶え。
森は大丈夫だろうか。
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まっすぐな瞳

2010年08月27日 | 日本の馬
時々、馬を訪ねた旅の写真を見直します。
ポジフィリルムで撮影しているので、ルーペで1点1点の写真と向き合います。
写真展に展示しなかった写真(そのほうが圧倒的に多いのですが)の中にも、
自分にとって大事な、印象に強く残っているものがあります。

この写真も、そんな1枚です。
鹿児島で撮影したトカラ馬の子ども。
人馴れしていない半野生状態の馬たちですが、人を嫌うわけでもなく、
興味津々でこちらを見ていました。

魅惑の黒馬、トカラ馬。
出あった多くの馬たちの中でも、とりわけ印象に残っています。

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残暑厳しく・・・

2010年08月25日 | 日々折々
今回育っているベランダのツマグロヒョウモンの幼虫は、
なんと全部で50匹以上。
ただでさえ少ないスミレの群生、
スミレ採集にも限界があり、
両親の家で育てていたスミレの鉢をもらってきて、これでしばらく餓えることはないだろうと安心したのもつかの間、一晩ですっかり食べつくされてしまった。

困り果て、ついに小さな20匹ほどの幼虫を、かろうじてスミレが残る2箇所へ移した。
残り少ないスミレの葉。
ハチなどの天敵や日照り、それに人にみつかったら殺虫剤をまかれるかもしれない・・・。
でも我が家にいたら、餓えてしまう。
無事に生き延びてくれと願いながら、その場を離れる。

やらねばならないことは山積みなのに、
全然はかどらないのは、
暑さのためか、スミレ採集のためか、
いや、それらにかこつけて怠けているだけかも。

今日、1匹が蛹になり、
続いて数匹が蛹になる準備を始めた。
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サルスベリとチャグチャグ馬コ

2010年08月22日 | 馬徒然
立川の夏祭りに、岩手のチャグチャグ馬コがやってきた。

チャグチャグ馬コの祭りは、岩手では6月に行なわれる。
田植えが終って青々とした田んぼの道を、着飾った農用馬たちがいく風景は、
国の重要無形文化財となって全国的に有名な農用馬のお祭になった。
田植えに従事した馬をねぎらう意味で行なわれていた農民の祭典。
「お蒼前さま」とよばれる馬の神様の信仰が元になっている。

立川の街中に田んぼのあろうはずがないけれど、
馬たちは、猛暑の中、満開のサルスベリの並木を行く。
行列の最終地点は、ウィンズ立川。
JRAの若い職員が、馬のまわりに集った人たちに
「ウィンズ立川をよろしくお願いします!」とピーアール。

時代、場所が違っても、
やっぱり馬が頼り、である。
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花火大会

2010年08月20日 | 日々折々
昨晩は、神宮外苑の花火大会。
毎年恒例で、我が家に友人たちが集る。

この日にあわせて、遠野からトウモロコシを送ってもらった。
なんといつもの2倍、ふんだんにご近所や友人にふるまう。
昨日来ることができなかった友人も、「遠野のトウモロコシがあるよ」と言ったら、
今日、わざわざ取りに来てくれた。
先日遠野から届いたニンニクも、酷暑の夏のスタミナ源。
気がつけば、すべての酒のつまみに使っている。

野菜、海産物、米・・・
食材に困らないのは、遠野のおかげです。
感謝、感謝。

肝心の花火大会は、
風向きの影響で火薬の灰が降りそそぎ、傘をさしての鑑賞。
とんだ花火大会だった。

連日の酷暑は、本当に体にこたえる。
でも先ほど、今年初めてセミではない秋の虫の鳴き声を聞いた。
気温はともかく、季節は少しずつ移り変わっている。



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セミ採集

2010年08月16日 | 遠野の馬
昨日の朝、玄関のドアを開けると、廊下に臨終の時をむかえたセミが8匹、点々と横たわっていた。

もう息絶えているものもあれば、まだ余力が残っていて、近付くと金切り声をあけながら飛び回るセミもいる。その迫力や勢いがすごくて、恐怖さえ感じてしまう。
お盆の日曜日、毎日掃除をしてくれる管理人さんも休み。明日までこのセミの亡骸を横目に廊下を通らねばならないのかと、憂鬱になった。

しばらくすると、子どもたちの声。そしてセミのキイキイした鳴き声がする。
のぞいてみたら、虫かごをもった2人の男の子が、大喜びで廊下のセミを「採集」していた。
おかげで、廊下はすっかりきれいになり、恐怖のタネは消えた。
「昆虫採集」をしてくれた男の子たちに、感謝、感謝。

写真は、2005年7月下旬に撮影した遠野の東種山。
今年は猛暑だから、さぞかしアブの数も多いことだろう。馬には恐怖のアブ。
アブが赤トンボにかわるまで、もうあとわずか。

でも、東京のセミは、まだしばらく猛威をふるいそうだ。
今日も、36度の予報が出ている。
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日本画に描かれた馬

2010年08月15日 | 馬徒然
日本橋三越6階美術サロンにて、
綾木いづみ氏による日本画の個展が開催されています。
馬とコクーン(繭)をモチーフにした作品が多く、
日本画でありながら、エキゾチックで神秘的な世界です。
写真は、作品展の題名にもなっている「serendipity」(邂逅)という作品。

綾木いづみ日本画展「邂逅」
8月11日~8月17日
午前10時~午後7時(最終日4時まで)
日本橋三越本店本館6階美術サロンにて
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グリーングラス

2010年08月14日 | 馬徒然
突然、競走馬グリーングラスのことを思う。

北海道の牧場巡りを楽しんでいたころ、
浦河のある牧場を訪ねる途中で、思いがけず立ち寄った荻伏種馬場。
グリーングラスにどうしても会ってみたかった。

トウショウボーイやテンポイントと並んで3強といわれ、ひとつの世代を築いた黒鹿毛の馬。菊花賞や天皇賞(春)、そして引退レースとなった有馬記念を制覇し、1979年には年度代表馬になっている。

グリーングラスに近付いたとき、一度だけ顔をあげてくれたが、その後はずっと草を食んでいた。これが唯一の顔写真。
1996年8月25日撮影。
この後まもなく、グリーングラスは北海道を後にした。

なぜ突然グリーングラスのことを思い出したのか、不思議です。

グリーングラス(1973年-2000年 牡・黒鹿毛)
父 インターメゾ
母 ダーリングヒメ
26戦8勝
青森県七戸市 諏訪牧場生まれ

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産卵

2010年08月12日 | 日々折々
17匹の幼虫のうち、13匹が無事羽化して巣立った。

やれやれとほっとしていたら、
先日、2羽のツマグロヒョウモンのメスが我が家のベランダにやってきた。
ここから巣立った子かどうかは、わからないけれど、
スミレの葉を、我先にとばかりに舞っている。

よく見れば、胴体を折り曲げてスミレの根っこ付近に卵を産み付けている。
必死である。
1匹はどこかに行ったなと思ったら、
部屋の中の、前回の幼虫のために集めたスミレの葉に産卵しようとしていた。
続いて、もう1羽が部屋の中に入ってきた。

「水差しのスミレに産卵しても、だめなんだよ」と
出て行ってもらう。

今度は何匹の幼虫が生まれてくるのだろう。
植木鉢のスミレの葉は、17匹の幼虫が食べつくしてしまった。
ようやく、新しい葉が出始めた。
とうてい、幼虫の成長の早さにはおいつくまい。

その日、あわててスミレ採集にでかけた。
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