GRASSの日々折々

馬好きフォトグラファーが綴る日々の1ショット。

スズカフェニックス、安田記念へ。

2007年05月31日 | 馬徒然
5週連続府中GIも、今週末の安田記念で終了。
前予想をネットや新聞で見ると、スズカフェニックスの評判がとてもいい。

フェニックスは、遠野での休養を経て重賞、GIを連覇した。フェニックスが過ごした遠野「馬の里」で厩作業をしている友人が、フェニックスに触れて「薄い皮膚、なに一つ無駄のない体、これがGI馬になるべき馬の姿なんだと感動した」と話してくれた。
中京の戴冠を生でみることができなかったから、安田記念こそは、しっかり見ておきたいと思っている。

香港からも手ごわそうな馬が参戦、もちろん日本勢も強敵がそろっている。おまけにここ数週間、一番人気がふっとぶ大荒れのレースが続いている。
でも、大丈夫。きっと早池峰山の神様が守ってくれるから・・・。
ダービーよりもオークスよりも、私にとってはドキドキするレースになりそうである。
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猫の声

2007年05月30日 | 馬徒然
マンションの庭のどこかで、猫がミャア、ミャアと鳴いている。
多分子猫がお腹をすかせて母猫を呼んでいるのだと思う。

20年以上前の梅雨の時期、妙な鳴き声が響くようになった。その声は3日ほど続いていたが、鳥の声だと思っていた。ある雨の日、ベランダの下から黒い毛糸玉のような小さな子猫がはいずり出してきた。まだ目も十分に開かない、生まれて2週間足らずの子猫が、鳴き声の主だった。

母猫が縁の下で育てているのだろうと思い、しばらく様子を見ていたが、母猫が現れる気配もない。土の上では可哀想だとタオルをしき、皿にミルクを入れておいた。1時間後にまたのぞいてみると、子猫はタオルのわきにチョコンと寝ていて、ミルクはアリに占拠されていた。
それでも母猫は来なかった。このチビ猫は、なんらかの事情があって置いてけぼりにされたらしい。
結局、反対する父を押し切って、母と妹と結託し、子猫を我が家で育てることにした。
写真は、我が家に来て1ヶ月ほどしたピッチ。小さなお菓子箱が彼女のお気に入り場所だった。

外は雨。猫が鳴き続けている。
母猫がそばにいたら、あんな鳴き方はしないよなあ。ちゃんとミルクを飲んでいるだろうか。寒い思いをしているのではないだろうか。
あー、気になってなんにも手につかない・・・。


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牝馬戴冠

2007年05月29日 | 馬徒然
今回のダービーは、皇太子殿下が初めて国内競馬を観戦されたダービーだった。そこで優勝したのが、64年ぶりの快挙となった牝馬ウオッカ。
2005年秋、これまた初めて競馬場訪問された天皇皇后両陛下の前で優勝したのも、やはり牝馬のヘヴンリーロマンスだった。
これは何を意味するのでしょうか・・・?
雅子様にも、牝馬ウオッカの戴冠を見ていただきたかったなどと、ふと思ったりして。

たまった写真作業をしながら、凡人の想像を働かせたのでした。
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ホロリと・・・

2007年05月28日 | 馬徒然
ダービー馬となったウォッカを撮影するため、東京競馬場に併設する厩舎を訪れた。
今しがたの激しい競争を終えて、馬たちがクーリングダウンしている。ゼッケンはもちろん、鞍もメンコもはずした素顔の馬たちだが、競走で高ぶった気持ちが静まるまで、かなりの時間がかかる。
そんな中で、すでにクーリングダウンを終えて洗い場にいる馬がいた。

付き添う厩務員さんが、すごーく優しい笑顔で馬に話しかけていた。
「18番人気だったのに、本当によく走ったなあ。いつも人気ないもんなあ、お前は・・・。」

なんだか、その一言にホロリとしてしまった。
パドックでは、赤いメンコをしていたので素顔はわからなかったが、それはマイネルフォーグだった。ダービーは12着だった。他の馬たちがクーリングダウンに時間がかかる中、同じレースを走ったとは思えないほど落ち着き、目が涼やかだった。

ダービーで12着とはいえ、2003年に生まれた何千頭ものサラブレッドの中で、たった18個しかないゲートに入り、ケガもなく2400メートルを走りきったのだもの。立派なことじゃない?
本当に、お疲れ様でした。
あの澄み切った瞳が、フィルムではなく脳裏に焼きついている。きっと、近いうちにウィナーズサークルで会おうね。厩務員さんとのツーショットを撮影するからね。






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ダービー馬はダービー馬から

2007年05月27日 | 馬徒然
ダービー馬タニノギムレットが、ダービー馬を輩出。それも「娘」である。
ダービーにおける牝馬の優勝は、1937年のヒサトモ、1943年のクリフジだけ。ウォッカの優勝は実に64年ぶり。
老舗牧場が大切にしている血統が、こうして大輪の花を咲かせることが嬉しい。数十年前、JRAが主催する牧場ツアーで、カントリー牧場を見学させていただいた。「タニノ」の冠名をもつ牝馬たちが元気に子育てをしていた。
久々に、「高額取引」とか「安価な」という金銭的な言葉とは別次元の競馬を見たような気がした。
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ラッキー

2007年05月26日 | 遠野の馬
この仔馬の両親は、学生結婚です。それも馬の世界には珍しい「できちゃった結婚」!
でもこの仔馬の誕生によって、キャリアウーマンになるはずだった母馬は、センギョウシュフになりました。今では立派なベテラン繁殖牝馬。
仔馬は、母馬が所属していた乗馬クラブで乗馬となりました。なぜか、お尻に烙印される出身地の標が、半分しか浮き出ませんでした。小柄なのにやんちゃ坊主。でも、乗馬クラブで大切にされています。いや、てこずらせているのかな?
名前はラッキー。名前のように、たくさんの人に愛されて幸せな一生を送りますように・・。


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期待

2007年05月25日 | 馬徒然
知り合いの厩務員さんから電話。明日のレースに、彼の担当馬が休養明けで出走する。
惜しいレースが続いている馬だ。素質があるのに足下に不安を抱えながら走る。調子がいいときに勝たないと、いつパンクしてしまうかわからないと言う。とても目の綺麗な馬。
その馬が出走するときは、彼はいつも連絡をくれる。彼にとってとても大切な可愛い馬なのだと思う。
先日は、厩務員さんのエピソードが運命的にオークス馬の誕生につながった。彼の思いが明日、天に届きますように。
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ダービーに向けて

2007年05月24日 | 馬徒然
今週はダービー、競馬を知らなくても「ダービー」を知らない人はいない日本のお祭り。

朝日新聞の有吉正徳氏の競馬コラムに、皐月賞優勝馬ヴィクトリーの厩務員さんご夫妻のことが書かれていた。
皐月賞のウィナーズサークルでヴィクトリーに付き添う女性がいた。仲間内でその女性が誰なのか話題になった。それが、ヴィクトリーの厩務員であり調教助手でもある蛭田さんの奥様、蛭田多加子さんだった。彼女も同じ厩舎で働く厩務員さんだという。
あの時、皐月賞馬ヴィクトリーをひく姿が印象的で、彼女にもスポットをあててシャッターを切ったものだ。

今季は毎週大荒れのGIレース。皇太子殿下もご来場になるというダービーはどんなレースになることでしょう。昨年、右手首骨折でカメラなしの観戦だったが、今年こそは・・・!!!
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写真の整理

2007年05月23日 | 馬徒然
たまりにたまった写真の整理、やっと着手した。

競馬場だけでなく、最近はなにかとデジカメを使用する頻度が高くなった(だってフィルム代、現像代がかからないもんねー)。
そのかわり、毎回欠かさずパソコンにデータをおとし、タテ位置の写真を修整し、1枚1枚チェックする。失敗だなと思う写真でも、馬の顔が写っているとよほどひどいものでない限りは「削除」しがたくて、フィルムのようにすべてのカットをそのままにする。膨大な1カット1カットにすべて日付とレース名、そして馬の名前を入力し、それが終了すると、都度DVDに保存していく。
毎週のようにGIが続くこの時期は、あっというまに作業がとどこおり、大変なことに・・・。

ダービー目前にして片付いてよかった。
先日訪ねた遠野馬たちの写真を、HPにてアップしました。
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愛馬との旅

2007年05月22日 | 馬徒然
マリリンことヨーコちゃんから「ごめん、ごめん!!」と電話が入った。
先日のオークスで優勝したローブデコルテの厩務員水島さんの定年は、オークスが最後なのではなく、あと1年残っているとのことだった。

マリリンと仲良しのレーコさんは、北海道のビッグレッドファームでコスモバルクの調教を担当したこともある美貌の女性。そのレーコさんのご主人のお父様が、水島厩務員さんだ。レーコさんの熱い思いがマリリンに伝わり、それが「このレースで定年される」という運命の囁きになった。
でもでも、そのおかげで、パドックも本馬場入場もローブデコルテの写真ばかり撮っていた私。そしてハナ差決着となったゴールの瞬間も、私は迷うことなくローブデコルテにレンズを向けていたのだった。
厩務員さんの定年が1年違うくらい、なんのその、いやー、感謝感激である。
レーコさん、ヨーコさん、その熱い思い、どうもありがとうございました!!

この後、ローブデコルテは海外遠征の予定があるとのこと。水島さんは、もちろん愛馬とともに遠征するそうである。
定年までの時間を愛馬と旅するなんて、なんと羨ましい!!
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