再会

中央競馬から地方競馬に転厩した馬たちに
再び会えることが嬉しい。

雨がふりしきる大井競馬場で行われたのは、牝馬の重賞シンデレラマイル。
北海道競馬を経て南関東大井競馬所属となったサクラサクラサクラに会う。

パドックで周回する彼女にレンズを向けるうち、
目線をくれるようになった。
JRA時代につけていた名前にちなんだ可愛らしいメンコは、もうしていなかったけれど、勝ち星を積み上げて重賞で活躍するまでに成長した彼女に拍手。

サクラサクラサクラ（牝６）
父　アッミラーレ
母　コーエーガルボ（父　ノーリュート）
大井　森下淳平厩舎

2012年の競馬撮影は、
雨のシンデレラマイルで終了。
皆様、どうぞよいお年をお迎えください。

シンボリクリスエスの子供

今年も残すところあと1日。

競馬場で会う馬たちの一頭一頭に思いをよせながらも、
ついついシンボリクリスエスの子供たちにレンズが向いている。
父親譲りの漆黒の牡馬には、ことのほか心惹かれ、
いつか「これだ！」という理想的な写真を撮りたいと願いつつ・・・。

写真は、船橋競馬場のダイオライト記念を優勝した折のランフォルセ。
いつ会っても、メンコをしていないのが嬉しい。
その美しい顔を隠さないで。

ランフォルセ（牡６）
父　シンボリクリスエス
母　ソニンク（父　Machiavellian）
萩原清厩舎（美浦）

満面の笑み

無事に帰ってきただけでなく、
トップゴールをした愛馬への思いは、
言葉に尽くし難いに違いない。

有馬記念の一コマ。

ハッピースリー

中山競馬場で誘導馬を勤める遠野馬のハッピースリー。
有馬記念の大舞台でも、立派に仕事をしました。

ハッピースリー（セン９）
父　フロドラ・ジェルベーズ（セル・フランセ）
母　タクマクイン（アングロ・アラブ）
遠野松崎町生まれ

冬の荒川高原（２）

11月末の遠野・荒川高原。

雪が舞う荒川には9頭の馬たちが残っていた。
普段は流鏑馬などに活躍するタフな馬たちで、毛色も多種多様。
まだ草が見え隠れする雪原に遊ぶ彼らは、すっかり景色の一部のよう。

一期一会のシーンに、ひたすら感謝、感謝。

月夜

冬至が近づき、夜空の月の輝きが澄み切って神々しい。

3週間前のJCで優勝したジェンティルドンナのレース後の厩舎撮影でも、
藍色に染まった空に月。
まるで、国内外の強豪を相手にトップゴールを果たした若き女王を照らすように。

ギリシア神話では、月を司るのは女神アルテミス。
女神の祝福を受けるような月夜だった。

中山のクリスマス

12月の中山開催は、クリスマスイルミネーションで彩られる。
冬至を迎えるこの時期、最終レースが終る頃は日も落ちて
競馬場はまるでディズニーランドのよう。

来週末は、中山ではいよいよ有馬記念。

お知らせ

ロレックスが提供するサイト「日本列島知恵プロジェクト」に連載中の「にっぽん、馬紀行」に、トカラ馬第１回目の取材記事がアップされました。

日本最後の秘境といわれるトカラ列島。
島々の歴史とトカラ馬は無関係ではありません。
第１回目は、トカラ列島の歴史にふれながらトカラ馬保護の経緯を、鹿児島本土で撮影した写真を交えてまとめました。

２回目以降は、トカラ列島宝島、中之島と続き、全３回でお届けする予定です。

競走馬から乗用馬へ

JRAブリーディングホースショーには、元競走馬が多数出場する。
乗用馬として生まれた遠野の馬だけでなく、
競馬場で撮影したことのある馬に会うことができるのも楽しみである。

長野の名門・明松寺馬事公苑所属のスズカクロフネは、北海道生れだが競馬デュー前に遠野で育成された元競走馬である。
中央競馬でデビューし、5戦1勝の成績を残しながらも4歳で早々に引退。
乗用馬に転身した。

昨年のブリーディングホースショーに出場した彼は、名手・佐藤賢希選手とのコンビで110cmクラスで見事に優勝。
そして今年、このクラスの連覇を成し遂げたのである。

血統を見れば、大好きだった馬・タマモクロスの孫！！
クロフネもタマモクロスも、障害馬としての資質が高い血統だという。
遠野にも縁の深い彼。今後の活躍、おおいに期待である。

写真は、佐藤賢希選手を背に競技へ向うスズカクロフネ。

スズカクロフネ（セン７）
父　クロフネ
母　アイラブスズカ（父　タマモクロス）
北海道平取生れ
明松寺馬事公苑所属

冬へ

１１月末に訪れた遠野は、うっすら雪景色。
山はもちろん、里も雪色に染まっていた。
写真は、荒川高原麓の附馬牛で。

東京も冬景色へ・・・。
深いピンク色の山茶花が咲いているのを、初めて見つけた。