A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

サザナミ・レーベル事務所訪問

2007年11月15日 23時01分25秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界
ゴーグルエースを始め、チョコメイツ、ミルキィズなど私好みの60'sテイスト・バンドをリリースするインディー・レーベル、サザナミ・レーベルの事務所へ行ってきた。11月27日にリリースされるミルキィズの2ndアルバムのプロモーションを手伝いたい、とメールしたところ、是非事務所へ、と誘われたのだ。高円寺駅の近くの飲み屋の3階の事務所は想像していたよりもずっと奇麗でお洒落なポスターが貼ってあった。社長のカマチガクさんはゴーグルエースのvo&gでもあるのだが、ステージでのサービス精神たっぷりのショーマンの表情から、事務所ではレーベルオーナーの顔に変わっている。バンドの売り出し方や観せ方など先のことまで展開を考えているのが印象的だった。また雑誌やラジオにプロモーションするのに協賛金が掛かることなど、業界の裏面も教えてくれた。
ミルキィズに関しては、大手CDショップでの展開はレーベルで考えているので、私は小さめのCD店、クラブ、ブティック、雑貨屋などへのフライヤー配布を担当することになった。新譜を聴かせて貰ったのだが、とにかくポップでキュート、萌えまくり(笑)。曲の完成度や録音も、ヴィジュアル面(フライヤーやジャケットなど)も1stに比べて格段に進歩しているので、あとは如何に多くの人の耳に届くかが勝負になるだろう。普通にラジオでかかっても不思議のないクオリティなので、うまくいけばチャットモンチーみたいな大ヒットに繋がるかもしれない。私の力はほんの些細なものだが、他にもボランティアでプロモーションを手伝ってくれる人たちもいるようなので、何とか大きな波に育てていければと願う。何かアイデアがあったらぜひアドバイスください。

インディーズ
情熱燃えるが
楽じゃない

レーベルメイトの花団の12/2八王子でのライヴは凄いことになるらしい。
サザナミ・レーベル HP
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あの時代の歌~Jitterin'Jinn「8-9-10!!」

2007年11月14日 23時29分43秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界
先日Whiteberryを聴いて以来「夏祭り」のフレーズが耳について離れない。そこでオリジナルのJitterin'Jinnのベスト盤を聴いてみた。GO!GO!7188の「ジェットにんじん」で♪ジェットにんじん 昔流行った 歌手の名前は ジッタリンジン♪と歌われ、映画「リンダリンダリンダ」の中では♪キリンが逆立ちしたピアス♪という歌詞が女子高生に大ウケしたJitterin'Jinn。
まっすぐである。愚直なまでにまっすぐである。女ヒロトという感じの何の衒いもない直球の歌がダイレクトに伝わってくる。サウンドはストレートなスカパンク。超高速の2ビートを叩き出すドラムが凄い。何と女性ドラマーである。殆どノンエフェクターで切れ味鋭いカッティングを聴かせるギターもいい。彼らのサウンドは後のスカコアに影響を与えた。しかし妙にひねた90年代後半に比べ、彼らの歌の何と素直なことか。片思いや失恋の歌が多いのに曲調がどれもあっけらかんと明るいのだ。日本中が脳天気に浮かれていた時代の象徴といえるかもしれない。彼らがデビューしたのは1989年バブル真っ盛り。あの伝説的深夜番組「平成名物TV・三宅裕司のいかすバンド天国(通称イカ天)」の出身である。
実は私も「イカ天」に出演したことがある。マルコシアスバンプがイカ天キングの頃だった。演奏は2分くらいでワイプされ、審査員には「君たちコミックバンドに転向したら?」と評されたが"ベストキャラクター賞"を貰った。
Jitterin'Jinnの名前を聞くと、当時の記憶が蘇ってきて、ちょっと気恥ずかしい思いがする。

まっすぐに
遠くを見ていた
あの時代

彼らは今も現役でやっているらしい。今もまっすぐなままか確認したいものだ。
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パンクロックの復習を~映画「D.O.A.」

2007年11月14日 00時47分35秒 | ロッケンロール万歳!
1978年のSex Pistolsの全米ツアーを核に70年代末のパンクムーブメントを生々しく記録した81年制作映画。Pistols以外にもX-Ray Spex, Rich Kids, Generation X, Sham 69, Dead Boysなどのライヴ映像が挿入されている。
もう30年近く前だからロンドンの町並みは煤けて古くさいし、アメリカはひたすら田舎である。ファンや業界関係者、識者のパンクに対するコメントを挟んだドキュメントだが、アメリカでパンクが如何に誤解されていたかがわかる。「パンクは音楽じゃない。イギリスの政治運動にすぎない」というアメリカ人のコメントが妙に納得出来る。全米ツアーに集まるファンは古色蒼然としたメタル野郎かハロウィーンと勘違いしたメイクの変人ばかり。
また友人のいないいちパンクファン、Teddy(彼はPistolsと並んでこの映画の主人公)がバンドを作るもメロメロの演奏でステージから退散する様も面白い。
PistolsはほぼSid Viciousに焦点が当てられ、Nancyとともにベッドでインタビューを受けるがSidがラリってて支離滅裂なのもその後の二人の顛末を暗示している(この映画が作られた時には二人ともこの世にいなかったことに注目)。
Pistolsの演奏シーン、特にJohnny Rottenの勇姿に惚れ直した。70'sパンクに興味のある人は直ぐに観た方がいい。おススメです。

アメリカ人
ピストルズよりも
変な奴

このツアーが後に音楽シーンを大変革してしまうのだから侮れない。
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朝生愛@三軒茶屋 a-bridge 2007.11.11(sun)

2007年11月11日 20時43分44秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界
朝生愛さんのソロライヴ。共演はミワサチコというフォークシンガー。16:00開演というレイトアフタヌーンライヴだ。場所は三軒茶屋のビルの屋上にある昭和風のお洒落なカフェ。中古の家具や自作のテーブルがアートな空間に置いてある。ライヴスペースもあるが、パイプ椅子だったりしてなんだかな~。
愛さんが先の出番。ライヴスペースの後ろが窓になっていて高速道路やビルが見える。まだ外が明るくいつもと雰囲気が違う。ジーンズの茶色のジャンパー姿。いつものように弱音のギターとヴォーカルがしんみり心に滲みる。途中で非常ベルが鳴り響くハプニングはあったが、「ラヴェンダーエディション」「カモミールのプール」各3曲ずつ、計6曲30分のライヴだった。途中でテンポが変ったり曲が止まりそうになったり、やはり緊張しているようだった。先日のライヴの時の借りはまだ返せなかったということか。
この儚げな佇まいに限りなくしなやかな意志を秘めているのが彼女の魅力だ。

朝生愛(アソウアイ)
"あさうむあい"と
変換し

か弱きモノには計り知れない力が隠れている。
(c) Mickey
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チャットモンチー「生命力」

2007年11月11日 02時00分33秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界
今日からTsutayaでチャットモンチーのレンタル開始ということで朝イチに行ったらまだ未入荷だった。代わりにWhiteberryのベスト盤を借りてきた。Whiteberryは北海道出身であり、デビュー曲はJitterin' Jinnの「夏祭り」のカバーだったということを初めて知った。
昼過ぎにもう一度行くと「生命力」が入荷していた。チャットモンチーは四国は徳島の出身である。デビューアルバムの「耳鳴り」も聴いていたが、ちょっとオルタナの入ったガールトリオで歌がキュートで好きだった。
セカンドの「生命力」もサウンド的にそんなに変化はない。シングル曲が5曲入っていて、リリース前にNHKの「トップランナー」やTV朝日の「ミュージックステーション」等にもしっかり出演していたのでプロモーションはバッチリ、大ヒットアルバムになった。
しかし彼女たちの曲は結構ヘンだと思う。「シャングリラ」は字余りだし、妙なコード進行の曲もある。女子オルタナ専門のBENTENレーベルあたりから出ていてもおかしくないところもある。それでもこれだけ多くの少年少女の心を掴むのは、等身大の女子の心を描いた化粧っ気のない歌詞と邪心のない素直な曲作りなのだろう。多少ぎこちないリズムセクションと角が引っ掛かるようなパワーコードのギターがラウドに響き、柔らかいコーラスに包まれたロリ―タ風のヴォーカルを脳のど真ん中へしっかりと伝える。シンプル一発。それが身上。
それにしてもWhiteberryの「夏祭り」は強力だった。浴衣でロックだもんね。無垢な生命力に溢れていた(どっちのノレビューだ?)。どちらも地方出身のバンド、早くから成功を収めたところも共通している。果たしてチャットモンチーは生き残れるか。

夏祭り
生命力を
漲らせ

いろいろ御託を並べずにはいられない私のようなオヤジには眩しすぎる。
(c) Mickey
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ザ・ピーナッツ「オン・ステージ」

2007年11月09日 22時12分08秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界
何故突然ザ・ピーナッツかというと、その鍵は先日の朝生愛さんのシングルにある。
彼らは日本の女性コーラス・デュオの先駆けで、映画「モスラ」に双子の小人「小美人」役で出演し、♪モスラ~や、モスラ~♪という元祖電波系の歌を歌っていたので有名だ。
そんな彼らが1972年に発表したのがこのライヴ盤。当時洋楽が大挙して日本に来襲したことが分かるエグイ選曲になっている。
「情熱の花」「ウナ・セラ・ディ東京 」「恋のフーガ」「可愛い花 」といった彼らの歌謡ヒットに交じって、キャロル・キングの「イッツ・トゥー・レイト」、クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァルの「プラウド・メアリー」、果てはユーライア・ヒープの「対自核」、さらにはキング・クリムゾンの「エピタフ」まで演っている。「エピタフ」はメロトロン風のストリングスオーケストラをバックに得意のハモリ入りでメロドラマティックに盛り上がる感動を禁じえない快演である。朝生愛さんの「アイランド」も良かったし、キング・クリムゾンのバラードは女性ヴォーカルと親和性があるといえるだろう。
20年前にこのLPを中古盤で見つけて選曲を見たときは度肝を抜かれた。これに「モスラの歌」が入っていれば完璧だったのだが。
「エピタフ」の感動の覚めぬ間に、元タイガースの岸部シローの"ぽっぷすたいむと~ん~ね~る~"という司会が入り「監獄ロック」などのオールディーズ・メドレーに突入するのもシュールだ。さすがは日本の歌謡界の双子女帝、ザ・ピーナッツである。

ピーナッツ
ロバート・フリップ
腰抜かす

茉奈佳奈にもあふりらんぽあたりをカヴァーしてもらいたいものだ。
(c) Mickey
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石原志保(舞踏)+灰野敬二@中野 Plan B 2007.11.7(wed)

2007年11月07日 23時58分16秒 | 灰野敬二さんのこと
石原志保 独舞「昭和の体重」其の六/振付=田中泯 音楽=灰野敬二 照明=田中あみ 美術=らん。
2年ぶりのPlan B。今日の灰野さんは舞踏家の石原志保さんとの共演だ。
観客は7割以上が舞踏ファン。明らかに音楽ファンとノリが違う。中高年の人が多く、お互い知り合いのようで待合室(Plan Bにはステージとは別に待合室があり、客は開演までそこで待つのだ)で舞踏関係の話に花が咲く。
予定通り20時少し過ぎに開演。客席は補助席も出るほどの盛況ぶり。ステージというかパフォーマンススペースには人が入れるくらいの酒樽(?)が三つあるだけ。ひとつは天井から縄でぶら下がっており、ふたつは床に置いてある。右奥に灰野さんの演奏スペースがある。
今日の演奏は全編ハーディーガーディー。私はこの楽器が苦手なのだが、舞踏の伴奏になるとどう聴こえるか興味深い。黒いドレスを着た灰野さんがまず登場。ギーギー音を出し始める。そこへ赤い着物の石原さんが登場。さすが舞踏界のカリスマ田中泯さん直系の弟子だけあってオーラが全身から漂っている。特に狂気を秘めた目の輝きが尋常じゃない。ゆっくりした動きで樽の中へ入って転がったり、何かを求めて悶えたり、水を張った樽の中に全身を沈めて笑い声をあげたり、何だか凄い。灰野さんも要所要所で場面転換するように音を変化させる。
舞踏については詳しくないので今日の踊りがどれだけのものか評価出来ないが、60分強全く飽きないで観れたことは確かだ。
終演時に出口で田中泯さんが現在拠点にしている山梨県の山奥で穫れた野菜等を即売していたのが面白かった。

舞踏家は
眸の奥に
何を見る

随分昔私の大学の学園祭に田中泯&舞塾が出演し、局部を隠した裸身でパフォーマンスしていたのが懐かしい。
(c) Mickey
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朝生愛/WATA「She's So Heavy」

2007年11月06日 21時55分11秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界
朝生愛さんとへヴィロックバンドborisの女性ギタリスト、WATAさんのSplitアナログシングル。愛さんはキング・クリムゾンの「アイランド」を、WATAさんはYBO2の故・北村昌士氏の別ユニットCanis Lupusの「Angel」を、という両面カヴァーヴァージョンになっている。「アイランド」のほうは石原洋氏のギター、中村宗一郎氏のドラムによるミニマムな編成で、フォークタッチで浮遊する歌声を聴かせる愛さんならではの世界。「Angel」のほうはWATAさんが初ヴォーカルに挑戦。日本語の歌詞を呟くように歌っている。バックはborisのメンバーとThe Starsの栗原ミチオ(g)氏が務めている。後半にWATAさんのダイナミックなファズギターが爆発する。どちらも素晴らしい出来である。
このシングルには愛さんとWATAさんの写真集が付いている(というかシングルの方がおまけ?)。ビーチで水着を想像したが(ウソ)、数パターンのスタジオ・フォトセッションだった。ふたりともモデルとしては素人なのが素朴な味を出していていい感じ。

愛とWATA
パステルカラーの
佇まい

1500部の限定版だが3045円というのはちょっとビミョーな価格だ。

(c) Mickey
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Yoshimi and Yuka「Flower With No Color」

2007年11月05日 22時17分13秒 | 素晴らしき変態音楽
最近中古で買って愛聴しているCDをご紹介。BoredomsのドラマーYoshimi P-WeとCibo Mattoの本田ゆかによる2003年のコラボレーション作。大阪と奈良の境にある生駒山(多くの寺院、宗教施設があることで知られる霊山)に機材を持ち込み、フィールドレコーディングした自然音とパーカッション、ピアノ、キーボード、笛、電子音、ヴォイスなどをコラージュしたヘヴンリーなアンビエント・サウンドを展開している。鶯のホーホケキョという鳴き声にクイ~ンというエレクトロが交差し、木琴の音(ね)がぽろぽろとこぼれ出す幽玄な音世界は、近年トランスやアンビエントに接近しているBoredomsの発展的傍流といえる。
これが唯一のコラボだが、この一作で百年持つ、深遠で悠久な麻酔的世界。ただのアンビエントとは決して思うなかれ。

ホトトギス
サイケデリック
パラノイア

生きとし生けるもの全てが音楽なのだ。
(c) Mickey
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ポカポカする音楽~イーグルス「ロング・ロード・アウト・オブ・エデン」

2007年11月03日 20時58分12秒 | こんな音楽も聴くんです
(前項10/1から続く)それはじわじわやってきた。朝のワイドショーやインターネットで、そのバンドが再結成して28年ぶりのオリジナルアルバムをリリースするというニュースが流れ出した。ラジオでも1stシングルがかかりまくっていた。カントリ―調のノリの良い曲だった。私の心はポカポカまったりムードに満たされた。
彼らの代表作「ホテル・カリフォルニア」を聴いたのは中学生の頃だった。厚いギターサウンドとコーラスが印象的だったが、私はパンク少年を気取っていたため、熱心に聴くことはなかった。ドラマー以外がステージ前に一列に並ぶ演奏風景もかぐや姫みたいでダサイと思った。
しかし後になって思うと、中学時代を象徴する曲は「ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン」ではなく、「ホテル・カリフォルニア」なのである。あの哀愁のメロディーと陰影のあるジャケットがあの時代の友だちと共有出来る思い出なのである。
そして今、グレン・フライ、ドン・ヘンリー、ジョー・ウォルシュ、ティモシー・B・シュミットの4人による二枚組CD「ロング・ロード・アウト・オブ・エデン」がリリースされた。これが滅法良いのだ。デビュー曲「テイク・イット・イージー」を想わせる「ハウ・ロング」をはじめとしてなんにも変っていない往年のイーグルス・サウンドを聴かせる。二枚目は10分を超えるタイトル・トラックなど多少毛色の違う曲が多い。どの曲も落ち着いていて酒を飲みながら聴くのに最適だ。
常に自分の好きな音楽に関わり年を重ねてきた彼らはいわばオヤジの理想像であろう。
そういう私も立派なオヤジの仲間入りだが。

イーグルス
カリフォルニアまで
長い道

今日髪の毛をブリーチしようと思う。

(c) Mickey
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