A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

あの時代の歌~Jitterin'Jinn「8-9-10!!」

2007年11月14日 23時29分43秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界
先日Whiteberryを聴いて以来「夏祭り」のフレーズが耳について離れない。そこでオリジナルのJitterin'Jinnのベスト盤を聴いてみた。GO!GO!7188の「ジェットにんじん」で♪ジェットにんじん 昔流行った 歌手の名前は ジッタリンジン♪と歌われ、映画「リンダリンダリンダ」の中では♪キリンが逆立ちしたピアス♪という歌詞が女子高生に大ウケしたJitterin'Jinn。
まっすぐである。愚直なまでにまっすぐである。女ヒロトという感じの何の衒いもない直球の歌がダイレクトに伝わってくる。サウンドはストレートなスカパンク。超高速の2ビートを叩き出すドラムが凄い。何と女性ドラマーである。殆どノンエフェクターで切れ味鋭いカッティングを聴かせるギターもいい。彼らのサウンドは後のスカコアに影響を与えた。しかし妙にひねた90年代後半に比べ、彼らの歌の何と素直なことか。片思いや失恋の歌が多いのに曲調がどれもあっけらかんと明るいのだ。日本中が脳天気に浮かれていた時代の象徴といえるかもしれない。彼らがデビューしたのは1989年バブル真っ盛り。あの伝説的深夜番組「平成名物TV・三宅裕司のいかすバンド天国(通称イカ天)」の出身である。
実は私も「イカ天」に出演したことがある。マルコシアスバンプがイカ天キングの頃だった。演奏は2分くらいでワイプされ、審査員には「君たちコミックバンドに転向したら?」と評されたが"ベストキャラクター賞"を貰った。
Jitterin'Jinnの名前を聞くと、当時の記憶が蘇ってきて、ちょっと気恥ずかしい思いがする。

まっすぐに
遠くを見ていた
あの時代

彼らは今も現役でやっているらしい。今もまっすぐなままか確認したいものだ。
コメント (2)
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パンクロックの復習を~映画「D.O.A.」

2007年11月14日 00時47分35秒 | ロッケンロール万歳!
1978年のSex Pistolsの全米ツアーを核に70年代末のパンクムーブメントを生々しく記録した81年制作映画。Pistols以外にもX-Ray Spex, Rich Kids, Generation X, Sham 69, Dead Boysなどのライヴ映像が挿入されている。
もう30年近く前だからロンドンの町並みは煤けて古くさいし、アメリカはひたすら田舎である。ファンや業界関係者、識者のパンクに対するコメントを挟んだドキュメントだが、アメリカでパンクが如何に誤解されていたかがわかる。「パンクは音楽じゃない。イギリスの政治運動にすぎない」というアメリカ人のコメントが妙に納得出来る。全米ツアーに集まるファンは古色蒼然としたメタル野郎かハロウィーンと勘違いしたメイクの変人ばかり。
また友人のいないいちパンクファン、Teddy(彼はPistolsと並んでこの映画の主人公)がバンドを作るもメロメロの演奏でステージから退散する様も面白い。
PistolsはほぼSid Viciousに焦点が当てられ、Nancyとともにベッドでインタビューを受けるがSidがラリってて支離滅裂なのもその後の二人の顛末を暗示している(この映画が作られた時には二人ともこの世にいなかったことに注目)。
Pistolsの演奏シーン、特にJohnny Rottenの勇姿に惚れ直した。70'sパンクに興味のある人は直ぐに観た方がいい。おススメです。

アメリカ人
ピストルズよりも
変な奴

このツアーが後に音楽シーンを大変革してしまうのだから侮れない。
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