2日前の静寂の興奮も冷めやらぬ中、これまた見逃せないデュオ公演。マンダラ2は灰野さんにとっては昨年3月のBlack Stage(=勝井祐二氏、鬼怒無月氏とのトリオ)の「In the Dark(暗闇ライヴ)」以来1年ぶりの出演になる。
いつもは最前列のテーブルに陣取るのだが、この日は仕事で遅れを取った為、ステージに向かって上手のPAスピーカーのところの少し高くなっている座席からから斜めに眺めた。スピーカーの真ん前だが静寂に比べて音圧は高くないので快適に観戦できた。
ステージ左にドラムス、右にアンプ2台をバックにエフェクター群と譜面台と椅子がセットしてある。灰野さんは椅子に座っての演奏。ほぼ定刻にライヴ・スタート。まずは小手調べ的なアブストラクトなインプロ。吉田氏が次第に手数を増やしてグルーヴを作り出す。それに反応して灰野さんのプレイもヒートアップ。"親密な緊張感"とでも言えばいいのか、長年共演を重ねてきた二人ならではの信頼感に裏打ちされた阿吽の呼吸の即興演奏が繰り広げられる。とは言っても決して馴れ合いにならず予定調和を許さないスリリングな展開はさすが。灰野さんはSGだけを使用。椅子の上で悶えるように身体を激しく動かしてギターを弾く姿がカッコいい。30分以上インストで応酬した後、ヴォーカルを取る。静寂でも披露された♪何もいらない♪という歌詞の歌も。1時間ほどで休憩。
2台のアンプの片方のヒューズが飛んでしまったそうで、休憩中に代わりにベース・アンプをセットする。後半はパワー・アップしたギター・サウンドで前半以上に濃厚な演奏。吉田氏の超絶テクニックが惜しみなく発揮される。アンコールも含め1時間を超える演奏。静寂があくまで灰野さん中心の"バンド"だったのに比べて、この日のデュオは二人が同等の立場で演奏を展開し、また違った感動に包まれた。
終演後サンヘドリンはもうやらないのか二人に聞いてみたら、「リーダーはナスノ君だからなぁ」とのこと。ナスノ氏が音頭を取ればやる可能性あるようだ。ナスノさん、よろしくお願いします!
テクニック
超えたところに
真理あり
灰野さんはTADZIOのCDをちゃんと聴いていてくれて色々アドバイスをいただいた。
一応ぜひサンヘドリンやってくださいとお願いはしておきましたがどうなることやら・・・。
デラックスで見た勝井祐二ゲストのライブは
サイコーでした。