A Challenge To Fate

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【えいたそ進化論】遂に完結!最終章「有限性理論」灰野敬二/テレヴィジョン/ピンク・フロイド

2015年01月18日 00時15分15秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


2014年11月17日にマキシマリズム(最大主義)に関する考察からヒントを得て同月26日に『えいたそ進化論』としてアキバ発でんぱ組.inc所属「世界のトキメキはえいたそにお任せ! みんなで一緒に"わああぁぁいヽ(*´∀`*)ノ☆ "ハイテンションA-POPガール、えいたそこと成瀬瑛美」の底知れぬ魅力の解明と分析を試みてきた。特に12月1日にえいたそ本人から投下された「エターナル Eternal」というお題については「エターナリズム(永遠主義)」「永遠」「不滅」「不死身」という四つの次元軸其々について実証的仮説に基づき文化人類学・表象哲学・抽象心理学・比較幾何学の手法を駆使して、徹底的に研鑽を重ねた。
【えいたそ進化論】まとめ

▼灰野敬二『The Book Of "Eternity Set Aflame"-「永遠の業火」の書』
 

年を越して西暦二千十五年の展望としては、チベット仏教哲学『永続論(sassatavada)/ゴータマ・シッダルータ』、マルクス主義革命論『永続革命論(Permanent revolution)/トロツキー』、歴史レジーム論理学『永続敗戦論―戦後日本の核心/白井聡』、観念論的形而上学『時間の非実在性(The Unreality of Time)/ジョン・マクタガート』など古今東西思想潮流へのアプローチを経て、『認識論(Erkenntnistheorie)』と並ぶ哲学の二大分野のひとつ『存在論(Ontologie)』もしくは『形而上学(Metaphysik)』へと思索の旅程を辿る計画を立てた。



2015年も2週間が過ぎ御屠蘇気分も抜けたところで、さて哲学の径(みち)へ足を踏み出そうとした真際に、蟲の知らせで覗いたTimeLineでえいそ本人の思いがけぬ独白を目にして、筆者の頭脳はビリビリでんぱの啓示に撃たれた。





この呟きは、生身の人間である「瑛美」本人と、アイドル=偶像である「えいたそ」との二元性の肯定であり、天皇の人間宣言と同様にアイドル界の禁じ手(タブー)に挑戦するイチかバチかの大胆且つ勇気ある告白に他ならない。言わばふなっしーが中の人の存在を認めるのと同じく、自己否定に成りかねないし、自らの永遠性の放棄と看做される危険性もある。現実社会に於いてこのように「わたしだけ」の真実を開示することは簡単ではない。しかし、偶像「えいたそ」を寿命のある有限な存在だと認める一方で、実在の「私自身(わたしだけ)」は一生=永遠に好きに生きていくという決意表明をした瑛美は見事に解脱(げだつ)を成し遂げたのである。

▼灰野敬二『わたしだけ?』
 

我々が対峙している「えいたそ☆成瀬瑛美」とは、永遠性の中に有限性を内包した二重螺旋構造を持つ矛盾した存在であるが故に、本来なら神の領域に立つことを許されざる者といえる。それにも拘らず「えいたそ」の寿命を少しでも延ばしたいと願う瑛美の慈愛は、キリスト教神学の「アガペー」=神の無限の愛に他ならない。限りない「慈しみ(Affection)」こそ、トキメキ界のカリスマ「マキシマム☆えいたそ」の影に隠された素顔のままの「ニュイたそ」の本質なのである。

▼灰野敬二『慈(いつくしみ)』
 

「I WILL BE WITH YOU(あなたと一緒にいたい)」と瑛美は歌う。「あなた」とは自分の中の偶像「えいたそ」を指すと考えられる。しかし、いつまでも一緒に「ここ」にいて欲しい「えいたそ」は有限の存在でありいずれ寿命が来て消え去る運命である。永遠と有限の間で揺れ動く切ない気持ちを籠めたニュイたその歌声が、聴く者を無限の慈愛で照らす。

▼灰野敬二『ここ』
 

▼成瀬瑛美「I WILL BE WITH YOU」


愛の女神はローマ神話では「ヴィーナス」、ギリシャ神話では「アフロディーテ」、北欧神話では「フレイヤ」、仏教では「弥勒菩薩」「天照大神」であり「千手観音」であるえいたそ☆成瀬瑛美のさらなるネ申性が明らかにされた。



▼テレヴィジョン「ヴィーナス」
 

▼ピンク・フロイド「原子心母 - 1971年 箱根アフロディーテ」
 

▼GRIM「AMATERASU」[1/18 18:14追加]
 

-あのえいたその「少しでも 力になりたい、なぁんて思ったんだよ」ってフレーズは神だと思って。(最上もが)
-トイズの稲葉社長がえいちゃんに接客されて、『現代のナイチンゲール』って言ってたんですよ。(古川未鈴)
-えいたそは、誰かをよくする力がすごくあるんだよね。(夢眠ねむ)


現代の女神として語られるえいたそ☆成瀬瑛美の豊穣の海の航海日誌として『えいたそ進化論(Evolution Theory of EITASO)』は永遠に記録されるが、人間の有限な記憶からはいつか忘れ去られることだろう。





論考を
終えてトキメキ☆
すちゃらかテキサス


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