A Challenge To Fate

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【魔法の横笛が奏でるロックサウンド】新時代フルートロックバンド特集:キクラテメンシス/THE RATEL/STORCHI/JYOCHO/XOXO EXTREME

2021年07月14日 01時50分20秒 | 素晴らしき変態音楽


小中学生の頃フルートを習っていたことは以前書いたが、大学に入ってからはサックスとの持ち替えで時折ヒット曲のカバー曲をやったり、90年代前半にやっていたサイケバンドではシタールやタブラと合わせてフルートを吹く程度だった。バンドが解散して以降はほとんど楽器をとり出すことはなく20年以上もの間放置していたが、数年前から即興演奏を再開する中で、子供の頃に馴染んだ銀の横笛フルートの魅力を再発見した。7月23日の『盤魔殿スピリチュアルラウンジ vol.2』ではフルートとアコーディオンをメインにアンビエントミュージックを奏でる予定である。再燃するフルート熱の勢いで、フルートを取り入れたロックバンドを検索してみた。<フルートロック>というとたいていはジェスロ・タル、フォーカス、キング・クリムゾンといったオールドロックばかり紹介されることが多いが、今回お届けするのは新進気鋭の21世紀型フルートロックバンドである。
魂を解放する魔術の横笛~フルート・ロック/ジャズ特集

●キクラテメンシス(Cichla temensis)/ Kiku Latte


2006年結成のJapanese Progressive Flute Rock Band。幻想的な情景を描く、プログレッシブフルートロックバンド。キクラテメンシスは淡水魚の名前に由来、構築美と即興性が有機的に絡み合う圧倒的なライブパフォーマンスで好評を博している。ベル・アンティーク・レーベルより、2021.05.25に4作目のアルバム"「小さな物語」~Stories~"をリリース。
昭和歌謡コンボ、サロメの唇で妖艶なフルートを吹いていたかずみんぐこと鈴木和美が参加。敬愛するフォーカスやキャメルを思わせる抒情派プログレが愛おしい。

鈴木 和美 (SUZUKI Kazumi) - flute
秋山 佑介 (AKIYAMA Yusuke) - keyboards
国分 巧 (KOKUBU Takumi) - bass
吉田 真悟 (YOSHIDA Shingo) - drums
加藤 裕幸 (KATO Hiroyuki) - guitar
https://cichlatemensis.tumblr.com/

『組曲 遭遇』(The Encounter Suite) / キクラテメンシス Kiku Latte live at SOUND CREEK Doppo on June 24, 2018.



●THE RATEL


2018年3月に結成された、ハードコアマインドなバンド。東京を拠点に活動。
フルートとファゴットという二本の木管楽器をメインにしたユニークな編成のバンド。EPのタイトル通りが「フォーカス」なのでプログレ的要素はあるが、もっと実験的なサウンドを追求する曲者である。東京ネオアンダーグラウンドに誕生したオルタナティブ・チェンバー・ロックとでも呼べばいいだろうか。

Fl.Cho 池田若菜 / Wakana Ikeda
Fg.Vo 内藤彩 / Aya Naito
Gt 畠山健嗣 / Kenji Hatakeyama
Ba 溝渕匠良 / Narufumi Mizobuchi
Dr 富樫大樹 / Hiroki Togashi
http://theratel.info/

THE RATEL / Focus EP / LIVE



●ストーチ(Storchi)


イスラエル出身の4人組メタルバンド。べース、ドラム、ギターのロックトリオにヴォーカルの代わりに2001年生まれのフルート奏者のダニエレ・サッシがフロントに立つ。
ロック、メタル、ジャズ、フュージョン、プログレに中東民族音楽を融合した重厚且つ華麗なサウンドを聴かせる。エスノ色を取り入れたメタルバンドは少なくないが、その多くがトライバルな悪魔性を打ち出しているのに対して、エレガントな天使性・女神性を放つストーチに好感を感じる。

Noam Arbel - Drums
Shachar Sasson - Bass
Itay Carmeli - Guitar
Danielle Sassi - Flute
https://storchi.bandcamp.com/music

(Storchi - Paracosm (2017 Version



●JYOCHO(じょうちょ)


2016年、超絶テクニックを誇るギタリスト・だいじろー(ex.宇宙コンビニ)によって京都にて始動。マスロック〜プログレッシブ~ポップスなど様々なジャンルを通過した音楽性に、テクニカルなトラック、温かみ、激情をふんだんに盛り込んだ、まさに情緒感たっぷりな、JYOCHOにしかできない独自の世界観を構築する。
何食わぬ顔で超絶テクニックを披露する新世代ミュージシャン集団。いわゆるマスロックは、最初は驚いてもだんだん全部同じに聴こえて飽きてしまうことが多々あるが、JYOCHOの場合はフルートの存在が救っている。弦楽器や鍵盤楽器と違って人間の呼吸で奏でる管楽器は聴き手の血液の流れや心臓の鼓動やと同期するからだろう。

sindee [Ba.]
だいじろー(Daijiro Nakagawa)[Gt./Cho.]
猫田ねたこ(Netako Nekota)[Vo./Key.]
はち(Hachi)[Fl.]
hatch[Dr.]
https://jyocho.com/

JYOCHO x KYOTO - family (Machiya Session)


フルートは
魔法使いの
秘密兵器

●XOXO EXTREME(キスエク)


一色 萌・小嶋 りん・浅水るり・真城奈央子・星野瞳々(研修生)の5名からなる、プログレッシヴロック(略:プログレ)の楽曲を中心にパフォーマンスしているアイドル。その名の通り、一曲の中で曲調がよく変わる・曲が長い・変拍子…等プログレッシヴな楽曲を歌い踊る。
プログレにはフルートが欠かせない。「組曲革命」「鬱。」「Salty Sky」などでフルートを吹くのは日本のプログレバンドQuiの吉田一夫。5月にリリースされた2ndアルバム『Le carnaval des animaux -動物学的大幻想曲-』では「十影」「Hibernation(冬の眠り)」で流麗なフルートが聴ける。
https://www.xoxo-ex.com/

The Last Seven Minutes (MAGMA COVER)/ XOXO EXTREME 2019.7.25 渋谷WWW


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