A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

円周率~ロック数え歌、またはロックで祝うバースデイ特集 Pt.5

2013年02月27日 00時29分17秒 | 動画の歓び


ジョン・ケージの不確定性の音楽やナンバー・ピースをはじめ現代音楽には数学や図形を適用した作品は多いが理論先行型の聴きづらい曲が多い。同じ数学を元にした曲でも円周率をそのまま音符に置き換えた山下洋輔の柔軟な遊び心たっぷりのこの曲は堅苦しさとは無縁に楽しめる秀逸な作品である。

山下洋輔「円周率」


不惑=「四十にして惑はず」、強仕=「四十を強といい、しこうして仕う」と言われる40代の年齢ソングをご紹介。

▼41=バカボンのパパ:赤塚不二夫作「天才バカボン」の主人公でバカボンとハジメの父。妻はバカボンのママ。誕生日は本人曰く「昭和元年12月元日のクリスマスの夜」。エンディングテーマ曲で歌われる通り年齢は41歳、血液型はBAKA型という特殊型でなめると甘い味がする。熊本県の菊池市立七城中学校・東京都のバカ田高校を経てバカ田大学を首席で卒業。大学時代のあだ名はキャロルまたはノールス(脳がいつも留守だから)。口癖は「これでいいのだ!」「タリラリラ~ン」「コニャニャチハ」「はんたいのさんせい」「さんせいのはんたい」など至極名言ばかり。若者諸君はその生き方を見習うように。

元祖天才バカボンの春


▼42=電気グルーヴ:1986年ナゴムレコードからデビューしたテクノポップユニット人生(ZIN-SAY!)を前身に1989年結成した石野卓球とピエール瀧の二人組。日本のテクノ/ハウスの代表格でクラブ系の大きな支持を集める存在である。その音楽性やファッションセンスが海外でも高く評価されている。

電気グルーヴ - ピエール瀧の体操42歳


▼43=DREAMS COME TRUE:1988年中村正人と吉田美和を中心に結成。通称ドリカム。バブル時代にミリオンセラーを連発、紅白歌合戦に14回出演する名実共に日本ポップス界を代表するグループの一つ。吉田美和の前向きで伸びやかな歌声はJ-POPの象徴として王道に君臨している。余りにもど真ん中過ぎて何も書くことがないがカラオケで歌うと途中で自滅するパターンが多い。

「LAT 43° N」DREAMS COME TRUE


▼44=きゃりーぱみゅぱみゅ:きゃりーの世界征服戦略に於いてミニマルなリピートが重要な役割を果たしていることは言うまでもない。ミニマルミュージック=テクノサウンドは勿論「PONPONPON」「CANDY CANDY」「でもでもまだまだ」「ちゃんちゃかちゃんちゃん」「にんじゃりばんばん」と曲タイトルにも繰り返しが多用され草間彌生の連続する水玉模様を思わせる反復迷宮世界を形成する。ゾロ目の「44」という数字に周到に仕掛けられた罠は後半の♪にゅにゅにゅにゅにゅにゅにゅにゅキュキュキュキュキュキュキュキュにゅにゅにゅにゅにゅにゅにゅにゅ♪という幼児退行言語反復に頭蓋を破壊されるまで気づかない。最近DVDリリースされた武道館公演のオープニング・ナンバーである。

きゃりーぱみゅぱみゅ ♪ おねだり 44℃ ☆ KFC Krushers - CM Making!


▼45=爆風スランプ:♪私の青春を返せ!♪という中年の心の叫びを歌ったサンプラザ中野くんも主人公の年齢をとっくに超えてしまった。45歳は単なる通過点に過ぎない訳だが四捨五入すれば50なので本人にとっては重い年齢である。開き直りの境地に達する前の悪あがきは醜くも純粋さ故の美しさもある。

ウクレレで爆風 - 45歳の地図〜COME BACK青春


●46=乃木坂46
AKB48の成功をみすみす逃したSMEの為にプロデューサーの秋元康が「AKB48より人数が少なくても負けないという意気込み」を込めて命名したという対抗ユニットとして運命付けられたアイドルグループ。敵も味方も仕掛人は秋元だからグレートロックンロールスウィンドル並みの詐欺行為とも考えられる。このPVはスカートを捲し上げるフレンチカンカン演出がネットで何かと話題になったお騒がせナンバー。

乃木坂46「おいでシャンプー」


▼47=ボーズ・オブ・カナダ:スコットランド出身の兄弟テクノユニット。通称BoC。イギリスのエレクトロニカの名門ワープ・レコード所属。1980年代半ば自ら設立したレーベルMusic70からリリースしたカセット作品がオウテカの耳に留まり正式デビュー、世界的人気アーティストとなる。インディー時代に制作した音源がインターネットを介して流出し本当にBoCの作品か否かについて論争が交わされている。747と題されたこの曲もその音源のひとつだが寄せられたコメントを見ると彼らの作品に間違いないと信じるリスナーが多いようだ。

Boards Of Canada - Seven Forty Seven


▼48=ハーレーダビッドソン:アメリカのバイク名門メーカーの人気車種らしいがバイクに関しては無知なのでよく分からない。因みにハーレーのロゴ入りのTシャツやパーカー、キャップ等は複数所有している。曲はホワイトスネイク「バッド・ボーイズ」。

2014 Harley-Davidson 48 [Forty-Eight] bike review


▼49=CHTHONIC(閃靈・ソニック):台湾のブラックメタル・バンド。英語名はギリシア神話の地下の神「クトニオス」を意味する。二胡や琴を取り入れ中華風の独特のメイクで繰り出すメタルサウンドには辺境ロックならではの猟奇性が漲っている。台湾、アジアは勿論アメリカの“OZZFEST”、ドイツの“ WACKEN OPEN AIR”など大規模フェスティバルにも出演しワールドワイドな人気を獲得。フジロックを含め来日公演も何度も行っている。女性ベーシストのドリスは写真集が出版される程の美形。今年3月に単独来日ツアーが決定。

Chthonic - Forty Nine Theurgy Chains


▼50=ザ・フォール:「ニヒリズムの権化」=マーク・E・スミスによりイングランド西北部グレーター・マンチェスターで1976年に結成されたパンク・バンド。反復ビートのシンプルなサウンドと社会・政治・音楽業界を鋭く風刺、批判した辛辣な歌詞によるポスト・パンクを象徴する存在。ソニック・ユースやペイヴメントなどオルタナティヴ・ロックに多大な影響を与えた。37年経った現在でもペシミズム溢れる活動を続ける希有なバンド。今年4月に30作目のニュー・アルバムをリリースする。

The Fall 50 Year Old Man at HMV


年齢が
幾つになっても
ロケンロー

知命=「五十にして天命を知る」にて数字・年齢ソング特集は終わり。人生悔いのないよう何があっても生き抜く覚悟をしようよ!
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