A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

ビート詩人のガレージロック~ザ・ファッグス

2010年12月15日 00時37分10秒 | 素晴らしき変態音楽
1960年代後半のアメリカン・ロック・シーンをマザーズ・オブ・インヴェンション、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドらと共に漆黒に彩った異端のバンドがザ・ファッグスだ。現在日本では過小評価されているが、頭脳警察に大きな影響を与えたバンドである。

ニューヨークのローワー・イーストサイド出身の彼等の中心はエド・サンダース、テューリ・カッパバーグ、ケン・ウィーバーという3人のビート詩人で、1965年に前衛ジャズ・レーベルESPと契約し3枚のアルバムをリリース。同じレーベルの変態サイケ・バンド、ホーリー・モーダル・ラウンダーズのメンバーが参加したり、アレン・ギンズバーグが関わったり、テクニック的には未熟ながら、それ故ヴェルヴェッツに通じるような情念のパワーに溢れるサウンドを聴かせる。詩人のバンドだから歌詞の内容が分かると面白さは倍増なのだろうが、現在のフリーフォークに通じるサウンドとパンキッシュで投げやりな歌を聴くだけでも十分楽しめる。
1960年代後半にはメジャーのリプリーズと契約、音楽的によりテクニカルなバンドに生まれ変わり、世界中で大きな支持を集めた。

テューリは今年7月に86歳で大往生。

ESPからのデビュー・アルバムは輸入盤で安く買えるので、好事家は手に入れてみては?

ファッグスの
ビートの香り
あの時代

海外では再評価が進み未発表音源が発掘されている。

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