A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

下山(GEZAN)/NATSUMEN/漁港/下津光史@下北沢GARDEN 2014.2.11(tue)

2014年02月13日 00時31分08秒 | 素晴らしき変態音楽


下山(GEZAN)2nd Full Album『凸-DECO-』レコ発ツアー 初日

出演:下山(GEZAN) × NATSUMEN × 漁港
弾き語り:下津光史(踊ってばかりの国)

※当初出演予定でした『ギターウルフ』は、メンバー負傷の為急遽出演キャンセルとなりました。
また、それを受け『漁港』の出演が決定致しました。
尚、ギターウルフ出演キャンセルによるチケット料金の払い戻しはございません。(1/31情報更新)

■ギターウルフよりコメント
『いけ!下山がやらねば誰がやる、下山ロック!』by セイジ



フラゲした下山(GEZAN)の2ndフルアルバム『凸-DECO-』を最大音量で一気に聴き通す。ROCKのど真ん中に放たれた一撃に震えが止まらない。まもなく還暦を迎えるロッケンロールに、未だこれほど純粋でこれほど正直な表現が可能だという事実に至上の歓びを感じずにはいられない。サイケとかメタルとかパンクとかオルタナとか、ROCKにいろいろ御託が付いたのはいつ頃からだろうか。よけいなモノは全て剥ぎ落として、R O C Kという四文字だけ描けばいい。4つのアルファベットそれぞれに「マヒト」「イーグル」「カルロス」「シャーク」と刻印しておこう。

漁港

(写真の撮影・掲載については出演者の許可を得ています。以下同)

漁港というバンドのことは今回初めて知った。「日本の食文化を魚に戻し鯛!」を合言葉に活動する千葉県の魚屋によるフィッシュロック・バンドとのこと。どうでもいい話だが、筆者が学生時代に組んでいたバンドは「鯵tation(アジテーション)」という名で”サイケ・フィシュ・バンド”がキャッチコピーだった。魚の歌ではないが「魚の骨」という曲もあった。そういうわけで何となく親近感を覚える。五分刈り鉢巻きにサングラスの強面の森田釣竿(船長/リーダー・ボーカル・包丁)とロングヘアーに歌舞伎メイクの深海光一(ギター・サンプラー・コーラス・ダンス・後片付け)の二人組。大漁旗をバックに森田が恫喝するように魚をアピール、脇で深海がマックを操作するスタイルはロマンポルシェを髣髴させる。空手バカボンや人生といったナゴム系テクノな香りも。MCで「世界初のフィッシュ・テクノ・バンド」と言ったのに納得。魚礼賛ソングの連発に会場の漁師・海女(男性ファン・女性ファン)は爆笑。ラストのマグロ解体ショーが見事だった。




NATSUMEN


NATSUMENの名前は知っていたが、何故かパンクバンドだと思い込んでいた。ググってみてホーンセクションを擁する大所帯のバンドだと知った次第。現時点のメンバーはAxSxE(g)、山本達久(ds)、山本カブレラマン昌史(b)、稲田ヌボンバ貴貞(ts)、加藤雄一郎(as)、カッキー(tp,fl)、ホイン(g)、野村卓史(key)の8人。知っているのは元BOATのギターのAxSxEと、ジム・オルークと石橋英子とのカフカ鼾でも活躍する名うてのドラマー山本達久の二人だけ。トボけたメロコアのSEで登場したメンバーは全員が黒Tで不敵な面構え。いきなり始まった凄まじい変拍子とフリーキーなホーンセクションに爆発するギターとベースのヘドバンに驚愕。渋さ知らズとZAZEN BOYSと初期ボアダムズの理想的な結合体と言えばいいのか?ボキャブラリー不足は否めない。破壊的な爆裂フレーズが絶え間なく襲い掛かるが、強烈なビートに乗って走り去るので立ち止まる暇はない。冷静に聴けば相当難易度の高いサウンドなのに、若い観客が一心不乱に踊り狂うのを観て、決して失われることがない音楽のパワーを再確認して昇天寸前の快楽を得た。




●下津光史(踊ってばかりの国


スプリットシングルをリリースするなど恊働するバンド踊ってばかりの国の下津は昨年8月の渋谷WWWでの下山企画イベント「Bug Me Tender Vol.8」にもゲスト出演した。フラワーでほのぼのしたサウンドは下山とは異質だが、歌に籠めた想いの深さは同じ。金髪がマヒトと写真のポジとネガのような下津は、会場後方の小ステージでアコギ一本の演奏。オーディエンスが周りを取り囲み選挙演説の趣。ハッキリした声でユーモア混じりに大切な言葉を歌う誠実さはあたかも嵐の前の静けさの如し。次に待つ怒濤のステージを予感させる。




下山(GEZAN)


下津が最後の曲を歌い終え「マヒト、やってやれ!」と叫んだ途端、ステージから赤い稲妻が客席に飛び込む。爆音と共にオーディエンスのあいだを駆け抜けるマヒト。2年半前に初めて観た時に噛み付かれたヒリヒリした衝動が沸き上がる。ひと暴れして一端引っ込み、恒例のSEで再登場。オープニングは下山の新フェイズ突入の為の禊だったのかもしれない。『凸-DECO-』収録曲が凄まじい大音量で響きわたり、全く別の表情を見せる。王道ロックが一転してエクストリームな破壊音響に様変わり。爆音が耳に痛い。それは音量のせいではなく、吐き出される言葉と4人が最大限のテンションで発する「気」のパワーである。甘ったるい感傷など要らない。ロックは死んだとか、クラブが熱いとかカンケーねえ。俺たちがGEZANだ、覚えとけマザーファッカー。マヒトほど完璧にMOTHER FUCKERと発音出来る者は存在しない。この日のライヴを負傷したギターウルフのセイジの為にUST中継しているが、マヒトはUSTなんかで観て欲しくない、生で直接観て欲しい、と語る。その通り、あなたもこんなライヴレポートを読んでいないで、観られるうちにこの壮絶なロックバンドをライヴ会場で体験するべきだ。




★奇才マヒトゥ・ザ・ピーポーの頭の中(ナタリー)⇒コチラ
★下山(GEZAN)が時代を変える!? 2ndアルバム『凸-DECO-』誕生!!!(ototoy)⇒コチラ





生きること
歌うこと
踊ること

下山(GEZAN)2nd FULL ALBUM『凸-DECO-』レコ発ツアー
2014年
2月13日(木) 札幌 COLONY
下山(Gezan)/The coridras/とびだせ!おともだち/MC MANGO

2月14日(金) 札幌 カウンターアクション
下山(Gezan)/マツボックリマンTHEギネス/MC MANGO/Be Ash/蝶ト以蔵

2月20日~3月14日 USツアー

3月23日(日) 長崎 Studio DO!
下山(Gezan)/the twenties/彼女 in the display and more!!!

3月25日(火) 高知 CHAOTIC NOISE
下山(Gezan)/GODFREE HO/SPEED!! NOISE!! HELL!!/前駆ナ

3月27日(木) 鹿児島 SR HALL
下山(Gezan) and more!!!

3月28日(金) 福岡 SPIRAL FACTORY
下山(Gezan)/片山ブレイカーズ&ザ☆ロケンローパーティ/モハメド and more!!!

東阪名ワンマンライヴ
3月30日(日)心斎橋 CONPASS
下山(Gezan)

2014年4月3日(木)名古屋 アポロベイス(旧アポロシアター)
下山(Gezan)

2014年4月5日(土)新代田FEVER
下山(Gezan)
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