A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

オシリペンペンズ/ヘア・スタイリスティックス@東高円寺UFO Club 2011.5.31(tue)

2011年06月02日 00時25分32秒 | 素晴らしき変態音楽

「オシリペンペンズ presents 超能力 vol.Woo」---
『超能力』というイベントはオシリペンペンズのメンバーで「一緒のステージ(アナル)に上がるとワクワクする」方をお誘いしてやっています。
今回、中原さんをお誘いしたときスパン!って即OKの返事もらいました!
「合体もしよっか!」っちゅうことでこの日オシリペンペンズ+中原昌也やることになりました!どうなるんやろう?
僕個人としては「どうなるのかわからないなら…とにかく全部アナルにいれちゃお!」という思いであります。
そんなわけで… ペンペンズvs中原昌也おたのしもに!
(UFO Club HPより)


あふりらんぽと並ぶ関西ゼロ世代の代表格オシリペンペンズは今まで4・5回観たことがある。ヴォーカルの石井モタコ氏の変態ヴォーカル、ギターの中林キララ氏のロックともジャズともつかぬふにゃふにゃしたプレイ、ドラムの迎祐輔氏の変拍子は、私の頭の中ではどこか身の置き場がない別格の存在という印象だった。決して嫌いではないが特に好きでもない。モタコ氏のゲロをしたりする破天荒な無軌道振りにははっきり言って嫌悪感を持つこともあった。

そんな彼らがヘアスタ=中原昌也氏と共演する。これは怖いもの観たさで行くしかないだろう。UFO Clubに入ると先日非常階段@SDLXでドラムの岡野氏と乱闘したU氏も来ていた。彼も熱心なヘアスタ・ファンである。岡野氏にはきちんと謝罪して許してもらったそうだ。平日だったが会場は8割の入り。ペンペンズはUFO Clubでは「名物」のひとつである。そういえば最近のアメリカのラジオ・インタビューで元ゆらゆら帝国の坂本慎太郎氏が最近イカしているばんどとしてペンペンズとにせんねんもんだいを挙げていた。

最初はヘアスタ。いつもよりこじんまりとした機材だが音は激烈ハーシュ。このクラブではいつも好きなだけ大音量を出せるので中原氏も気持ちよさそう。個人的には日本のノイズ・シーンでヘアスタの存在はひとつ頭を抜け出していると思う。100作まで出すと豪語するCDRシリーズもそうだし、尻軽なほど気楽に出演するライヴもそうだ。脳天を突き破る轟音の快感に溺れる。



次にペンペンズ。モタコ氏はトレードマークの長髪をバッサリ切り、野球少年のような清清しい雰囲気。それでも開演前に客席へ乱入してゲロを吐いておしっこをして見せた。でも以前ほどの汚らしさや嫌悪感はない。結構あどけない顔をしているので子供の悪戯のように許せてしまう。さて演奏が始まるとモタコ氏に向けて「バカヤロ~」とか「アホちゃうか」といった罵声が浴びせられる。モタコ氏はいちいち「誰や今の」と反応しキレキャラ丸出し。このやりとりがペンペンズらしい。キララ氏のふやけたギターの切れ味はますます冴え、初めてペンペンズっていいな~と思った。ルックスの変化だけでこれほど印象が違うものか。MCで元あふりらんぽのオニ嬢に最近赤ちゃんが生まれ、その名付け親になる、と言い、名字が「サイキ」だから名前は「デリック」や!と叫んで笑わせる。モタコ氏は昨年「堀川中立売」で映画デビューを飾り、現代関西をリードするユニークな才能である。できればこの坊主頭のままで活動を続けて欲しい。



最後に待望のオシリペンペンズとヘア・スタイリスティックスの合体。ペンペンズのPA担当でLSD Marchの道下慎介氏もギターで参加し、激しいギターとノイズの交錯する混沌としたサウンド。中原氏もこれは参った、というようにニヤニヤしている。一度限りのこのユニット名は「真性包茎かまってちゃん」というらしい。もうひとつここには書けないバンド名も候補に挙がったらしいが・・・。10分にも満たない早漏気味の(?)短い共演で、もっと長く攻めて欲しかったが、これはこれで満足した。お客も罵声を浴びせながら笑っている。良いイベントだった。



かまってちゃん
ヘアスタ+ペンペン
道下氏

6月4日(土)六本木SDLXで中原氏のお誕生会があるが、私はキノコホテル@新宿ロフトへ行くので参戦できないのが残念。でもキノコちゃんの方が可愛いししょうがないね!
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