A Challenge To Fate

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グンジョーガクレヨン/BIGスパゲティ/川口雅巳ニューロックシンジケイトetc.@国立地球屋 2013.3.9 (sat)

2013年03月11日 00時23分54秒 | 素晴らしき変態音楽


「池田ゴッホの実験室」
【 LIVE 】BIGスパゲティ/グンジョーガクレヨン/川口雅巳ニューロックシンジケイト/L’eclipse Nue

ロックバンドBIGスパゲティのVo.Gでありオーガナイザーでもある池田ゴッホ企画イベント。昨年12/15新大久保Earthdomで開催された「雑煮音鍋セッション祭」の企画者である。ひょんなことからグンジョーガクレヨンの組原正を紹介したがその後フォローしてなかったので突然グンジョー出演イベントの案内が届き驚いた。組原は年明けからも精力的にライヴ活動をしているが都合が合わず観れなかったのでラッキーだった。

地球屋は久々だが中央線ヒッピー文化のメッカ国立の雰囲気は変わっていない。行きがけに覗こうと思ったディスク・ユニオン国立店が閉店になったことに気付く。地球屋は気さくな奥さんの「いらっしゃい」の声が嬉しいアットホームなライヴハウス。こじんまりした小さなハコだが意外な大物が出演することもある穴場である。組原は前日の千野秀一との初セッションがとても面白かったと言っていた。


トップは新宿在住アメリカ人のソロユニットL'eclipse Nue。テーブルに並べたエフェクターの電子ノイズにアジテーションヴォイスが重なるスタイルは俗に言うパワー・エレクトロニクス。ホワイトハウスやジェノサイド・オーガンなど英米に多い。ノイズ部分はジャパノイズも引けはとらないがヴォイスだけは日本語では無理。やはり英語かヨーロッパ系言語じゃないと上手く行かない。ネイティヴ・アメリカンならではのワイルドなアクションもいい感じ。アーミージャケットにG.B.H.のパッチが貼ってあったので根はハードコアなのだろう。80年代インダストリアルを彷彿させる演奏はとてもよかった。


(写真・動画の撮影および掲載については出演者・主催者の許可を得ています。以下同)


続いてお馴染み川口雅巳ニューロックシンジケイト。開演時間ギリギリにドラマーが到着したのでサウンドチェックなしでいきなり本番。百戦錬磨の彼らはまったく動じない。フリーフォームな即興からビートのあるサイケロックに突入。いつもながら三人が自由奔放なプレイを繰り広げつつバンドとしてのグルーヴを産み出す演奏に惚れ惚れしてしまう。メジャーマイナーを問わずサイケの要素を取り入れたバンドは数多いがこのトリオ程自家薬篭中のものとしているバンドは他にはいないと思う。もっと脚光を浴びていい。音源リリースについて尋ねたら既にマスターはレーベルに送付済みでリリースを待つばかりとのこと。




3番めはグンジョーガクレヨン。この日は組原と前田隆のデュオ編成。前田の激しくうねるベースと組原のヴォイス&ギター。PCで変調しサンプラーで循環させた音響は声とは判別出来ない畸形のトーナリティとなって空間を満たす。30年以上の付き合いだから手の内を知り尽くした熟練のパフォーマンスは卓越とか見事とか月並みな言葉では表現出来ない。こればかりは生で体験していただきたい。幸いなことにグンジョー完全復活につきライヴ・スケジュールはかつてなく充実している。




トリは池田ゴッホ率いるBIGスパゲティ。この日のイベントはアヴァンギャルドで固めた(だからタイトルが「実験室」)と言うが自分のバンドだけは前衛ではなく祭典である。お囃子やサンバのアゲアゲビートで祝祭的に盛り上げる演奏に否応なく身体が反応する。最後は観客総立ちで盆踊り大会。組原はサックス奏者のフリーキーなプレイが気に入ったらしく終演後「今度共演しましょ」とアプローチしていた。



国立の夜が熱く燃えた一夜だった。

実験室
風営法は
関係ない

次の池田ゴッホ企画にご注目!
6/30(日)「雑煮音鍋セッション祭VOL.4企画」@ 新大久保アースダム 詳細未定(大物出演交渉中!)
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