A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

【えいたそモダニズム】Episode 25『こぶしをあげぽよ』〜でんぱ/こぶし/ハコ/モ!/民生/氣志團/モーターヘッド/スタクラ/AKBetc.

2019年03月05日 00時27分59秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


uP!!!SPECIAL BANQUET vol.1 projected by ライブナタリー

日時:2019年2月26日(火)
OPEN:18:00 / START:19:00(予定)
出演:でんぱ組.inc / こぶしファクトリー



2月16日が誕生日のえいたそこと成瀬瑛美さんの生誕イベントの抽選にすべて落選した筆者は意気消沈のあまりずっとずっと引き蘢ってネトゲだけしてたかと言うとまったくそんなことはなかった。えいたそは太陽だから何処にいても僕を照らしてくれる。意識しなくても常に僕の上で笑っていてくれる。だから安心してもっと地下にいる推しメン、爆裂女子の都子ちゃんに会いに札幌遠に征したり、瑳里ちゃん卒業後にネクロ魔に加入した新メンバー、みしぇるちゃんを励まそうとグリーンペンライトを振ったり出来るのである。

しかしその一方で2月末解散のゼアゼアことTHERE THERE THERES、3月に現体制活動終了するハミシスことHAMIDASYSTEMに続き、ドッツ東京こと・・・・・・・・・までも3月24日ワンマンライブをもって「女の子の形を取らなく」なる、つまり活動終了することが発表された。逝くアイドルがまたひと組、別れの3月が近づいて来た2月の終わりに、でんぱ組のライヴが開催されるとは、救いの女神えいたそは何と慈悲深いのであろうか。

ハロー!プロジェクト所属のこぶしファクトリーは2015,16年のTIF(Totyo Idol Festival)で観て面白いと思った。しかしアキバ系のでんぱ組とはかなりテイストが違うのでどうなることかと思ったが、こぶしのファンもメンバーの推し色を身につけているので、違和感なく交われる現場だった。オープニングでこぶしのメンバー二人とえいたそが登場しラップバトルを繰り広げる。えいたそ得意の「えい☆ラップ」は、2013年の「でんぱ Ningen Boys」や「カオスフェス」で観て筆者がえい推しになる大きな要因だった。だからこの日のラップバトルは俺の元気を取り戻す為の私信に違いない。

こぶしのライヴでペンライトで応援しようと思ったが、メンバーの色分けが分からない。でんぱ組では卒業した最上もがの色だった紫を使うことはない。だからいいチャンスと思い紫色=パープルのれいれいこと井上玲音ちゃんを推し通した。レッド・ツェッペリンをオマージュしたロックナンバーが多くて意外だったが、パフォーマンスのキレはさすがハロプロ!という感じ。ヲタクのコールはモー娘。以来の王道のノリだったから真似しやすくて楽しめた。

こぶしファクトリー『ラーメン大好き小泉さんの唄』


でんぱ組の時にはステージ下手、前から三列目のナイスポジションを確保。武道館最前列よりステージが小さいので、ドキドキするほど近くにメンバーが来てくれる神現場。1月7日に卒業した夢見ねむ抜きの6人新体制のパフォーマンスはワチャワチャ感が増して2014年頃のでんぱ組に戻ったような気分がした。ねむきゅんの抜けた穴よりも、新メンバー二人が先輩メンバーと同じレベルで歌い踊っているのが印象的だった。「六つの光のお祭り空間」に回帰したでんぱ組の未来がますます楽しみになった。

でんぱ組.inc「絢爛マイユース」Live Movie(2019.1.7 at 日本武道館)


こぶしとでんぱがコラボしたアンコールでは、弾けっぷりでは両者に違いがないことを証明した。最近バンド対バンが多いでんぱ組だが、アイドル対バンももっとやれば面白いだろう。俺の大きな拍手と「えいちゃん」コールに応えて軽くガッツポーズを決めた瑛美の右手はこぶしを握っているように見えた。新体制で初のロングライヴを無事終えた歓びと、ラップバトルを無事やり遂げた安心感が、こぶしファクトリーの名前とオーバーラップして無意識にげんこつを握ったのかもしれない。いや、自分のことよりハミシスとドッツの解散で落ち込んでいた俺の心を元気に出来た嬉しさのガッツポーズに違いない。さすが女神、瑛美が教えてくれたのは、元気を出すにはこぶしを高くあげるのが一番だってこと。彼 女の慈愛に恩返しするには、俺の妄想力の拳を高く上げるしかない。
でんぱ組.inc×こぶしファクトリー、初ツーマンでリクエストコラボ実現

【えいたそモダニズム】Episode 25『こぶしをあげぽよ』

こぶしファクトリーの名前の由来は「辛夷の花(Magnolia)」だがもちろん「拳(Fist)」の意味も加味されている。こぶしメンバーとのラップバトル中の瑛美は、心の中で堅く握った魂の拳を突き上げていたに違いない。元気や勇気を出すには拳が一番。だけど拳はそれだけじゃない。俺と瑛美の拳を巡る思い出作りに励むとしよう。

●山崎ハコ『にぎりこぶし』


7-80年代を象徴するフォークシンガー山崎ハコのキャニオン移籍第1弾、1977年発売の3rdアルバム『藍色の詩』に収録されたナンバー。

筆者が提唱する100フォークスは、昭和の後半に日本中で大きなヒットになったフォークソングの意義を問い直す試みである。こぶしソングで最初に頭に浮かんだのが、四畳半のアパートで同棲する若いカップルの何気ない日常を歌ったこの曲であった。「かたいにぎりこぶし こわいからごらんよ」という歌詞はDVを意味しているのだろうか?それでも「あんた」を慕う幸薄そうな昭和の女の歌である。

Haco Yamazaki Solid Fist



●ゆるめるモ!『ネバギバ酔拳』


ニューウェイヴガールズグループゆるめるモ! の最新シングル『NEVER GIVE UP DRUNK MONKEYS EP』(2018/10/10)は、ダンサブルなやさぐれ酔拳ロック! 理不尽な暴力に虐げられても、決してあきらめない。殴られても、倒れないで笑えるように。 変幻自在の拳法・酔拳をのらりくらりと駆使して、現実社会と戦う。千鳥足で荒野をさまようドランクモンキーズ=ゆるめるモ! は、音楽で世界を変えることを絶対に絶対にあきらめない!

辛くてもじっと我慢の昭和の女に比べて平成の女は決して諦めず我慢しないで戦うのである。自分の幸せだけじゃなく、世界を変えてしまおうというグローバリズムこそポスト平成を生き抜く秘訣である。酔っぱらっても負けやしない。

ゆるめるモ!(You'll Melt More!)『ネバギバ酔拳』(Official Music Video)



●奥田民生『拳を天につき上げろ』


奥田民生の約1年4ヶ月ぶりとなる、2012年第1弾シングル。軽やかなミディアム・テンポのリズムにグルーヴィなギターリフを乗せた、タイトル通り拳をつき上げたくなるナンバー。サビが印象的で、『SAPPORO』の企業CMソングとなっています!

仕事が終わったらビールを飲みにいきたい、と思うのは人間だけじゃない。工事現場のパワーショベルやダンプカーも一杯やらなきゃやってらんない。酔っぱらって気持ち良くなったら皆で拳(アーム)を上げてシンガロングしようじゃないか。

奥田民生 『拳を天につき上げろ』



●氣志團『拳の中のロックンロール』


千葉県木更津市で結成されたヤンキー系ロックバンド氣志團の6thアルバム「木更津グラフィティ』(2012/8/3)に収録。

暴走族や校内暴力が流行った70年代半ば〜80年代初頭に青春時代を過ごしたが、周りにツッパリやヤンキーは殆どいなかった。だからリーゼントやボンタンを間近で見たことはない。もっぱらテレビや雑誌で目にする不良ファッションに憧れることはなかったが、パンクに被れてアナーキーとか言っていたのは精神的ヤンキーかもしれない。心の拳の中にロックンロールがあるのはヤンキーもパンクスも同じだった。

喧嘩番長4主題歌 氣志團拳の中のロックンロール



●怒髪天『握拳と寒椿』


1984年札幌にて結成、20年に渡って直球ストレートなロックンロールを放ち続ける向こう見ずな無頼漢、怒髪天の渾身のミニ・アルバム。情けないほど馬鹿正直でカッコイイ、直球勝負で投げつけられる`心の唄`は、まさにR&E(リズム&演歌)!TX系『たけしの誰でもピカソ』エンディング・テーマ「愛の嵐~風速2004メートル~」ほか、全6曲。 (2004/11/24)

日本のロッカーではアナーキーのメンバーが三つ上、ラフィン・ノーズのチャーミーがひとつ上、PONとブルーハーツのヒロトとマーシーが同い年、ニューロティカのイノウエアツシとBlankey Jet Cityの浅井健一が2つ下、Jun Sky Walkersの森純太は3つ下、The Birthdayのチバユウスケは6つ下。怒髪天のメンバーは4~5つ下である。2014年結成30年で初の武道館公演を成し遂げた彼らのパワーの源は拳を上げる心意気である。

怒髪天/愛の嵐~風速2004メートル~



●THE STAR CLUB『SOLID FIST』


1977年名古屋でHIKAGEを中心に結成。度重なるメンバーチェンジを経ながら、2007年結成30周年を迎え、活動休止することなく世界で一番長く活動するパンクバンド。1989年リリースのアルバム。ポップな印象を受ける作品で、サウンドの要のLOUがこのアルバムを最後に脱退。

偶想Dropがパンクロックに特化した爆裂女子になって以来、個人的に80年代日本のパンクロックを再び聴いているが、アナーキーやスターリンやラフィン・ノーズ以上に愛聴しているのがスタークラブである。どこか垢ぬけないHikageの濁声の飽くなきパンクマインドに心酔するしかない。40年間一度も止まることなくパンクロックを歌い続けるリアル・パンク・ロッカーの魂を聴け!

The Star Club - Solid Fist (LIVE)

インフル熱から醒めてパンクの星を見た~スタークラブに脱帽


●Motörhead『Iron Fist』


1982年発表の、モーターヘッドの第5弾アルバム。激しさの中にも円熟へと向かう味わいを感じさせる作品。スピード・ナンバーの中にも、ヴァラエティのある内容

ロックの入り口は中2の時に聴いたキッスとエアロスミスだったが、翌年にはパンクに感化されたので、ヘヴィメタルに興味を惹かれることはなかった。しかし79年にヨーロッパ旅行をしたときロンドンで買い込んだLPの中にモーターヘッドの1stアルバムが入っていた。いまいちオールドウェイヴなサウンドだが、無暗矢鱈な暴走感はパンクに通じる。大学時代のニューウェイヴバンドでモーターヘッドの「Ace Of Spadesをカバーして、ベーシストが血を吐きながら歌ったのはいい思い出である。

Motörhead - Iron Fist (Stage Fright) HQ



●THE RAMPAGE from EXILE TRIBE『THROW YA FIST』


全47都道府県で58公演を敢行したホールツアーを成功させ、待望の1stアルバムをリリース。ますます勢いに乗るTHE RAMPAGEが2019年2月からスタートさせるアリーナツアーのタイトル“THROW YA FIST”を冠したキックオフ・シングルをリリース!タイトル曲は、1stアルバムのリード曲「LA FIESTA」を手がけた気鋭のトラックメイカーAva1ancheによるエッジの効いたビートに乗せ、新たなステージに臨む覚悟を綴った歌詞をボーカル3名が高らかに歌い上げる。イントロから鳴り響く“THROW YA FIST IN THE AIR(=天に拳を掲げろ)”の掛け声は16名全員がスタジオに集まり収録。メンバーのツアーにかける意気込みを象徴する楽曲が完成! (2019/1/30)

パンクやロックンロール以上に“拳上げ率”が高いのはラッパーやヒップホップダンサーだろう。ギャングスターラッパーが徒党を組んでウェイウェイ拳を上げて襲ってきたら、ブライトンのモッズもロッカーズも蜘蛛の子を散らすように逃げ出すしかない。しかしながらラップの基本「ライム」や「フロウ」を無視した完全フリースタイルの「えい☆ラップ」のあげぽよパワーは、「ぷちょへんざ」の同調圧力を非武装化する平和の使徒のポテンシャルを秘めている。

THE RAMPAGE from EXILE TRIBE / THROW YA FIST (MUSIC VIDEO)



●AKB48『拳の正義』


2009年2月8日 - 2010年4月16日2開催されたAKB48 チームB 4th Stage「アイドルの夜明け」公演で披露された。CD『AKB48 team B 4th stage アイドルの夜明け ~studio recordings コレクション』(2012/12/31)に収録されている。

アイドルソングでOiOiOiと拳を上げる振り付けを初めて見たのは、2000年ころテレビの「ASAYAN』で観たモーニング娘。だった。ちょうど大学時代の音楽サークルの15年ぶりの同窓会ライヴでラフィン・ノーズの「Get The Glory」をカバーしたばかりだったので、時代とシンクロして無性にうれしい40代最後の秋だった。それから10余年経ち、新宿ロフトや目黒鹿鳴館といったロックの聖地でアイドルライヴが開催され、拳を上げてコールできる楽しい50代を過ごすキッカケをくれたでんぱ組とえいたそに感謝感謝の毎日である。

SNH48 杜海涛《拳之正義》 八期生 出道



●矢野顕子『げんこつやまのおにぎりさま』


矢野顕子の4枚目のスタジオアルバム(通算6枚目)『ごはんができたよ』(1980年10月1日発売)収録。再婚相手の坂本龍一との共同プロデュースが行われているほか、高橋幸宏(ドラムス)、細野晴臣(ベース)、大村憲司(ギター)、松武秀樹(ローランド MC-8シーケンサープログラミング)といったイエロー・マジック・オーケストラ(以下YMO)のメンバー、スタッフが制作に参加している。「げんこつやまのおにぎりさま」にはひばり児童合唱団のほか、YMOにも関わりが深かったシーナ&ザ・ロケッツの鮎川誠がギターで参加している。

アニメ声という概念がなかった80年代、矢野顕子のふにゃにゃした歌い方は単なる変な声という印象だったが、YMOとくっついたことで世間では「これこそ個性!これこそ80年代!これこそ新人類!」ともてはやされた。筆者にとっては戸川純こそソレだったので、いまだに矢野顕子を聴くと「変な声」と思ってしまう。えいたそのアニメ声も聴く人によっては「変な声」に違いないが、それが功を奏して夢に見ていたプリキュアになれたのだから、変な声万々歳!である。

矢野顕子 / げんこつやまのおにぎりさま


OiOiと
こぶしを回して
げんこつマン

▼げんこつあげぽよ!

コメント (1)
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