A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

MoE/Merzbow/NoLA/BOMBORI@小岩BUSH BASH 2016.4.25 (mon)

2016年04月28日 08時37分11秒 | 素晴らしき変態音楽


-MoE japan tour
■live:MoE(norway) / Merzbow / NoLA / BOMBORI


■open19:00/start19:30
■adv2000yen/door2300yen(+1drink order)



2008年ノルウェー・オスロで結成されたノイズパンクバンドMoEは、ミニマリスト的なサウンドをオルタナやエンクスペリメンタルと融合し、ロックの範疇に収まらないサウンドでリスナーを健康的な狂気へと導く。日本のハードコアシーンでも支持を集め、何度か日本ツアーを行っている。2016日本ツアーの初日の小岩BUSH BASHに駆けつけた。初めてのライヴハウスだが、下町らしい雑居的な通りにぽつんと口を空けた濃厚な空間が気持ちいい。外国人客が多く国境を越えたハードコアシンジケートの香りたっぷり。

●BOMBORI


2014年秩父4Dで観た時は6人組だったBOMBORIは4人組にシェイプアップした。非常階段やどらビデオとも対バンするヘヴィハードコアバンド。坊主頭のヴォーカルが鍛え上げた肉体美でシャウトする様は、スタイルよりもマインドを重視する卓越した存在感を誇る。目紛しい展開の曲調には「そう簡単に判られてたまるか」というストイックな信念があるように感じられた。

BOMBORI - Promo Movie (2016)



●NoLA


Vo.Takeru/Gt.Keyaki/Gt.Makino/Ba.Yuto/Dr.Kotarou
初めて観る5人組。全員背が高くルックスも良くロキノン系J-ROCKバンドでもおかしくないが、飛び出したサウンドはBOMBORI以上に激烈なグラインドノイズコア。長身のヴォーカリストが2曲目から客席に乱入して観客に殴り掛かるように叫びを挙げる。ツインギターとベースは激しくヘドバン、ドラマーがひとり嬉しそうな笑顔で叩きまくる様子が面白い。イケメンハードコアなどと呼んだら怒られるだろうが、ルックスは強烈な武器である。高円寺二万電圧や新大久保Earthdomを拠点にするという。ぜひまた観てみたい。

NoLA bandcamp

●Merzbow


ハードコアシーンでのメルツバウの支持の高さは驚異的。前2バンドとは打って変わって動きの少ないステージ前に観客が押し寄せる。発せられる電子ノイズが徐々に圧力を高め、自らの肉体の存在を忘れ、轟音にのせて魂が空中飛行する。聴覚よりも触覚で音の存在を感じる。自然に体を揺らしていた。40分の轟音の嵐が過ぎた後に、桃源郷の充実感とともに立っていられないほどの身体疲労が残された。

Merzbow Boiler Room Tokyo Live Set



●MoE


Guro Skumsnes Moe: Bass, vocals/Joakim Heibø Johansen: Drums/Håvard Skaset: Guitar
北欧人にしてはあまり背の高くない3人は一見ミュージシャンには見えない。特に女子ベーシストのグロは、気だてのいいお姉さんと言った雰囲気。しかしステージに上がると鬼の形相であの世からの呼び声のような怒声と金切り声でベースをかき鳴らす。ギターもドラムもグロのヴォーカルに先導されるように怒号プレイを吐き出す。派手なパフォーマンスはなく、ストイックに演奏に没頭する様が二重の意味でハードコア。メタルネックのベースとギターは相当重いそうだが、音のブットさも半端ない。ハードコアの究極型を観る気がする。

MoE - Fighting Light (Live)


ハードコア
国境越えた
桃源郷

MoE Japan Tour 2016
コメント
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