A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

灰野敬二/鳥を見た/ゴイゾン/Lakka@高円寺Club Mission's 2015.5.22(fri)

2015年05月24日 01時30分40秒 | 灰野敬二さんのこと


Koenji Mission's 8th Anniversary!!Noise & avantgarde day!!
【ROCK】
ACT:灰野敬二/鳥を見た/ゴイゾン/Lakka


◆5月9日から24日のイベント期間中はご入場の際、期間中すべてのアーティストで取り置いたチケットでご入場いただきます。16日間を1つのイベントとしてお考え下さい。受付では16日間で最も見たいアーティストのクレジットでご入場ください。


クラブミッションズ恒例のライヴ見放題の周年記念企画。8周年の今年は2500円で17日間入場自由。ノイズ&アヴァンギャルドデイのこの日はミッションズのダークサイドに君臨する極端バンド四組。実際のところNOISEではないが、只のMUSICとも違う、規定外ロックのサイケデリックな響宴だった。

●Lakka

(写真の撮影・掲載については出演者の許可を得ています。以下同)

初めて観る女子G/Vo、男子B、男子Dsの三人組。作り込んだ硬質なビートを泥水で洗い流す濁流ギターとゆるふわ女子ヴォーカル。「脱力系」「ロリータヴォイス」「レインコーツ」「レッド・クレイヨラ」と言った言葉が頭に浮かぶのはオヤジの徴(しるし)。イマドキの若いもんは全然違った影響を受けているに違いない、と思って終演後話してみたら、渚にてが大好きだと言う。80'sポストパンクとフォーキーのアマルガムを大阪経由で聴いたのか。歌心のある童心ヴォーカルは、刃物のように尖っている。



●ゴイゾン


異形人ニラがギターで参加する垂れ流しノイズバンド。2012年7月にUFOクラブで観て以来。ノイズインストだった前回から大きく変化。ドラマーが変わり,ヴォーカリストが加入した。アジ演説のような詩をラップと云うより歌うヴォーカルの天衣無縫振りがいい。ギターもベースもドラムも垂れ流しではなく、弱音から最大音量へ達するドラマティックな演奏。ヴォーカルが鳴らすテレミンが頭脳に電気を入れる。スケールの大きさはこの被災大規模の大冒険。



●鳥を見た


裸のラリーズばりの轟音ギターでバリトンサックスにパスを投げるなかおちさとのヴォーカルが、これまでに無く激情フォーク=三上寛・友川カズキを思わせる。浅川マキが歌詞に出てくるせいもあるだろう。徐々にハード&ラウドに移ろって、ラストのブルースロックに突入。山崎が弾くSGベースに相応しく、ブルースのハードロック化作用にこのバンドの醍醐味があるのかもしれない。



●灰野敬二+山崎怠雅


灰野のセットの前半は、山崎怠雅のギターを伴奏に、灰野が洋楽カヴァーを英語で歌うスタイル。ティム・バックリー、Tレックス、ジョニー・サンダース、「In My Room」「ストレンジ・フルーツ」、ドアーズ。もうこの世に居ないミュージシャンを核に、灰野の心に生き続けるROCKへの捧げものを開示する。

●灰野敬二


山崎がステージ袖に引っ込むと、ドラムマシーンだけを伴奏に、灰野が自作の詩を吟詠する神懸かりなステージ。最後に少しスプリングノイズを鳴らしただけで邪魔なく灰野の歌を堪能できた。灰野の詩をたっぷり聴かせるレコーディング作品があってもいい。神懸かりと言ったら誤解されるかもしれないが。



トリオとは
三人よりも
フリーダム


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする