A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

灰野敬二/ジム・オルーク/オーレン・アンバーチ他@六本木SDLX 2011.1.6(thu)

2011年01月08日 01時11分38秒 | 灰野敬二さんのこと
2011年最初のライヴは灰野さん。昨年も1月に同じ会場で開催されたジム・オルーク&オーレン・アンバーチとの共演。他に出演はカナダの女性音響アーティスト、クリス・コールと落語家の春風亭正太郎。

SDLXの年明け一発目のイベントであり、昨年末からmixiやTwitterでたびたびの告知、さらに当日にSDLXの総合マネージャー、マイク・クーベックさんから直接のメール案内、と積極的なプロモーションが行なわれたので、仕事始め二日目の平日、しかもこの冬一番の冷え込みの中ではあったが、丁度座席が埋まるくらいの動員でひとまず成功といったところ。

昨年1月24日SDLXでのトリオのライヴが2枚組LPになり、この日特別価格で先行発売。タイトルは「またたくまに すべてが ひとつに なる だから 主語は いらない」。タイトルは当然灰野さん。綺麗なアートワークはSunn 0)))のStephen O'Malley氏デザイン。内ジャケットやレコード・スリーヴには素晴らしい写真があしらわれた豪華な装丁。全世界で500枚限定というから瞬く間にソールド・アウトだろう。正式な発売日は3月中旬とのこと。

まずはクリス・コール嬢。名前から男性だと思っていたらスリムな美人女性だった。机の上を引っかく音を増幅させた微小音ノイズ。特に盛り上がることも無く静寂のまま終了。

続いてステージに高座が作られ落語が始まる。新春らしい試み。春風亭正太郎さんは以前もSDLXで落語を披露したことがあるそう。落語を生で観るのは初めてだったが話の上手さが直接伝わってきて中々面白かった。六本木で落語というミスマッチも新鮮。

さていよいよお待ち兼ねのトリオの登場。灰野g,vo,エアシンセ、ジムb、オーレンdsという昨年と同じロック・バンド編成。これが凄まじかった。ジムとオーレンのリズム隊は自己主張よりもバックに徹してしなやかなグルーヴを生み出し、その上を灰野さんが暴れまくる。盛り上がるところはこれ異常なくらい凶暴に、引くところは引き潮のように静謐に、メリハリの聴いた演奏が100分に亘って展開された。まったくだれるところは無く、緊張感に満ちていた。私は灰野さんのアンプの真ん前で聴いていたので余りの音圧に意識が遠のく瞬間もあったがこれがまた至福の時なのだ。

終了後楽屋で灰野さんは上機嫌。LPにも快く大きな字でサインしてくれた。ジムとオーレンのサインももらい大満足。
灰野さんは2011年早々からやる気満々なようだ。一週間後の不失者@心斎橋クアトロが楽しみでならない。

強烈な
新春ライヴ
大吉だ

会場には成田宗弘氏、中原昌也氏、朝生愛さんの姿もあった。



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