A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

Lasse Marhaug+メルツバウ他@Super Deluxe 10.4.18(sun)

2010年04月20日 00時26分22秒 | 素晴らしき変態音楽
ノルウェイのベテラン・ノイズ・ユニット、Jazkamerの片割れ、ラッセ・マーハーグの来日ライヴ。迎え撃つは日本を代表するノイズ・アーティスト、メルツバウとヘア・スタイリスティックス。

気合いを入れて開場の30分前に行ったら誰もいない。開場時間になっても10名程度が並ぶ程度。こりゃ動員キツいのかな、と思ったらどんどん客が入ってきて、開演時間には立ち見も出る盛況ぶり。外人率高し。ラッセの人気ぶりが伺える。

最初にラッセのソロ。MacのPowerBookに数個のエフェクター、それに板にバネを5,6本付けたオリジナル楽器を使用。PowerBookのアンビエントな導入部から次第に熱してきて、最後は立ち上がってバネ板を掻きむしるような演奏。流石ベテラン飽きさせることの無い30分だった。

続いて同じくノルウェイ出身のサックス&ギター・デュオ、Maranataと最近注目の女性アヴァンギャルド・バンド、にせんねんもんだいのドラマー姫野さやか嬢との共演。いきなりパワフルな姫野嬢のドラムスとフィードバック・ギターが炸裂する。サックスはマイクロフォンを中に突っ込んでフリークトーンのプレイ。すごい音圧。特にノルウェイの屈強な男たちと対等に渡り合う姫野嬢の存在感が印象的だった。にせんねんもんだいは2,3回観たことがあるが、これほど強烈な印象ははっきり言ってなかった。それぞれの力量は相当なものがあるのか、ここ1,2年で急速に成長したのか。また観てみたいバンドである。40分に亘る爆発するインプロヴィゼーション。

最後にラッセ+メルツバウ+ヘアスタによるエレクトロ・ノイズ・セッション。左から秋田昌美氏、ラッセ氏、中原昌也氏の並び。秋田氏はやはりPowerBookと映画のフィルムの缶のような手製楽器を使用。ラッセ氏はソロの時と同じ。中原氏もいつものように2mくらいの机の上にところ狭しとエフェクター類を並べている。誰が中心ということも無く、それぞれが自らの手法でノイズを奏でる。ノイズ・プレイヤーが3人になると誰がどの音を出しているのか判別しがたいが、秋田氏は宇宙的なノイズを、ラッセ氏は地面を揺るがす重低音を、中原氏は浮遊感のある電子音を出しているような気がする。最後の方でラッセ氏が引っ込み、メルツバウvsヘアスタになってより分かりやすくなった。中原氏が如何に色んな音を出していたかを実感。75分一本勝負のノイズ合戦だった。
中原氏に聞くと「自分でもどの音を出しているのか分からなかった」とのことだった。ノイズのセッションは誰がどうのということでは無く、音の集積として楽しむものなのかもしれない。

ノルウェイの
客人迎えて
ノイズする

聴けもしないのにメルツバウのCDを2種類買ってしまった。1つは未発表曲満載の三枚組だ。






コメント (2)
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