<cpo>
777759-1(アナログLP) ¥2950
アントニオ・ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集「四季」
管楽を加えたドレスデン版
ラルテ・デラルコ/フェデリコ・グリエルモ(独奏ヴァイオリン&指揮)
LP ヴァージン・ビニール,180g重量盤
一度はCDに取って変わられたかに思えたLPレコードですが、一部のファンの強
い要望のため決して市場から姿を消すことはありませんでした。今回cpoレー
ベルから発売となる「四季」のLPも、一度でも耳にした方は、その驚くべき高
音質に息を飲むことでしょう。これまでも、高音質を追求し、数多くのSACD盤
をリリースしてきたレーベルですが、このLPの登場は、更に「良い音」への飽
くなき挑戦と言えるのではないでしょうか。演奏するのは、おなじみフェデリ
コ・グリエルモの独奏ヴァイオリンとラルテ・デラルコのコンピです。通常は
管楽器なしのヴァージョンで演奏されますが、今回は音の多彩さを存分に楽し
んでいただけるように、管楽器を加えた「ドレスデン版」が選択されていて、
より充実した音色を堪能できるようになっています。リコーダー、オーボエ、
ホルン、ファゴットなどの名技は、曲のそれぞれに、花たちの揺れる風景や、
鳥の声、狩りの合図、そして冷たい風が吹きすさぶ様子を見事に表現している
ではありませんか!この衝撃体験をぜひ。(SACD版 777037-2)
777658-2 2枚組 ¥4900
ドミトリー・カバレフスキー:ピアノと管弦楽のための作品全集
〈CD1〉
1.ピアノ協奏曲 第1番 イ短調 Op.9/2.ピアノ協奏曲 第2番 ト短調 Op.23
〈CD2〉
1.ピアノ協奏曲 第3番 ハ長
調 Op.50/2.シューベルト(カバレフスキー編):幻想曲ヘ短調 D.940
3.歌曲「学生時代」の主題による狂詩曲 Op.75
4.ピアノ協奏曲 第4番「プラハ」Op.99
ミヒャエル・コルスティック(ピアノ)
ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団
アラン・フランシス(指揮)
録音 2010年3月22-26日,10月4-8日Groser Sendesaal, NDR Hannover,
ロシアの作曲家カバレフスキー(1904-1987)は、ショスタコーヴィチとほぼ同
世代の人ですが、彼は当時のソヴィエト政府とうまく折り合いをつけたため、
例の「ジダーノフ批判」もうまくかわし、生涯ソ連の音楽界の重鎮として数多
くの名誉を受けた人です。ここでは彼が生涯に渡って書いたピアノ協奏曲を全
て収録。ラフマニノフやショスタコーヴィチの影響が感じられる第1番から、
独自の作風を切り開いた第2番、彼が力を注いだ「青少年育成のための音楽」
である第3番、スネアドラムが炸裂する第4番と、あのギレリスの伝説的爆演で
知られる「シューベルトの幻想曲、カバレフスキー編」、そしていかにもカバ
レフスキーらしい「狂詩曲」。コルスティックの超真面目な演奏が曲の真価を
引き出しています。
777667-2 ¥2450
アントニオ・カシミール・カルテッリエリ:交響曲全集
1.交響曲 第1番/2.交響曲 第2番/3.交響曲 第3番/4.交響曲 第4番
エヴァーグリーン交響楽団/ゲルノート・ シュマルフス(指揮)
録音 2011年1月25-27日Taiwan, Keelung City Cultural Center,
Keelung City, Taipei,
ポーランドの地方都市グダニスク(ドイツ語ではダンツィヒ)で生まれたカル
テッリエリ(1772-1807)。オペラ歌手であった両親から初期の音楽教育を受け
ましたが、13歳の時に両親が離婚、彼は母と共にベルリンに移住し、同時期に
作曲を学びはじめます。その後ベルリンへ行き、サリエリの弟子となりました。
ベートーヴェンの熱心なプロモーターでパトロンであったロブコヴィッツ侯爵
が主催したコンサートで、オラトリオ「ユダヤの王ジョアス」を演奏(その時
のコンサートではベートーヴェンも演奏しています)、大好評を得たことでも
知られています。ベートーヴェンの親友でもあり、しばしば初演の手伝いをし
たとも伝えられます。そんなカルテッリエリによる交響曲は、古典派の形式を
遵守しながらも、流麗で、一筋縄ではいかない力強さを秘めています。
777345-2(SACD-Hybrid) 2枚組 ¥5900
北ドイツのバロック・オルガン 第9集
ヒエロニムス・プレトリウス:オルガン作品集
(マニフィカトからの作品全集)
1第1旋法から第8旋法のマニフィカト
2.マニフィカト・ゲルマニセ/(その他のオルガン作品集)
1.わが死の時に臨みて/2.恵み深き光の創り主よ
3.来たり給え、創造主なる聖霊よ/4.いざ来ませ、異邦人の救い主よ
5.われらの主キリスト、ヨルダンの川に来れり
6.キリエ・スンムム/荒野の果てに/7.サンクトゥス・スンムム
8.セクエンツァ/9.聖霊の恵みは、私たちと共に
10.エジプトのイスラエルからの解放
フリードヘルム・フランメ(1624年製 ドイツ、タンゲルムンデ,
聖シュテファン教会 シェーラー・オルガンを演奏)
録音 2007年8月1-4日St. Stephanskirche, Tangermunde,
大好評シリーズの最新作は、北ドイツ、後期ルネサッンス期に活躍した作曲家
ヒエロニムス・プレトリウス(1560-1629)の作品集です。彼はハンブルクに生ま
れ生涯のほとんどをその地で過ごしました。数多くの宗教曲を書き、また、オ
ルガン伴奏による「四声のコラール集」を編集した最初の作曲家であり、この
作品はプロテスタント教会の基準ともなっています。彼のオルガン作品のうち、
9曲はマニフィカトからの編曲で、これらは既存のメロディ=定旋律を用い、
精緻な手法によって書かれているもので、オルガン独奏に置き換えることで、
一層磨き抜かれた対位法が味わえます。歴史あるオルガンの響きにも圧倒され
ます。
777678-2(SACD-Hybrid) ¥2950
シャルル=マリー・ウィドール:オルガン交響曲 第2集
1-2.オルガンと管弦楽のための交響曲 第3番 ホ短調 Op.69
3-8.オルガン交響曲 第7番 イ長調 Op.42-3
クリスチャン・シュミット(オルガン)/バンベルク・シンフォニカー
シュテファン・ショーヨム(指揮)
録音 2008年10月9-12日Bamberger Konzerthalle…1,
2010年10月11-14日Abteikirche Saint-Ouen in Rouen(France)…2
フランス有数のオルガン奏者で、作曲家でもあったウィドール(1844-1937)は、
わずか25歳でサン・シュルピス教会の終身オルガニストに就任し、以降64年間
の長きに渡って、このオルガンを演奏し続けました。彼はバッハの作品を愛し、
フランス国内にバッハ作品を普及させることに力を注いだことでも知られてい
ます。自身の作品もドイツ音楽の影響を受けたものが多く、10曲あるオルガン
交響曲(これは全てオルガンソロ)も、極力転調や半音階使用を抑えた、聴きや
すい音楽となっています。このアルバムで注目したいのでは、Op.69の「オル
ガンと管弦楽のための交響曲」。あまり演奏されることはありませんが、これ
こそ完全無欠の音響とも言えるべき華やかな作品で、ウィドールの目指した世
界が理解できるような気がします。
777514-2 ¥1700
コンスタンティノ・ガイト:ピアノと弦楽器のための室内楽作品集
1.ピアノ三重奏曲 Op.25/2.チェロとピアノのためのソナタ Op.26
3.2台のヴァイオリンとヴィオラ、チェロ、ピアノのための五重奏曲 Op.24
ザラストロ四重奏団
アグスティーナ・エレーラ(ピアノ)
録音 2009年3月14-16日Radiostudio Zurich
アルゼンチン、ブエノスアイレスに生まれたコンスタンティノ・ガイト(1878-
1945)は、イタリア移民であった父からヴァイオリンを学び、その後、フリア
ン・アギーレからピアノの教えを受けました。政府より奨学金を得て、父の祖
国であるイタリアに留学し、22歳までナポリ王立音楽院で学んでいます。その
後は、「アルゼンチン音楽の創始者」として活躍し、数多くの作曲家を育て、
また自身も多くの作品を残しています。オペラから室内楽、歌曲に至るまで多
岐に渡りますが、ここに収録されている室内楽は、1916年から1918年頃に書か
れたもので、流麗な表現が魅力的です。ここでピアノを演奏しているエレーラ
は作曲家の曾孫にあたり、この演奏に際しても「曾祖父に対して最大の敬意を
払い、その作品を知ってもらいたい」と意気込みを述べています。
777623-2 ¥1700
「美しきアーモンド」
スクアルチャルーピ写本よりバッラータ、カッチャ、マドリガーレ集
アンサンブル「パラティノ87」(メンバー)マリア・ヨナス(ヴォーカル)
ジャン・アクトマン(ヴィエール)
マルク・レウォン(リュート/クィンテルネ/ヴィオラ・ダルコ/ヴォーカル)
マイク・ヘルツィヒ(リコーダー/ポルタティフ・オルガン)
録音 2010年9月17-20日Deutschlandfunk Kammermusiksaal, Koln,
15世紀のフィレンツェで編纂されたイタリアの豪華装飾写本の一つである「ス
クアルチャルーピ写本」は、14世紀のイタリア「トレチェント音楽(イタリア最
初の多声音楽文化で名前は1300年代を表す)」を伝える資料として貴重なもの
です。ここに含まれているのは353曲の世俗歌曲で、各々の作曲家は、ロレン
ツォ・ダ・フィレンツェ、フランチェスコ・ランディーニ、ドナート・デ・
フィレンツェ、ヴィンツェンツォ・ダ・リミニ、ジョヴァンニ・ダ・カッシャ、
バルトリノ・ダ・パドヴァ、ヤコボ・ダ・ボローニャ、そしてニコラ・ダ・ペ
ルージャとなります。宗教作品とはまた違った、とてもシンプルでメロディア
スな作品は、当時の文学と密接な関係を保ち、また上流階級の人々の暮らしを
そのまま伝えてくれるものです。「パラティノ87」のきわめて親密なアンサン
ブルで、この贅沢な気分を味わってください。
<SibaRecords>
シベリウス・アカデミーの自主制作レーベル「SibaRecords」です。設立は2009
年で、アカデミーの学生、卒業生の演奏で構成されています。ジャンルはクラ
シックだけでなく、教会音楽、民謡からジャズまでと多岐にわたります。高音
質のサウンドが特徴で、SACDハイブリッド盤としてリリースされています。
SACD-1001(SACD-Hybrid) ¥2080
ハイドン:
1-3.バリトン三重奏曲第63番ニ長調Hob.XI:63
4-6.バリトン三重奏曲第87番イ短調Hob.XI:87
7-9.バリトン三重奏曲第32番ト長調Hob.XI:32
10-12.バリトン三重奏曲第66番イ長調Hob.XI:66
13-19.バリトン三重奏曲第97番ニ長調Hob.XI:97
フィンランド・バリトン三重奏団
録音2008年2月28日-3月1日Konserttihovi of Imatra
ここで言う「バリトン」とは、声楽ではなく、18世紀頃まで使われていた弦楽
器の一種(Baryton)です。ヴィオールの一種であり、大きさはチェロと同じく
らいで、6本、もしくは7本のガット弦と、9本から24本の共鳴弦が張られた低音
充実の楽器で、演奏はとても困難であったため、現在ではほとんど演奏される
機会がありません。ハイドン(1732-1809)はこの楽器のために175曲の作品を書
きましたが、それは彼のパトロンであったエステルハージ公が、この楽器を愛
用していたためだったようです。ふくよかで艶やかなこの音色は一度聴くと病
みつきになること間違いありません。
SACD-1002(SACD-Hybrid) ¥2080
オープン・ケース-ヤルノ・クッコネン:作品集
1.On the Radar/2.Enough Turmoil/3.Suite M.D.: Part I: Closed Case
4.Broken Mirror/5.Prelude/6.Panopticon/7.Decadence
8.Hot Shot/9.Suite M.D.: Part III: Lonely Child
ヤルノ・クッコネン(ギター)
ジョージ・コントラフォリス(ハモンド・オルガン)
ヤスカ・ルッカリネン(ドラムス)
録音2008年6月5-6日ヘルシンキトンミ・バイニカイネンフィンフォックス・
スタジオ
北欧ジャズ&ロック&フュージョン。1964年生まれのヤルノ・クッコネンは
1980年にラジオ・デビューし、フィンランド内外で広く活躍しています。
1988年以来、ビッグ・バンドを率い、別の芸名を持ち3枚のアルバムをリリー
スするなど、アクティヴに活動しています。
SACD-1003(SACD-Hybrid) ¥2080
J.S.バッハ:オルガン小曲集BWV599-644
マルック・ヘイキンヘイモ(オルガンa=468Hz)
バッハ(1685-1750)は、教会歴に従って164曲を作曲する予定をたて、先に譜面
に全てのタイトルを書きこみましたが、結局は46曲と1曲の断片が作曲された
だけで中断されただけでした。1-4は待降節、5-14はクリスマス、15-19は年末
と新年、20-26は受難節、27-32は復活祭、33-36は聖霊降臨祭(このアルバムで
は35を割愛)、37-38は教理問答、39-40は告白と回心、41は品行と体験、42-44
は苦難、45は死と埋葬、46は永遠の命のため、とされています。
SACD-1004(SACD-Hybrid) ¥2080
ストーン・ダンス - カレフ・ティーツ作品集
1.Vox numica I/2.Stan's Metal Works/3.Vox numica II
4.Terra non firma/5.Vox numica III/6.Abacus
カレフ・ティーツ(エレクトロニクス)
録音 2006年3月17日ヘルシンキ ココ劇場
説明不要、摩訶不思議な電子音の世界。
SACD-1005 ¥2080
アンッティ・パーラネン:BREATHBOX - アコーディオン作品集
1.Breathe/2.Permafrost/3.Tailspin/4.Boggler/5.Northern Wind
6.Winter's Dance/7.Mementos/8.gaza/9.Solitude
アンッティ・パーラネン(アコーディオン)
録音&mixed…Antti Murto 2010年6月.9月ヘルシンキ シーウォルフ・スタジオ
マスター…Pauli Saastamoinen
2010年10月ヘルシンキ フィンヴォックス・スタジオ
シベリウス・アカデミーで学び、卒業後は中国、ロシア、メキシコを始めヨー
ロッパ全土でツアーを行い人気を博しているアコーディオン奏者パーラネン。
この「BREATHBOX」は、フィンランドの名手キンモ・ポーヨーネンがプロデュー
スしたもので、フィンランドの民謡や風景からインスピレーションを受けた、
独特の作品。何とも言えない懐かしさが溢れた音の世界が広がります。
SACD-1006(SACD-Hybrid) ¥2080
ブラームス:ピアノ作品集
1.シューマンの主題による16の変奏曲 嬰ヘ短調 Op.9
2.創作主題による変奏曲 ニ長調 Op.21-1
3.ハンガリーの歌の主題による変奏曲 ニ長調 Op.21-2
4.ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ Op.24
テルヒ・ドスタル(ピアノ)
録音 2009年12月19-21日,28-30日,2010年6月5-10日
フィンランド、ヘルシンキ シベリウス・アカデミー・コンサート・ホール
ブラームス(1833-1897)は30歳までの若い頃にピアノ独奏曲を集中して作曲し
たものの(恐らくシューマンとクララの影響?)15年くらいの空白期間があり、
その後は大曲を書くことをせず、耽溺するが如くの小品を書きました。ここで
は、ドスタルが若き頃の作品である変奏曲を4曲演奏しています。フィンラン
ドのピアニスト、テルヒ・ドスタル(旧姓はヤースカライネン)は、5歳からピ
アノを始め、ゲルギエフ指揮、キーロフ歌劇場管弦楽団との共演で、その輝か
しいキャリアをスタートさせました。ヨーロッパ全土とアメリカで高い評価を
受けた彼女が心酔するのはブラームスの作品であり、大学での博士論文も「ブ
ラームスのピアノ曲」だった程の力の入れようです。
SACD-1007(SACD-Hybrid) ¥2080
コンペティション・ウィナーズ シビス・ビッグバンド・コンポージング・
コンテスト 2005-2009
1.ハッシネン:Karhunvartija/2.ヴァンネマー:One for Oatts
3.ロンカ:Wandering, Wondering/4.コソネン:グラン・ツーリスモ
5.ハルコサルミ:ソロ・ファイト
6.ヤラヴァ:Pluto? - It's Still Swinging There!
7.ランペラ:砂漠の砂/8.レヴァント:サマルカンドの金の馬
9.ハルコサルミ:カイク/10.ヒッレ:Odd Men Out
シビス・ビッグ・バンド/アンッティ・リッサネン(指揮)
フィンランド東部の町イマトラで、1年おきに開催される「ビッグバンドのた
めの作曲コンテスト」での入賞曲集です。2005年から開催され、数多くの作品
が生まれました。このアルバムは過去の受賞曲全てが収録されています。演奏
する「シビス・ビッグバンド」はシベリウス・アカデミーのジャズ音楽学科の
学生たちがメンバーの中心となる独自の楽団で、2007年に設立され、すでに高
い評価を受けています。
777759-1(アナログLP) ¥2950
アントニオ・ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集「四季」
管楽を加えたドレスデン版
ラルテ・デラルコ/フェデリコ・グリエルモ(独奏ヴァイオリン&指揮)
LP ヴァージン・ビニール,180g重量盤
一度はCDに取って変わられたかに思えたLPレコードですが、一部のファンの強
い要望のため決して市場から姿を消すことはありませんでした。今回cpoレー
ベルから発売となる「四季」のLPも、一度でも耳にした方は、その驚くべき高
音質に息を飲むことでしょう。これまでも、高音質を追求し、数多くのSACD盤
をリリースしてきたレーベルですが、このLPの登場は、更に「良い音」への飽
くなき挑戦と言えるのではないでしょうか。演奏するのは、おなじみフェデリ
コ・グリエルモの独奏ヴァイオリンとラルテ・デラルコのコンピです。通常は
管楽器なしのヴァージョンで演奏されますが、今回は音の多彩さを存分に楽し
んでいただけるように、管楽器を加えた「ドレスデン版」が選択されていて、
より充実した音色を堪能できるようになっています。リコーダー、オーボエ、
ホルン、ファゴットなどの名技は、曲のそれぞれに、花たちの揺れる風景や、
鳥の声、狩りの合図、そして冷たい風が吹きすさぶ様子を見事に表現している
ではありませんか!この衝撃体験をぜひ。(SACD版 777037-2)
777658-2 2枚組 ¥4900
ドミトリー・カバレフスキー:ピアノと管弦楽のための作品全集
〈CD1〉
1.ピアノ協奏曲 第1番 イ短調 Op.9/2.ピアノ協奏曲 第2番 ト短調 Op.23
〈CD2〉
1.ピアノ協奏曲 第3番 ハ長
調 Op.50/2.シューベルト(カバレフスキー編):幻想曲ヘ短調 D.940
3.歌曲「学生時代」の主題による狂詩曲 Op.75
4.ピアノ協奏曲 第4番「プラハ」Op.99
ミヒャエル・コルスティック(ピアノ)
ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団
アラン・フランシス(指揮)
録音 2010年3月22-26日,10月4-8日Groser Sendesaal, NDR Hannover,
ロシアの作曲家カバレフスキー(1904-1987)は、ショスタコーヴィチとほぼ同
世代の人ですが、彼は当時のソヴィエト政府とうまく折り合いをつけたため、
例の「ジダーノフ批判」もうまくかわし、生涯ソ連の音楽界の重鎮として数多
くの名誉を受けた人です。ここでは彼が生涯に渡って書いたピアノ協奏曲を全
て収録。ラフマニノフやショスタコーヴィチの影響が感じられる第1番から、
独自の作風を切り開いた第2番、彼が力を注いだ「青少年育成のための音楽」
である第3番、スネアドラムが炸裂する第4番と、あのギレリスの伝説的爆演で
知られる「シューベルトの幻想曲、カバレフスキー編」、そしていかにもカバ
レフスキーらしい「狂詩曲」。コルスティックの超真面目な演奏が曲の真価を
引き出しています。
777667-2 ¥2450
アントニオ・カシミール・カルテッリエリ:交響曲全集
1.交響曲 第1番/2.交響曲 第2番/3.交響曲 第3番/4.交響曲 第4番
エヴァーグリーン交響楽団/ゲルノート・ シュマルフス(指揮)
録音 2011年1月25-27日Taiwan, Keelung City Cultural Center,
Keelung City, Taipei,
ポーランドの地方都市グダニスク(ドイツ語ではダンツィヒ)で生まれたカル
テッリエリ(1772-1807)。オペラ歌手であった両親から初期の音楽教育を受け
ましたが、13歳の時に両親が離婚、彼は母と共にベルリンに移住し、同時期に
作曲を学びはじめます。その後ベルリンへ行き、サリエリの弟子となりました。
ベートーヴェンの熱心なプロモーターでパトロンであったロブコヴィッツ侯爵
が主催したコンサートで、オラトリオ「ユダヤの王ジョアス」を演奏(その時
のコンサートではベートーヴェンも演奏しています)、大好評を得たことでも
知られています。ベートーヴェンの親友でもあり、しばしば初演の手伝いをし
たとも伝えられます。そんなカルテッリエリによる交響曲は、古典派の形式を
遵守しながらも、流麗で、一筋縄ではいかない力強さを秘めています。
777345-2(SACD-Hybrid) 2枚組 ¥5900
北ドイツのバロック・オルガン 第9集
ヒエロニムス・プレトリウス:オルガン作品集
(マニフィカトからの作品全集)
1第1旋法から第8旋法のマニフィカト
2.マニフィカト・ゲルマニセ/(その他のオルガン作品集)
1.わが死の時に臨みて/2.恵み深き光の創り主よ
3.来たり給え、創造主なる聖霊よ/4.いざ来ませ、異邦人の救い主よ
5.われらの主キリスト、ヨルダンの川に来れり
6.キリエ・スンムム/荒野の果てに/7.サンクトゥス・スンムム
8.セクエンツァ/9.聖霊の恵みは、私たちと共に
10.エジプトのイスラエルからの解放
フリードヘルム・フランメ(1624年製 ドイツ、タンゲルムンデ,
聖シュテファン教会 シェーラー・オルガンを演奏)
録音 2007年8月1-4日St. Stephanskirche, Tangermunde,
大好評シリーズの最新作は、北ドイツ、後期ルネサッンス期に活躍した作曲家
ヒエロニムス・プレトリウス(1560-1629)の作品集です。彼はハンブルクに生ま
れ生涯のほとんどをその地で過ごしました。数多くの宗教曲を書き、また、オ
ルガン伴奏による「四声のコラール集」を編集した最初の作曲家であり、この
作品はプロテスタント教会の基準ともなっています。彼のオルガン作品のうち、
9曲はマニフィカトからの編曲で、これらは既存のメロディ=定旋律を用い、
精緻な手法によって書かれているもので、オルガン独奏に置き換えることで、
一層磨き抜かれた対位法が味わえます。歴史あるオルガンの響きにも圧倒され
ます。
777678-2(SACD-Hybrid) ¥2950
シャルル=マリー・ウィドール:オルガン交響曲 第2集
1-2.オルガンと管弦楽のための交響曲 第3番 ホ短調 Op.69
3-8.オルガン交響曲 第7番 イ長調 Op.42-3
クリスチャン・シュミット(オルガン)/バンベルク・シンフォニカー
シュテファン・ショーヨム(指揮)
録音 2008年10月9-12日Bamberger Konzerthalle…1,
2010年10月11-14日Abteikirche Saint-Ouen in Rouen(France)…2
フランス有数のオルガン奏者で、作曲家でもあったウィドール(1844-1937)は、
わずか25歳でサン・シュルピス教会の終身オルガニストに就任し、以降64年間
の長きに渡って、このオルガンを演奏し続けました。彼はバッハの作品を愛し、
フランス国内にバッハ作品を普及させることに力を注いだことでも知られてい
ます。自身の作品もドイツ音楽の影響を受けたものが多く、10曲あるオルガン
交響曲(これは全てオルガンソロ)も、極力転調や半音階使用を抑えた、聴きや
すい音楽となっています。このアルバムで注目したいのでは、Op.69の「オル
ガンと管弦楽のための交響曲」。あまり演奏されることはありませんが、これ
こそ完全無欠の音響とも言えるべき華やかな作品で、ウィドールの目指した世
界が理解できるような気がします。
777514-2 ¥1700
コンスタンティノ・ガイト:ピアノと弦楽器のための室内楽作品集
1.ピアノ三重奏曲 Op.25/2.チェロとピアノのためのソナタ Op.26
3.2台のヴァイオリンとヴィオラ、チェロ、ピアノのための五重奏曲 Op.24
ザラストロ四重奏団
アグスティーナ・エレーラ(ピアノ)
録音 2009年3月14-16日Radiostudio Zurich
アルゼンチン、ブエノスアイレスに生まれたコンスタンティノ・ガイト(1878-
1945)は、イタリア移民であった父からヴァイオリンを学び、その後、フリア
ン・アギーレからピアノの教えを受けました。政府より奨学金を得て、父の祖
国であるイタリアに留学し、22歳までナポリ王立音楽院で学んでいます。その
後は、「アルゼンチン音楽の創始者」として活躍し、数多くの作曲家を育て、
また自身も多くの作品を残しています。オペラから室内楽、歌曲に至るまで多
岐に渡りますが、ここに収録されている室内楽は、1916年から1918年頃に書か
れたもので、流麗な表現が魅力的です。ここでピアノを演奏しているエレーラ
は作曲家の曾孫にあたり、この演奏に際しても「曾祖父に対して最大の敬意を
払い、その作品を知ってもらいたい」と意気込みを述べています。
777623-2 ¥1700
「美しきアーモンド」
スクアルチャルーピ写本よりバッラータ、カッチャ、マドリガーレ集
アンサンブル「パラティノ87」(メンバー)マリア・ヨナス(ヴォーカル)
ジャン・アクトマン(ヴィエール)
マルク・レウォン(リュート/クィンテルネ/ヴィオラ・ダルコ/ヴォーカル)
マイク・ヘルツィヒ(リコーダー/ポルタティフ・オルガン)
録音 2010年9月17-20日Deutschlandfunk Kammermusiksaal, Koln,
15世紀のフィレンツェで編纂されたイタリアの豪華装飾写本の一つである「ス
クアルチャルーピ写本」は、14世紀のイタリア「トレチェント音楽(イタリア最
初の多声音楽文化で名前は1300年代を表す)」を伝える資料として貴重なもの
です。ここに含まれているのは353曲の世俗歌曲で、各々の作曲家は、ロレン
ツォ・ダ・フィレンツェ、フランチェスコ・ランディーニ、ドナート・デ・
フィレンツェ、ヴィンツェンツォ・ダ・リミニ、ジョヴァンニ・ダ・カッシャ、
バルトリノ・ダ・パドヴァ、ヤコボ・ダ・ボローニャ、そしてニコラ・ダ・ペ
ルージャとなります。宗教作品とはまた違った、とてもシンプルでメロディア
スな作品は、当時の文学と密接な関係を保ち、また上流階級の人々の暮らしを
そのまま伝えてくれるものです。「パラティノ87」のきわめて親密なアンサン
ブルで、この贅沢な気分を味わってください。
<SibaRecords>
シベリウス・アカデミーの自主制作レーベル「SibaRecords」です。設立は2009
年で、アカデミーの学生、卒業生の演奏で構成されています。ジャンルはクラ
シックだけでなく、教会音楽、民謡からジャズまでと多岐にわたります。高音
質のサウンドが特徴で、SACDハイブリッド盤としてリリースされています。
SACD-1001(SACD-Hybrid) ¥2080
ハイドン:
1-3.バリトン三重奏曲第63番ニ長調Hob.XI:63
4-6.バリトン三重奏曲第87番イ短調Hob.XI:87
7-9.バリトン三重奏曲第32番ト長調Hob.XI:32
10-12.バリトン三重奏曲第66番イ長調Hob.XI:66
13-19.バリトン三重奏曲第97番ニ長調Hob.XI:97
フィンランド・バリトン三重奏団
録音2008年2月28日-3月1日Konserttihovi of Imatra
ここで言う「バリトン」とは、声楽ではなく、18世紀頃まで使われていた弦楽
器の一種(Baryton)です。ヴィオールの一種であり、大きさはチェロと同じく
らいで、6本、もしくは7本のガット弦と、9本から24本の共鳴弦が張られた低音
充実の楽器で、演奏はとても困難であったため、現在ではほとんど演奏される
機会がありません。ハイドン(1732-1809)はこの楽器のために175曲の作品を書
きましたが、それは彼のパトロンであったエステルハージ公が、この楽器を愛
用していたためだったようです。ふくよかで艶やかなこの音色は一度聴くと病
みつきになること間違いありません。
SACD-1002(SACD-Hybrid) ¥2080
オープン・ケース-ヤルノ・クッコネン:作品集
1.On the Radar/2.Enough Turmoil/3.Suite M.D.: Part I: Closed Case
4.Broken Mirror/5.Prelude/6.Panopticon/7.Decadence
8.Hot Shot/9.Suite M.D.: Part III: Lonely Child
ヤルノ・クッコネン(ギター)
ジョージ・コントラフォリス(ハモンド・オルガン)
ヤスカ・ルッカリネン(ドラムス)
録音2008年6月5-6日ヘルシンキトンミ・バイニカイネンフィンフォックス・
スタジオ
北欧ジャズ&ロック&フュージョン。1964年生まれのヤルノ・クッコネンは
1980年にラジオ・デビューし、フィンランド内外で広く活躍しています。
1988年以来、ビッグ・バンドを率い、別の芸名を持ち3枚のアルバムをリリー
スするなど、アクティヴに活動しています。
SACD-1003(SACD-Hybrid) ¥2080
J.S.バッハ:オルガン小曲集BWV599-644
マルック・ヘイキンヘイモ(オルガンa=468Hz)
バッハ(1685-1750)は、教会歴に従って164曲を作曲する予定をたて、先に譜面
に全てのタイトルを書きこみましたが、結局は46曲と1曲の断片が作曲された
だけで中断されただけでした。1-4は待降節、5-14はクリスマス、15-19は年末
と新年、20-26は受難節、27-32は復活祭、33-36は聖霊降臨祭(このアルバムで
は35を割愛)、37-38は教理問答、39-40は告白と回心、41は品行と体験、42-44
は苦難、45は死と埋葬、46は永遠の命のため、とされています。
SACD-1004(SACD-Hybrid) ¥2080
ストーン・ダンス - カレフ・ティーツ作品集
1.Vox numica I/2.Stan's Metal Works/3.Vox numica II
4.Terra non firma/5.Vox numica III/6.Abacus
カレフ・ティーツ(エレクトロニクス)
録音 2006年3月17日ヘルシンキ ココ劇場
説明不要、摩訶不思議な電子音の世界。
SACD-1005 ¥2080
アンッティ・パーラネン:BREATHBOX - アコーディオン作品集
1.Breathe/2.Permafrost/3.Tailspin/4.Boggler/5.Northern Wind
6.Winter's Dance/7.Mementos/8.gaza/9.Solitude
アンッティ・パーラネン(アコーディオン)
録音&mixed…Antti Murto 2010年6月.9月ヘルシンキ シーウォルフ・スタジオ
マスター…Pauli Saastamoinen
2010年10月ヘルシンキ フィンヴォックス・スタジオ
シベリウス・アカデミーで学び、卒業後は中国、ロシア、メキシコを始めヨー
ロッパ全土でツアーを行い人気を博しているアコーディオン奏者パーラネン。
この「BREATHBOX」は、フィンランドの名手キンモ・ポーヨーネンがプロデュー
スしたもので、フィンランドの民謡や風景からインスピレーションを受けた、
独特の作品。何とも言えない懐かしさが溢れた音の世界が広がります。
SACD-1006(SACD-Hybrid) ¥2080
ブラームス:ピアノ作品集
1.シューマンの主題による16の変奏曲 嬰ヘ短調 Op.9
2.創作主題による変奏曲 ニ長調 Op.21-1
3.ハンガリーの歌の主題による変奏曲 ニ長調 Op.21-2
4.ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ Op.24
テルヒ・ドスタル(ピアノ)
録音 2009年12月19-21日,28-30日,2010年6月5-10日
フィンランド、ヘルシンキ シベリウス・アカデミー・コンサート・ホール
ブラームス(1833-1897)は30歳までの若い頃にピアノ独奏曲を集中して作曲し
たものの(恐らくシューマンとクララの影響?)15年くらいの空白期間があり、
その後は大曲を書くことをせず、耽溺するが如くの小品を書きました。ここで
は、ドスタルが若き頃の作品である変奏曲を4曲演奏しています。フィンラン
ドのピアニスト、テルヒ・ドスタル(旧姓はヤースカライネン)は、5歳からピ
アノを始め、ゲルギエフ指揮、キーロフ歌劇場管弦楽団との共演で、その輝か
しいキャリアをスタートさせました。ヨーロッパ全土とアメリカで高い評価を
受けた彼女が心酔するのはブラームスの作品であり、大学での博士論文も「ブ
ラームスのピアノ曲」だった程の力の入れようです。
SACD-1007(SACD-Hybrid) ¥2080
コンペティション・ウィナーズ シビス・ビッグバンド・コンポージング・
コンテスト 2005-2009
1.ハッシネン:Karhunvartija/2.ヴァンネマー:One for Oatts
3.ロンカ:Wandering, Wondering/4.コソネン:グラン・ツーリスモ
5.ハルコサルミ:ソロ・ファイト
6.ヤラヴァ:Pluto? - It's Still Swinging There!
7.ランペラ:砂漠の砂/8.レヴァント:サマルカンドの金の馬
9.ハルコサルミ:カイク/10.ヒッレ:Odd Men Out
シビス・ビッグ・バンド/アンッティ・リッサネン(指揮)
フィンランド東部の町イマトラで、1年おきに開催される「ビッグバンドのた
めの作曲コンテスト」での入賞曲集です。2005年から開催され、数多くの作品
が生まれました。このアルバムは過去の受賞曲全てが収録されています。演奏
する「シビス・ビッグバンド」はシベリウス・アカデミーのジャズ音楽学科の
学生たちがメンバーの中心となる独自の楽団で、2007年に設立され、すでに高
い評価を受けています。