クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

12-04 NO.26

2012年04月25日 17時29分36秒 | Weblog
<Passacaille>
Passacaille 977 ¥2300
J.S.バッハ:カンタータ集Vol.3 - J.S.バッハ&ゼレンカ ――
J.S.バッハ:カンタータ第46番《考えみよ、かかる苦しみのあるやを》BWV.46
ゼレンカ:聖木曜日のための哀歌I
J.S.バッハ:カンタータ第102番《主よ、汝の目は信仰を顧みたもう》BWV.102
ゼレンカ:聖土曜日のための哀歌II
ダミアン・ギヨン(カウンターテナー)、マーカス・ウルマン(テノール)、
リーヴェン・テルモント(バリトン)、
マルセル・ポンセール(ディレクター&オーボエ)、イル・ガルデリーノ
マルセル・ポンセールとヤン・デ・ヴィネを中心として1988年に結成され、現
在も古楽王国ベルギーを代表する世界有数のピリオド・アンサンブルとして活
躍するイル・ガルデリーノの「J.S.バッハのカンタータ集Vol.3」。
「Vol.1」のヨハン・クリストフ・バッハ、「Vol.2」のグラウプナーと続いて
きたJ.S.バッハの音楽との共演者。「Vol.3」はJ.S.バッハと、"ボヘミアの
バッハ"ヤン・ディスマス・ゼレンカ(1679-1745)!
録音:2010年11月24日-27日、アミューズ(アントワープ)

Passacaille 984 ¥2300
J.S.バッハ:
フランス組曲第1番ニ短調BWV.812/フランス組曲第2番ハ短調BWV.813
フランス組曲第3番ロ短調BWV.814/イタリア協奏曲ヘ長調BWV.971
イタリア風アリアと変奏イ短調BWV.989
ロレンツォ・ギエルミ(チェンバロ)
ミラノ聖シンプリチアーノ教会のオルガニストを務め、ミラノ国際音楽アカデ
ミー、バーゼル・スコラ・カントルムで教鞭を執るなど、ルネサンス、バロッ
ク音楽、そしてバッハの音楽の権威として高名なロレンツォ・ギエルミ。
東京カテドラル聖マリア大聖堂の新オルガン建設に携わるなどオルガニストと
して数多くの功績を残しているギエルミが、J.S.バッハの「フランス組曲」と
「イタリア協奏曲」で"チェンバリスト"としての姿を披露!
深い音楽性を感じさせるバッハの解釈、高貴な品格を備え持ったチェンバロ演
奏は、イタリア古楽界の巨匠だからこそ成し得た芸術である。
録音:2011年10月28日&11月10日、クレーマ(イタリア)

Passacaille 982 ¥2300
C.P.E.バッハ:
オーボエ協奏曲変ホ長調Wq.165/シンフォニア ホ短調Wq.177
オーボエ協奏曲変ロ長調Wq.164
パウル・ドンブレヒト(オーボエ&指揮)、イル・フォンダメント
バロック・オーボエの世界的名手であり先駆者的存在、パウル・ドンブレヒト
とイル・フォンダメントのC.P.E.バッハは、「2つのオーボエ協奏曲」と「シ
ンフォニア」!
C.P.E.バッハがベルリン時代の1765年に「チェンバロ協奏曲」から「オーボエ
協奏曲」へと編曲を行った「Wq.164」と「Wq.165」では、ドンブレヒトのバロ
ック・オーボエの妙技が色鮮やかに冴え渡る。イル・フォンダメントの洗練さ
れた豊かなサウンドも絶品。
録音:1996年9月、サン・アポリネール教会(ボーラン)




<Et'cetera>
KTC 1439 2枚組(1枚価格) ¥2300
古典派の音楽 - ドゥシークVol.1 ――
ヤン・ラディスラフ・ドゥシーク:
ソナタ第2番変ロ長調Op.34、6つのソナチネ、
イギリスのバラッド《真夜中に》による変奏曲、アンダンテとロンド
ソフィア・ジュスティーナ・ドゥシーク=コッリ:
3つのソナタ(スコットランドのアリアとエールによるアダージョとロンドOp.2,
Book 1より)、
3つのソナタ(スコットランドのアリアとエールによるアダージョとロンドOp.2,
Book 2より)、
シチリアのアリア、
ドゥシーク夫人のために作曲された協奏曲(ハープ・ソロ版)
長澤真澄(シングル・アクション・ハープ)
ピリオド・ハープの世界的名手マラ・ガラッシの愛弟子で、日本を代表するハ
ーピスト、長澤真澄の新シリーズ「古典派時代の音楽」がスタート!
シリーズの幕開けとなる「Vol.1」は、没後200周年を迎えたボヘミア古典派の
大作曲家ヤン・ラディスラフ・ドゥシーク(ドゥセック/1760-1812)と妻のソ
フィア・ジュスティーナ・ドゥシーク=コッリ(1775-1831)の音楽!
ロシアのエカチェリーナ2世、フランスのマリー・アントワネットに重用されな
がらも、陰謀とフランス革命のために両国に留まれなかったドゥシーク。
ロンドンで出会い結ばれた妻のコッリとも不仲が続き、義父との共同設立会社
が倒産すると、家族を捨てて今度はドイツへと逃亡するなど、音楽的才能に恵
まれながらも、その人生は波乱万丈のドラマに満ちている。
音楽で結ばれたマダム&ムッシュ・ドゥシークの作品を、長澤真澄のシングル
・アクション・ハープが優雅に、そして華麗に響かせる ――。
録音:2011年10月、ヴァールゼ教会(アムステルダム)
使用楽器:F.J.ナーデルマン(パリ)1815年頃製作





<MSRレーベル(アメリカ)>
MS 1359 ¥1980
「殉教者」-サックスと吹奏楽のための協奏曲集
(1)ポウル・クレストン(1906-1985):
アルト・サクソフォンとバンドのための協奏曲(1941)
(2)デヴィッド・デブア・キャンフィールド(b.1950):
アルト・サクソフォンと吹奏楽のための協奏曲「殉教者」(2003)
(3)ジョン・チーザム(b.1939):コンチェルト・アグラリアーナ(2003)
(4)インゴルフ・ダール(1912-1970):
アルト・サクソフォンと吹奏楽のための協奏曲(1949/53)
ケネス・ツェ(アルトSax)
アイオワ大学シンフォニー・バンド
(1)(3)(4)リチャード・マーク・ヘイデル指揮、
(2)レイ・クレーマー指揮
録音:2010/2011年
ケネス・ツェ(チェ)は香港出身のサクソフォン奏者。地元香港で学んだ後渡米、
インディアナ大学で研鑽を積み1996年にニューヨークのカーネギー・ホールで
デビューしニューヨーク・タイムズ紙で絶賛される。1997年と1999年に来日し
てリサイタルを開催している。また須川展也とのデュオでアルバムも出してい
る(CRYSTAL RECORDS)。楽器はヤマハを使用、同社のパフォーミング・アーティ
ストでもある。

MS 1418 ¥1980
「干し草の中のダイアモンド」-20世紀のピアノ・トリオ
アルノ・ババジャニアン(1921-83):ピアノ三重奏曲嬰へ短調(1952)
ジャン・フランセ(1912-97):ピアノ三重奏曲(1986)
ポール・シェーンフィールド(b.1947):カフェ・ミュージック(1987)
トリオ・ソリス:
【コリーン・スティルウェル(Vn)、グレゴリー・ソーアー(Vc)、
リード・ゲインズフォード(Pf)】
録音:2010/2011年
アルバム・タイトルの「干し草の中のダイアモンド」とは「隠された宝物」、
「知る人ぞ知る名品」というほどの意味だろうか。とは言え、ハチャトゥリア
ンの次の世代に属するアルメニアの作曲家ババジャニアンはロストロポーヴィ
チが彼のチェロ協奏曲を初演するほどの大物で、アルメニア民謡に由来するエ
キゾチックな(時にボロディンを彷彿とさせる)旋律は忘れられないほどの印象
を残す。今年が生誕百年となるフランセの軽妙洒脱な三重奏曲、ジャズのイ
ディオム満載のシェーンフィールドの楽しい「カフェ・ミュージック」と聴き
所たっぷり。

MS 1394 ¥1980
ヴィットリオ・ジャンニーニ(1903-66):
(1)ピアノ五重奏曲
(2)ピアノ三重奏曲
(1)J.ジェノーヴァ(Vn)、(1)(2)S.ミレンコヴィチ(Vn)、
(1)A.ルディアコフ(Va)、(1)(2)A.アズナヴォオリアン(Vc)、
(1)(2)A.ネイマン(Pf)
録音:2011年1月
アルフレッド・リードの師として、またMERCURYレーベルのイーストマン・ウィ
ンド・アンサンブルの録音で、吹奏楽ファンには有名なジャンニーニの珍しい
室内楽作品集。
ジャンニーニはイタリア系アメリカ人としてフィラデルフィアに生まれ、ジュ
リアード音楽院で学んだ。その後1939年にニューヨークに移住しジュリアード、
カーティス、マンハッタン音楽院で教鞭を執った。作風はこの時代を生きた作
曲家としては穏健でフォーレ、フランク、ブラームス、ラフマニノフの影響を
感じさせる。ピアノ五重奏曲は野村芳太郎監督の映画「砂の器」(1974)のサウ
ンドトラック(菅野光亮)を思わせる歌謡性に富んだ旋律と劇的要素にあふれた
美しい作品。

MS 1272 ¥1980
「フローレンス・マストリック/オルガン・コンサート第3集」
-ジャスト・フォー・ファン
ロバート・エルモア:ルンバ/ギ・ボヴェ:サラマンカ
ギ・ボヴェ:マンシーニの「ピンク・パンサー」によるフーガ
ロバート・エルモア:童謡による幻想曲
ジャイルズ・スウェイン:リフ・ラフ
モーリス・デュリュフレ:スケルツォ
シューマン:スケッチ第4番変ニ長調
バッハ:幻想曲とフーガイ短調
フローレンス・マストリック(Org)
録音:2007年1-2月ルドルフ・フォン・ベッケラート・オルガン(1956)使用
(トリニティ福音ルーテル教会,クリーヴランド)
マストリックのオルガン作品集第3集は前半がオルガンには珍しい「ルンバ」
や「ピンク・パンサー」など楽しい作品が集められています。エルモアの「童
謡による幻想曲」には日本人にもなじみの深い「キラキラ星」や「ロンドン橋
おっこちた」なども聞こえてきます。後半はデュリュフレ、シューマンとバッ
ハで締められています。

MS 1273 ¥1980
「フローレンス・マストリック/オルガン・コンサート第4集」
マルセル・デュプレ(1886-1971):3つの前奏曲とフーガOp.7
セザール・フランク(1822-1890):3つのコラール(ホ長調、ロ短調、イ短調)
フローレンス・マストリック(Org)
録音:2007年1-2月ルドルフ・フォン・ベッケラート・オルガン(1956)使用
(トリニティ福音ルーテル教会,クリーヴランド)
第3集とは一転、第4集は硬派な作品集。オルガンのフローレンス・マストリッ
クはオバーリン大学音楽学部で学び、バロックからロマン派、現代曲まで幅広
いレパートリーをカバーしている。ヴィドールとメシアンを結ぶオルガン音楽
の作曲家として名高いデュプレとワーグナーの影響を感じさせるフランクの代
表作を華麗に弾いている。

MS 1364 ¥1980
「ジョセフ・ラッカーズ・デビュー」
バッハ:半音階的幻想曲とフーガBWV.903
シューマン:幻想曲Op.17
ラヴェル:ラ・ヴァルス
バルトーク:ピアノ・ソナタSz.80
ジョセフ・ラッカーズ(Pf)
録音:2010年8月南カリフォルニア音楽大学リサイタル・ホール
ジョセフ・ラッカーズはイーストマン音楽学校からドクターの称号も受けてお
り、スタインウェイ・アーティストにも選ばれ、既に全米各地やヨーロッパ、
アジアでコンサート活動を行っている。またロマゾフ・ラッカーズ・ピアノ・
デュオとしても活動しており、高い評価を受けている。

MS 1384 ¥1980
「愛はあなたの声を飛翔させる」
-ソプラノ、ヴァイオリンとピアノのための音楽
カーソン・クーマン(b.1982):もとに戻らない心(詩:J.ハッシュフィールド)
タリック・オレガン(b.1978):神聖なるもの(詩:S.マラルメ)
レナード・エンズ(b.1948):歌曲集《終わりへ》より
リチャード・ウィルソン(b.1941):
カップル、スウィフト・オーバー・ダブリン
エリザベス・ハスキンズ(b.1951):私の庭(詩:C.ロセッティ)
ドナルド・ワックスマン(b.1925):ラヴ・ソングズ
クリスティン・ハウレット(Sop)、
パトリック・ウッド・ウリベ(Vn)、
ホリー・チェイサム(Pf)
録音:2010-2011年
アメリカの新旧世代の作曲家によるソプラノ、ヴァイオリン、ピアノのために
書かれた歌曲を収録。いずれも調性で書かれた叙情的な作品で親しみやすい。
ソプラノのクリスティン・ハウレットは歌手活動だけでなく合唱やオペラの指
揮者としても活動するマルチな音楽家。

MS 1396 ¥1980
「美しきフランス」-フランス・バロックの音楽
ニコラス・ベルニエ(1665-1734):カフェ
F.クープラン(1668-1728):愛と名づけられたコンセール第9番
マレ(1965-1728):イ短調の小品
ジャック・デュフリ(1915-1789):ニ長調の小品
モンテクレール(1667-1737):バッカスのアリア
レ・グラーセ:
【ジェニファー・ポーリーノ(S)、アネッテ・バウアー(リコーダー)、
レベカー・アーレント(gamba)、ジョナサン・ローズ・リー(Cemb)】
録音:2010年3月
バロック・アンサンブル、レ・グラーセは2008年に結成したばかりの新しい
グループでメンバーは地元アメリカで学んだ後、ヨーロッパで研鑽を積んだ若
い音楽家で構成される。カンタータからのアリア、室内楽曲、ヴィオル独奏曲
など様々な編成の作品が収められフランス・バロック音楽の諸要素がこれ一枚
で一応は味わえる内容となっている。

MS 1401 ¥1980
バルトーク:「44の二重奏曲」全曲(Sz.98/1931)
(バルトーク提案の曲順による演奏、全46トラック)
デュオ・ランドン:
【フリフ・シグルヨンスドッティル(Vn)、ヒョルレイフル・ヴァルソン(Vn)】
録音:2005年8月
シグルヨンスドッティルはアイスランド人を父にデンマークに生れた。アイス
ランドのレイキャビク音楽院で学んだ後、渡米、ウィリアム・プリムローズや
ヤノシュ・シュタルケルに学んだ。ヴァルソンはアイスランド出身でチェコの
プラハ音楽院で学び、現在はクラシックと民族音楽のバンドの両方で活躍して
いる。デュオ・ランドンの名前の由来は2人が使う楽器がクリストフ・ランド
ン氏制作のヴァイオリンから。
ヴァイオリンのミクロコスモスともいうべきこの作品を一種のワールド・ミュ
ージックとしてとらえ、活き活きと演奏している。この録音はバルトーク提案
の曲順で演奏され、一部の曲は2回演奏されているためトラックが46となって
いる。

MS 1422 ¥1980
「クイック・ステップ」
-アメリカ南北戦争当時のブラス・バンド音楽
トマス・コーツ:
ノーサンプトン・クイック・ステップ、バークレーのミンストレル
ウィリアム・タンザー:セント・マーティンズ
ジョージ・H.グッドウィン:ワルツ
A.カーリック:死の行進曲
トマス・コーツ:ファントム、クイック・ステップ31
ほか全19曲
ダグラス・F.ヘドウィグ指揮
コーツ・ブラス・バンド
(1855-72頃のピリオド楽器&マウス・ピース使用)
録音:2011年8月ポーリング・クエーカー・ヒル・キリスト教会,ニューヨーク
アメリカ南北戦争(1861-1865)当時に北部で盛んに演奏された曲を収録。楽器
やマウス・ピースは当時のものを使用している。

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12-04 No.25-1

2012年04月25日 15時35分22秒 | Weblog
<cpo>
777747-2 2枚組 ¥4900
J.シュトラウス2世:喜歌劇「メトゥザレムの王子」全曲 3幕
V.ヴィルダー&A.ドラクール台本、C.トロイマン編
ヤーナ・フライ(ソプラノ)/ジェシカ・グラッテ(ソプラノ)
フランク・エルンスト(テノール)/ゲルト・ヴィーマー(バリトン)
エルマー・アンドリー(バス・バリトン)
フランク・オベリューバー(テノール)他
ドレスデン州立オペレッタ管弦楽団&合唱団
エルンスト・タイス(指揮)
1874年、ヨハン・シュトラウスとその妻イェッティはパリに滞在し、その地で
オッフェンバックの作品について検討していました。彼の見込みによると、
「もうオッフェンバックの時代は終わった」と断言してはみたものの、ウィー
ンで上演予定の新しいオペレッタの台本は、どうみても「オッフェンバック風」
のものだったのです。シュトラウス自身は、この台本について、前述の理由か
ら懐疑心を抱いたものの、付けたメロディは極上のものだったためか、1877年
のカール劇場での初演時には大成功を収め、公演回数は80回を超えたといいま
す。

777551-2 ¥1700
プレイエル:プロイセン四重奏曲集 第4-6番
1.弦楽四重奏曲 ハ長調 Ben334/2.弦楽四重奏曲 イ長調 Ben335
3.弦楽四重奏曲 変ホ長調 Ben336
ケルン・プレイエル弦楽四重奏団
7-9番(777315-2)で、その上品で雅びな作風が話題となったプレイエル(1757-
1831)の弦楽四重奏曲の続編です。今作でもケルン・プレイエル弦楽四重奏団
による演奏です。作曲家としてのプレイエルは、未だその全貌が解明されてい
るとは言い難く、もちろんその作品の評価も定まっていないのが実情です。以
前は出版業者として身を立てるまえの修業期間の秀作として、また、数多くの
「忘れられた」古典派の作曲家たちと同列に扱われてしまったプレイエルです
が、実はハイドンからベートーヴェン、そしてシューベルトへと繋がる、古典
派から前ロマン派の作風を見事に体現している作曲家でもあるのです。逆に言
えば「独創的なものに欠ける」と捉えられてしまうかもしれませんが、この頃
の弦楽四重奏曲が、いかに魅力的な文体を持っていたかの証明でもありましょ
う。魅力的なメヌエットを含む形式美に満ちた音楽です。

777735-2 ¥2450
アントン・ブルックナー:交響曲 第2番 ハ短調(1877)
ノーザン・シンフォニア/マリオ・ヴェンツァーゴ(指揮)
ヴェンツァーゴの魅力あふれる「ブルックナー(1824-1896)交響曲ツィクルス」
の第3弾です。今作はあまり演奏機会の多くない第2番で、「曲のスケールに合
わせてオーケストラを選択する」というコンセプトを踏襲するヴェンツァーゴ
は、比較的規模の小さいノーザン・シンフォニアを選びました。ノーザン・シ
ンフォニアは1958年に創立されたイギリス・イングランド北部のニューカッス
ル・アポン・タイン近郊のゲイツゲッド市にある室内オーケストラで、I.フィ
ッシャー、R.ヒコックス、H.シフらが歴代の指揮を務め、現在はヴァイオリニ
ストのトーマス・ツェトマイアーが音楽監督を務めてます。このエキサイティ
ングかつ革新的なオーケストラからヴェンツァーゴは極めて精緻な響きを引き
出すことに成功しました。

777242-2 ¥2450
ゲオルク・フィリップ・テレマン:ヴァイオリン協奏曲全集 第4集
1.ヴァイオリン(2つのオーボエも共に)、弦楽合奏と通奏低音のための序曲
(協奏曲)ト長調 TWV55:G6
2.ヴァイオリン、弦楽合奏と通奏低音のための序曲(協奏曲)ホ長調 TWV55:E3
3.ヴァイオリン(2つのオーボエも共に)、弦楽合奏と通奏低音のための序曲
(協奏曲)ト短調 TWV55:G7
オルフェオ・バロック管弦楽団
エリザベス・ウォルフィッシュ(ヴァイオリン&指揮)
cpoの膨大なテレマン(1681-1767)・コレクションの中でも、多くの人が続編を
待ち望んでいるヴァイオリン協奏曲集、第4集の登場です。第3集では、自身が
率いるアンサンブルとの演奏を披露したエリザベス・ウォルフィッシュですが、
今作では、第2集と同じく、オルフェオ・バロック管弦楽団と極めて濃密なやり
とりを聴かせます。テレマンのヴァイオリン協奏曲は非常に独創的、かつ実験
的なフォームを持っていることで知られ、それは、ドイツの伝統的な音楽の形
式にフランスとイタリアの潮流を取り入れたテレマンらしく、ヴァイオリンの
奏法にも華やかで技巧的なものが多くみられ、また形式的にも面白いものが多
いのです。遊び心と優雅さを併せ持つこれらの作品、どの曲にも「演奏する喜
び」と「聴く喜び」が満ち溢れています。

777748-2 ¥2450
アレッサンドロ・スカルラッティ:世俗カンタータ集
1.ソプラノ、弦楽合奏と通奏低音のための「オリンピア」
2.ソプラノ、弦楽合奏と通奏低音のための「アリアンナ」
3.ソプラノ、トランペット、弦楽合奏と通奏低音のための「テブロ川のほとり
で」
アドリアーナ・フェルナンデス(ソプラノ)
ガブリエーレ・カッソーネ(トランペット)
コンチェルト・ド・カヴァリエーリ
マルチェッロ・ディ・リーザ(指揮)
ナポリで生まれたアレッサンドロ・スカルラッティ(1660-1725)は、おもにナポ
リ楽派の歌劇の創始者として知られます。彼の音楽、とりわけ声楽曲は、17世
紀の初期イタリア・バロックの声楽様式と、古典派の重要な橋渡しとしての働
きを持っていて、形式的にも、感情表現などでも、それまでのものから一歩踏
み込んだ素晴らしいものとなっています。彼は500曲以上のソロ・カンタータを
作曲していて、これらも歌劇同様に、主人公の感情表現、ことに女性心理を巧
みに扱っており、構造的にも見事な作品として愛好されています。宗教的作品
集(777476-2)と同じ、マルチェッロ・ディ・リーザ率いるコンチェルト・ド・
カヴァリエーリの演奏。ソリスト、フェルナンデスも芯のある美声を聴かせます。

777630-2 ¥1700
ミェチスワフ・ヴァインベルク:木管楽器のための室内楽集
1.クラリネット・ソナタ Op.28/2.フルートとピアノのための12の小品 Op.29
3.無伴奏ファゴットのためのソナタ Op.133
4.フルート、ヴィオラ、ハープのための三重奏曲 Op.127
エリザヴェッタ・ブルミナ(ピアノ&芸術コンセプト)
ヴェンゼル・フックス(クラリネット)/ヘンリク・ヴィーゼ(フルート)
マティアス・バイアー(ファゴット)/ニムロッド・グェス(ヴィオラ)
ウータ・ユングヴィルト(ハープ)
最近、その作品の復興が盛んなポーランド=ロシアの作曲家ヴァインベルク
(1919-1996)、新しい作品も次々と発見され、更に世界的評価が高まっていま
す。このアルバムでは比較的珍しい室内楽作品を4曲収録。比較的初期の作品
であるクラリネット・ソナタは聴く機会もありますが、晩年の無伴奏ファゴッ
ト・ソナタや三重奏曲はほとんど知られていません。彼の作品は、よくショス
タコーヴィチとの類似点が指摘されますが、実際にはもう少し抒情的な要素を
持ち、また驚くほど感傷的な面も見えたりします。各々の楽器には高い技術が
要求され(特にピアノ・パート)、演奏もなかなか困難ではありますが、ここで
見事な統率力を見せるピアニストのブルミナを始めとする演奏家たちは、文句
なしの名演を聴かせています。

777750-2 ¥1700
ドミトリー・ショスタコーヴィチ:
1.付随音楽「ハムレット」組曲 Op.32a(1932年オリジナル・ヴァージョン)
2.ピアノ協奏曲 第1番 ハ短調 Op.35
3.ピアノ協奏曲 第2番 ヘ長調 Op.102
ヴァレンティーナ・イゴーシナ(ピアノ)/トーマス・ハンメス(トランペット)
ドイツ・カンマーアカデミー・ノイス
ラヴァー・スコウ=ラーセン(指揮)
ショスタコーヴィチ(1906-1975)の「ハムレット」というと、1964年に書かれた
映画音楽がよく知られています。しかし、彼はもっと早い時期からシェークス
ピアのこの作品を愛していたといい、1932年には既にこの付随音楽が作曲され
ています。この年に上演されたアキーモフの演出による「ハムレット」はかな
り型破りな解釈が施され、本来なら悲劇であるはずのこの物語も、皮肉たっぷ
りの喜劇として描かれました。ショスタコーヴィチの音楽は、前述の映画音楽
に比べると、かなり軽快で才気走ったもの。もちろん当局の検閲は、この作品
を上演禁止にしてしまったことは言うまでもありません。後の54年に彼自身が
再編したヴァージョンもありますが、ここでは32年のオリジナル・ヴァージョ
ンを収録しています。同時収録は、有名な2曲のピアノ協奏曲。ピアニストの
イゴーシナは息を飲むほどの明瞭さで、この魅力ある作品を演奏しています。




<Grand Piano>
GP605 ¥1750
サン=サーンス:ピアノ作品全集 第2集
1.ピアノ協奏曲 第3番 変ホ長調 Op.29(ピアノ独奏版)-第1楽章
2-5.組曲 ヘ長調 Op.90 (前奏曲とフーガ/メヌエット/ガヴォット/ジーグ)
6.アレグロ・アパッショナート 嬰ハ短調 Op.70(ピアノ独奏版)
7.主題と変奏 Op.97/8-13.6つのフーガ Op.161
ジェフリー・バールソン(ピアノ)
録音 2011年10月アメリカ パトリッチ・サウンド・スタジオ
第1集(GP601)では、「練習曲」と題されながらも、実際には華麗かつ演奏困難
な作品を寸分の隙もなく演奏していたバールソン。この第2集でも、サン=サー
ンス(1835-1921)の知られざる魅力の発掘に邁進しています。このアルバムに
は、サン=サーンスによる「バロック、古典的な形態」と「ロマンティック」
の融合作品を中心とした5つの作品が収録されています。協奏曲第3番のピアノ
・ソロヴァージョンは、管弦楽パートを全て巧みにソロ・パートに入れ込んで
しまうというもの。「アレグロ・アパッショナート」も同系統の作品で、まさ
にヴィルトゥオーゾの言葉を感じさせる音の多さに目を見張ります。「組曲」
と「6つのフーガ」もかなり手の込んだもので、とりわけフーガについては、
演奏家のバールソンも心酔しているようで、彼によるブックレット(英語、フラ
ンス語)にも、この作品の意義と素晴らしさが熱を持って記載されており、サン
=サーンスの手法の見事さ以上に、その熱き解説に息を飲む思いがします。も
ちろん演奏も文句なし。説得力に満ちた音楽です。

GP608 ¥1750
チェレプニン:ピアノ作品全集 第1集
1-10.10のバガテル Op.5(1918)/11-14.ソナタ 第1番 Op.22(1918)
15-23.9つのインヴェンション Op.13(1921)…世界初録音
24-26.ソナタ 第2番 Op.94(1961)
27-36.10の練習曲 Op.18(1920)…世界初録音
ジョルジョ・コウクル(ピアノ)
録音 2011年3月13日スイス ルガーノ
スイスイタリアーナ・コンセルヴァトーリオ
ディアギレフのロシア・バレエ団の指揮者を務め、バレエ音楽作曲家としても
知られるニコライを父としてロシアに生まれた作曲家アレクサンダー・チェレ
プニン(1899-1977)。ロシア革命後、グルジアを経由しパリに亡命、この地でフ
ランス6人組の薫陶を受けますが、結局はそのような「定まった技法」からの脱
却を図り、様々な国の民謡を採り入れた音楽を書くようになります。民謡採取
旅行の傍ら、中国や日本で若手作曲家の育成に当たり、早坂文雄や伊福部昭ら
を指導、多くの感銘を与えたことでも知られています。そんな彼の作品の中に
は、様々な要素が混在しています。この第1集には比較的初期の作品である「バ
ガテル」などの小品と、青年の巧みな書法が目立つ「ソナタ第1番」そして、
それに対比するかのような「練られた音楽」が際立つ「ソナタ第2番」など5つ
の曲集が収録されています。彼の音楽を知るための絶好の入門作としてもオス
スメです。




<イヤーズ&イヤーズ・クラシックス>
YYC 0003 ¥3000
『ニーベルングの指輪』-佐藤久成
ワグネリアンによるヴァイオリン・トランスクリプション&パラフレーズ集
1.歌劇『さまよえるオランダ人』より「序曲」(オンドジーチェク編)*
2.歌劇『ローエングリン』より「前奏曲」(オンドジーチェク&佐藤久成編)*
3.夢(レオナルド編)
4.楽劇『ニュルンベルクのマイスタージンガー』より「前奏曲」(ジット編)*
5.楽劇『ニーベルングの指輪「ラインの黄金」』より「ラインの乙女たち」
(マイヤー編)*
6.楽劇『ニーベルングの指輪「ワルキューレ」』より「死の予告」
(ブラントシュテットナー&シュルツェ=ビーザンツ編)*
7.楽劇『ニーベルングの指輪「ジークフリート」』より「小鳥たちは歌った」
(クリントヴォルト編)*
8.楽劇『ニーベルングの指輪「神々の黄昏」』より「葬送行進曲」
(ゲルトナー&佐藤久成編)*
9.舞台神聖祝典劇『パルジファル』より「前奏曲」(マイヤー&佐藤久成編)*
(*印:世界初録音)
佐藤久成(ヴァイオリン)、田中良茂(ピアノ)
録音:2012年1月5-6日、11日、富士見市民文化会館 キラリふじみ(埼玉県)、
セッション(デジタル)
宇野功芳氏を始め、音楽誌や新聞等で絶賛されているヴァイオリニスト佐藤久
成のイヤーズ&イヤーズ・レーベル待望の第3弾!壮大なる神話世界と伝説的
ドラマによる19世紀異次元パノラマ。ワーグナーの毒に魂を奪われてしまった
往年のワグネリアンたちによるワーグナー/ヴァイオリン・トランスクリプショ
ン&パラフレーズ集。鬼才ヴァイオリニスト佐藤久成による大好評の前作『ト
リスタンとイゾルデ』に続く、YYCレーベル待望の第3弾『ニーベルングの指輪』。
ヴァイオリン・ファン、ワーグナー・ファン、珍曲ファンのみならず、すべて
の音楽ファンに捧げる究極のアルバムは必聴もの!全9曲中8曲が世界初録音!
<以下、宇野功芳、ライナーノートより抜粋>
まさに「ザ・佐藤久成」というべきCDの出現である。(中略)このCDは「さまよ
えるオランダ人」序曲で開始されるが、凄まじい気迫と熱いロマンの血が燃え
さかっている。全身全霊をこめたエネルギーの持続と官能的なヴィブラート、
すでに久成節全開だ。「ローエングリン」第1幕への前奏曲の高音のヴィブラ
ートは、さながらメンゲルベルクのよう。(中略)佐藤久成は一本のヴァイオリ
ンの線ですべてを表現してしまうのだ!なんという才能!ここに佐藤久成の芸
術の《真実》がある。




<NIFC>
NIFCCD 026 ¥2300
ヴォイチェフ・シヴィタワ - 4つのバラード ――
バラード第2番ヘ長調Op.38/バラード第3番変イ長調Op.47
バラード第1番ト短調Op.23/バラード第4番ヘ短調Op.52
夜想曲第13番ハ短調Op.48-1/夜想曲第14番嬰ヘ短調Op.48-2
スケルツォ第2番変ロ短調Op.31
ヴォイチェフ・シヴィタワ(フォルテピアノ/プレイエル1848年製)

NIFCCD 211 ¥2300
ヴォイチェフ・シヴィタワ - 4つのバラード ――
バラード第2番ヘ長調Op.38/バラード第3番変イ長調Op.47
バラード第1番ト短調Op.23/バラード第4番ヘ短調Op.52
夜想曲第13番ハ短調Op.48-1/夜想曲第14番嬰ヘ短調Op.48-2
スケルツォ第2番変ロ短調Op.31
ヴォイチェフ・シヴィタワ(ピアノ/スタインウェイ)
イタリア・バルドリーノ国際ピアノ・コンクール第1位、ロン=ティボー国際
コンクール第2位&聴衆賞を獲得し、第12回ショパン国際ピアノ・コンクール
ではポロネーズ賞に輝いた、ポーランドの次代のショパン弾きとして期待され
るヴォイチェフ・シヴィタワ(1967-)がNIFCに再び登場!
シヴィタワがピリオドの"1848年製のプレイエル"とモダンの"スタインウェイ
モデルD"で弾き分けるショパンは、「4つのバラード」と「2つの夜想曲Op.48」
「スケルツォ第2番」。
フレージング、タッチ、響きの創り方に独特の感性を持つシヴィタワ。
"ショパン存命当時の楽器"と"モダン楽器"による演奏が、楽器の進化と共に
歩んできたショパンの「4つのバラード」の響きの変遷を聴かせてくれる。
録音:2011年2月7日-10日&5月30日-31日、ポーランド放送ヴィトルド・ルト
スワフスキ・コンサート・ホール(ワルシャワ)

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12-04 No.25-2

2012年04月25日 15時34分52秒 | Weblog
<Signum Classics>
SIGCD 308 2枚組 ¥3250
ジミー - ジェイムズ・ローズ・ライヴ・イン・ブライトン ――
マルチェロ(J.S.バッハ編):アダージョ
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第21番ハ長調Op.53《ワルトシュタイン》
モシュコフスキ:エチュード ヘ長調Op.72-6
ラフマニノフ:前奏曲嬰ハ短調Op.3-2
ショパン(バラキレフ編):ロマンツェ(ピアノ協奏曲第1番より)
J.S.バッハ(ブゾーニ編):シャコンヌ
シューマン(リスト編):君に捧ぐOp.25-1
グリーグ(ギンズブルク編):山の王の宮殿にて
ジェイムズ・ローズ(ピアノ)
精神的なダメージが音楽活動に影響を与えてしまい、ギルドホール音楽院の
奨学金を打ち切りにされながらも、独学でステージへの復活を果たしたイギ
リスの異色のピアニスト、ジェイムズ・ローズ。
刺激的で独特のタイトルを持った前2作、「カミソリ、小さな錠剤と大きなピ
アノ」(SIGCD 153)、「すべてのフロイト主義者は脇へ寄ってくれますか」
(SIGCD 185)に続くローズのシグナム第3弾は、イギリス、ブライトンのオー
ルド・マーケット・シアターでのライヴ・レコーディング。
繊細なタッチと音楽創り、思慮深い感情表現。サー・デヴィッド・タンやス
ティーヴン・フライといった支援者を得た異色のピアニストのピアノ・リサ
イタル。その独特の世界観に接していただきたい。
2011年12月8日-9日の録音。

SIGCD 292 ¥2080
ウィドール:オルガン交響曲集Vol.1 ――
オルガン交響曲第6番ト短調Op.42-2/オルガン交響曲第5番ヘ短調Op.42-1
ジョセフ・ノーラン(オルガン)
19世紀後半-20世紀前半のフランス・オルガン界を代表する巨匠、シャルル=
マリー・ウィドール(1844-1937)のオルガン交響曲全集がスタート。
ウィドールの代表作と称される「オルガン交響曲第5番」を収録した第1集は、
フランス、パリ・マドレーヌ寺院の由緒ある楽器、アリステッド・カヴァイエ
=コルが製作した銘器による演奏。
イギリス、セント・ジェームズ宮殿チャペル・ロイヤル付きの世界的オルガ
ニスト、ジョセフ・ノーランの起用も楽しみなポイント。
2011年5月18日-24日の録音。




<Nimbus>(Nimbusはレーベル・オフィシャルのCD-R盤となります)
NI 2745 ¥1700
ジェームズ・P・ジョンソン:管弦楽作品集 ――
ヴィクトリー・ストライド/ハーレム・シンフォニー
コンチェルト・ジャズ・ア・マイン/アメリカン・シンフォニック・スイート
ラメント/ドラムス/チャールストン
レスリー・スタイフェルマン(ピアノ)、
マリン・オールソップ(指揮)、コンコーディア管弦楽団
ラグタイムから発展したスタイル、"ストライド・ピアノ"の父と呼ばれた20世
紀前半アメリカの偉大なるジャズ・ピアニスト、ジェームズ・P・ジョンソン
(1894-1955)の管弦楽作品集。
1930年代から作曲を本格化させたジョンソンのクラシック作品は、ジャズのリ
ズム、オリエンタルな旋律が特徴的。ジャズ発祥の地アメリカで誕生したエキ
サイティングなクロスオーヴァー作品です!
指揮者のマリン・オールソップ、ソリストのクリス・ゲッカー、ローレンス・
フェルドマン、ジム・ピューなど豪華メンバーのパフォーマンスも必聴!
1992年2月&1994年1月の録音。Music Masters音源。

NI 5865 ¥2080
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第10番Op.118
ワインベルク:ピアノ五重奏曲Op.18
コペルマン四重奏団、エリザヴェータ・コペルマン(ピアノ)
ボロディン・クヮルテット、東京クヮルテットのメンバーとしてその名声を
轟かせたロシアの名ヴァイオリニスト、ミハイル・コペルマンが2002年に結
成したコペルマン四重奏団のニンバス第3弾。
張りつめた緊迫感ではなく、コペルマンを中心として磨き抜かれたアンサン
ブルが印象的なショスタコーヴィチは、旧ソ連からの時代、スタイルの移り
変わりを感じさせる。父子共演となるワインベルクの「ピアノ五重奏曲」も
楽しみなプログラム。

NI 1720 3枚組 ¥4350
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲集 ――
ピアノ協奏曲第2番ハ短調Op.18/ピアノ協奏曲第1番嬰ヘ短調Op.1
ピアノ・ソナタ第2番変ロ長調Op.36/ピアノ協奏曲第3番ニ短調Op.30
ピアノ協奏曲第4番ト短調Op.40/コレルリの主題による変奏曲Op.42
パガニーニの主題による狂詩曲Op.43
ジョン・リル(ピアノ)、
尾高忠明(指揮)、BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団
1970年のチャイコフスキー国際コンクールで第1位に輝いたイギリスの大ピア
ニスト、ジョン・リルが尾高忠明&BBCウェールズ・ナショナル管と共に1990
年代にレコーディングを行ったラフマニノフ全集。豊かな経験から生まれる
主張と説得力、十分にコントロールされた抒情性。壮大なスケールで響くラ
フマニノフは、ジョン・リルの代表的名演である。1993年-1996年の録音。

NI 2579/80 2枚組 ¥2700
モーツァルト:ピアノ協奏曲集 ――
ピアノ協奏曲第1番ヘ長調K.37/ピアノ協奏曲第2番変ロ長調K.39
ピアノ協奏曲第3番ニ長調K.40/ピアノ協奏曲第4番ト長調K.41
交響曲第14番イ長調K.114/チェンバロ協奏曲ニ長調K.107-1
チェンバロ協奏曲ト長調K.107-2/チェンバロ協奏曲変ホ長調K.107-3
マルコム・ビルソン(フォルテピアノ)、
トーマス・クロフォード(指揮)、アメリカン・クラシカル・オーケストラ
30年以上にわたり、フォルテピアノ演奏のパイオニア、研究者として活躍し
てきたアメリカの古楽系鍵盤楽器の権威マルコム・ビルソンのモーツァルト。
現在も高評価を得ているガーディナーとの共演盤の後に、母国アメリカで収
録された隠れ名盤である。演奏には1990年にトーマス&バーバラ・ヴォルフ
が製作した1780年代のヨハン・シャンツのレプリカを使用。
Music Masters音源。

NI 5872/3 2枚組 ¥3180
ツェルニー:ピアノ・ソナタ集Vol.3 ――
ソナタ第10番変ロ長調Op.268/ロンディーノ変ホ長調Op.42
ソナチネ ト長調Op.251/大カプリッチョ ハ短調Op.172
ソナタ第3番ヘ短調op.57/アンダンテとアレグロ/ロマンスOp.755-13
カプリッチョ・ア・ラ・フーガOp.89/ソナタ第4番ト長調Op.65
マーティン・ジョーンズ(ピアノ)
Cレパートリーの広さはあのアムランにも匹敵するニンバスのメイン・ピアニ
スト、マーティン・ジョーンズのツェルニーVol.3。同時代有数の多作家でベ
ートーヴェンの弟子でもあったツェルニー。マーティン・ジョーンズの演奏
は、学習用作品の作者ではなく、19世紀有数のピアノ作品の作曲者だったツェ
ルニーの功績を伝えてくれる。2008年-2010年の録音。

NI 2578 ¥1780
ブラームス:
ワルツ集Op.39/幻想曲Op.116/ヘンデルの主題による変奏曲とフーガOp.24
ミッシャ・ディヒター(ピアノ)
ミッシャ・ディヒター(1945-)は、上海でユダヤ系ポーランド人の両親の下に
生まれ、移住先のアメリカで名教師ロジーナ・レヴィーンとの出会いにより
才能を開花させたピアニスト。妻であるシーパ・ディヒターとのモーツァル
ト(NI 2537/9)などの録音での堅実な演奏、1966年のチャイコフスキー国際
コンクール準優勝などのコンクール実績で知られている。
1993年6月の録音。Music Masters音源。



<Prima Voce>(Prima Voceはレーベル・オフィシャルのCD-R盤となります)
NI 7839 ¥1700
プリマ・ヴォーチェ・パーティ ――
デラノワ:フィリピン
メンデルスゾーン:たったひとつの言葉にのってOp.63-1
モシュコフスキ:かわいいナイチンゲール
ツェラー:ナイチンゲールの歌/他
ユーグ・キュエノー(テノール)、ローザ・ポンセル(ソプラノ)、
リヒャルト・タウバー(テノール)、ミリザ・コルジャス(ソプラノ)、
エリーザベト・シューマン(ソプラノ)、他
78回転のSP盤の演奏をマイクロフォンで拾い、デジタル化を行うニンバスの
「プリマ・ヴォーチェ」は往年の名歌手たちの歌声を収めた貴重なシリーズ。
1910年-1941年の演奏を収録した「プリマ・ヴォーチェ・パーティ」は同レー
ベルのベスト盤。




<Halle>(Halleはレーベル・オフィシャルのCD-R盤となります)
CDHLL 7528 ¥1780
イングリッシュ・スプリング ――
バックス:春の炎/ディーリアス:春の牧歌、春の訪れ/ブリッジ:春の訪れ
マーク・エルダー(指揮)、ハレ管弦楽団
近年一気に評価を高め、現音楽監督マーク・エルダーと共に黄金期を過ごす
マンチェスターの名門ハレ管弦楽団。「春(Spring)」を共通のテーマに持つ
バックス、ディーリアス、ブリッジの管弦楽作品は、イギリスの"春"の光景
を連想させてくれる秀作ばかり。エルダー&ハレ管弦楽団の充実振りが際立
つ好演である。
2010年3月&10月の録音。





<Gala>
GL 100.816 2枚組 ¥2560
ヴェルディ:歌劇《椿姫》
ヴィルジニア・ゼアーニ(ヴィオレッタ)、
ジャンニ・ライモンディ(アルフレード)、
ウーゴ・サバレーゼ(ジョルジョ・ジェルモン)、
アンジェロ・クェスタ(指揮)、
ナポリ・サン・カルロ劇場管弦楽団&合唱団、他
1956年8月11日、アレーナ・フレグレア(ナポリ)での録音。ヴィルジニア・ゼ
アーニがルチアを歌うドニゼッティの「ランメルモールのルチア」(1957年5月
13日、ロンドン)の抜粋をボーナストラックとして収録。




<Nimbus Alliance>
NI 6148 ¥2080
ラフマニノフへのトリビュート ――
ラフマニノフ:
ピアノ協奏曲第3番ニ短調Op.30*/エレジー変ホ短調Op.3-1
前奏曲ロ長調Op.32-11/前奏曲嬰ト短調Op.32-12/前奏曲ロ短調Op.32-10
前奏曲ニ長調Op.23-4/前奏曲ト短調Op.23-5/前奏曲ハ短調Op.23-7
ウラディミール・フェルツマン(ピアノ)、
ミハイル・プレトニョフ(指揮)*、ロシア・ナショナル管弦楽団*
1992年11月13日にモスクワ音楽院大ホールで演奏された「ピアノ協奏曲第3番」
で指揮台に立ったのは、フェルツマンと同じくヤコブ・フリエールを師とす
るミハイル・プレトニョフ。2人の名匠が恩師フリエールに捧げたラフマニノ
フでは、2つの強烈な個性がぶつかり合いながら、強靭であり抒情的なラフマ
ニノフを創り上げていく。
録音:2010年10月25日、モンマス&1992年11月13日、モスクワ(ライヴ)*

NI 6142 2枚組 ¥3180
J.S.バッハ:
無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータBWV.1001-1006
デイヴィッド・ジュリッツ(ヴァイオリン/J.B.グァダニーニ1748)
ロンドン・モーツァルト・プレーヤーズのリーダーを務めた南アフリカ、ケ
ープタウン出身のヴァイオリニスト、デイヴィッド・ジュリッツのバッハ無
伴奏。
ジュリッツは2007年に音楽によるチャリティー活動として、ストックホルム
や上海、リオ・デ・ジャネイロなどの世界各地でバッハの街頭演奏を行って
おり、このレコーディングは1つの集大成としての意味を持つ。
1748年にピアチェンツァで製作されたJ.B.グァダニーニのヴァイオリンから
響くバッハには、力強い音色と確固たる信念が存在している。
2008年10月&2009年3月、5月の録音。

NI 6144 ¥2080
ベートーヴェン:
交響曲第3番変ホ長調Op.55《英雄》
バレエ音楽《プロメテウスの創造物》Op.43より 序曲
歌劇《フィデリオ》Op.72より 序曲
劇音楽《シュテファン王》Op.117より 序曲/序曲《献堂式》Op.124
ヨンダニ・バット(指揮)、ロンドン交響楽団
インディアナ大学とミシガン大学で音楽を学び旧ASVレーベルに多くの録音を
行った指揮者兼科学者、ヨンダニ・バットとロンドン交響楽団のベートーヴェ
ン・チクルスが始動。
「交響曲第3番」でも、デュナーミクやフレーズ、アクセントの処理、リズム
の刻み方などで独自のカラーを打ち出している。

NI 6145 ¥2080
ベートーヴェン:
交響曲第6番ヘ長調Op.68《田園》/交響曲第7番イ長調Op.92
ヨンダニ・バット(指揮)、ロンドン交響楽団
SONY BMGのゼネラル・マネージャー、クリス・クレイカーがプロデュースす
るヨンダニ・バット&ロンドン交響楽団のベートーヴェン・チクルス第2弾。
旧ASV時代にはグラズノフやリムスキー=コルサコフ、ゴルトマルク、サン=
サーンスなど、マニアックな選曲を売りとしていただけに、ドイツ系の正統
派レパートリーでの解釈が気になるところ。2010年10月13日-14日の録音。

NI 6150 ¥2080
リフレクションズ ――
伝承曲:フォーク・イン・ア・ボート/ヒューズ:リフレクションズ
ロイド・ウェッバー:ファンタジア/ナイマン:イフ
イールズ:エルフ・ダンス、ソング・フォー・ザ・マイ・マザー、
フェアウェル・パタゴニア
コリア:スペイン/ザヴィヌル:バードランド
シアリング:バードランドの子守唄/パーカー:オーニソロジー
ジェフ・イールズ(ピアノ)、デイヴ・リー(ホルン)、
アンディ・フィンドン(フルート)
マイケル・ナイマン・バンドのホルニスト、デイヴ・リーと、フルートのアン
ディ・フィンドン、ヨーロッパ随一のインスピレーショナル・ジャズ・ピアニ
スト、ジェフ・イールズのトリオによるELFプロジェクト。
幻想的な空間を創り出すこの「リフレクションズ」では、3人の名手たちがク
ラシック、フォーク、ジャズ、ロック、ラテン、ミュージカルなど、様々な
音楽のスタイルの共存を実現させている。個々のテクニックはもちろんのこ
と、トリオとしての適応力、アンサンブルもハイレベル!

NI 6151 ¥2080
アンダー・ザ・インフルエンス ――
ピンク・フロイド:狂ったダイヤモンド
ウェザー・リポート:バードランド
マッコール:
ザ・ファースト・タイム・エヴァー・アイ・ソー・ユア・フェイス
ナイマン:映画《魔王》からの組曲
パストリアス:タブラ・エ・トロンパ
ワイル:マック・ザ・ナイフ
ストレイホーン:赤血球判定
マックスウェル・デイヴィス:海の鷲
ナイマン:詩篇
サティ:ジムノペディ第1番
モーチーバ:コル
ペルト:鏡の中の鏡
ボウイ:ライフ・オン・マース
デイヴ・リー(ホルン)、ポール・ガーダム(ホルン)、
クリス・デイヴィス(ホルン)、
アンディ・フィンドン(サクソフォン&フルート)、スカイ(ヴォーカル)、他
BBCスコティッシュ響、バーミンガム市響、ロイヤル・フィル、ロンドン・
フィル、BBCコンサート・オーケストラ、コヴェント・ガーデン王立歌劇場の
ホルン奏者を歴任し、マイケル・ナイマン・バンドのソロ・ホルンとして活
躍するマルチ・プレーヤー、デイヴ・リーのソロ・アルバム。
ジャンルの枠を超えたホルンの限界への挑戦と超絶技巧に圧倒させられるこ
と請け合い!Quartzレーベルからの移行再発売。

NI 6140 ¥2080
ジェフコット:
弦楽のためのアダージョ/ブルー・ナイル/ラドロー・エアー/グレンコー
エジプト組曲/プレーリー・ウィスラー/難民の哀歌/ファントムのワルツ
クラーク・ランデル(指揮)、
ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団
商業的で学術的な人生のストレス解消のために本格的に作曲を始め、調性を
大切にした"美しい旋律"がエジンバラ音楽祭でも高い評価を受けたデイヴィ
ド・ジェフコット(1949-)。
旋律美を重視したジェフコットの音楽は、その故郷、イギリス、シュロプシャ
ー州の緑豊かな風景を連想させる。2007年の録音。

NI 6139 ¥2080
煙と騒音 - スポリアンスキー&キス・アンド・キャバレーのソングブック
Life’s a swindle/CRUNCH/l'heure bleue/The Smart set
Carbon Footprints in my Jimmy Choos/Das Lila Lied
Where flamingoes fly/I am a vamp/Toy Boy/Auf der Mundharmonica
Close your eyes and wish for happiness
Leben ohne liebe kanst du nicht/Kleptonmania/Smokers Lament
Don't be afraid/Auf Wiedersehen
メリンダ・ヒューズ(ヴォーカル)、キス・アンド・テル・キャバレー
ロシア、ドイツ、イギリスを渡り歩き、映画音楽の作曲家として大成したミ
シャ・スポリアンスキー(1898-1985)のソングブック。
マーストリヒト音楽院、ロンドンの王立音楽大学、ブリュッセル・オペラ・
スタジオで学んだ経歴を持つソプラノ、メリンダ・ヒューズの美技に酔う。

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12-04 No.24

2012年04月25日 15時29分17秒 | Weblog
<EuroArts>
20 72564(Blu-ray) ¥4550
20 72568(DVD-Video) 2枚組 ¥4780
字幕:独仏英伊日中韓
ベルク:「ルル」(チェルハ補筆3幕版)
パトリシア・プティボン(S ルル)
ターニャ・アリアーネ・バウムガルトナー(Ms ゲシュヴィッツ伯爵令嬢)
パヴォル・ブレスリク(T 画家,黒人)
ミヒャエル・フォレ(Br シェーン博士,切り裂きジャック)
トーマス・ピフカ(T アルヴァ,シェーン博士の息子,作曲家)
フランツ・グルントへーバー(Bs シゴルヒ)
トーマス・ヨハネス・マイヤー(Bs 猛獣使い,力業士)
ハインツ・ツェドニク(T 公爵,従僕)
コーラ・ブルクグラーフ(劇場の衣装係,学生,従僕)
アンドレアス・コンラッド(T 侯爵)
マルティン・ツォネフ(Bs 劇場支配人,銀行家)
エミリー・ピクテット(S 15歳の少女)
コルネリア・ヴルコプフ(Ms 15歳の少女の母)
アストリッド・モニカ・ホファー(Ms 女性芸術家)
ジーモン・シュノル(Br 新聞記者)
ゲルハルト・パイルシュタイン(医事顧問官,教授,警部)
ジェイムズ・クレヴァートン(Br 召使)
マルク・アルブレヒト(指)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
アッパー・オーストリア・ジャズ・オーケストラ
ヴェラ・ネミロヴァ(演出) ダニエル・リヒター(舞台装置)
クラウス・ノアック(衣装) マンフレッド・フォス(照明)
収録:2010年8月、フェルゼンライトシューレ
2010年にザルツブルク音楽祭で上演され大きな話題となった「ルル」がDVD、
Blu-ray!ベルクの傑作「ルル」は人気があるものの、音楽の難易度の高さか
ら決して上演は多くありません。加えて、あらゆる男を虜にしてしまうルルを
声楽、視覚両面で納得させる歌手はなかなかいません。このザルツブルク音楽
祭でルルを歌うのはパトリシア・プティボン。少女を思わせる細身の身体に体
当たり的な演技と、まさにルルに打ってつけ小悪魔っぷり。また画家のパヴォ
ル・ブレスリクは1979年生まれのスロヴァキアの若いテノール。甘い声となか
なかイケ面で、見栄え聞き栄えがします。重要な役であるシェーン博士には、
今脂がバッチリ乗っているミヒャエル・フォレ。またシゴルヒにフランツ・グ
ルントへーバー、公爵にハインツ・ツェドニクと大ベテランも存在感を発揮。
マルク・アルブレヒトは1964年生まれのドイツの指揮者。父はやはり指揮者の
ゲオルゲ・アレクサンダー・アルブレヒト。2008年から2011年までストラスブ
ール・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督を務めました。ベルクを得意とし
ており、演出のヴェラ・ネミロヴァは、ブルガリア、ソフィアの生まれ。1982
年にドイツに移り、2006年にフランクフルト歌劇場で演出家としてデビュー。
フランクフルトでは「指環」も手掛け、またウィーン国立歌劇場でヴェルディ
「マクベス」とチャイコフスキー「スペードの女王」を演出するなど、今話題
の人です。しばしばドギツイ舞台に仕立てられがちな「ルル」ですが、ここで
は比較的分かりやすく、「ルル」初心者にも安心です。
嬉しい日本語字幕付きです!




<ORFEO D'OR>
ORFEOR 856123 3枚組 ¥6240
STREO
モーツァルト:「フィガロの結婚」
ジョゼ・ヴァン・ダム(Bs フィガロ)
イレアナ・コトルバス(S スザンナ)
アンナ・トモワ=シントウ(S 伯爵夫人)
トム・クラウゼ(Br アルマヴィーヴァ伯爵)
フレデリカ・フォン・シュターデ(Ms ケルビーノ)
ジュール・バスタン(Bs バルトロ)
ジャヌ・ベルビエ(M:マルツェリーナ)
ハインツ・ツェドニク(T ドン・バジーリオ)
クルト・エクヴィルツ(T ドン・クルツィオ)
ゾルターン・ケレメン(Bs アントーニオ)
ジャネット・ペリー(S バルバリーナ,第1の娘)
ヘルミーネ・ザイドゥラ(S 第2の娘)
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指)
ウィーン国立歌劇場管弦楽団,合唱団
録音:1977年5月10日、ウィーン
1977年5月、カラヤンは1964年にウィーン国立歌劇場の音楽監督を辞任してか
ら始めてウィーンのピットに戻り、5月8、12、15日にヴェルディ「トロヴァト
ーレ」を、5月10、14、18日にモーツァルト「フィガロの結婚」を、そして5月
13、16、20日にプッチーニ「ボエーム」を上演、鮮やかに復帰を果たしました。
このCDには5月10日の「フィガロの結婚」が収録されています。カラヤンは1972
年から1976年までの毎夏ザルツブルク音楽祭で「フィガロの結婚」を上演、こ
のウィーン復帰にはザルツブルクでのジャン=ピエール・ポネル演出の舞台を
持ち込んでいます。キャストもザルツブルクでの上演で歌った人が多く起用さ
れており、例えばジョゼ・ヴァン・ダム、トム・クラウゼ、ゾルターン・ケレ
メンは1972年から、ジャヌ・ベルビエは1973年から、フレデリカ・フォン・
シュターデは1974年から高い頻度で出演、当然カラヤンの意図を十分に理解し
た歌を繰り広げています。その一方で、スザンナにウィーンで大ブレイクした
イレアナ・コトルバスを投入、そして伯爵夫人にアンナ・トモワ=シントウ、
バルバリーナにジャネット・ペリーとカラヤン御贔屓のソプラノを起用して、
ますます豪華な布陣になっています。
ORFによる録音で、もちろんステレオ。カラヤン復帰に沸くウィーンの聴衆の
熱狂も込みでお楽しみいただけます。




<Profil>
PH 12020 ¥2180
MONO
ダルベール:「出立」
ウィリ・フェレンツ(Br ギルフェン)
ロッテ・シェードル(S ルイーゼ)
エルヴィン・ヴォールファールト(T トロット)
ヤン・クーツィール(指)
バイエルン放送交響楽団
録音:1964年4月6日、ミュンヘン
偉大なピアニストにしてバックハウスの師匠としても知られるオイゲン・ダル
ベール(1864-1932)は、作曲家としてもかなりの成功を収めており、ことにオ
ペラは20作も書いています。中でもドラマティックな「低地」の人気が高いの
ですが、この「出立」は1幕ものの軽い喜劇。1898年にフランクフルトで初演
され人気を博しました。
この録音はダルベールの生誕100年を記念してバイエルン放送が制作したもの。
かつてCALIG社から発売されていたもの。指揮は、ヨッフム時代のバイエルン
放送交響楽団を補佐した楽長のヤン・クーツィール。ルイーゼのロッテ・シェ
ードルは1926年、フュッセン生まれのソプラノ。娘役を得意としました。ギル
フェンのウィリ・フェレンツは1923年、ウィーン生まれのバリトン。個性的な
役を得意とした達者な歌手です。トロットのエルヴィン・ヴォールファールト
は、バイロイトでベームが指揮した「指環」で強烈なミーメを怪演したテノー
ル。彼はこれからという1968年に36歳で早世してしまったので、この録音は貴
重です。




<Orfeo>
ORFEO 853121 ¥2450
(1)フォーレ:夢のあとに
(2)プーランク:愛の小径
(3)アーン:
クロリスに/五月/華やかな宴/泉/恋する乙女/夜に/いみじき時
(4)マスネ:タイスの瞑想曲
(5)サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ
(6)ベルリオーズ:バラの精/知られざる島
(7)ボルヌ:カルメンによる華麗な幻想曲
ニコラ・ユルゲンセン(Cl)、マティアス・キルシュネライト(Pf)
[録音:2008年12月/レオンハルト=グレーザー・ザール(ジーゲン)]
ザビーネ・マイヤーの愛弟子にして、2001年以来ケルン放送響の首席クラリネ
ット奏者を務めるニコラ・ユルゲンセン。鮮やかな技巧と色気ある音色を聴か
せてくれるうえ、女優のような美しすぎる容姿を持つ、まさに天からニ物を与
えられた逸材です。曲目はニコラならではのオシャレなフランス作品。憂愁の
叙情をじっくり歌うフォーレの「夢のあとに」、まるでシャンソンのような甘
美さのプーランク、メロディの美しさと匂い立つような色気に満ちたアーン、
ヴァイオリンの難技巧をクラリネットで完璧に再現したサン=サーンスまで陶
酔のひとときを味わえます。
ニコラのクラリネットは、甘くまろやか。指の正確さはもとより、タンギング
も絶妙で大歌手なみの表情豊かな歌い回しに驚かされます。日本でも人気上昇
間違いなしのクラリネットの女神降臨と申せましょう。




<haenssler>
98 645 ¥2080
メンデルスゾーン:
(1)弦楽四重奏曲第2番 イ短調 (2)弦楽四重奏曲第1番 変ホ長調
ミネッティ・クァルテット{マリア・エーマー(Vn)、アンナ・クノップ(Vn),
マルクス・フーバー(Va)、レオンハルト・ロチェック(Vc)}
録音:2011年4月19-20日、2011年6月7-8日、ウィーン王宮礼拝堂
2008年に初来日し、その翌年にリリースしたハイドンのデビューアルバム
(98 589)も好評のミネッティ・クァルテットが待望の新譜をリリース!若きメ
ンデルスゾーンが作曲した弦楽四重奏曲2つが収録されています。第2番はベー
トーヴェンが亡くなった1827年に作られた作品で、ベートーヴェンの作品を想
起させるモチーフを多く含んだオマージュ作品としてよく知られる楽曲。その
2年後に作曲された第1番は「B.P.のための四重奏曲」と題され、当時メンデル
スゾーンの恋人だったベティ・ピストアのために書かれた作品です。いずれの
作品もメンデルスゾーンならではの流麗かつ爽やかな曲調にあふれており、清
澄な旋律の数々に心洗われます。若手らしい瑞々しく溌溂とした演奏で高い評
価を受けるミネッティ・クァルテットのメンデルスゾーンとあって、注目必至
のアルバムといえましょう!ミネッティ・クァルテットの演奏は全体的に澱み
がなく、積極的に絡み合う楽器同士のアンサンブルが見事。透明感あふれるサ
ウンドと活気に満ちた前向きな演奏にぐっと惹きこまれます。
ミネッティ・クァルテットは2003年に結成された新進気鋭の若手アンサンブル
団体。ウィーン国立音楽演劇大学でアルバン・ベルク四重奏団のメンバーに師
事し、2006年にグラーツのフランツ・シューベルト国際弦楽四重奏コンクール
最高位をはじめとする輝かしい受賞歴を持つ実力派です。2008/2009シーズン
に行ったEcho Klassik の「ライジング・スター・シリーズ」で世界各国を回
り、好評を博したミネッティ・クァルテット。今後ますますの世界的活躍に期
待必至です!




<ARS PRODUKTION>
ARS 38108 ¥2250
忘れられた至宝 Vol.10 フランスのハープ協奏曲集
マルタン=ピエール・ダルヴィマール(1772-1839):ハープ協奏曲第2番 Op.30
フランチェスコ・ペトリーニ(1744-1819):ハープ協奏曲第1番 Op.25
ダニエル・シュタイベルト(1765-1823):ハープ大協奏曲
長澤真澄(シングル・アクション・ハープ)
ケルン・アカデミー(ピリオド楽器使用)
マイケル・アレグザンダー・ウィレンズ(指揮)
録音:2010年1月2-5日、インマヌエル教会、ヴッパータール、ドイツ
モダーン・グランド・ハープのみならず、シングル・アクション・ハープ
(18-19世紀)、アイリッシュ・ハープ、箜篌(くご;古代東アジアの竪琴)をも
弾きこなす日本のハープ奏者、長澤真澄が当レーベルに初登場!
フランチェスコ・ペトリーニはイタリア系のハープ奏者・作曲家で、当時最も
偉大なハープのヴィルトゥオーゾと称されていました。1770年にパリ・デビュ
ーを成功させ、多くのハープ奏者たちが革命の混乱を避けてパリを離れる中、
亡くなるまでこの地にとどまりました。
ダニエル・シュタイベルトはドイツ生まれのピアニスト・作曲家。パリ、およ
びロンドンで活躍した後、ロシアのペテルブルクに移り王立オペラの監督を務
めました。
マルタン=ピエール・ダルヴィマールはマリー・アントワネット王妃の時代に
音楽と絵画の天才少年として注目され、16歳で最初のオペラの台本と音楽を
書き上げたという人物。オペラ座と皇帝ナポレオンの楽団のハープ奏者となり、
1807年には皇妃ジョゼフィーヌのハープ教師に任命されましたが、1812年に
公的な場から引退し作曲と作画に没頭する余生を送りました。

ARS 38111 ¥2250
メンデルスゾーン(1809-1847):
交響曲第4番イ長調「イタリア」Op.90(*)
交響曲第5番ニ短調「宗教改革」Op.107(+)
ロイトリンゲン・ヴュルテンベルク・フィルハーモニー管弦楽団
オーラ・ルードナー(指揮)
録音:2009年7月(*)、9月(+)、場所の記載なし
スウェーデン出身の気鋭の指揮者オーラ・ルードナーはヴァイオリニスト(パ
ガニーニ国際ヴァイオリン・コンクール入賞者であり、シャーンドル・ヴェー
グの助手も務めました)から指揮者に転向し、1995年にフィルハーモニア・ウィ
ーンを創設。タスマニア交響楽団(オーストラリア;2001-2003)、ボルツァーノ
・ハイドン管弦楽団(イタリア;2003-2006)の首席指揮者を歴任。2008年9月に
ロイトリンゲン・ヴュルテンベルク・フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者に
就任しました。

ARS 38112 ¥2250
フレンチ・コネクション サクソフォンとピアノのための音楽
フランソワ・ボルヌ(1841-1920):
「カルメン」のアリアによる華麗な幻想曲(1900)
ロバート・ムチンスキ(1929-2010):ソナタ Op.29(1970)
ピート・スウェルツ(1960):クロノス(1993)
ルイ・マユール(1837-1894):「ヴェニスの謝肉祭」による華麗な幻想曲(1869)
エディソン・デニソフ(1926-1996):ソナタ(1970)
ダリウス・ミヨー(1892-1974):スカラムーシュ(1937)
ハイラペト・アラケリアン(サクソフォン)
ぺ・チャンウン(ピアノ)
録音:2011年9月6-8日、Campus 44、クレーフェルト、ドイツ
アルメニアからサクソフォンの新星ハイラペト・アラケリアン登場。1991年ア
ルメニアの首都エレバン生まれ。1999年8歳でアレクサンドル・スペンジャリ
アン音楽学校に入りサクソフォンとピアノを学び、2005年よりケルン音楽大学
でダニエル・ゴーティエに師事。数々のコンクールに入賞、すでにロシア、ア
ルメニア、ドイツのオーケストラとの共演も重ねています。当録音時点でほぼ
20歳。驚嘆すべき才能と申せましょう。

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