クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

12-04 No.9

2012年04月09日 17時37分59秒 | Weblog
<PREISER>
=クラシック・セレクション=
PRCD 90807 ¥2080
マーラー:歌曲集
「子供の不思議な角笛によるピアノ伴奏歌曲(若き日の歌第2・3巻)」
いたずらな子供をしつけるために / もう会えない / たくましい想像力 /
緑の森を楽しく歩いた / 終わった!終わった! / シュトラスブルクの砦で
/ 夏の交代 / うぬぼれ / 別離と忌避
「リュッケルトの詩による歌曲」
わたしはほのかな香りを吸い込んだ / 美しさゆえに愛するのなら
/ 私の歌を覗き見しないで / 私はこの世に忘れられ / 真夜中に
「大地の歌」
告別
ボー・スコウフス(Br)
シュテファン・ヴラダー(P)
録音:2008年8月22-25日ウィーン、カジノ・バウムガルテン、
プライザー・レコーズ・スタジオ(セッション・ステレオ)
Recording Producer: Jiri Pospichal(Classic Sound Austria)
Sound Engineer: Gustav Soral
デンマークの実力派バリトン、ボー・スコウフスと、シュテファン・ヴラダー
のピアノでおくるマーラー・アルバム。アルバムの構成は、長きに亘り創作の
源泉としてマーラー自身が深くのめり込んだドイツの民謡詩集「子供の不思議
な角笛」に付曲されたもののうち、最初の結晶「若き日の歌」9曲のあと、晩年
にかけて隠遁的傾向を強めていく作風に連なる「私はこの世に忘れられ」を含
む「リュッケルト歌曲集」5曲がつづき、この流れを受けて、締めに「大地の
歌」の終曲「告別」を置くというもの。古典から近現代、オペラからリートま
で幅広いレパートリーで高い評価を得ているベテラン、スコウフスのソフトな
声が、深みを増したヴラダーのピアノにみごとに映えて、マーラー特有の耽美
的世界を描き出すことに成功しています。ちなみに、スコウフスは、1998、
1999年にサロネン指揮ロサンジェルス・フィルと「大地の歌」全曲のセッショ
ン録音をおこなっており、やはり「告別」における美しくやわらかな歌唱には
印象深いものがありました。
なお、このレコーディングは、先にスイスの出版社“La Dogana”から本&CD、
本&LP2枚組という2形態でリリースされていました。




<IDIS>
IDIS 6643 ¥1650
MONO
グールド・プレイズ・バッハVol.2
(1)ピアノ協奏曲第5番ヘ短調BWV1056(1957年9月11日トロント。ライヴ)
(2)ブランデンブルク協奏曲第5番ニ長調BWV1050
(1960年10月13日デトロイト。ライヴ)
(3)3声のインヴェンションBWV787-801(1955年3月15日トロント。ライヴ)
グレン・グールド(Pf)
ニコラス・ゴールドシュミット(指)CBC交響楽団(1)、
ポール・パレー(指)デトロイト交響楽団(2)、
ミーシャ・ミシャコフ(Vn)、アルバート・トリプトン(Fl)(2)
West Hill Radioレーベルからリリースされた6枚組のグールド・アルバムと同
一ソースですが、買いやすい1枚モノとなりました。音質は万全とはいえません
が、グールドのピアノは冴えに冴えていて痺れます。ピアノ協奏曲第5番は遅め
のテンポによる明快きわまりないソロで、グールド節満開。甘美な第2楽章も孤
高な気品漂う逸品です。ブランデンブルク協奏曲第5番はグールドのソロとなら
んで、ポール・パレー指揮というのも興奮のライヴ。パレーらしいビシっと決
まったアンサンブル、快調なテンポと大きな表現が魅力です。グールドも冒頭
からノリまくり、トゥッティのなかでも唸り声が響き渡りますが、物凄い没入
ぶりで聴き手の心を掴んで離しません。ことに第1楽章のカデンツァは期待以
上の名人芸で息をのみます。グールドにしかできない、至高のブランデンブル
ク協奏曲と申せましょう。

IDIS 6644 ¥1650
MONO
ハイフェッツ・プレイズ・フレンチ・ミュージックVol2
(1)ショーソン:
ピアノ、ヴァイオリンと弦楽四重奏のための協奏曲Op.21
(1941年スタジオ録音)
(2)同:詩曲Op.25(1952年スタジオ録音)
(3)フランク:ピアノ五重奏曲ヘ短調(1961年スタジオ録音)
ヤッシャ・ハイフェッツ(Vn)、 ヘスス・マリア・サンロマ(Pf)、
ミュージカル・アートSQ(1)、
アイズラー・ソロモン(指)RCAビクター交響楽団(2)、
イスラエル・ベイカー(Vn)、ウィリアム・プリムローズ(Va)、
グレゴール・ピアティゴルスキー(Vc)、レナード・ペナリオ(Pf)(3)
いずれもRCAの名盤と同一音源。全盛期のハイフェッツは本当に凄すぎます。
ヴァイオリンが現れたとたん、魔術にかかったような感覚に陥ります。漠然と
したイメージのショーソンの詩曲もハイフェッツの手にかかるとゾクゾクする
ほど神秘的になります。また、大曲の協奏曲もきびきびとテンポが早く、表現
もドライながら信じられないほどの説得力に満ちています。これを聴きこむと、
他の演奏が受け付けられなくなるような麻薬性ディスクと申せましょう。

lDlS 6642 ¥1650
MONO
ド・ヴィゼ:メヌエット,ブーレ,メヌエット,ガヴォット
バッハ:組曲 ハ長調 BWV.1009-クーラント,ソナタ BWV 1003―アンダンテ
パガニーニ:ロマンス イ短調
アルベニス:入り江のざわめき
マラツ:スペインのセレナーデ
フォルテア:アンダルーサ
モレーノ・トローバ:ソナティーナ イ長調―アレグロ
ヴィラ=ロボス:前奏曲第1番 ホ短調
ソル:アンダンテ・ラルゴ Op.5-5
プジョル:グアヒラ
ラゴヤ:夢,カプリス
イダ・プレスティ(G)
録音:1938-1956年
イダ・プレスティは、1924年、フランス北部シュレンヌの生まれ。子供の頃か
らギターの才能を示し、まだローティーンの頃に初録音を果たしているほど。
1955年に5歳年下のエジプト出身のギタリスト、アレクサンドル・ラゴヤと結
婚、依頼夫婦の二重奏活動も評判でした。名声を築いたプレスティでしたが、
肺癌が原因の体調不良から1967年、楽旅先の米国で亡くなってしまいました。
あと一月で43歳になるという若さでした。そうした事情から彼女の録音はいず
れも貴重なものです。この録音には、まだ少女だった頃の録音から30代始めま
での、プレスティの見事な腕前を楽しみ事ができます。




<CAvi>
4260085 532407 3枚組 ¥5600
ルール・ピアノフェスティヴァル・エディションVol.27
CD1【リスト】
ヘクサメロン
(タールベルク、ピクシス、ヘルツ、チェルニー、ショパンと共作)
ペトラルカのソネット第123番
イゴール・レヴェット(Pf)
録音:2011年9月1、2日
葬送-詩的で宗教的な調べ
ワーグナー(リスト編):イゾルデの愛の死
ベニヤミン・モーザー(Pf)
録音:2011年5月25日
軽やかさ-3つの演奏会用練習曲
ボリス・ギルツブルク(Pf)
録音:2011年6月25日
孤独のなかの神の祝福-詩的で宗教的な調べ
タランテラ
デニス・コジューヒン(Pf)
録音:2011年6月25日
CD2【リストのアンサンブル作品】
ピアノソナタ ロ短調(サン=サーンス編による2台のピアノ版)
アンソニー&ジョゼフ・パラトア(ピアノ・デュオ)
録音:2011年5月20日
オーベルマンの谷(リスト編によるピアノ三重奏版)
キット・アームストロング(Pf)、アンドレイ・ベロフ(Vn)、
アドリアン・ブレンデル(Vc)
録音:2011年6月19日
尼僧院の僧房
悲歌
悲しみのゴンドラ
マリオ・ブルネロ(Vc)、
アンドレア・ルケシーニ(Pf)
録音:2011年5月23日
祈り(レールモントフ詞)
漁師の娘(コロニーニ詞)
喜びに満ち、悲しみに満ち(ゲーテ詞)
3人のジプシー(レーナウ詞)
マリーナ・プルデンスカヤ(Ms)、イリーナ・プリシンスカヤ(Pf)
録音:2011年6月2日
CD3【新作。すべて世界初演】
キット・アームストロング:光陰矢のごとし
キット・アームストロング(Pf)、アンドレイ・ベロフ(Vn)、
アドリアン・ブレンデル(Vc)
録音:2011年6月19日
オラヴ・レルヴィク:アフォリズム1.0/アフォリズム1.1
ヴァソス・ニコラウ:子守歌/小さな星/トランシルヴァニア
タマーラ・ステファノヴィチ(Pf)
録音:2011年5月30日
ディーター・シュネーベル
h-Mollソナタ
ジークフリート・マウザー(Pf)
録音:2011年5月22日
ピアノ音楽マニアが毎年心待ちにしているシリーズ最新巻の登場です。ドイツ、
ルール地方で毎年行われるピアノフェスティヴァルのライヴ第27弾。2011年は
生誕200年だったピアノの神様リストに捧げ、マニアックな作品と興味深い新作
が披露されています。いずれもワクワクするものばりですが、「ピアノソナタ
ロ短調」をサン=サーンスが2台のピアノ用に編曲したものが貴重。この難曲
をさらに複雑化し、両奏者の丁々発止な掛け合いの面白さにも満ちた神業的編
曲。2台のピアノの効果を熟知したサン=サーンスならではの魔術が駆使され、
物凄く興奮させられます。アメリカの腕ききパラトア兄弟がライヴならではの
熱気に迫力に満ちた演奏を聴かせてくれます。
また浜松国際ピアノアカデミー2004年優勝者のイゴール・レヴェット(イーゴリ
・レーヴェト)や2007年にニューヨークで行われたヤング・コンサート・アーチ
スト国際コンクール優勝のベニヤミン・モーザーの最新演奏も嬉しい限り。ま
た、1992年生まれの台湾系イギリスの天才青年キット・アームストロングの演
奏を聴くことができるのも特筆。7歳にしてカリフォルニア・チャップマン大
学に最年少で奨学金入学、数学を専攻したという驚きの頭脳。ピアノの腕前も、
かのアルフレッド・ブレンデルに「私が会った最高の才能」と言わしめた凄さ。
リスト作品のみならず、ブレンデル80歳の誕生日プレゼントとして作曲した自
作も披露。
さらにこのフェスティヴァルは、未来の子供たちのために前衛手法の子供用作
品の委嘱と出版も行っています。今回はノルウェーのレルヴィクとキプロスの
ニコラウの曲をステファノヴィチが美しく奏でています。加えて御年81歳だっ
たドイツの長老作曲家ディーター・シュネーベルの新作ソナタも聴きもの。
フェスティヴァルの委嘱作で、マウザーに捧げられていますが、シュネーベル
にとって初のピアノ大曲というのも興味津々。ピアノの内部奏法をはじめとす
る特殊奏法を駆使しつつ、リスト、ショパンの第3番、ベルクらのロ短調で書
かれたピアノソナタをコラージュ風に挿入した一大奇作となっています。

4260085 532278 ¥2450
ベートーヴェン:後期ピアノ・ソナタ集
第30番 ホ長調 op.109、第31番 変イ長調 op.110、第32番 ハ短調 op.111
アンティ・シーララ(ピアノ)
録音:2011年6月
これまでに何度か来日もある若手実力派、シーララによるベートーヴェンの後
期ソナタ集。清冽な音色と明晰な音楽運びで、後期のこれらの大作を、見通し
のよい音楽で見事に聴かせます。シーララは、1979年、ヘルシンキの音楽一家
に生まれました。7歳でオーケストラと共演し、10歳の時、第10回ウィーン・
ベートーヴェン国際コンクールで最年少第1位に輝いただけでなく、その時に
弾いたハンマークラヴィア・ソナタは驚異的名演として絶賛されました。
2009/2010シーズンは、「ベルリン・フィルハーモニック・ピアノ・リサイタ
ル・シリーズ」のアーティストの1人(全部でわずか4人のシリーズ。同じ時の
他出演者は、エマール、ラン・ラン、ヘルムヒェン)に選ばれ、ブラームスと
シェーンベルクのプログラムを演奏しました。幼いころからすでにベートー
ヴェンを得意としていたシーララによる、暖かさと明晰な解釈による演奏を堪
能できる1枚です。




<VDE GALLO>
GALLO 1361 ¥1980
ボホール島のオルガン
・ロアイ教会の歴史的オルガン
 アントニオ・ヴァレンテ(1520-1581):ロ・バッロ・デリントルキア
 セバスティアン・アギレラ・デ・エレディア(1570-?):トーノ第1番
 作者不詳:イタリア民謡
 トレス・ヴェルガーラ(1661-1727):レジストーソ
・ロボック教会の歴史的オルガン
 フェルランド・エギグレン(1743-?): 協奏曲
 パブロ・ブルーナ(1611-1679):ティエント
 フランシスコ・ペレス・ガヤ(1766-1850):ソナタ
・バクレイヨン教会の歴史的オルガン
 カルレス・バゲル(1768-1808):シンフォニア
 ホセ・エリアス(1678-1755):ピエッツァ
 作者不詳:ティンバレス
ギ・ボヴェ(オルガン)
録音:2011年2月、ボホール島
ボホール島は、フィリピン中部ヴィサヤ諸島の島の一つで、世界最小級の霊長
類の生息地フィリピンメガネザルとしても知られています。この島は1500年代
からスペインの植民地となり、その影響からスペイン教会も数多くつくられま
した。このアルバムではボホール島の3つの歴史的オルガンが使用され、当時
演奏されたであろう作品をボヴェは選曲しております。

GALLO 1362 ¥1980
ネグロス島、バコンの歴史的オルガン
ギ・ボヴェ(1942-):フィリピンへのトリビュート「即興演奏」
イラリオン・エスラーバ(1807-1878):
スペイン・オルガン曲集から「前奏曲」、他
フェリペ・ゴリーティ(1839-1896):エスペランツァ、2つのバスク民謡集
エドゥアルド・トーレス(1882-1934):シャンソン
ペドロ・アルベニス(1793-1855):
スペイン・オルガン曲集から「オフェルトリオ」
ギ・ボヴェ(オルガン)
録音:2011年2月、ネグロス島
ネグロス島もボホール島と同じ、フィリピン中部のヴィサヤ諸島にある島の一
つで、フィリピンで4番目に大きい島です。砂糖の生産地として有名です。この
島もスペイン人来航によりキリスト教会も数多く建てられました。ボヴェはバ
コンの歴史的オルガンを用いて、19世紀の作品を中心に収録。またフィリピン
へのトリビュート曲としてボヴェの即興演奏も納められております。

GALLO 1363 ¥1980
マニラ、イントラムロス、サン・アグスティン教会の歴史的オルガン
セバスティアン・アギレラ・デ・エレディア(1570-?):「幸いなるかな女王」
アントニオ・デ・カベソン(1510-1566):メモリー
フランシスコ・コレア・デ・アラウホ(1584-1654):ティエント
ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757):
ソナタ ニ長調K.287、ニ長調 K.288、ト長調 K.328、ハ長調 K.255
作者不詳:パッサカリア
ギ・ボヴェ(オルガン)
録音:2011年2月、マニラ
イントラムロスは16世紀にスペイン人たちによって建てられた、フィリピンの
首都マニラの最古の地区です。スペインの植民地時代には、イントラムロスは
マニラそのものだと考えられていました。ここマニラにはサン・アグスティン
教会をはじめ、マニラ大聖堂、サン・イグナシオ教会など多くの教会がたてら
れました。この録音で使用されたサン・アグスティン教会の歴史的オルガンは
非常に明るい音色が魅力の楽器です。ボヴェはこの楽器の音色にふさわしいス
カルラッティの鍵盤曲を収録しました。

GALLO 1364 ¥1980
ラスピニャスの歴史的オルガン(バンブーオルガン)
ギ・ボヴェ(1942-):フィリピンへのトリビュート「即興演奏」
イラリオン・エスラーバ(1807-1878):
スペイン・オルガン曲集から「前奏曲」、他
フェリペ・ゴリーティ(1839-1896):エスペランツァ、2つのバスク民謡集
エドゥアルド・トーレス(1882-1934):シャンソン
ペドロ・アルベニス(1793-1855):
スペイン・オルガン曲集から「オフェルトリオ」
ギ・ボヴェ(オルガン)
録音:2011年2月、ラスピニャス
ラスピニャスは、フィリピンのマニラ首都圏にある都市です。ここのラスピ
ニャス教会には、世界で唯一、竹で作られたパイプオルガンがあることで知ら
れており、本録音ではその貴重な音を楽しむことができます。

GALLO 1360 4枚組 ¥5940
(GALLO 1361~GALLO 1364の4枚組セット)
・ボホール島のオルガン
・ネグロス島、バコンの歴史的オルガン
・マニラ、イントラムロス、サン・アグスティン教会の歴史的オルガン
・ラスピニャスの歴史的オルガン(バンブーオルガン)
ギ・ボヴェ(オルガン)
録音:2011年2月、フィリピン
スイスのギ・ボヴェがスペインの植民地時代にフィリピン各地に建てられた6
つの歴史的オルガンを使用しての録音集(GALLO 1361~GALLO 1364)の4枚組セッ
ト商品です。

GALLO 1376 ¥1980
J.S.バッハ:
キルンベルガー・コラール「高き天より、われは来たり」BWV700、
オルガン小曲集より「かくも喜びあふれる日は」BWV605(BWV294)、
「神よ、その慈悲により、または神の子来たれり」BWV600(BWV318)、
「ベツレヘムに生まれし幼な子」BWV603(BWV65)、
「天使の群れ、天より来たれり」BWV607、
「神のひとり子なる主キリスト」BWV601(BWV96)、
「甘き喜びのうちに」BWV608(BWV368)、
カンタータ「いざ来たれ、異邦人の救い主よ」BWV61より、
パストラーレBWV590
ジャコモ・カリッシミ(1605-1674):「サルヴェ、サルヴェ、プエルチェ」
ダンドリュー(16821738):
12のノエル変奏曲より「サントンジュのノエル」」「マリア我らに告げる」
バベッテ・モンドリー(org.[ジルバーマン制作])、
イヴ・コプリ・シェイバー(s)
録音:2011年10月16,18,20日、聖ペーター教会、バーゼル
バーゼルにある聖ペーター教会にあるジルバーマン・オルガンを使用したバッ
ハの作品集。ここではオルガン作品とソプラノで歌われる作品が収録されてお
ります。オルガン音楽の黄金時代を築いたバッハの時代の歴史的なオルガンと
透明感のあるソプラノの歌声とが教会に響き渡るのを聴いているだけで、心が
洗われるようです。

GALLO 1347 ¥1980
シューベルト:弦楽四重奏曲第12番ハ短調「四重奏断章」
アルフレッド・フェルダー(1950-):
弦楽四重奏曲(2007-2008)~シューベルト「冬の旅」お休みのテーマによる
シューベルト:弦楽四重奏曲第14番ニ短調「死と乙女」
ザラストロ四重奏団【ラルフ・オレンダイン(1st vn)、
ローマン・コンラッド(2nd vn)、
ハンナ・ウェルナー=ヘルフェンスタイン(va)、ステファン・ブラチャー(vc)】
録音:2011年、チューリヒ
ワインガルトナーの弦楽四重奏曲の録音で知られるザラストロ四重奏団の新録
音は、名曲シューベルトの「死と乙女」「四重奏断章」そして、アルフレッド
・フェルダー作曲のシューベルト「冬の旅」お休みのテーマによる弦楽四重奏
曲(2007-2008)です。フェルダーは1950年、ルツェルンに生まれました。チェロ
および作曲をルツェルン音楽院で学び、その後、ザルツブルクのモーツゥルテ
ウム音楽院でチェリストとしてのディプロマを得ました。この弦楽四重奏曲は
シューベルトの名曲冬の旅の「おやすみ」をモティーフにした美しい作品で弦
楽器出身の作曲家らしく、それぞれの楽器の特徴をとらえた曲になっておりま
す。

GALLO 1370 ¥1980
ジャン・ベラン、ジョン・サンダーソンの作品集
ジャン・ベラン:
トゥー・ワン・イン・パラダイス/ダンス・ノクチューン/子供の情景
/ポストリュード/歌の終わり/海、やさしい歌/スペインの想いで
ジョン・サンダーソン:アマルガメーション
ジャン・ベラン(p)、ジョン・サンダーソン(vn)、
クリストファー・ラファエル(ob)
ピアニスト、ジャン・ベランとヴァイオリニスト、ジョン・サンダーソンが作
曲した心あたたまる曲集。コンポーザー自身の演奏らしく、音楽の意図が聴き
手にダイレクトに伝わる抜群の演奏です。




<harmonia mundi>
HMC 902122 ¥2450
シューマン:室内楽作品集
ピアノ四重奏曲 変ホ長調 op.47
ピアノ五重奏曲 変ホ長調 op.44
アレクサンドル・メルニコフ(ピアノ/1875年製ベーゼンドルファー)
エルサレム弦楽四重奏団【アレクサンドル・パヴロフスキ(Vn)、
セルゲイ・ブレスラー(Vn)、オリ・カム(Vla)、キリル・ズロトニコフ(Vc)】
録音:2011年7月/テルデックス・スタジオ(ベルリン)
なんとも充実のシューマンの室内楽作品CDがリリースされます。2012年2月に
来日し、もの凄いショスタコーヴィチの演奏会と、ファウストとのベートー
ヴェン・デュオのコンサートで日本の聴衆の度肝を抜いたメルニコフと、エル
サレム弦楽四重奏団(ヴィオラの元メンバー(アミハイ・グロス)が、ベルリン・
フィル首席ヴィオラ奏者に就任し、離団したため、新たにオリ・カムをヴィオ
ラ奏者メンバーに迎えた新編成)による室内楽の登場。メルニコフが演奏して
いるのは、ブラームス作品集(HMC.902086)でも用いた、1875年ベーゼンドル
ファー製のピアノ。エルサレム弦楽四重奏団の研ぎ澄まされた清冽な音色で展
開されるアンサンブルと、メルニコフのピアノのコンビネーションは絶品です。
ここに収められている室内楽曲は、どちらも1842年、「室内楽の年」(42年6月
から43年1月までの比較的集中した時期)に書かれたもの。この時期、3つの弦
楽四重奏曲、そして、ピアノ四重奏曲と五重奏曲が書かれました。溢れるイマ
ジネーションをピアノ・ソロの作品で表現するには「制約がありすぎる」とク
ララに語っていたといいます。五重奏は、ワーグナーにも強い影響を与えたと
言われています。ベートーヴェン、メンデルスゾーンやシューベルトが残した
同ジャンルの偉大な作品からエネルギーを得て、自身の創作力を全て注ぎこん
だ力作です。四重奏曲終楽章のフィナーレや、五重奏曲の有名な冒頭での、
メルニコフのピアノは圧巻。メルニコフが描く細かな歌いまわしを、エルサレ
ムの面々も見事にキャッチ。親密な雰囲気と、心地よい緊張感に満ちた稀有な
演奏が展開されています。





<Grand Slam>
GS 2077 ¥2250
ステレオ
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
(1)交響曲第35番ニ長調 K.385「ハフナー」
(2)交響曲第41番ハ長調 K.551「ジュピター」
ブルーノ・ワルター(指揮)、コロンビア交響楽団
録音:(1)1959年1月13、16、19、21日、アメリカン・リージュン・ホール
(2)1960年2月25、26、28、29日、アメリカン・リージュン・ホール
使用音源:Columbia(U.S.A.)MQ 436
(オープンリール・テープ、19センチ、4トラック)
録音方式:ステレオ(セッション)
■制作者より
ブルーノ・ワルターのオープンリール・テープ復刻第8弾はモーツァルトの交響
曲第35番「ハフナー」&第41番「ジュピター」です。ワルターと言えばモー
ツァルト、復刻を心待ちにされていた方はさぞ多かろうと思います。復刻にあ
たっての方針はこれまでと全く変わりません。原音尊重主義です。
■解説書の内容
解説書にはイギリスの名指揮者エードリアン・ボールトがワルターとの交友を
語った講演会の全記録を、ボールト財団の特別の許諾を得て翻訳し掲載してい
ます。この講演は1969年に行われたもので、ボールトがユーモアを交えながら
ワルターの人柄について語っています。話の中にはニキシュ、クレンペラー、
ホフマンなどの音楽家の逸話も数多く語られ、ファンにとっては興味津々の内
容です。(以上、平林 直哉)




<WAON RECORDS>
WAONXA 036(DVD-ROM) ¥3650
High Resolution
Audio Data
192kHz/ 24bit WAVE
PC-AUDIO
上畑正和:夢見る翼-Dream of NIKE【192kHz/ 24bit WAVE/ PC-AUDIO】
(1)深い霧の奥へ (2)六月の舞踏会 (3)黒いマントの男 (4)即興曲スペイン
(5)結晶 (6)NIKE (7)午後のひととき (8)SIGN (9)追跡 
(10)草原の想い出 (11)LISA
崎川晶子(チェンバロ)
録音:2005年5月31-6月2日

WAONXA 038(DVD-ROM) ¥3650
High Resolution
Audio Data
DSD 2.8 MHz
DSD-AUDIO
上畑正和:夢見る翼-Dream of NIKE【DSD 2.8 MHz/ DSD-AUDIO】
(1)深い霧の奥へ (2)六月の舞踏会 (3)黒いマントの男 
(4)即興曲スペイン (5)結晶 (6)NIKE (7)午後のひととき (8)SIGN 
(9)追跡 (10)草原の想い出 (11)LISA
崎川晶子(チェンバロ)
録音:2005年5月31-6月2日
CDをはるかに凌駕するダイレクト・ストリーム・デジタルの高密度オーディオ
データが、溢れる音楽の熱情とともに広大な音場の空気感までを再現します。
※DVD-ROMを読み込み可能なディスクドライブを接続したパソコンと、適切な
ソフトウェア、オーディオ・インターフェース機器、あるいはDSDを再生でき
るプレーヤーをご用意いただく必要があります。通常のCD,SACD,DVDプレーヤ
ーでは再生できません。

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12-04 No.8

2012年04月09日 17時30分45秒 | Weblog
<ATMA>
ACD2 2557 ¥1850
J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲BWV.988
デイヴィッド・ジャルベール(Pf)
録音:2011年6月、ケベック(カナダ)
北米を中心に高い注目を集めている若き俊英ピアニスト、デイヴィッド・ジャ
ルベールによるゴルトベルク変奏曲!古典から現代作品まで幅広いレパートリ
ーを持ち、これまでATMAより多くの注目盤をリリースしてきたジャルベールで
すが、バロック時代のレパートリーを収録したのは本CDが初めてです。今回の
収録について、「これまでで最も大きな挑戦だ」と意欲を語ったジャルベール。
グレン・グールドを敬愛するジャルベールの演奏は、かの巨匠をも想起させる
繊細かつ情感あふれたもの。J.S.バッハがシンプルな響きの中に織り込んだ奥
深い音楽世界を色鮮やかに表現しています。
デイヴィッド・ジャルベールはカナダが誇る屈指の若手実力派ピアニスト。卓
越した演奏技術と多彩な表現力で数々の賞を総なめにし、現在は北米を中心に
リサイタルや室内楽演奏会で幅広く活躍しています。今後の活躍にも期待必至
のアーティストによる注目の新譜です!

ACD2 2373 2枚組 ¥3380
ウィリアム・ローズ(1602-1645):ロイヤル・コンソート組曲集
[CD1](1)第5番 ニ長調 (2)第2番 ニ短調 (3)第6番 ニ長調 
(4)第7番 イ短調 (5)第4番 ニ長調 
[CD2](1)第9番 ヘ長調 (2)第10番 変ロ長調 (3)第1番 ニ短調 
(4)第8番 ハ長調 (5)第3番 ニ短調
コンソート・レ・ヴォワ・ユメーヌ{デイヴィッド・グリーンバーグ(バロック
・ヴァイオリン)、イングリッド・マシューズ(バロック・ヴァイオリン)、
オリヴィエ・ブロー(バロック・ヴァイオリン)、
スージー・ナッパー(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
マーガレット・リトル(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
シルヴァン・ベルジェロン(テオルボ)、スティーヴン・スタッブズ(テオルボ)}
録音:2002年12月((1)、(6)-(8))、2006年4月((2)-(5)、(9)、(10))、カナダ
ガンバ奏者スージー・ナッパーとマーガレット・リトルを中心とする古楽演奏
団体レ・ヴォワ・ユメーヌによるウィリアム・ローズのコンソート集。好評の
ハープ・コンソート組曲(ACD2 2372)に引き続き、近年再評価の動き高まる
W.ローズのコンソート作品に再び光を当てたリリースとなります!W.ローズは
17世紀イギリスを代表する作曲家。チャールズ1世時代のイギリスに活躍し、
多彩なジャンルに渡って作品を残しました。今回収録されたロイヤル・コンソ
ート組曲は彼の作品の中でも特に知られる名曲です。耳に優しく響いてくる
優雅な旋律と心地よい舞曲のリズムは絶品。イギリス古楽好きの方はもちろん、
舞曲好きの方には特におすすめのアルバムです!現在ではなかなか演奏・収録
される機会の少ない音楽家にスポットを当てた、希少な名盤といえましょう。
今回の収録のために組まれた演奏家たちの豪華共演にも注目です!

ACD2 2650 ¥1850
ダウランド:歌曲集
(編曲:マイケル・スラッテリー、シルヴァイン・ベルジェロン、セアン・
ダゲル)
(1)「眠れ、とりとめもない想いよ」 
(2)「おお、今こそ別れねばならぬ」 
(3)「愛の神の眼を閉じたこの不思議を見よ」 
(4)「ご婦人方をつかむこつ」 
(5)「愛の神よ、見つけたことがあるなら話して」 
(6)「去れ、うぬぼれの若者よ」 
(7)「もういちど帰っておいで、やさしい恋人よ」 
(8)「来たれ深き眠り」 
(9)ラクリメのパヴァーヌ 
(10)「時間は静止して、あの人の姿に見とれる」 
(11)「だれよりも私だけをあの世に送り返して」 
(12)ケンプのジグ ― ウィンター夫人の跳躍 ― ハンズドン令夫人のパフ
(13)「晴れても曇ってもやさしい4月の前ぶれ」 
(14)「おおやさしい森、孤独の喜びよ」 
(15)ガイヤルド 
(16)「羊飼が木陰で」 
(17)「彼の金髪も時が銀髪に変えて」
マイケル・スラッテリー(T、シュルティ・ボックス)、
シルヴァイン・ベルジェロン(指)、ラ・ヌフ
録音:2010年9月、ケベック(カナダ)
モーツァルト歌曲やバロック歌曲を得意とするアメリカのテノール、マイケル
・スラッテリーがついにATMAレーベルからデビュー!記念すべきファーストア
ルバムはイギリスを代表する音楽家ダウランドの歌曲集。リュート伴奏歌曲集
の第1巻-第3巻から珠玉の作品の数々が収録されています。何よりもまず注目
されるのは、すべての収録曲がこのアルバムのために編曲されていることで
しょう!リブレット内で、「ラ・ヌフのクリスマスパーティーで聴いたシター
ルの演奏によるダウランドの歌曲に感銘を受け、今回のプログラムのアイディ
アが浮かんだ」と語ったスラッテリー。スラッテリー、ベルジェロン、そして
ラ・ヌフのシターン奏者であり編曲者としても活躍するダゲルの3人が編曲を
担当しています。ラ・ヌフが奏でる美しい古楽器のハーモニーはもちろんのこ
と、スラッテリー自身が奏でるシュルティ・ボックス(アコーディオンに似た
インドの民俗楽器)の素朴な響きが聴けるのも大きな魅力!演奏、内容ともど
も「『アート』と『フォークソング』の間にまたがるプログラム」というアル
バムのコンセプトにぴったりな独創性あふれる希少な名盤に仕上がっています!

ACD2 2580 ¥1850
(1)ワーグナー:ジークフリートの牧歌(室内オーケストラ版) 
(2)グルック(ワーグナー編):
「アウリスのイフィゲニア」序曲(1854年版、世界初録音) 
ワーグナー:
(3)ファウスト序曲 
(4)ヴェーゼンドンク歌曲集より「夢」
(ヴァイオリンと室内オーケストラのための) 
(5)R.シュトラウス: オーボエ協奏曲 ニ長調
(6)特典映像:ジークフリートの牧歌
ルイーズ・ペルラン(Ob)
トーマス・レスナー(指)
ビエンヌ交響楽団
録音:2009年11月、パレ・デ・コングレ(ビエンヌ、スイス)
トーマス・レスナー率いるスイスのオーケストラ、ビエンヌ交響楽団(ビール
交響楽団とも)が、ワーグナー編曲によるグルックの歌劇「アウリスのイフィ
ゲニア」序曲(1854年版)を収録した注目の新譜をリリースしました!これま
で同曲の1847年版は多く演奏・録音されてきましたが、ワーグナーが演奏会用
にコーダを付け加えた1854年版は本アルバムが世界初録音となります!ヴェー
ゼンドンク歌曲集の第5曲「夢」は、オペラ「トリスタンとイゾルデ」第二幕
の愛の二重唱の習作としても知られる作品。今回はヴァイオリンと室内オーケ
ストラのために編曲された版での演奏となります。ドイツ三月革命後、数年間
をスイスで過ごしたワーグナー。本アルバムに収録された作品は、スイスにお
ける彼の活躍の軌跡を感じることができるものばかりです。また、本アルバム
にはR.シュトラウス最晩年の名曲、オーボエ協奏曲も収録。チューリヒ近郊で
作曲された本作もまた、スイスとの関係深い作品といえましょう。スイスが誇
るオーボエ奏者ルイーズ・ペルランのソロにも注目です。アルバム最後には、
ジークフリートの牧歌の演奏映像も収録。この曲が作曲された町トリプシェン
での撮影ということで、ファンの方にとってはまさにお宝なアルバムといえま
しょう!

ACD2 2472 ¥1850
トゥルヌミール(1870-1939):オルガン作品集Vol.3
(1)トリプル・コラール op.41 
(2)大いなるアントワーヌのための自由な形式の後奏曲 Op. 68 より
(第8、26、44番)
(3)「神秘のオルガン」op.57より第26番「三位一体の祝日」、第57番
ヴァンサン・ブシェール(Org)
録音:2008年10月、サン=ジャン=バティスト教会(ケベック、カナダ)
カナダのオルガン奏者ヴァンサン・ブシェールがATMAレーベルよりリリースし
ているトゥルヌミールのオルガン作品集、待望の最新盤!第1集(ACD2 2470)、
第2集(ACD2 2471)に引き続き、第3集となる本アルバムもシャルル・トゥルヌ
ミール独特の音楽世界を存分に堪能できる1枚に仕上がっています。トゥルヌ
ミールは20世紀初頭のフランスで活躍したオルガニスト兼作曲者。その作風に
は、彼が生前に傾倒していたという神秘主義の信条が垣間見えます。今回は彼
が1910年に作曲した「トリプル・コラール」を中心に収録。20分を超える大作
で、トゥルヌミールの名を世に知らしめた代表作でもあります。また、シリー
ズを通して抜粋収録されてきた「神秘のオルガン」からは、今回は第26番と
第57番が抜粋収録されています!

ACD2 2572 ¥1850
(1)ラファエル・リード:「森への小道」 
(2)ハビエル・ファリアス:「アラウコ」 
(3)パスカル・サスヴィル・ココチ:「根」 
(4)フランソワ・ゴーティエ:「千本の足」
フォレスターレ
録音:2011年9月、サンティレネ(ケベック、カナダ)
若手ギタリストたちからなるアンサンブル集団フォレスターレによるギター作
品集。今注目の若手現代音楽家たちによるアンサンブル作品が多く収録されて
います。プログラムのメインであるファリアスの「アラウコ」は、1553-7年の
間に書き残された「ラ・アラウカーナ」の詩に音楽をつけた作品。当時チリの
征服者であったスペイン人に激しく抵抗した南部の先住民マプチェ族の苦しみ
と不屈の精神をうたう詩を、ギターアンサンブルが時に静かに時に激しく盛り
上げます。リブレット内は英語と仏語対訳付。彼らの強き心を表すエネルギッ
シュなギターの響きに、心を強く鼓舞されます。このアルバムではその他にも
フォレスターレが得意とするレパートリーを多く収録。繊細なソロの響きから
アンサンブルの圧倒的なサウンドまで、ギターの魅力に浸る1枚となっています。



<BIS>
BIS SA 1603(SACD-Hybrid) ¥2500
ショスタコーヴィチ:
(1)交響曲第1番ヘ短調Op.10
(2)同第2番変ロ長調「十月革命に」Op.14
(3)同第3番変ホ長調「メーデー」Op.20
マーク・ウィグレスワース(指)
オランダ放送フィル、同合唱団
[録音:2006年10月(1)、2010年10月(2)(3)
/オランダ放送音楽センターMCO5スタジオ]
今回は初期の3篇。いずれもかなり急進的な内容で、若きショスタコーヴィチ
の才気が迸る音楽となっています。けたたましいサイレンで始まり、混沌とし
た響きの後、合唱が社会主義讃美を謳いあげる第2番、一見体制讃美のようで
ありながら腹にイチモツあるのを感じる第3番と、ショスタコーヴィチの凄さ
を実感できます。ウィグレスワースの卓抜な統率力、オランダ放送合唱団の絶
叫ともに、BISの超優秀録音がすさまじい効果を生みます。

BIS SA 1883(SACD-Hybrid) ¥2500
ベートーヴェン:ピアノ独奏曲全集Vol.12
(1)ドレスラーの行進曲による9の変奏曲WoO.63
(2)スイスの歌による6の変奏曲WoO.64
(3)「恋人よ来たれ」による24の変奏曲WoO.65
(4)デッタースドルフの「赤ずきん」による13の変奏曲WoO.66
(5)ヴァガノのメヌエットによる12の変奏曲WoO.68
(6)パイジェッロの「田舎者の恋は何と美しく」による9の変奏曲WoO.69
(7)パイジェッロの「うつろな心」による6の変奏曲WoO.70
ロナルド・ブラウティハム(フォルテピアノ)
[録音:2011年8月/エステローケル教会(スウェーデン)]
ブラウティハムによるフォルテピアノのベートーヴェン全集、第12弾は変奏曲
の第2巻。「ドレスラーの行進曲による9の変奏曲」はベートーヴェン13歳の作
で、後に「ディアベリ変奏曲」や第9交響曲の第3楽章等で魔術的な域にまで至
る変奏曲という分野第1号という記念碑的作品。「恋人よ来たれ」による24の変
奏曲は演奏時間20分の大規模な作品で、後年の作風の萌芽が見られます。ブラ
ウティハムの演奏は大らかで説得力満点。1805年ワルターのフォルテピアノの
レプリカの響きも美しく、じっくり堪能できます。

BIS SA 2008(SACD-Hybrid) ¥2500
フランセ:
(1)木管五重奏曲第1番(1948)
(2)同第2番(1987)
(3)木管四重奏曲(1933)
(4)木管三重奏のためのディヴェルティスマン(1947)
ベルゲン木管五重奏団
[録音:2008年4/ヘルドラ教会(ノルウェー)]
今年生誕100年を迎えるジャン・フランセ。管楽アンサンブルの世界では定番と
なっているフランセ作品。軽妙洒脱、シャンパンのように発泡する刺激にあふ
れていて楽しく聴きやすいものの、早いテンポ、細かい音の動き、錯綜する声
部など技術的には非常な難曲です。ベルゲン・フィルの奏者たちによる名人集
団ベルゲン木管五重奏団のスタイリッシュな演奏でお楽しみ下さい。

BIS SA 1997(SACD-Hybrid) ¥2500
ロンドン・コーリング
(1)ヘンデル:
「ゴールのアマディージ」HWV11-第1幕へのシンフォニア/アリア「汝を愛す」
/同「準備万端」/同「返して下さい」/第3幕へのシンフォニア
/アリア「喜びを聞き」
(2)同:「ヘラクレス」HWV68-第3幕へのシンフォニア
/レチタティーヴォ「どこへ飛びましょうか」
(3)同:「テオドーラ」HWV68-エール「バラ色の歩みで」
(4)コレルリ:コンチェルト・グロッソ ニ長調Op.6の4
(5)ヴェラチーニ:ヴァイオリンソナタ イ長調Op.2の9
(6)ジェミニアーニ:コンチェルト・グロッソ ニ短調「ラ・フォリア」
テューヴァ・セミングセン(Ms)、
ビャッテ・アイケ(指)
バロックソリステーネ
[録音:2010年9/城塞教会(コペンハーゲン)]
今から300年前、1710年頃のロンドンは最新のイタリア・オペラを展開させよう
とする興行主によって、非常な活気に満ちていました。コレルリ、ヴェラチー
ニ、ジェミニアーニといったイタリアの音楽家に加え、5年間をイタリアで過
ごしたドイツ人ヘンデルも招かれ、オシャレなオペラを披露しました。しかし
ヘンデルはその後、非常にイギリス的な「ヘラクレス」や「テオドーラ」など
へ作風を変化えます。そうしたカメレオン的相貌変化を示したアルバム。2005
年結成のノルウェーの古楽器団体バロックソリステーネとメゾソプラノのセミ
ングセンが美しい世界を繰り広げます。

BIS 1862 ¥2380
シューベルト:オペラ序曲集
(1)ヒュドラリウスを弾く悪魔(1811/2)/(2)鏡の騎士(1811/2)
(3)悪魔の悦楽城(1814)/(4)四年間の哨兵勤務(1815)
(5)ヴィッラ・ベッラのクラウディーネ(1815)
(6)サラマンカの友人たち(1815)/(7)双子の兄弟(1919)
(8)アルフォンソとエストレッラ(1821)/(9)謀反人たち(家庭戦争)(1823)
(10)フィエーラブラス(1823)
マンフレート・フス(指)
ハイドン・シンフォニエッタ・ウィーン
[録音:1997年5月/カジノ・ツェゲルニッツ(ウィーン)]
かつてKoch Schwannレーベルからリリースされていたものの、カタログから消
えた後、マニアの間で非常な高額取引がなされているというウワサの盤が復活
します。シューベルトのオペラ序曲集。シューベルトはあらゆる分野に傑作を
残した天才で、「歌曲王」と称されながら、オペラは成功せず、何度か復活の
試みがなされたものの、レパートリーとして定着するに至っていません。ここ
に収められたのはオペラ10篇の序曲。いずれも初めて聴くようなものばかりな
がら、さすがシューベルト、豊富なメロディと美しい響きに聴き惚れてしまい
ます。ロッシーニやウェーバーの序曲集にひけをとらぬ魅力に満ちた、お宝発
見的ディスクです。

BIS 1886 ¥2380
カレヴィ・アホ:
(1)クラリネット五重奏曲(1998)
(2)クラリネット、ヴィオラ、ピアノのための三重奏曲(20069
(3)2台のアコーディオンのためのソナタ(1984/9)
オスモ・ヴァンスカ(Cl)、サラ&ジーナ・クヮク(Vn)、トマス・ターナー(Va)、
アンソニー・ロス(Vc)、
スーザン・ビルマイヤー(Pf)、ヴェリ&スサンネ・クヤラ(Acc)
[録音:2010年6月/ミネアポリス・オーケストラホール]
ヴァンスカ演奏のカレヴィ・アホ、といっても指揮ではなく何とクラリネット
奏者として参加したディスクの登場です。ピアノの腕前を披露する指揮者は多
いですが、クラリネットはなかなか貴重。ヴァンスカは指揮者としてブレイク
する前、1971年から76年までトゥルク・フィル、77年から87年までヘルシンキ
・フィルの首席奏者を務めた名手で、現在でも練習を欠かさぬとのこと。アホ
の作品とあらば、クラリネット奏者としても参加したいと思うのが人情、名手
ぶりに驚かされます。ミネアポリス管のメンバーたちと室内楽奏者としても一
級のところを示しています。




<MELBA>
MR 301110(SACD-Hybrid) ¥2450
プッチーニ・パッション
(1)「ヴィッリ」-私が小さな花だったら
(2)「エドガール」-さらばわが愛よ
(3)「マノン・レスコー」-柔らかなレースにくるまれていても/一人淋しく
(4)「ラ・ボエーム」-私の名はミミ/ムゼッタのワルツ/さようなら
(5)「トスカ」-歌に生き愛に生き
(6)「蝶々夫人」-ある晴れた日に/坊やのお母さんは/名誉に死なん
(7)「つばめ」-ドレッタの美しい夢/甘く神聖な時
(8)「修道女アンジェリカ」-母もなく
(9)「ジャンニ・スキッキ」-私のお父さん
(10)「トゥーランドット」-王子様、お聞き下さい/冷たき心も
(11)歌曲「そして小鳥は」/「太陽と愛」
シェリル・バーカー(Sop)、リチャード・ボニング(指)ヴィクトリア管
オーストラリアの歌姫シェリル・バーカーがプッチーニの最も美しいアリアを
厳選して歌った魅惑のアルバム。聴きたい曲がほぼすべて網羅されているのが
圧巻。もともとバーカーは「ラ・ボエーム」のミミ役でブレイクした経緯があ
り、彼女にとっても最愛の作曲家とのこと。プッチーニの愛したヒロインたち
の可憐さとドラマティックな盛り上がりはまさにバーカーにぴったり。プッチ
ーニならではの絶美のメロディと、なつかしのリチャード・ボニング指揮(健
在!)による華麗なオーケストラ・サウンドにたっぷりひたれるゴージャスな
一時間をお届けします。




<SUPRAPHON>
SU 4064 ¥1780
F.ベンダ(1709-1786):
(1)ヴァイオリン協奏曲 ハ長調 (2)ヴァイオリン協奏曲 変ロ長調 
(3)ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 (4)ヴァイオリン協奏曲 イ短調
イヴァン・ジェナティー(Vn)、プラハ・フィルハーモニア
録音:2011年5月19-21日、2012年1月14日、マルティニク・スタジオ(プラハ)
チェコが誇る世界的ヴァイオリン奏者イヴァン・ジェナティーが、同郷の名門
プラハ・フィルハーモニアと共にF.ベンダのヴァイオリン協奏曲を収録した注
目の新譜をリリースしました!さすがに往時に比べて演奏機会の減ったものの、
ベンダは、18世紀のヨーロッパでは最も名の知られたヴィルトゥオーゾの一人
でした。1709年にチェコの音楽一家の下に生まれたベンダは幼い頃より積極的
な音楽活動を行い、東部ヨーロッパを中心に活躍した後、クヴァンツの紹介に
よってプロイセンの宮廷へと招かれました。当時まだ王子であったフリードリ
ヒ2世の信頼厚かったベンダは、後に宮廷の主席ヴァイオリニストも務めあげ
ます。彼が作曲したヴァイオリン協奏曲は全17曲に及びますが、今回はその中
から珠玉の4曲を収録。どこかヴィヴァルディの協奏曲を思わせる躍動感あふ
れるアンサンブルの上に、ヴィルトゥオーゾ的趣向がたっぷりと凝らされた輝
かしいヴァイオリン・ソロが響き渡ります。最後に収録されたイ短調では、
ジェナティーのカデンツァにも注目!現代チェコを代表するヴィルトゥオーゾ
のジェナティーによって、ベンダの音楽が21世紀に蘇ります。2012年に生誕
200周年を迎え、ますます人気を集めるフリードリヒ2世の宮廷音楽を垣間見る
ことができる1枚です。




<audite>
AU 92656(SACD-Hybrid) ¥2300
メンデルスゾーン:
(1)弦楽四重奏曲 第1番 変ホ長調 op.12 
(2)弦楽四重奏曲 第2番 イ短調 op.13 
(3)弦楽四重奏曲 変ホ長調(1823年)
マンデルリング四重奏団{ゼバスティアン・シュミット(Vn)、
ナネッテ・シュミット(Vn)、ローラント・グラッスル(Va)、
ベルンハルト・シュミット(Vc)}
録音:2011年4月12-13日((1)(2))、2011年11月21-22日((3))、
クリンゲンミュンスター
2005年-2009年にかけて行ったショスタコーヴィチ弦楽四重奏曲全集も好評の
マンデルリング四重奏団が、早くも新たな全集プロジェクトを始動させました!
2013年に結成30周年を控え、円熟に拍車をかける名門が次に選んだのは、ドイ
ツ・ロマン派の大家メンデルスゾーンの弦楽による室内楽!前回同様、全て高
音質SACD Hybrid盤でのリリースになります。記念すべき第1集は、メンデルス
ゾーンが若かりし頃に作曲した弦楽四重奏曲3曲を収録。初期のころから完成
度の高い作品を多く残した作曲家として知られるメンデルスゾーンですが、同
時に出版されないまま廃棄された作品も多いのも彼の特徴です。このアルバム
の最後に収録された弦楽四重奏曲ホ長調(1823年)も、生前に出版されなかった
作品のひとつ。メンデルスゾーンが14歳の時に書いたこの曲は、若さあふれる
爽やかな旋律と絶妙に絡み合うアンサンブルが見事な作品。習作とは思えない
出来栄えに、若き音楽家の才気を思い知らされます。また、過去の偉大な作曲
家に対し大きな尊敬の念を抱いていたメンデルスゾーン。弦楽四重奏曲第2番
はベートーヴェンの没年である1827年に作曲されたもので、節々に偉大な作曲
家へのオマージュが垣間見える作品です。1829年作曲の第1番は「真夏の夜の
夢」を思わせる愉快なカンツォネッタを含んだスケルッツォが有名。全集第1
集にふさわしい、爽やかな雰囲気に満ち溢れたアルバムです。本シリーズは
“弦楽のための”室内楽曲全集ということで、今後は弦楽四重奏だけでなく弦
楽五重奏、弦楽八重奏も収録される予定。第1集から是非集めておきたい、注
目必至のシリーズです!

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