クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

12-04 No.18

2012年04月19日 13時10分42秒 | Weblog
<CORO>
COR 16102 ¥2080
偉大なるヨーロッパの合唱作品集 ――
ヘンデル:ディキシット・ドミヌス
モンテヴェルディ:主を畏るる者は幸いなりI
パレストリーナ:マリアは天に昇らされたまいぬ
ビクトリア:喜べ、処女マリア/ブクステフーデ:足について
ラッスス:恐れと震えが/ブラームス:幸いなるかな、悲しみを抱くものは
モーツァルト:ラウダーテ・ドミヌム
マルタン:サンクトゥス&ベネディクトゥス
プーランク:極悪なる商人ユダは/フォーレ:アニュス・デイ
シュッツ:主よ、今こそあなたはこのしもべを
テイシェラ:栄光ある者が汝を
J.S.バッハ:おお永遠の火、おお愛の源よ(カンタータ第34番より)
ザ・シックスティーン、ハリー・クリストファーズ(指揮)
ザ・シックスティーンの名演として名高いビクトリア、パレストリーナ、ヘン
デル、モンテヴェルディや、プーランク、マルタンなどの近代音楽が、ヨーロ
ッパの宗教音楽、合唱音楽の歴史を綴る。




<Danacord>
DACOCD 721 ¥2300
ディーリアス:イングリッシュ・マスターワークス ――
日没の歌/シェリーの3つの抒情詩/北国のスケッチ/去り行くひばり
ヘンリエッテ・ボンデ=ハンセン(ソプラノ)、ヨハン・ロイター(バリトン)、
ボー・ホルテン(指揮)、オーフス交響楽団&合唱団、オーフス大聖堂聖歌隊
「デンマーク・マスターワークス」(DACOCD 536)、「ノルウェー・マスターワ
ークス」(DACOCD 592)に続くデンマークの名指揮者ボー・ホルテンとオースフ
交響楽団のディーリアス第3集は、作曲者の生誕150年を記念したアニヴァーサ
リー・リリース。
BBCシンガーズの首席客演指揮者、フランダース放送合唱団の首席指揮者など
を歴任してきた北欧の名匠が振るディーリアスは、英国の風景が目の前に広が
るかのような雄大な演奏。ボンデ=ハンセン、ヨハン・ロイターの歌声も見事。
2011年10月&12月の録音。

DACOCD 718 2枚組(1枚価格) ¥2300
ウィング・スパン ――
ホルムボー:ソナタ第2番Op.179a《ブルレスコ》/クリステンセン:王冠
アギーレ:ヤマヤ/エブラハムセン:カンツォーネ
エアヴェーズ:ウィング・スパン/ヘイスゴー:下絵
J.S.バッハ(エアヴェーズ編):半音階的幻想曲とフーガBWV.903
フランク(エアヴェーズ編):前奏、フーガと変奏曲Op.18
プロコフィエフ(エアヴェーズ編):トッカータOp.11
フランク(エアヴェーズ編):牧歌Op.19
J.S.バッハ(エアヴェーズ編):フランス風序曲BWV.831
アダム・エアヴェーズ(クラシカル・アコーディオン)
デンマークのクラシカル・アコーディオン・プレーヤー、アダム・エアヴァー
ズのソロ・アルバム。若きデンマークのヴィルトゥオーゾは、世界初録音とな
る"現代デンマーク"の作品、エアヴァーズ自身のアレンジを1台のアコーディ
オンで弾きこなす。独自の世界観を持つ期待のアーティストである。
2009年-2011年の録音。

DACOCD 722-723 2枚組 ¥4600
ルイ・カユザック - デンマーク・スタジオ録音全集 ――
モーツァルト:クラリネット協奏曲イ長調K.622*(録音:1952年)
ニールセン:クラリネット協奏曲Op.57+(録音:1947年)
シューマン:幻想小曲集Op.73(録音:1949年)
モーツァルト:クラリネット五重奏曲イ長調K.581#(録音:1948年10月31日)
ブラームス:クラリネット・ソナタ第1番ヘ短調Op.120-1(録音:1949年10月29日)
カユザック:カンティレーナ(録音:1948年11月14日)
ジャンジャン:アラベスク(録音:1948年11月14日)
オネゲル:ソナチネ(録音:1947年11月7日)
ピエルネ:カンツォネッタ(録音:1947年11月7日)
ルイ・カユザック(クラリネット)、フォルマー・イェンセン(ピアノ)、
モーエンス・ヴェルディケ(指揮)*、デンマーク放送室内管弦楽団*、
ヨン・フランセン(指揮)+、王立管弦楽団+、コペル四重奏団#
20世紀フランス・クラリネット界のレジェンド、ルイ・カユザック(1880-1960)
がキャリア後期の1947年から1952年に北欧のデンマークで行った録音全集。初
出となるシューマン、ブラームスなど、円熟期を迎えたカユザックの至芸が復
活です!
※当タイトルはレーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

DACOCD 724 ¥2300
エアリング・ブレンダール・ベンクトソンへのトリビュート ――
エルガー:チェロ協奏曲ホ短調Op.85*(録音:1973年10月4日)
シューベルト:アルペジョーネ・ソナタ イ短調D.821(録音:1979年5月7日)
コレッリ:アダージョ ホ短調(録音:1975年12月)
ウェーバー:ロンド ニ長調(録音:1975年12月)
ショパン:ラルゴ(録音:1975年12月)
プロコフィエフ(ピアティゴルスキー編):ワルツ(録音:1975年12月)
サン=サーンス:白鳥(録音:1975年12月)
リムスキー=コルサコフ:熊蜂の飛行(録音:1975年12月)
エアリング・ブレンダール・ベンクトソン(チェロ)、
アウルニ・クリスチャウンソン(ピアノ)、
ジャン=ピエール・ジャキャ(指揮)*、アイスランド交響楽団*
2012年3月8日で80歳を迎えたデンマークを代表するチェリスト、エアリング・
ブレンダール・ベンクトソンのアニヴァーサリー・アルバム。アイスランド放
送に保管されていたテープから復刻された演奏は全て初出音源。
※当タイトルはレーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

DACOCD 714-715 2枚組 ¥4600
エンドレ・ヴォルフ - デンマークTONO録音全集 ――
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.35*(録音:1949年)
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲イ長調K.219+(録音:1949年)
パガニーニ:カプリース第5番(録音:1947年)
アウリン:ユーモレスク(録音:1947年)
バルトーク:ハンガリー民謡(録音:1950年)
J.S.バッハ:サラバンド(録音:1947年)
ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲ト短調Op.26#(録音:1949年)
ベートーヴェン:
ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調Op.24《春》(録音:1949年)、
ヴァイオリン・ソナタ イ長調Op.47《クロイツェル》(録音:1951年)
リムスキー=コルサコフ:熊蜂の飛行(録音:1950年)
エンドレ・ヴォルフ(ヴァイオリン)、アントワネット・ヴォルフ(ピアノ)、
トマス・イェンセン(指揮)*、エーリク・トゥクセン(指揮)#、
デンマーク国立放送交響楽団*/#、コペンハーゲン室内管弦楽団+
2011年3月にスウェーデンでこの世を去ったハンガリー、ブダペスト出身のヴァ
イオリニスト、エンドレ・ヴォルフ(1913-2011)のオマージュ・アルバム。デン
マークのTONOに1949年から1951年にかけて録音された演奏は初CD化となる。
※当タイトルはレーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。




<Danica>
DCD 8238 ¥2300
フィリップ:血の婚礼(世界初録音)
シモーネ・ケルメス(ソプラノ)、
ベラ・ドラホシュ(指揮)、ブダペスト放送交響楽団&合唱団
北欧のフィルム・コンポーザーとしても有名なデンマークの作曲家、ハンス=
エーリク・フィリップの「血の婚礼」は、スペインの詩人フェデリコ・ガルシ
ーア・ロルカの同名の戯曲を題材とした作品。ドイツのソプラノ、シモーネ・
ケルメスの歌声と存在感に惹きつけられる。





<CD ACCORD>
ACD-176 ¥1750
エウゲニウシュ・モラフスキ:交響詩集
1.ドン・キショット/2.ユーラリューム/3.Nevermore-もはやない
シンフォニア・ヴァルソヴィア/モニカ・ウォリンスカ(指揮)
録音ワルシャワ,ポーランド放送ヴィトルト・ルトスワフスキ・コンサート・
スタジオ 2011年2月15-16日, 2011年7月28日
このアルバムには現存する全3曲の交響詩が収録されています。まるで彼自身
を表すかのように勇壮な「ドン・キショット(ドン・キホーテ)」と、神秘的
な幽界をさまようかのような、エドガー・アラン・ポーの詩にインスパイア
された2つの作品という、この作曲家を知るにふさわしいもの。女性指揮者モ
ニカ・ウォリンスカはパワフルさと繊細さを併せ持ち、知られざる作品を顕
在させるために尽力しています。




<Sono Luminus>
DSL-92149 ¥2080
寓話
1-7.ソーゲ(1901-1989):動物たちと人間たち(馬/牛/鳥/犬/猫/めんどり/豚)
8.セヴラック(1872-1921):仔馬の歌/9.セヴラック:梟
10.イベール(1890-1962):物語-白い小さなろば
11-13.カプレ(1878-1925):3つの寓話
14.グロヴレ(1879-1944):絵の暦より第5番「ろば」
15-16.ソーゲ:印象派の詩による6つの歌より(第5番:猫I/第6番:猫II)
17-28.ヘルシュ=クレマン(1878-1941):
楽園の寓話(いたち/鱒/おんどりとめんどり/蜘蛛/ヤツガシラ/猫/梟/
女王バチ/カワセミ/小さなサル/ハエ/黒鳥への詩篇)
※10&14…ピアノ独奏
セリーヌ・リッチ(ソプラノ)/ダニエル・ロッカート(ピアノ)
何とも魅惑的なアルバムです。表向きは「動物」の様子を描いた歌曲、ピアノ
曲集ですが、もちろんそれで終わるわけではありません。ここで取り上げられ
た様々な詩人たちは、人間をとことん観察し、それらを見事に動物に擬えてみ
せました。この種の曲集で有名なのは、例えばサン=サーンスの「動物の謝肉
祭」がありますが、ここに収録されているのは、もっともっと奥深く、ウィッ
トに富んだものです。フランス語に堪能でなくても、これらの面白さは存分に
伝わることでしょう。

DSL-92148 ¥2080
スティル・サウンド-ブルース・リヴィングストン:ピアノ・リサイタル
1.ペルト(1935-):アリーナのための
2.ペルト:アリヌシュカの回復による変奏曲
3.サティ(1866-1925):3つのジムノペディ第2番
4-5.グロス:ヴェンチャリング・フォース・アニュー
6.シューベルト(1797-1828):4つの即興曲Op.90-4 変イ長調
7.ショパン(1810-1849):夜想曲第1番Op.9-1
8.ボルコム(1938-):ニューヨーク・ライツ
9.サティ:3つのグノシェンヌ第2番/10.グロス:精霊の踊り
11.グロス:チェンジ/12.グロス:リフレクション・オン・エアー
13.サティ:3つのジムノペディ第3番
ブルース・リヴィングストン(ピアノ)
録音2005年9月…3-5.7-10.12-13, 2009年10月…1-2.6.11
ピアニスト、リヴィングストンによる「コンセプト・アルバム3部作」の最後
を飾る1枚です。既発の「HERATSHADOW(DSL92137)」では、シューマンを中心
に、ビーラワ、ウォーリネンと言った現代作を配したもので、「NIGHTBREAK
(DSL92144)は、ブラームス、リストの内省的な作品と、グラスの「ドラキュラ
組曲」を合わせると言うもの。今作も期待大ではありませんか。「STILL
SOUND」と題されるだけあって、静かで意味深な曲が並びます。中でもボルコ
ムの「ニューヨーク・ライツ」は世界初演でもあり、とても興味深い作品で
す。感情を高ぶらせることなく、最小限の音で描かれた永遠の静寂感の中に、
ほんのときおり見られる感情の爆発。何かを考えたくなるアルバムです。

DSL-92146 ¥2080
クリティカル・モデルズ -モハメド・フェイルーズ(1985-):室内楽作品集
1.リタニー/2-5.4つのクリティカル・モデル
6.ピアノ小品 第1番 「ノクターナル・スナップショット」
7.ピアノ小品 第2番/8.ピアノ小品 第3番/9.ピアノ小品 第4番
10.ピアノ小品 第5番/11.ピアノ小品 第6番「アディオ」
12-13.哀歌と風刺/14-16.3つのノヴェレッテ/17-20.エア
ケイティ・ライマー(ピアノ)…6-11.14-16/リディアン弦楽四重奏団…12-13
マイケル・クーパー(アルト・サクソフォン)…2-5.14-16
マーテン・ストラギエル(ギター)…17-20
ジェームズ・オルラーンズ(コントラバス)…1
ジョナサン・イングル(フルート)…1
クレール・カッティング(オーボエ)…1
ヴァスコ・ドゥコフスキ(クラリネット)…1
トーマス・フレミング(ファゴット)…1
ラヨン・アーン(ヴァイオリン)…2-5
若いニューヨークの作曲家、モハメド・フェイルーズの室内楽作品集です。
彼の作品は、楽器の扱いが非常に巧みであり、また仄かに感じられるオリエン
タリズムが曲に陰影と味わいを与えています。「クリティカル・モデル」での
忙しない動きと、ピアノ小品での抒情的な流れは、この作曲家を端的に表すも
のでしょう。このような表情豊かな作品は、現在の音楽シーンにとてもマッチ
しているようで、アメリカを始め、ヨーロッパから中東、オーストラリアなど
数多くのコンサート・ホールで演奏され好評を博しています。

DSL-92147 ¥2080
フランシスコ・ミニョーネ(1897-1986):弦楽四重奏曲集
1-3.弦楽四重奏曲 第2番/4.セレスタ第2番/5-7.弦楽四重奏曲 第1番
8.バルカローラ/9.劇音楽「ダイアモンド商人」からメヌエット
10-12.3つのスペインの歌/13-14.2つのエッセイ
ラテンアメリカ四重奏団
ブラジルのクラシック音楽を代表するフランシスコ・ミニョーネ・彼はヴィラ
=ロボス以降の最も重要な作曲家として認識されています。また偉大なる教師
でもあり、指揮者、卓越したピアニストとしても知られます。彼は1933年にリ
オ・デ・ジャネイロに定住し、音楽の発展に尽力しました。いくつかのオペラ
作品が有名で、1923年にはR.シュトラウスが演奏したという記録もあるほどで
す。このアルバムでは弦楽四重奏曲を中心に収録。どの曲からも血沸き肉躍る
エネルギーが感じられる、独特の感性に満ち溢れています。もちろん、これは
ラテンアメリカ四重奏団の巧みな演奏も一役買っています。




<OUR Recordings>
6.220604(SACD-Hybrid) ¥1980
ヴィルトゥオーゾ・バロック
1.ヴィターリ(1663-1745):シャコンヌ ト短調
2-5.テレマン(1681-1767):
音楽の練習帳よりリコーダー・ソナタ ニ短調 TWV41:d4
6-9.J.S.バッハ(1685-1750):フルート・ソナタ ハ長調 BWV1033
10-13.ヴィバルディ(1678-1741):
忠実な羊飼い Op.13よりソナタ第4番 イ長調 RV59
14.コレッリ(1653-1713):リコーダー・ソナタ「ラ・フォリア」Op.5-12
15-17.タルティーニ(1692-1770):
ヴァイオリン・ソナタ ト短調「悪魔のトリル」
18-20.ヘンデル(1685-1759):リコーダー・ソナタ 変ロ長調 HWV377
ミカラ・ペトリ(リコーダー)/ラース・ハンニバル(リュート)
録音 2011年3月2-4日デンマーク コッケダル,OURレコーディング・スタジオ
ミカラ・ペトリとラース・ハンニバル・デュオのお気に入りの曲を集めた「バ
ロック・アルバム」です。1991年の冬からコンビを組んでいる彼らは92年の夏
にスペインの修道院で素晴らしいコンサートを行い大好評を得ました。それ以
降、世界中でコンサートを行い、またフェスティバルに登場、驚くほど幅広い
レパートリーは、全ての聴衆に大きな驚きを与え続けています。このアルバム
で、ハンニバルはギターをリュートに持ち替え、見事なテクニックを披露して
います。ペトリの超絶技巧はここでも健在。本来ならヴァイオリンで演奏する
難曲をこともなげに吹ききっています。とりわけコレッリやタルティーニは圧
巻。SACDの高音質で、微細な息遣いまでが克明に捉えられています。

6.220605(SACD-Hybrid) ¥1980
ナイチンゲール
1-9.ユージス・プラウリニュシュ(1957-):
ナイチンゲール(第1場:序奏…皇帝の庭/第2場:ナイチンゲールの主題/第3場:
皇帝と紳士-入場-待ちわびる/第4場:探求/第5場:彼女はここに/第6場:王宮に
て/第7場:人工の鳥/第8場:皇帝とその死/第9場:もう一度)
10.ダニエル・ベルツ(1943-):ネメシス・ディヴィナ
11.ソンライフ・ラスムセン(1961-):I
12-13.ピーター・ブルーン(1968-):
ひばりと2つの情景(海とひばり/籠の中のひばり)※全て世界初録音
デンマーク国立声楽アンサンブル/ミカラ・ペトリ(リコーダー)
スティーヴン・レイトン(指揮)
録音2011年8月8-12日デンマーク,コペンハーゲンクリスチャンキルケン
4人の現代作曲家による、無伴奏合唱とリコーダーのコラボ作品の登場です。
確かにリコーダーと合唱の組み合わせは珍しいものではありません。人間の
声に近い響きを持つリコーダーは、バロックの時代にも重用され、多くの作
曲家たちがこの響きの妙を表現してきました。しかし、ここでは更にそのコラ
ボレーションを深化させることで、全く新しい音色を生み出すことに成功しま
した。ラトヴィアの作曲家プラウニュシュの「ナイチンゲール」は、おなじみ
アンデルセンの寓話を元にした作品で、まさにリコーダーでなくては成し得な
い神秘的な響きが多用されています。人間の心の深層を垣間見るかのようなラ
スムセンとベルツの曲、天高く舞うひばりをモティーフにしたブルーンの曲を、
色彩感溢れた合唱とリコーダーが驚くばかりの表現力で、音のキャンバスに描
いていきます。SACDによる高音質も魅力的で、豊かな残響も深い感動へと誘う
スパイスとなっています。

6.220606(SACD-Hybrid) ¥1980
イギリスのリコーダー協奏曲集
1-5.ハーヴェイ(1953-):コンチェルト・インカント(2009)
6-8.アーノルド(1921-2006):リコーダーと管弦楽のための協奏曲Op.133(1988)
9-15.ゴードン・ジェイコブ(1895-1984):
リコーダーと弦楽合奏のための組曲(1957)(前奏曲/イギリス舞曲/悲歌/ルンバ
風ブルレスカ/パヴァーヌ/序奏とカデンツァ/タランテッラ)
ミカラ・ペトリ(リコーダー)
香港室内管弦楽団/ジャン・トレル(指揮)
録音2011年5月24-29日香港カルチャー・センター
単純な楽器なのだけど奥深い楽器リコーダー。かれこれ700年に渡って西洋音
楽の一部となっています。近代から現代のイギリスの作曲家たちも、この楽器
のもつ鄙びた音色に魅せられ多くの作品を書いています。このアルバムには
3世代に渡る作曲家たちの曲を収録。その絶妙な作風の違いを味わっていただ
けることでしょう。ゴードン・ジェイコブは前世紀に生まれるも、リコーダー
の曲は1950年代から手掛け始め、多数の名作を残しています。アーノルドは
ジェイコブスの例に倣い、素晴らしいリコーダー協奏曲を書き上げました。
こちらはミカラ・ペトリが初演しましたが、以降なかなか演奏の機会に恵まれ
ることがありませんでした。今回、この録音が再評価のきっかけになるのでは
ないでしょうか?3人の中で最年少(?)を誇るハーヴェイの作品は、やはりミ
カラ・ペトリのために書かれたもので、「魔法」がテーマとなっています。
柔軟な音楽は、とても魅力的で、ハリー・ポッターの世代にも好意をもって
受け入れられること間違いありません。

8.226906 ¥1780
HALFMONK-プーランク(1899-1963):無伴奏合唱作品集
1-7.7つの歌FP81(白い雪/ほとんどゆがまずに/またいつかの夜に/すべての
権利/美と似たもの/マリー/光る)
8-11.アッシジの聖フランチェスコの4つの小さな祈りFP142
12.アヴェ・ヴェルム・コルプスFP154
13-16.小室内カンタータ「ある雪の夕暮れ」FP126
17-20.パドゥバの聖アントニウスのラウダFP172
21-28.フランスの歌Op.130(マルゴトンは水くみに/美しい人は塔の下に座り
て/麦打ち/カタコト木靴の踊り/かわいい小さなお姫様/美しい人がいるなら/
ああ私の愛しい農夫/機織り人)
29.酒飲み歌FP31
デンマーク国立声楽アンサンブル/スティーヴン・レイトン
録音2008年8月25-28日,2009年8月20-21日コペンハーゲンガルニソン教会
タイトルの「HALF MONK」とはプーランクの偉大なる側面を表す言葉として知
られています。これは評論家のクロード・ロスタンから「ガキ大将と聖職者が
同居している」と評されたことが元になっていますが、確かに彼のピアノ曲や
室内楽作品にみられる「皮肉や諧謔」と宗教作品に見られる「荘厳な面持ち」
は全く相反する性格と言っても差し支えないでしょう。このアルバムは、そ
んな彼の「2つの面」を合唱作品から追求します。あまりにも美しく清冽な
「アッシジの聖フランチェスコ-」などの宗教曲と、ウィットにとんだ「フラ
ンスの歌」などの世俗曲は、全く違う様相を見せながらも、まぎれもなくプ
ーランクの作品です。このアルバムは「ナイチンゲール」(6.220605)にて、
ミカラ・ペトリとスティーヴン・レイトン&デンマーク国立声楽アンサンブル
が共演したことが縁で生まれたもの。次回作も予定されているとのことです。




<paladino music>
PMR-0025 ¥1750
フランツ・クロンマー:クラリネットと管弦楽のための作品集
1-5.協奏交響曲 Op.70
6-8.クラリネット協奏曲 Op.36
ドミトリー・アシュケナージ(クラリネット)
シェフィカ・クトゥルエル(フルート
Track 1-5)/カミラ・シャッツ(ヴァイオリン Track 1-5)
ノーザン・シンフォニア
ハワード・グリフィス(指揮)
録音1994年1月UK ニューカッスル・アポン・タイン 諸聖人教会
名ピアニスト、ウラディーミル・アシュケナージを父とする1969年生まれのド
ミトリー・アシュケナージ。現在はそんな「親の七光り」は全く必要のない確
固たる経歴を築いています。このアルバムは古典派を代表する管楽器作品の作
曲家であるクロンマー(1759-1831)の代表作「クラリネット協奏曲」とフルート
との絡みが見事な「協奏交響曲」の2曲を演奏しています。アシュケナージのク
ラリネットが素晴らしいのはもちろんですが、ここではフルートを吹くトルコ
生まれの女性奏者クトゥルエルの流麗な演奏にも注目です。スイスのレーベル
「VDE-GALLO」からゴールデンCD賞を授与され、またアメリカの批評家からも
大絶賛されるなど、その卓越した技巧(と美貌)に世界中から関心が寄せられて
いる人です。

PMR-0010 ¥1750
ハイペリオン・アンサンブル -6から7へ
1-4.エルヴィン・シュルホフ(1894-1924):弦楽六重奏曲(1924)
5.R.シュトラウス(1864-1949):
メタモルフォーゼン(1945)…R.レオポルドによる弦楽七重奏編曲版
ハイペリオン・アンサンブル(メンバー:アンネリー・ガール(ヴァイオリン)
/グンデ・イェーヒ=ミッコ(ヴァイオリン)/フィルミアン・レルマー(ヴィオ
ラ)/イェルク・シュタインクラウス(ヴィオラ)/デトレフ・ミエルケ(チェロ)
/アストリッド・スルツ(チェロ))
/マルティン・ハインツ(コントラバス)…5のみ
録音1997年オーストリア St・コンラッド・アベルゼー
ハイペリオン・アンサンブルの前作は「5から6へ」。ブルックナーの弦楽五重
奏曲とシューベルトの幻想曲の弦楽六重奏版という選曲でした。今アルバムは、
そのコンセプトを継承し、楽器が一つずつ増えていることになります。今回取
り上げられたのはシュルホフとR.シュトラウス。後期ロマン派から近代へと移
り変わる時期に書かれ、また戦争の影を重く引き摺った影のある作品です。

PMR-0024 ¥1750
ファイルマイア&ファイルマイア デビュー・レコーディング
1-3.ウェーバー(1786-1826):大協奏的二重奏曲 Op.48(1816)
4-6.プーランク(1899-1963):クラリネット・ソナタ
7-14.ジャン・フランセ(1912-1997):主題と変奏(1974)
15-17.アントニ・シャホフスキ(1907-1973):クラリネット・ソナタ(1936)
ベンヤミン・ファイルマイア(クラリネット)
フローリアン・ファイルマイア(ピアノ)
録音 2011年12月29-30日
オーストリア、ケフェルマルクト シュロス・ヴァインベルク
弱冠21歳、若きクラリネット奏者ベンヤミン・ファイルマイヤのデビュー・ア
ルバムです。リンツのブルックナー管弦楽団とモーツァルト、ウェーバーのク
ラリネット協奏曲を演奏し絶賛されたのを皮切りに、数多くのコンサート・ホ
ールでオーケストラと共演、着実にその実力を見せつけている期待の若手です。
また兄のフローリアン・ファイルマイアは1989年生まれのピアニストで、彼も
既に多くのコンクールで受賞歴を持ち、将来を嘱望されている人です。こんな
2人の感性とニュアンスの豊かさ、その美しい音色を、このアルバムて存分に
味わってみてください。ウェーバーでの煌めく技巧性、プーランクやフランセ
でのしなやかさ、シャホフスキでの構成力。驚異的な才能です。

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