<Deutsche Grammophon>
477 8113 \1850
シューベルト:弦楽五重奏曲ハ長調D.956
ムスティスラフ・ ロストロポーヴィチ(チェロ)
タネーエフ四重奏団
録音:1963年 ロシア、レニングラード
ロストロポーヴィチが参加したシューベルトの《弦楽五重奏曲》というと、
1977年録音のメロス弦楽四重奏団と、1990年録音のエマーソン弦楽四重奏団
の2枚がおなじみですが、当盤は1963年に旧ソ連の名門タネーエフ弦楽四重奏
団と共演した録音です。他の2作同様、アンサンブルの意向を正確に汲みなが
ら、ほどよい立場を守りつつ、堂々とした風格も滲ませる至芸は、さすがの
一言に尽きます。
4778093 \1850
ヤナーチェク:弦楽四重奏曲第1番《クロイツェル・ソナタ》
マルティヌー:3つのマドリガルH.313
エマーソン弦楽四重奏団
録音:2008年5月27日-6月12日 ニューヨーク
クイーンズ・カレッジ、レフラック・コンサートホール
古典から現代まで、幅広いジャンルに録音を残し、グラミー賞にも6度輝いた
名門エマーソン弦楽四重奏団。近年はJ.S.バッハ、メンデルスゾーン、ブラー
ムス、北欧音楽などを意欲的録音してきた彼らですが、当盤では近代チェコの
巨匠ヤナーチェクとマルティヌーに挑みます。結成当初から近現代作品を得意
とた彼らの陰影に富んだ表現と軽やかなリズム感が、両作で如何なく発揮され
ており、新しい決定盤の誕生と言えるでしょう。
<Australian Eloquence>
4800952 2枚組 \1350
1950年代後半-60年代のロイヤル・オペラ黄金期の記録
ロイヤル・オペラ・ガラ
CD1
(1)ビゼー:《カルメン》前奏曲&第1幕前奏曲
指揮:サー・ゲオルグ・ショルティ
(2)ドニゼッティ:《連隊の娘》-
高い身分と豪勢な暮しに・・・フランス万歳!
ジョーン・サザーランド 指揮:リチャード・ボニング
(3)ベルリオーズ:《トロイ人》-モノローグ
ジョセフィーヌ・ヴィージー(メゾ・ソプラノ)
指揮:ラファエル・クーベリック
(4)ムソルグスキー:《ボリス・ゴドノフ》
-ボリス・フェオドロヴィチ皇帝ばんざい…わが魂は悲しむ!
ジョセフ・ルーロー(バス)ジョン・ラニガン(テノール)
指揮:サー・エドワード・ダウンズ
(5)R.シュトラウス:《ばらの騎士》Op.59-騎士様
イヴィンヌ・ミントン(メゾ・ソプラノ)
指揮:サー・ゲオルグ・ショルティ
(6)同:《エレクトラ》Op.58-そんなことはききたくない
エイミー・シュアード(ソプラノ) 指揮サー・エドワード・ダウンズ
(7)ブリテン:《真夏の夜の夢》
-ヘレナ!ハーミア!デメトリアス!ライサンダー!
デルメ・ブリン=ジョーンズ(バリトン)
ケネス・マクドナルド(テノール)
エリザベス・ロブソン、アンネ・ハウエルズ(ソプラノ)
指揮:サー・ゲオルグ・ショルティ
(8)同:《ビリー・バッド》Op.50
-オー・ビューティ・ハンサムネス・グッドネス
フォーブス・ロビンソン(バス) 指揮:サー・ゲオルグ・ショルティ
(9)ティペット:《プリアム王》-オー・リッチ・ソイルド・ランド
リチャード・ルイス(テノール)ジョン・ウィリアムズ(ギター)
(10)ウォルトン:《トロイラスとクレシダ》
-ハウ・キャン・アイ・スリープ?
マリ・クレール(ソプラノ)サー・ピーター・ピアーズ(テノール)
指揮:サー・ウィリアム・ウォルトン
(11)モーツァルト:《フィガロの結婚》K.492-Dove sono
ジョーン・カーライル(ソプラノ) 指揮:サー・ゲオルグ・ショルティ
(12)プッチーニ《ボエーム》-Addio, dolce svegliare
エリザベス・ヴォーン、マリア・ペレグリーニ(ソプラノ)
ジャン・ボノーム (テノール) デルメ・ブリン=ジョーンズ(バリトン)
指揮:サー・エドワード・ダウンズ
CD 2
(1)ヴェルディ《オテロ》-喜びの炎…喉を潤そう
ティト・ゴビ(バリトン)ジョン・ラニガン、ジョン・ロブソン(テノール)
指揮:サー・ゲオルグ・ショルティ
(2)同:《ファルスタッフ》-Eh! Taverniere ..Mondo ladro
サー・ゲラント・エヴァンス(バリトン)
指揮:サー・エドワード・ダウンズ
(3)ベートーヴェン:《フィデリオ》-何という不思議な気持ちでしょう
エリザベス・ロブソン(ソプラノ) ギネス・ジョーンズ(ソプラノ)
ジョン・ドブソン (テノール)
デイヴィッド・ケリー(バス) 指揮:サー・ゲオルグ・ショルティ
(4)ワーグナー:《ラインの黄金》-夕べの空は陽に映えて
デイヴィッド・ワード(バス)
コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団&合唱団
指揮:レジナルド・グッドオール
(5)ヴェルディ:《椿姫》第1幕前奏曲
(6)ロッシーニ:《アルジェのイタリア女》序曲
(7)オッフェンバンク:《ホフマン物語》-ホフマンの舟歌
(8)ヴェルディ:《椿姫》第3幕前奏曲
(9)ロッシーニ:《セミラーミデ》序曲
(10)グノー:《ファウスト》-バレエ音楽
(11)ポンキエルリ:《ジョコンダ》-時の踊り
コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団
指揮:サー・ゲオルグ・ショルティ
録音:1958年6月 1960年5月 1967年7月 1968年2-3,5-7月
ロンドン、キングスウェイホール
1950年代後半から60年にかけて、コヴェントガーデン王立歌劇場(英国ロイヤ
ル・オペラ)の黄金期を彩った名歌手・名指揮者たちの饗宴を集めた豪華2枚
組。サザーランド、ジョーンズらの美しい歌唱を、ショルティ、ボニング、
ダウンズといった往年の名指揮者たちが美しく巧みな伴奏で支えた名演の数々
を、たっぷりお楽しみください。
4800714 3枚組 \1980
ベルリオーズ:管弦楽作品集
CD1
(1)幻想交響曲Op.14
パリ管弦楽団 指揮:ダニエル・バレンボイム
(2)劇的交響曲《ロメオとジュリエット》Op.17(第1-4楽章)
CD2
(3)劇的交響曲《ロメオとジュリエット》Op.17(第5-14楽章)
イヴォンヌ・ミントン(メゾ・ソプラノ)
フランシスコ・アライサ(テノール)
ジュール・バスタン(バス) パリ管弦楽団&合唱団
指揮:ダニエル・バレンボイム
CD3
(4)交響曲《イタリアのハロルド》Op.16
ヴォルフラム・クリスト(ヴィオラ)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ロリン・マゼール
(5)夢とカプリッチョOp.8
ジェルモ・フィエロア(ヴァイオリン)オルフェウス室内管弦楽団
録音:1978年6月 1979年7月 1984年4月 1990年3月
ウィーン・フィル・ニューイヤー・コンサート2009′に出演して話題を呼んだ
バレンボイムが、約30年前にパリ管と録音した《幻想》。両者のコンビネー
ションは素晴らしく、ダイナミックなアンサンブルとテンポを駆使して、この
名曲の魅力を完璧に描出しています。他にも劇的交響曲《ロメオとジュリエッ
ト》、交響曲《イタリアのハロルド》などが併録されており、ベルリオーズの
才能の真価を、最高の演奏で味わえる内容になっています。
4801279 \780
(1)メンデルスゾーン:劇音楽《真夏の夜の夢》より(11曲)
リン・ドーソン(S)、ダリア・シェヒター(MS)
ベルリン放送合唱団 ベルリン・ドイツ交響楽団
指揮:ウラディーミル・アシュケナージ
(2)カンタータ《最初のワルプルギスの夜》Op.60
マルガリータ・リロワ(MS)、ホルスト・ラウベンタール(T)
トム・クラウゼ(Br)、アルフレッド・スラメク(Bs)
ウィーン楽友協会合唱団 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:クリストフ・フォン・ドホナーニ
録音:1992年9月 1976年6月
瑞々しくスケールの大きなサウンドで描かれたアシュケナージ指揮の《真夏の
夜の夢》(抜粋11曲)。名匠ドホナーニがウィーン・フィルと達成した《最初の
ワルプルギスの夜》の透明で優美な名演。メンデルスゾーンの声楽作品の魅力
が詰まった珠玉の1枚をどうぞ。
4800428 \780
ベートーヴェン
ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.61
交響曲第2番ニ長調Op.36
アルトゥール・グリュミオー(ヴァイオリン)
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
指揮:エドゥアルト・ヴァン・ベイヌム
録音:1957年
ベートーヴェンのニ長調作品のカップリング。ヴァイオリン協奏曲のソロは、
この曲を得意とし、録音も多数ある名手グリュミオー。彼の演奏は眩しいほど
の美音が特色ですが、ここでは甘さを抑えて、しみじみと深い音楽を聴かせて
くれます。また、ベイヌムとベートーヴェンというと珍しい組み合わせですが、
交響曲のスタジオ録音ではこの第2番が唯一の録音。軽快なテンポの颯爽とし
た雰囲気の中で、古典的な美しさを保った秀演です。
4429989 2枚組 \1350
CD 1
管弦楽のための協奏曲Sz.116/舞踏組曲Sz.77/
2つの肖像Op.5,Sz.37/ルーマニア民族舞曲Sz.68
CD 2
弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽Sz.106/
ピアノ協奏曲第3番Sz.119
ジュリアス・カッチェン(ピアノ) スイス・ロマンド管弦楽団
指揮:エルンスト・アンセルメ
録音:1953年、1959年、1964年
同時代の作曲家たちのよき理解者として、多くの初演や録音を手掛けてきた巨
匠アンセルメ。バルトークとも交友があった彼は、演奏上の問題点を、何度も
綿密に話し合ったそうです。理論派の両者だけに、ここに聴く収録曲の数々は、
シャープで緻密に構築された演奏が魅力。また、ピアノ協奏曲第3番では、ソ
ロを弾くカッチェンの驚異的な技巧と深い教養に裏打ちされた妙技に、ただ圧
倒されるばかりです。
4800023 \780
アンセルメ/フランス序曲集
ラロ:《イスの王様》序曲/オーベール:《黒いドミノ》序曲/エロール:
《ザンパ》序曲/トマ:《レモン》序曲/ボイエルデュー:《白衣の婦人》
序曲/トマ:《ミニョン》序曲/オッフェンバック:《美しきエレーヌ》序曲
/オーベール:《フラ・ディアボロ》序曲/
オッフェンバック:《天国と地獄》序曲
スイス・ロマンド管弦楽団 指揮:エルンスト・アンセルメ
録音:1960-64年
アンセルメが手兵スイス・ロマンド管と録音したフランス序曲集。いかにもフ
ランスらしいエレガントで洒落たメロディや、洗練されたウィットを明快にあ
らわした秀演です。録音は古いですが、演奏としては現在も充分に通用する音
質。フランス音楽、そしてアンセルメの魅力を最もよく伝える名盤の一つと言
えるでしょう。
4000038 2枚組 \1350
CD1
グラズノフ:
バレエ《四季》Op.67/同:演奏会用ワルツ第1番Op.47/同 第2番Op.51/
シューマン:謝肉祭Op.9(グラズノフ、リムスキー=コルサコフ、
リャードフ、チェレプニン編)
CD2
グラズノフ:交響詩《ステンカ・ラージン》 Op.13
グリンカ:《ルスランとリュドミラ》序曲/同:幻想曲《カマリンスカヤ》
/同:《イワン・スサーニン》序曲/同:幻想的ワルツ/同:ホタ・アラゴ
ネーサ/リャードフ:交響詩《ババ・ヤガー》Op.56/同:《キキモラ》
Op.63/同:8つのロシア民謡Op.58
スイス・ロマンド管弦楽団 指揮:エルネスト・アンセルメ
録音:1954年,1959年,1961年,1964年,1966年
ジュネーヴ、ヴィクトリア・ホール
グラズノフのバレエ音楽は、抒情性と色彩的な管弦楽効果に富み、チャイコフ
スキーの一番良質な部分を受継いでいます。彼のバレエ《四季》や、グリン
カ、リャードフなど、当盤の収録曲たちは、巨匠アンセルメの最も得意とする
ところであり、それぞれ愛すべき佳品(全13曲)を華麗に仕上げています。
4800901 \780
ビルギット・ニルソン:ラ・ニルソン
ワーグナー:《タンホイザー》-おごそかなこの広間よ/同:《オベロン》
-海よ、巨大な怪物よ/同:《ワルキューレ》-一族の男たちが/同:《ワル
キューレ》-君こそは春/同:《ローエングリン》-ひとり寂しく悲しみの日々
を/ウェーバー:《魔弾の射手》-まどろみが近寄るように…静かに、清らか
な/ベートーヴェン:《フィデリオ》-来れ、希望よ/同:ベートーヴェン:
アリア《おお、不実な者よ》/アダン:「オ・ホーリー・ナイト/J.S.バッ
ハ=グノー:アヴェ・マリア/フランク:天使のパン/グルーバー:清しこ
の夜
ビルギット・ニルソン(ソプラノ) アーケ・レヴェン(オルガン)
コヴェントガーデン王立歌劇場管弦楽団 指揮:エドワード・ダウンズ
録音:1963年5-6月 ロンドン、キングスウェイ・ホール
1963年8月 スウェーデン、ストックホルム
日本でも自伝が出版されるなどして関心が高まっているビルギット・ニルソ
ン。当盤は、ニルソンが遺したオペラ・アリアの名唱に、クリスマス・ソン
グを加えて再発売された1枚です。収録曲のワーグナーやウェーバーは、真の
ドラマティック・ソプラノによってのみ可能な説得力に圧倒されます。また、
オルガン伴奏によるクリスマス・ソングは一転して心温まるような歌いぶり。
不世出のソプラノが2つの顔を覗かせる興味深い1枚です。
4800489 \780
シューベルト:ピアノ五重奏曲イ長調 D.667《ます》
ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲ホ短調Op.90《ドゥムキー》
イェルク・デームス(ピアノ) シューベルト四重奏団
ヨセフ・スーク(ヴァイオリン)ミロシュ・サードロ(チェロ)
ヤン・パネンカ(ピアノ)
録音:1959年9月 ミュンヘン、ヘルクレスザール
1958年6月 ハノーファー、ベートーヴェンザール ステレオ録音
昨年12月に80歳を迎えた「ウィーン三羽烏」の一人、イェルク・デームス。
当盤は、今から約50年前の彼が、華々しいスターダムを駆け上がっていく真っ
最中を記録した貴重な1枚です。シューベルトの《ます》ではシューベルト四
重奏団、ドヴォルザークの《ドゥムキー》ではスーク・トリオを共演相手に
迎え、古きよき日の親密で瑞々しいアンサンブルを聴かせてくれます。
4766884 \780
エルガー:ヴァイオリン・ソナタ ホ短調Op.82
ディーリアス:ヴァイオリン・ソナタ第3番
アイアランド:ヴァイオリン・ソナタ第2番イ短調
ブルクハルト・ホフマン(ヴァイオリン)アラン・ニューカム(ピアノ)
録音:2003-2004年 フリードリヒ・エーベルトハレ,ハンブルク
エルガーのヴァイオリン・ソナタ、ディーリアス:ヴァイオリン・ソナタ第3
番、アイアランドのヴァイオリン・ソナタ第2番という当盤の収録曲は、全て
第1次世界大戦中の1917-18年にかけて書かれた作品で、イギリス音楽史のマイ
ルストーン的な傑作です。ブルクハルト・ホフマンとアラン・ニューカムの誠
実かつアグレッシヴなアンサンブルをお楽しみください。
4800048 \780
ボロディン:
交響曲第2番ロ短調
交響曲第3番イ短調
《イーゴリ公》-序曲&だったん人の娘とだったん人の踊り
スイス・ロマンド管弦楽団 指揮:エルネスト・アンセルメ
録音:1954年
タタール貴族の末裔いわれるボロディンの音楽は、オリエンタルでノスタルジ
ックなメロディーが大きな特長。彼の交響曲のCDは何種類も出ていますが、こ
のアンセルメ盤は現在もなお不滅の地位を獲得している名盤です。アンセルメ
がロシア音楽を振ると、各声部の鳴らし方が常に明るく軽く、そしてしなやか
な運動性を有しているためか、どんな曲でもバレエ音楽のように聴こえます。
特に、第2番の第2楽章が白眉です。
<TELARC>
CD80706 \2080
SACD60706(SACD-Hybrid) \3350
ブルックナー:交響曲第5番
フィルハーモニア管弦楽団
指揮:ベンジャミン・ザンダー
指揮者、音楽学者、そして昨今流行の「コーチング」の講師としても名を馳せ
るベンジャミン・ザンダー。テラークへ録音を続けていた作品レクチャーCD付
きのユニークなマーラー・チクルスを終え、ブルックナーの世界へ踏み出しま
した。マーラー録音では作品への深い洞察に立脚した解説ボーナスCDが話題を
呼びましたが、当盤もザンダー氏のブルックナーについての興味深いレクチャ
ーCD付きで1枚分の価格です。
<DELOS>
DE3382 \2080
ショーソン:コンセール ニ長調Op.21
(ドミートリー・シトコヴェツキー編)
メンデルスゾーン:ピアノ協奏曲第1番ト長調Op.25
ベラ・ダヴィドヴィチ(ピアノ)
モスクワ室内管弦楽団
ドミートリー・シトコヴェツキー (ヴァイオリン&指揮)
指揮:コンスタンティン・オルベリアン
アゼルバイジャン出身のベラ・ダヴィドヴィチは、1949年にチェルニー=ステ
ファンスカと並び、第4回ショパン国際コンクールで優勝した名手。当盤は、
2008年に80歳を迎えた彼女の記念盤で、深く愛してやまないショーソンの《コ
ンセール》とメンデルスゾーンの《協奏曲第1番》を収録。安定した技術、ス
ケールの大きさ、そして彼女特有の美しい音色を兼ね備えた往年の妙技が、今
なお健在であることを確認できる1枚です。
DE3383 \2080
マリオ・カステルヌーヴォ=テデスコ:プラテーロとわたし
(詩:ファン・ラモン・ヒメネス)
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
(マリオ・カステルヌーヴォ=テデスコ編)
モニ・オヴァディア(語り)
エマヌエーレ・セグレ(ギター)
イタリアの名門出身で、ロサンゼルスに移住後、数多くの映画音楽を書いたカ
ステルヌーヴォ=テデスコ。彼の弟子には、J.ウィリアムズ、H.マンシーニ、
A.プレヴィンなど華々しい大家が並びます。当盤には、ノーベル賞作家ヒメネ
スが、故郷アンダルシアの田園で、銀色の柔らかい毛並みの驢馬プラテーロに
優しく語りかけながら過ごした日々を描いた散文詩に捧げた音楽で、彼の代表
作でもある《プラテーロとわたし》を収録。オヴァディアによる朗読を存分に
ご堪能いただけるよう、英語・イタリア語・スペイン語の詩のテキストをブッ
クレットに掲載しています。
DE3385 \2080
プロコフィエフ:
ヴァイオリン・ソナタ第1番&第2番
ミハイル・シモニアン(ヴァイオリン)
アレクセイ・ポドコリトフ(ピアノ)
現在22歳のミハイル・シモニアンは、同世代の最も才能あるヴァイオリニスト
の一人として認められている若き天才。シベリアのノヴォシビルスク(ヴェン
ゲーロフ、レーピンと同郷)出身の彼は、既に受賞歴と共演歴(スラットキン、
ゲルギエフ、プレトニョフ)も多数。当盤には、今年1月の来日公演でも披露す
るプロコフィエフのソナタ2曲を収録。グラミーに輝いた名プロデューサー、
A.アベスハウスと組んで録音した注目盤です。
DE3388 \2080
ラフマニノフ:晩祷
(スモレンスキーを記念する夕べのミサ曲)Op.37
モスクワ・ アカデミー合唱団 指揮:ヴィクトル・ポポフ
アカペラ合唱による声の魔力が、心を深く揺さぶる1枚。ラフマニノフの作品
というと、華麗なピアノ曲や甘美なオーケストラ曲のイメージがありますが、
この《晩祷》では、アカペラ合唱だけで演奏に約1時間かかる感動的な傑作を
残しています。そして演奏が非常に困難なこの曲を、ヴィクトル・ポポフと、
彼が1991年に創設した手兵モスクワ・コラール・アカデミーが完璧に再現。
透明で深々と響き渡る美声に、心ゆくまで酔いしれてください。
DE3389 \2080
ロシア民謡名曲集
(パールズ・オブ・トラディッショナル・ミュージック)
ジ・ウラル・ローワン/赤いサラファン
ナイチンゲール/アムール・ウェイヴズ
ダーク・アイズ/ダウン・ザ・ボルガ・リヴァー
ヴォルガの舟歌
ゼア・ワズ・ア・バーチ・イン・ア・フィールド
丘の上/サライク
オー・オーク、マイ・オーク
シング・マートレット・シング
ワン・ヒアーズ・ザ・サウンド・オブ・ディスタント
ローン・ベルズ/12人の泥棒/ほうき
ペドラーズ/夕べの鐘/カリンカ
モスクワ・ アカデミー合唱団 指揮:ヴィクトル・ポポフ
多くの有名音楽家を輩出し、ロシア合唱界の中で最も重要な位置を占めている
モスクワ・アカデミー合唱団は、巨匠ルドルフ・バルシャイも、絶賛を惜しま
ない名門合唱団です。国内公演はもちろん海外公演も数多く、レコーディング
も活発に行っている彼らですが、当盤では、音楽監督ヴィクトル・ポポフの巧
みな指揮にあわせて、日本でも愛され続けているロシア、グルジア、ウクライ
ナなどの伝統的な民謡(全18曲)を披露します。
DE3390 \2080
テレマン:デュオ・ソナタ第3番ニ長調TWV.40
ボッケリーニ:デュエット ト長調Op.5‐1
オネゲル:2つのヴァイオリンのためのソナチネ
イザイ:2つのソロ・ヴァイオリンのためのデュオ・ソナタ
ディミトリー・コーガン(ヴァイオリン)
マリアンナ・ヴァシリーエワ(ヴァイオリン)
名ヴァイオリニスト、レオニード・コーガンの孫にあたるディミトリー・コ
ーガンと、数々のコンクール歴を持つ名手マリアンナ・ヴァシリーエワ。そ
んな2つの若い才能が、古典(テレマン、ボッケリーニ)と現代(オネゲル、イ
ザイ)に書かれた2つのヴァイオリンのための作品集を、瑞々しく歌い上げる
珠玉の1枚です。
477 8113 \1850
シューベルト:弦楽五重奏曲ハ長調D.956
ムスティスラフ・ ロストロポーヴィチ(チェロ)
タネーエフ四重奏団
録音:1963年 ロシア、レニングラード
ロストロポーヴィチが参加したシューベルトの《弦楽五重奏曲》というと、
1977年録音のメロス弦楽四重奏団と、1990年録音のエマーソン弦楽四重奏団
の2枚がおなじみですが、当盤は1963年に旧ソ連の名門タネーエフ弦楽四重奏
団と共演した録音です。他の2作同様、アンサンブルの意向を正確に汲みなが
ら、ほどよい立場を守りつつ、堂々とした風格も滲ませる至芸は、さすがの
一言に尽きます。
4778093 \1850
ヤナーチェク:弦楽四重奏曲第1番《クロイツェル・ソナタ》
マルティヌー:3つのマドリガルH.313
エマーソン弦楽四重奏団
録音:2008年5月27日-6月12日 ニューヨーク
クイーンズ・カレッジ、レフラック・コンサートホール
古典から現代まで、幅広いジャンルに録音を残し、グラミー賞にも6度輝いた
名門エマーソン弦楽四重奏団。近年はJ.S.バッハ、メンデルスゾーン、ブラー
ムス、北欧音楽などを意欲的録音してきた彼らですが、当盤では近代チェコの
巨匠ヤナーチェクとマルティヌーに挑みます。結成当初から近現代作品を得意
とた彼らの陰影に富んだ表現と軽やかなリズム感が、両作で如何なく発揮され
ており、新しい決定盤の誕生と言えるでしょう。
<Australian Eloquence>
4800952 2枚組 \1350
1950年代後半-60年代のロイヤル・オペラ黄金期の記録
ロイヤル・オペラ・ガラ
CD1
(1)ビゼー:《カルメン》前奏曲&第1幕前奏曲
指揮:サー・ゲオルグ・ショルティ
(2)ドニゼッティ:《連隊の娘》-
高い身分と豪勢な暮しに・・・フランス万歳!
ジョーン・サザーランド 指揮:リチャード・ボニング
(3)ベルリオーズ:《トロイ人》-モノローグ
ジョセフィーヌ・ヴィージー(メゾ・ソプラノ)
指揮:ラファエル・クーベリック
(4)ムソルグスキー:《ボリス・ゴドノフ》
-ボリス・フェオドロヴィチ皇帝ばんざい…わが魂は悲しむ!
ジョセフ・ルーロー(バス)ジョン・ラニガン(テノール)
指揮:サー・エドワード・ダウンズ
(5)R.シュトラウス:《ばらの騎士》Op.59-騎士様
イヴィンヌ・ミントン(メゾ・ソプラノ)
指揮:サー・ゲオルグ・ショルティ
(6)同:《エレクトラ》Op.58-そんなことはききたくない
エイミー・シュアード(ソプラノ) 指揮サー・エドワード・ダウンズ
(7)ブリテン:《真夏の夜の夢》
-ヘレナ!ハーミア!デメトリアス!ライサンダー!
デルメ・ブリン=ジョーンズ(バリトン)
ケネス・マクドナルド(テノール)
エリザベス・ロブソン、アンネ・ハウエルズ(ソプラノ)
指揮:サー・ゲオルグ・ショルティ
(8)同:《ビリー・バッド》Op.50
-オー・ビューティ・ハンサムネス・グッドネス
フォーブス・ロビンソン(バス) 指揮:サー・ゲオルグ・ショルティ
(9)ティペット:《プリアム王》-オー・リッチ・ソイルド・ランド
リチャード・ルイス(テノール)ジョン・ウィリアムズ(ギター)
(10)ウォルトン:《トロイラスとクレシダ》
-ハウ・キャン・アイ・スリープ?
マリ・クレール(ソプラノ)サー・ピーター・ピアーズ(テノール)
指揮:サー・ウィリアム・ウォルトン
(11)モーツァルト:《フィガロの結婚》K.492-Dove sono
ジョーン・カーライル(ソプラノ) 指揮:サー・ゲオルグ・ショルティ
(12)プッチーニ《ボエーム》-Addio, dolce svegliare
エリザベス・ヴォーン、マリア・ペレグリーニ(ソプラノ)
ジャン・ボノーム (テノール) デルメ・ブリン=ジョーンズ(バリトン)
指揮:サー・エドワード・ダウンズ
CD 2
(1)ヴェルディ《オテロ》-喜びの炎…喉を潤そう
ティト・ゴビ(バリトン)ジョン・ラニガン、ジョン・ロブソン(テノール)
指揮:サー・ゲオルグ・ショルティ
(2)同:《ファルスタッフ》-Eh! Taverniere ..Mondo ladro
サー・ゲラント・エヴァンス(バリトン)
指揮:サー・エドワード・ダウンズ
(3)ベートーヴェン:《フィデリオ》-何という不思議な気持ちでしょう
エリザベス・ロブソン(ソプラノ) ギネス・ジョーンズ(ソプラノ)
ジョン・ドブソン (テノール)
デイヴィッド・ケリー(バス) 指揮:サー・ゲオルグ・ショルティ
(4)ワーグナー:《ラインの黄金》-夕べの空は陽に映えて
デイヴィッド・ワード(バス)
コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団&合唱団
指揮:レジナルド・グッドオール
(5)ヴェルディ:《椿姫》第1幕前奏曲
(6)ロッシーニ:《アルジェのイタリア女》序曲
(7)オッフェンバンク:《ホフマン物語》-ホフマンの舟歌
(8)ヴェルディ:《椿姫》第3幕前奏曲
(9)ロッシーニ:《セミラーミデ》序曲
(10)グノー:《ファウスト》-バレエ音楽
(11)ポンキエルリ:《ジョコンダ》-時の踊り
コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団
指揮:サー・ゲオルグ・ショルティ
録音:1958年6月 1960年5月 1967年7月 1968年2-3,5-7月
ロンドン、キングスウェイホール
1950年代後半から60年にかけて、コヴェントガーデン王立歌劇場(英国ロイヤ
ル・オペラ)の黄金期を彩った名歌手・名指揮者たちの饗宴を集めた豪華2枚
組。サザーランド、ジョーンズらの美しい歌唱を、ショルティ、ボニング、
ダウンズといった往年の名指揮者たちが美しく巧みな伴奏で支えた名演の数々
を、たっぷりお楽しみください。
4800714 3枚組 \1980
ベルリオーズ:管弦楽作品集
CD1
(1)幻想交響曲Op.14
パリ管弦楽団 指揮:ダニエル・バレンボイム
(2)劇的交響曲《ロメオとジュリエット》Op.17(第1-4楽章)
CD2
(3)劇的交響曲《ロメオとジュリエット》Op.17(第5-14楽章)
イヴォンヌ・ミントン(メゾ・ソプラノ)
フランシスコ・アライサ(テノール)
ジュール・バスタン(バス) パリ管弦楽団&合唱団
指揮:ダニエル・バレンボイム
CD3
(4)交響曲《イタリアのハロルド》Op.16
ヴォルフラム・クリスト(ヴィオラ)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ロリン・マゼール
(5)夢とカプリッチョOp.8
ジェルモ・フィエロア(ヴァイオリン)オルフェウス室内管弦楽団
録音:1978年6月 1979年7月 1984年4月 1990年3月
ウィーン・フィル・ニューイヤー・コンサート2009′に出演して話題を呼んだ
バレンボイムが、約30年前にパリ管と録音した《幻想》。両者のコンビネー
ションは素晴らしく、ダイナミックなアンサンブルとテンポを駆使して、この
名曲の魅力を完璧に描出しています。他にも劇的交響曲《ロメオとジュリエッ
ト》、交響曲《イタリアのハロルド》などが併録されており、ベルリオーズの
才能の真価を、最高の演奏で味わえる内容になっています。
4801279 \780
(1)メンデルスゾーン:劇音楽《真夏の夜の夢》より(11曲)
リン・ドーソン(S)、ダリア・シェヒター(MS)
ベルリン放送合唱団 ベルリン・ドイツ交響楽団
指揮:ウラディーミル・アシュケナージ
(2)カンタータ《最初のワルプルギスの夜》Op.60
マルガリータ・リロワ(MS)、ホルスト・ラウベンタール(T)
トム・クラウゼ(Br)、アルフレッド・スラメク(Bs)
ウィーン楽友協会合唱団 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:クリストフ・フォン・ドホナーニ
録音:1992年9月 1976年6月
瑞々しくスケールの大きなサウンドで描かれたアシュケナージ指揮の《真夏の
夜の夢》(抜粋11曲)。名匠ドホナーニがウィーン・フィルと達成した《最初の
ワルプルギスの夜》の透明で優美な名演。メンデルスゾーンの声楽作品の魅力
が詰まった珠玉の1枚をどうぞ。
4800428 \780
ベートーヴェン
ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.61
交響曲第2番ニ長調Op.36
アルトゥール・グリュミオー(ヴァイオリン)
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
指揮:エドゥアルト・ヴァン・ベイヌム
録音:1957年
ベートーヴェンのニ長調作品のカップリング。ヴァイオリン協奏曲のソロは、
この曲を得意とし、録音も多数ある名手グリュミオー。彼の演奏は眩しいほど
の美音が特色ですが、ここでは甘さを抑えて、しみじみと深い音楽を聴かせて
くれます。また、ベイヌムとベートーヴェンというと珍しい組み合わせですが、
交響曲のスタジオ録音ではこの第2番が唯一の録音。軽快なテンポの颯爽とし
た雰囲気の中で、古典的な美しさを保った秀演です。
4429989 2枚組 \1350
CD 1
管弦楽のための協奏曲Sz.116/舞踏組曲Sz.77/
2つの肖像Op.5,Sz.37/ルーマニア民族舞曲Sz.68
CD 2
弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽Sz.106/
ピアノ協奏曲第3番Sz.119
ジュリアス・カッチェン(ピアノ) スイス・ロマンド管弦楽団
指揮:エルンスト・アンセルメ
録音:1953年、1959年、1964年
同時代の作曲家たちのよき理解者として、多くの初演や録音を手掛けてきた巨
匠アンセルメ。バルトークとも交友があった彼は、演奏上の問題点を、何度も
綿密に話し合ったそうです。理論派の両者だけに、ここに聴く収録曲の数々は、
シャープで緻密に構築された演奏が魅力。また、ピアノ協奏曲第3番では、ソ
ロを弾くカッチェンの驚異的な技巧と深い教養に裏打ちされた妙技に、ただ圧
倒されるばかりです。
4800023 \780
アンセルメ/フランス序曲集
ラロ:《イスの王様》序曲/オーベール:《黒いドミノ》序曲/エロール:
《ザンパ》序曲/トマ:《レモン》序曲/ボイエルデュー:《白衣の婦人》
序曲/トマ:《ミニョン》序曲/オッフェンバック:《美しきエレーヌ》序曲
/オーベール:《フラ・ディアボロ》序曲/
オッフェンバック:《天国と地獄》序曲
スイス・ロマンド管弦楽団 指揮:エルンスト・アンセルメ
録音:1960-64年
アンセルメが手兵スイス・ロマンド管と録音したフランス序曲集。いかにもフ
ランスらしいエレガントで洒落たメロディや、洗練されたウィットを明快にあ
らわした秀演です。録音は古いですが、演奏としては現在も充分に通用する音
質。フランス音楽、そしてアンセルメの魅力を最もよく伝える名盤の一つと言
えるでしょう。
4000038 2枚組 \1350
CD1
グラズノフ:
バレエ《四季》Op.67/同:演奏会用ワルツ第1番Op.47/同 第2番Op.51/
シューマン:謝肉祭Op.9(グラズノフ、リムスキー=コルサコフ、
リャードフ、チェレプニン編)
CD2
グラズノフ:交響詩《ステンカ・ラージン》 Op.13
グリンカ:《ルスランとリュドミラ》序曲/同:幻想曲《カマリンスカヤ》
/同:《イワン・スサーニン》序曲/同:幻想的ワルツ/同:ホタ・アラゴ
ネーサ/リャードフ:交響詩《ババ・ヤガー》Op.56/同:《キキモラ》
Op.63/同:8つのロシア民謡Op.58
スイス・ロマンド管弦楽団 指揮:エルネスト・アンセルメ
録音:1954年,1959年,1961年,1964年,1966年
ジュネーヴ、ヴィクトリア・ホール
グラズノフのバレエ音楽は、抒情性と色彩的な管弦楽効果に富み、チャイコフ
スキーの一番良質な部分を受継いでいます。彼のバレエ《四季》や、グリン
カ、リャードフなど、当盤の収録曲たちは、巨匠アンセルメの最も得意とする
ところであり、それぞれ愛すべき佳品(全13曲)を華麗に仕上げています。
4800901 \780
ビルギット・ニルソン:ラ・ニルソン
ワーグナー:《タンホイザー》-おごそかなこの広間よ/同:《オベロン》
-海よ、巨大な怪物よ/同:《ワルキューレ》-一族の男たちが/同:《ワル
キューレ》-君こそは春/同:《ローエングリン》-ひとり寂しく悲しみの日々
を/ウェーバー:《魔弾の射手》-まどろみが近寄るように…静かに、清らか
な/ベートーヴェン:《フィデリオ》-来れ、希望よ/同:ベートーヴェン:
アリア《おお、不実な者よ》/アダン:「オ・ホーリー・ナイト/J.S.バッ
ハ=グノー:アヴェ・マリア/フランク:天使のパン/グルーバー:清しこ
の夜
ビルギット・ニルソン(ソプラノ) アーケ・レヴェン(オルガン)
コヴェントガーデン王立歌劇場管弦楽団 指揮:エドワード・ダウンズ
録音:1963年5-6月 ロンドン、キングスウェイ・ホール
1963年8月 スウェーデン、ストックホルム
日本でも自伝が出版されるなどして関心が高まっているビルギット・ニルソ
ン。当盤は、ニルソンが遺したオペラ・アリアの名唱に、クリスマス・ソン
グを加えて再発売された1枚です。収録曲のワーグナーやウェーバーは、真の
ドラマティック・ソプラノによってのみ可能な説得力に圧倒されます。また、
オルガン伴奏によるクリスマス・ソングは一転して心温まるような歌いぶり。
不世出のソプラノが2つの顔を覗かせる興味深い1枚です。
4800489 \780
シューベルト:ピアノ五重奏曲イ長調 D.667《ます》
ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲ホ短調Op.90《ドゥムキー》
イェルク・デームス(ピアノ) シューベルト四重奏団
ヨセフ・スーク(ヴァイオリン)ミロシュ・サードロ(チェロ)
ヤン・パネンカ(ピアノ)
録音:1959年9月 ミュンヘン、ヘルクレスザール
1958年6月 ハノーファー、ベートーヴェンザール ステレオ録音
昨年12月に80歳を迎えた「ウィーン三羽烏」の一人、イェルク・デームス。
当盤は、今から約50年前の彼が、華々しいスターダムを駆け上がっていく真っ
最中を記録した貴重な1枚です。シューベルトの《ます》ではシューベルト四
重奏団、ドヴォルザークの《ドゥムキー》ではスーク・トリオを共演相手に
迎え、古きよき日の親密で瑞々しいアンサンブルを聴かせてくれます。
4766884 \780
エルガー:ヴァイオリン・ソナタ ホ短調Op.82
ディーリアス:ヴァイオリン・ソナタ第3番
アイアランド:ヴァイオリン・ソナタ第2番イ短調
ブルクハルト・ホフマン(ヴァイオリン)アラン・ニューカム(ピアノ)
録音:2003-2004年 フリードリヒ・エーベルトハレ,ハンブルク
エルガーのヴァイオリン・ソナタ、ディーリアス:ヴァイオリン・ソナタ第3
番、アイアランドのヴァイオリン・ソナタ第2番という当盤の収録曲は、全て
第1次世界大戦中の1917-18年にかけて書かれた作品で、イギリス音楽史のマイ
ルストーン的な傑作です。ブルクハルト・ホフマンとアラン・ニューカムの誠
実かつアグレッシヴなアンサンブルをお楽しみください。
4800048 \780
ボロディン:
交響曲第2番ロ短調
交響曲第3番イ短調
《イーゴリ公》-序曲&だったん人の娘とだったん人の踊り
スイス・ロマンド管弦楽団 指揮:エルネスト・アンセルメ
録音:1954年
タタール貴族の末裔いわれるボロディンの音楽は、オリエンタルでノスタルジ
ックなメロディーが大きな特長。彼の交響曲のCDは何種類も出ていますが、こ
のアンセルメ盤は現在もなお不滅の地位を獲得している名盤です。アンセルメ
がロシア音楽を振ると、各声部の鳴らし方が常に明るく軽く、そしてしなやか
な運動性を有しているためか、どんな曲でもバレエ音楽のように聴こえます。
特に、第2番の第2楽章が白眉です。
<TELARC>
CD80706 \2080
SACD60706(SACD-Hybrid) \3350
ブルックナー:交響曲第5番
フィルハーモニア管弦楽団
指揮:ベンジャミン・ザンダー
指揮者、音楽学者、そして昨今流行の「コーチング」の講師としても名を馳せ
るベンジャミン・ザンダー。テラークへ録音を続けていた作品レクチャーCD付
きのユニークなマーラー・チクルスを終え、ブルックナーの世界へ踏み出しま
した。マーラー録音では作品への深い洞察に立脚した解説ボーナスCDが話題を
呼びましたが、当盤もザンダー氏のブルックナーについての興味深いレクチャ
ーCD付きで1枚分の価格です。
<DELOS>
DE3382 \2080
ショーソン:コンセール ニ長調Op.21
(ドミートリー・シトコヴェツキー編)
メンデルスゾーン:ピアノ協奏曲第1番ト長調Op.25
ベラ・ダヴィドヴィチ(ピアノ)
モスクワ室内管弦楽団
ドミートリー・シトコヴェツキー (ヴァイオリン&指揮)
指揮:コンスタンティン・オルベリアン
アゼルバイジャン出身のベラ・ダヴィドヴィチは、1949年にチェルニー=ステ
ファンスカと並び、第4回ショパン国際コンクールで優勝した名手。当盤は、
2008年に80歳を迎えた彼女の記念盤で、深く愛してやまないショーソンの《コ
ンセール》とメンデルスゾーンの《協奏曲第1番》を収録。安定した技術、ス
ケールの大きさ、そして彼女特有の美しい音色を兼ね備えた往年の妙技が、今
なお健在であることを確認できる1枚です。
DE3383 \2080
マリオ・カステルヌーヴォ=テデスコ:プラテーロとわたし
(詩:ファン・ラモン・ヒメネス)
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
(マリオ・カステルヌーヴォ=テデスコ編)
モニ・オヴァディア(語り)
エマヌエーレ・セグレ(ギター)
イタリアの名門出身で、ロサンゼルスに移住後、数多くの映画音楽を書いたカ
ステルヌーヴォ=テデスコ。彼の弟子には、J.ウィリアムズ、H.マンシーニ、
A.プレヴィンなど華々しい大家が並びます。当盤には、ノーベル賞作家ヒメネ
スが、故郷アンダルシアの田園で、銀色の柔らかい毛並みの驢馬プラテーロに
優しく語りかけながら過ごした日々を描いた散文詩に捧げた音楽で、彼の代表
作でもある《プラテーロとわたし》を収録。オヴァディアによる朗読を存分に
ご堪能いただけるよう、英語・イタリア語・スペイン語の詩のテキストをブッ
クレットに掲載しています。
DE3385 \2080
プロコフィエフ:
ヴァイオリン・ソナタ第1番&第2番
ミハイル・シモニアン(ヴァイオリン)
アレクセイ・ポドコリトフ(ピアノ)
現在22歳のミハイル・シモニアンは、同世代の最も才能あるヴァイオリニスト
の一人として認められている若き天才。シベリアのノヴォシビルスク(ヴェン
ゲーロフ、レーピンと同郷)出身の彼は、既に受賞歴と共演歴(スラットキン、
ゲルギエフ、プレトニョフ)も多数。当盤には、今年1月の来日公演でも披露す
るプロコフィエフのソナタ2曲を収録。グラミーに輝いた名プロデューサー、
A.アベスハウスと組んで録音した注目盤です。
DE3388 \2080
ラフマニノフ:晩祷
(スモレンスキーを記念する夕べのミサ曲)Op.37
モスクワ・ アカデミー合唱団 指揮:ヴィクトル・ポポフ
アカペラ合唱による声の魔力が、心を深く揺さぶる1枚。ラフマニノフの作品
というと、華麗なピアノ曲や甘美なオーケストラ曲のイメージがありますが、
この《晩祷》では、アカペラ合唱だけで演奏に約1時間かかる感動的な傑作を
残しています。そして演奏が非常に困難なこの曲を、ヴィクトル・ポポフと、
彼が1991年に創設した手兵モスクワ・コラール・アカデミーが完璧に再現。
透明で深々と響き渡る美声に、心ゆくまで酔いしれてください。
DE3389 \2080
ロシア民謡名曲集
(パールズ・オブ・トラディッショナル・ミュージック)
ジ・ウラル・ローワン/赤いサラファン
ナイチンゲール/アムール・ウェイヴズ
ダーク・アイズ/ダウン・ザ・ボルガ・リヴァー
ヴォルガの舟歌
ゼア・ワズ・ア・バーチ・イン・ア・フィールド
丘の上/サライク
オー・オーク、マイ・オーク
シング・マートレット・シング
ワン・ヒアーズ・ザ・サウンド・オブ・ディスタント
ローン・ベルズ/12人の泥棒/ほうき
ペドラーズ/夕べの鐘/カリンカ
モスクワ・ アカデミー合唱団 指揮:ヴィクトル・ポポフ
多くの有名音楽家を輩出し、ロシア合唱界の中で最も重要な位置を占めている
モスクワ・アカデミー合唱団は、巨匠ルドルフ・バルシャイも、絶賛を惜しま
ない名門合唱団です。国内公演はもちろん海外公演も数多く、レコーディング
も活発に行っている彼らですが、当盤では、音楽監督ヴィクトル・ポポフの巧
みな指揮にあわせて、日本でも愛され続けているロシア、グルジア、ウクライ
ナなどの伝統的な民謡(全18曲)を披露します。
DE3390 \2080
テレマン:デュオ・ソナタ第3番ニ長調TWV.40
ボッケリーニ:デュエット ト長調Op.5‐1
オネゲル:2つのヴァイオリンのためのソナチネ
イザイ:2つのソロ・ヴァイオリンのためのデュオ・ソナタ
ディミトリー・コーガン(ヴァイオリン)
マリアンナ・ヴァシリーエワ(ヴァイオリン)
名ヴァイオリニスト、レオニード・コーガンの孫にあたるディミトリー・コ
ーガンと、数々のコンクール歴を持つ名手マリアンナ・ヴァシリーエワ。そ
んな2つの若い才能が、古典(テレマン、ボッケリーニ)と現代(オネゲル、イ
ザイ)に書かれた2つのヴァイオリンのための作品集を、瑞々しく歌い上げる
珠玉の1枚です。