△雷鳥沢キャンプ場から奥大日岳を往復しました。
GPS軌跡(クリックで拡大されます。)
2020.8.20(木)
△奥大日岳 往復
4時起きで食当、朝食は、畑のカレー(アマノフーズ)、チーズ、パン、他。
夏季は夜明けが早くすぐに明るくなります。沢を渉って・・
振り返ってテント場を眺望。
大日へは木道が付いていました。周辺は高山植物の宝庫なので保護の為でしょう・・
分岐を通過
振り返ると東側に剱が見え始めていました。
南側にはテント場(雷鳥沢)が既に小さく、三山が次々と見え始めました。
室堂平から弥陀ヶ原へ続く高原台地、霧がかかる谷間のパノラマ
標高が上がるにつれ剱の身体がどんどん見え始めます。
剱、立山三山のパノラマに万歳~!をしたくなります。
前を向くと奥大日へのなだらかな尾根が続き、この周辺は斜面一帯がお花畑でした。
何度も足を止めながら、楽しく歩を進めます。
振り返ると一昨年に登った笠ヶ岳が!
ダイナミックな地形が目の当りに広がります。
さらに高度が上がると、槍も姿を見せ、素晴らしい眺望に感動が続きます。
池塘に映る空の青
頂上間近に刈り払われた跡が・・・と思ったら刈り払い機が2台、置かれて
いました。こんな高くまでどなたが運んだのでしょうか・・、そして
△奥大日岳 初めての登頂!
△三等三角点
点名:『奥大日』
標高:2606.13m
☆好天の下、最高の登山となりました。
北側には△大日岳と大日小屋が鞍部にちょこんと見えました。
いつか小屋を目指してさらに進みたいです。
頂上からの眺望は、目前の剱、毛勝山、後立、白馬方面までどこまでも広がっています。
飛んで行きたくなるような、壮大な気分の幸せの頂上でした。
ゆっくりと頂上時間を過ごし、往路を戻ります。
すっかり陽が昇った雷鳥沢、キャンプ場もよく見えます。
着いたらすぐに撤収です・・
お天気の下に撤収出来るというのは、ラッキーなことです。
朝露もよく乾かせました。
沢で冷やしておいた“星の空”を飲んで立山時間を惜しみます・・・
さようなら、雷鳥沢キャンプ場!
地味にバテる階段を登り、室堂へ。
りんどう池
血の池
地獄谷 ボコボコとガスの出ている水色の池
今日は天狗平を経て弥陀ヶ原まで遊歩道と旧道を歩くことにしました。
石の道を歩きました。ところが、この石道は意外に足に堪えたので・・
天狗平からは、
旧道を進むことにしました。(「クマに気を付けてね」がちょっと
気になったものの・・)
やはり、普通の山道の方がずっと歩きやすいと感じました。
ただ、このルートは獣臭がプ~ンとしました。看板の通りです。
ここのルートは歩く人が少ないのでしょうか、誰にも会いませんでした。
刈り払った跡がありましたが、刈り払わなければ濃密な笹藪に還ると思われました。
弥陀ヶ原に到着。
ここからバスに乗り美女平へ、美女平からケーブルカーに乗り立山駅へ。
立山駅からは地鉄の特急宇奈月温泉行に乗りました。
窓の下にある、小さな棚が良い感じ。
寺田駅で普通・富山行きに乗り換え。瓦葺の駅舎が良い趣でした。
日本海みそのCMは昔、関東でも流れており、今でもフルコーラスで歌えます。
「雪のしんしん降る朝は・・剱、立山、黒部は寒ぅくぅ~♪」というフレーズと、
お味噌汁を飲む女の子が印象的でした。雪ちゃんのお味噌もよく使っています。
富山行がやって来ました。
:富山
駅の中にあったヤマトからかさばるザックを自宅へ送り、身軽になって
取りあえずお風呂(銭湯)へ向かいまます。
(富山駅から一番近い銭湯を調べ済みです。)
ノスタルジックな色合いの路面電車にまたまた見とれます・・
目指す銭湯へは歩いて行きました。
ふと、見かけた理髪店のウインドウに懐かしい“子供用散髪椅子”!
私が幼少の頃、近所の床屋さんでこれに乗って切ってもらっていました。
まさかこんな場所で見るなんて。当然、アンティークの様でした。
銭湯 「たからゆ」 到着。
下駄箱
☆今回はみくりが池温泉に寄らない行程だったので、
待望の銭湯で、ベトベトの臭い身体もリフレッシュ出来、
ほっとしました。
サンダーバードに乗車、“北陸BEER”でフィニッシュ!
(20日に写した植物他)
ミヤマダイコンソウ(バラ科)
ハクサンフウロ(フウロソウ科)
カライトソウ(バラ科)
ヤチトリカブト(キンポウゲ科)
チングルマ(バラ科)
ミヤマリンドウ(リンドウ科)
ヤマハハコ(キク科)
クルマユリ(ユリ科)
ダイモンジソウ(ユキノシタ科)
イワイチョウ(ミツガシワ科)
シロバナタテヤマリンドウ(リンドウ科)
オヤマリンドウ(リンドウ科)とネバリノギラン(キンコウ科/ユリ科)?
カライトソウ(バラ科)とネバリノギラン(キンコウ科/ユリ科)?
キヌガサソウ(ユリ科)
シモツケソウ(バラ科)
タテヤマアザミ(キク科)とオオバギボウシ(キジカクシ科/ユリ科)
ミヤマシシウド(セリ科)
昨年に購入した、白山花ガイド(右)に続き、
今回、白山*立山花ガイドを購入しました。
登山の折に携行したり、山で写した植物を調べるのにも
大変勉強になる図鑑です。山域に特化したミニ図鑑はとてもありがたいです。
ともに(株)橋本確文堂 出版
☆立山、奥大日山行は晴天に恵まれ、充実の二日間でした。
△立山三山を周回しました。
GPS軌跡(二度クリックで二回拡大されます。)
2020.8.19(水)ー8.20(木)
△立山三山 周回 / 奥大日岳往復
行程:18日:阪急三番街高速バス乗り場=(阪急高速バス)=富山/富山駅前ホテル泊
19日:富山駅=(富山地方鉄道)=立山駅=(ケーブルカー)=美女平駅=(バス)=室堂
-雷鳥沢キャンプ場ー剱御前小屋ー別山ー別山北峰ー真砂岳ー大汝山ー雄山ー浄土山ー室堂ー雷鳥沢キャンプ場泊
20日:雷鳥沢キャンプ場ー奥大日岳ー雷鳥沢キャンプ場ー室堂ー(旧道)-天狗平ー(旧道)ー弥陀ヶ原
=(バス)=美女平駅=(ケーブルカー)=立山駅=(富山地方鉄道)=富山駅
=(サンダーバード)=金沢駅=(北陸新幹線)=大阪駅
地図:昭文社 山と高原地図『剱・立山』
メンバー:単独
8/18(火):大阪を出発
久しぶりに乗った高速バスは、夕刻、通勤時間帯の梅田を通り抜け、
夕陽の淀川を渡り、北陸自動車道を一路富山へ。
途中の神田PA(滋賀県長浜市)にて
:富山
☆富山駅でバスを降りると、目の前を路面電車が通りました。
目が釘付けになりながら、今夜泊まるホテルへ直行。
明朝は始発に乗るので、速攻、就寝。
8月19日(水)
:富山駅を出発
再び、早朝の富山駅にて。路面電車に見とれました。
JR富山駅 の前を通って富山地方鉄道のホームへ向かいます。
始発の車両
地鉄のマークの絵柄に“電気”を感じます。
ヘッドマーク
歴代のヘッドマークも飾ってありました。
かつてのマークを見るのも感慨深く、よいものですね・・
:室堂を出発
アルペンルート(ケーブルカー、バス)を乗り継いで室堂へ到着。
最高に良いお天気で、気分も盛り上がりました。
水筒に立山玉殿の湧水を汲んで、出発!
室堂ターミナルを振り返ります。
みくりが池
エメラルド色の美しさには訪れる度、足が止まります。
地獄谷、そして明日登る予定の奥大日岳、大日岳方面を望む
下方に雷鳥沢キャンプ場が見えました。平日なので空いていそう・・
剱御前の稜線もくっきり。
雷鳥沢キャンプ場にて
管理事務所で受付を済ませ、早速、張りました。
そして間髪入れず、立山三山縦走へ出発!
雷鳥沢ルートを剱御前小屋目指して登ります。
下方を振り返り、マイテントを確認。
奥大日岳への稜線を望む
剱沢の雪渓と剱岳 後方に後立山の峰々を眺望
:剱御前͡小舎前から
下方には剱沢キャンプ場が見えました。
△別山 2874m 立山三山のまずは一峰目
△別山 北峰 2880m 剣の全容が目前に迫る素晴らしいピークです。
いつまでも居たい場所ですが、先を急ぐので辞します。
これから向かう真砂岳方面を望む
真砂乗越から下方にカール、そして後立(後立山)方面を眺望
内蔵助山荘(休業中)、そして鹿島槍、五竜、唐松、白馬・・・
後立のオールキャスト勢揃いの眺望・・胸がいっぱい、最高の天空歩きでした。
△真砂岳 2861m 登頂。
次は富士ノ折立(ふじのおりたて)を目指します。
学生時代に剱沢からキスリングでこのルートを上がって来た時の事を
思い出しました。
爺ヶ岳や針ノ木方面を望む
大汝(おおなんじ)休憩所
△大汝山(おおなんじやま)3015m 登頂
☆学生時代は「だいなんじ」と呼んでいましたが、「おおなんじ」
が正しかったのでしょうか・・地図の表記は「おおなんじ」でした。
下方に黒部ダムが見えました。
雄山神社の鳥居
雄山神社 3003m
参拝をして、三角点へ。
△一等三角点
標高:2991.76m
点名:『立山』(たてやま)
雄山は学生時代の合宿以来でした。当時は訪れる人が多く、
ちょっと閉口しましたが、今日は誰も居らず、山頂独り占めでした。
三角点について銘鈑に説明が記されています。
先を進みます。
一乗越(いちのっこし)山荘 2705m
一乗越を越えて三山最後のピーク、浄土山を目指します。
写真、△龍王岳(りゅうおうだけ)への分岐を浄土山へ取り、
富山大学立山施設の横を通り過ぎ、
△浄土山 2831m 到着。
写真は軍人霊碑周囲の石壁です。三山縦走を終え、気持ち軽く室堂へ下山します。
今回は至るところがお花畑でした。夏の高山植物の最盛期です。
再び、みくりが池を眺めながら、雷鳥沢ベースCへ。
マイテントが待っています。
「到着!」と言うと
ベンチレーションから冷えたBeerが出て来るしくみです。
立山地ビール 「星の空」
家から持って来た、富士山Beerも。
今年は富士山に行けないので、せめて立山で飲みますね!
周囲の山々が夕陽で染まる頃、テントの人々もお酒で赤く染まります。
もちろん私も。
さぁ、そろそろ独り食当。
今回はlight&fast&美味しい!の、まずは牛とじ丼。
アマノフーズさんのフリーズドライは本当に山岳ご飯の強い味方です!
明朝に登る奥大日、大日方面のシルエットを肴に
寒いのでお燗。
☆下界の人々には申し訳ないほどの寒さで、ダウンも着込んで
酔いも廻り、いつの間にか熟睡しました・・・。
夜中に起きると、満天の星。久しぶりに見た隙間の無い星空でした・・・
翌日に続く・・・
(本日写した植物)
タテヤマオウギ(イワオウギ)(マメ科)
ウメバチソウ(ユキノシタ科)
ウサギギク(別名:キングルマ)(キク科)
☆茎に対生するへら形の葉をうさぎの耳に見立てたもの(立山 花ガイド図鑑より)
シロバナタテヤマリンドウ(リンドウ科)
タテヤマアザミ(キク科)
ヤマハハコ(キク科)
オオカサモチ(セリ科)
ヤチトリカブト(キンポウゲ科)?
☆トリカブトも色々な種があり、難しいです。
ミヤマアキノキリンソウ(別名/コガネギク)(キク科)
エゾムカシヨモギ(キク科)?
チングルマ(バラ科)の実
ハクサンイチゲ(キンポウゲ科)
ミヤマリンドウ(リンドウ科)
ヤマホツツジ(ツツジ科)
シラタマノキ(ツツジ科)
イワツメクサ(ナデシコ科)
トウヤクリンドウ(リンドウ科)
チングルマ(バラ科)
チシマギキョウ(キキョウ科)
トウヤクリンドウ(リンドウ科)
タカネヤハズハハコ(タカネウスユキソウ)(キク科)
ハクサンイチゲ(キンポウゲ科)
エゾシオガマ(ハマウツボ科)
ヤチトリカブト(キンポウゲ科)?
ヨツバシオガマ(ゴマノハグサ科)
ハクサンフウロ(フウロソウ科)
モミジカラマツ(キンポウゲ科)
☆カラマツソウ?と思いましたが、葉から、モミジカラマツだと思います。
オンタデ(タデ科)
ハクサンボウフウ?(セリ科)
ハナウド(セリ科)?
キオン(キク科)
※誤記など、指摘いただけましたら光栄に存じます。