マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

優雅にYou Gotta Lunch!

2010-02-22 02:12:30 | 
特別なことでもない限りなかなかホテルで食事なんて敷居が高い気がするなぁ。税サービス料がつくから現実問題高くつくのは確か。だけど、仕事上でどんな会食やパーティーがあるかも知れぬので、足を踏み入れておくことはいいことだろう。

某日、リーガロイヤルホテル大阪『皇華龍鳳』にてランチ。

会食やデートの際に、食前酒を勧められたらど~しゅる?
水で結構というのも憚られる、ビールもいいがなんだかなぁ、シャンパンは無難だがワンパターンかもしれない。そんな時に「カシス・ベルモット」は使えるカクテル・・・という話になる。
色目がきれい、甘くない、実際にフランスでもこうした食前酒は飲まれている。もちろん中華にも悪くない、氷が一個入れられ、なかなか快適な一杯である。



前菜が出された。



前菜5点盛り 車海老・くらげ・胡瓜酢漬け・鴨燻製・クリームチーズとピータンを錦糸卵で巻いたのは手が込んでいる。




昼の点心セットは、専門の点心師が手作りにした点心5種類と、炒飯・炒麺・汁そば6種類の中から1つ選ぶセット。
税サ込み¥2000はそこそこお得。



アツアツの春巻き。パリパリの皮、中のトロトロの餡は冷めずに大やけどなんてことがある要注意物件。




これは別注の「芝海老の甘辛ソース」。前身の天壇王府時代からのスペシャリテ。カリッと上がった海老にピリッとした甘酢がからみ、美味!



炒飯の誘惑を断ち切って、海鮮炒麺にしてみた。
食材ひとつひとつの香りと食感がよく出て美味、やはり並の職人ではないのだろう。



やわらか杏仁豆腐。ほのかな甘さで抜群。



お茶をがぷがぷ飲んで、スッキリ。
まだ仕事があるので、最初の一杯だけ。
本来ならビールもガポガポ行っちゃうところ。我慢。


   リーガロイヤルホテル大阪  北区中之島5丁目


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これが本店 !

2010-02-21 02:40:33 | 


   

つ、ついに、突きとめた・・・、というか。昔っからここにある寺町の力餅本店。ピーク時は180店あった力餅のご本家がこちらになるのぢゃ。

明治元年生まれの池口力造は兵庫県豊岡の生まれ。同28年、寺町六角にて饅頭屋を開業。日清戦争の勝利に因み「勝利饅頭」と名付ける。だが世は金融恐慌の頃、青息吐息が続き、ついに借金をして一大リニューアル。自分の名前から『京都名物・力餅』の看板を上げた。

時代は日露戦争へ、そこへいかにも力が出そうなネーミングと、力造の心魂込めた仕事ぶりで、爆発的に当たり、京都名物の一つといわれるようになる。そう、力餅食堂とは元々和菓子屋だったのだ。しかも、茶の湯と結び付いた洗練された上菓子ではなく、庶民の饅頭であり、田舎をあとに上京した者にとって何よりの、おはぎ・赤飯だった。それがず~っと100年以上、力餅食堂に連綿と残ってきたのである。


   


寺町通りを通っている方は先刻ご承知だろうが、本店は看板のみ。固く鎧戸を下ろしたまま、営業はしていない。


   


近くの看板には、ご覧の通り・・・たばこ屋とある。な、なんで?

確かにたばこの自動販売機のみ明かりが付いている。力餅グループ店数ある中、居酒屋もしている店、和菓子屋になった店、いろいろあるが、たばこ屋になっているのはこの一店のみ。それが本店。実に不可思議なことである。


   


あとで分かったのだが、創業者池口力造の子孫に男子が恵まれず、後継ぎ問題でついに閉じなければならなかったとのこと。

それならばきれいさっぱり看板を下ろす手もあるだろうが、長らく本店の文字を消していないということはどういうことだろう。ただただ消えゆくのみの廃業とは思えない。

想像だが、これはきっといつか、この創業の地で蘇るという予告なのだ。ファサードの色が、力餅名物おはぎ・赤飯の“小豆”カラーである。こんな色はたまたま塗られることはない。ここに今は被覆の時代であれど、何代かして必ずや力餅本店の復興を予言・予告するファイティングスピリットを見る。そう読み取ってしまうのは単なる力餅ファンの深読みに過ぎないのだろうか。


面白いことには、力餅の暖簾分け数あれど、おはぎ・赤飯など餅菓子を商うのは京都にはもはや一軒も残っていないという。これも不思議な話だ。大阪などでは律儀に受け継いでいるというのに。和菓子の競争率の高い京都では、こういうノスタルジー漂う田舎の餅菓子も難しいということなのだろうか。


力餅を探り、うどんがどうしても食べたくなり、錦市場の「冨美家」へ入る。これはおじやうどん。船場の松葉家のように、ご飯が沈められている。いかにも合理性の関西の食いもんである。


   


この不景気な時代、もう一度評価されても良い力餅の存在。内向きには、後継者不足もある程度留まるのではないか。案外と安定収入がある。目先のいいカッコばかり追わず、力餅という与えられた「お題」の中で、いかにいいものを出して行くかを考えたらどうだえ。

たとえば現在80店ぐらいになっているが、一軒たりとも手打ちはしていない。本部の引き締めも何もないのが「力餅食堂」暖簾分け制度のいいところだ。自由に新しいメニューも加えられる。

今まで時代に取り残されていた感もあるだろう。だが、そこを逆手にとって、ぶれずに、そこそこ美味い町場のフツーのうどんを作ってほしい。年配者が大手を振って食べに入れる町のホットステーションになれるはずだ。まだまだタップをするにゃ早すぎる。生き抜く隙間はまだこれから見つけられるはずだ。

力餅食堂よ、永遠に。池口力造の魂は生き続ける。
我々も小声で応援し続ける・・・



        力餅食堂 本店   京都市中京区寺町通
  

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昨夜はありがとうさん

2010-02-20 18:58:28 | 音楽

2・8(ニッパチ)というってぇと、興行界も一番ヒマだという。特に2月は何かとモノ入りだった1月の余波があり、一番寒いし、青色申告の時期でもあり、なんやかやと気ぜわしいし・・・いろいろあるのだろう。でも、まぁなんとかかんとか入ってもらえて、来て頂けた方、遠くで思ってくれただけの方にも感謝の気持ちでスミダ。



オープニング・アクトを務めてくれた、ザ・ホーコーズ。
チェット・アトキンスやジェスロ・バーンズが好きという彼ら。
洒落た50年代ファッション。いつもは鳥打帽なんぞをかぶり、その姿から丁稚奉公を思い出させ、命名したのはゴンチチのチチ松村さん。



私めも数曲、入れてもらった。出来はともあれ楽しかった。

我々のショーが始まり、なかばで呼び出したのは・・・



後輩のコメディアンの「元祖オカモト」。ハングルねたを披露。
アメリカンな世界を崩壊させい、アッサリと爆笑をかっさらう。

彼のブログはこちら
http://ameblo.jp/ganso-okamoto/




お花も頂き、有難うございました。


花より団子っていうけど、やっぱり花に勝るインパクトはないや。

お花は帰りに、お客さんに少しずつお裾分け。

我々のバンドの本番の姿は手元にないので、リハの画像を。



ピアノ カトリーヌ中野
僕の無茶な音楽理論をこういう人の手を借りて、翻訳してもらう。トラッドジャズの研究・アレンジなどもこれからバリバリ・・・。




ドラム トモZ島田。
うちでは最年少。ドラムも教えている。もうひとつのバンドの可愛いボーカル女性も来ていたが、彼女ではないという。残念。




フィドル ハリー西山 
ときどき眼をつぶって弾くので、ウェスタンスイング界の眠狂四郎、スリーピー西山、昇天ハリーなどと呼ばれる。(多少脚色)

ハリィのブログは
http://blog.livedoor.jp/hallyitaliano/




リズム・ギター エルドン藤井
重鎮。エフエムみのおで「BlueGrass Ramble」という番組を持つ。ホリゾントのフラッグやフライヤーは彼のデザイン。
エルドンの朴訥なしゃべりのファンというお客さんも多い。



サックス アルベルト宇原、 トランペット ミルキー平川
うちのパワフルなホーン部隊。アルベルトのハッピーそうな顔。そりゃそうだべ、こないだ結婚したばかり。ミルキーは子供の草野球の監督もさせられ、首がまわらないらしい。



ペダルスチールギター バディ内藤
弦楽器ならたいがい何にでも手を出したい方だが、こればかりはややこしくてまるで歯が立たない。異常に重いし。最近お疲れ気味のバディ氏。ケツを落ちつけて練習するには時間が・・・というありさま。でも何とか時間見つけて座ってくださぁい!

リードギター ヨッティー長井
メンバーの中では一番新顔。カントリーの世界から入ってきてくれたギタリスト。PAにも強いので大助かり。これからもっとフューチャーします。



チャーリー・ニーシオ  ジャズ&ロックンロールの歌手だが、元はカントリー畑。スイングつながりでウェスタンスイングも。うちのバンドでは頑なにトミー・ダンカン役に徹してくれている。甘いクルーナーはトミーらしい。



インパクトありすぎますかな、ウッドベースのドテラ小寺。
なんでこの二人だけ別の写真かと言うと、チャーリーはちゃんと撮れてなく、どてらくんは仕事で本番ギリギリに入ったから。


世にいう“おやじバンド”なんてものではありません。おやじバンドと呼ばれるのはお断りです。何故なら本場のウェスタンスイングという音楽自体、もっと年配の人間がゴロゴロいるからだ。すべてはこれからなのよ。中年以降が余計なものが抜け落ちて、面白くなってくる音楽なのであります。

はて流浪の中年バンド。どこへ行くのだろう?

とりあえず、来月3月21日はジャズの拠点 ニューサントリー5が待っている。カネヤン的に言うと、「やったるでぇ!」である。



千日前アナザードリーム  大阪市中央区千日前 フローラルイン B1

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必殺あんかけの時次郎

2010-02-18 12:36:15 | 

 
   


    雲と一緒にあの山越えて
    行けば街道は日本晴れ
    俺ら旅人 一本刀
   (おひけぇなさんせ、おひけぇなすって)
    腕と度胸ぢゃ負けないけれど
    なぜか女にゃチョイと弱い



大人になってから「てなもんや…」を見返し、ABCホールの舞台にあれだけのセットを、たとえば、うっそうとした山賊が出てくるような山の中の街道を、よく作ったものだと驚いた。

30分の公開生番組である。すさまじいことをしていたものだ。今やそれだけの情熱と予算とノウハウもないのではないか。
あの公開バラエティを作っていた時の熱気よ、今一度!


てなもんやと同時進行していたのか、「スチャラカ社員」の頃から見ている。太っていた頃のダイラケ、川上のぼる、ときどき横山エンタツも出演していた。役者の子供で東京生まれだが、すぐ関西へ来て環境に順応し、大阪弁を自在に操ったという点では、ミヤコ蝶々と同じ。


主役のあんかけの時次郎に藤田まこと。相棒の小坊主珍念に白木みのる。ひばりの弟・香川武彦も出ていた。写真屋蛇口一角に財津一郎。漫画トリオ、鳳啓助京唄子、やすきよ…数多のアイドル歌手が出てきて、一曲歌った。
身体もよく動いた。ひとが芝居している時の藤田の身体は決して休んでいない。ぼっと立っている時にその人の真価が出る。


われわれ関西の子供の週末は、「てなもんや」なしには語れない。『てなてなもんや~てなもんや~』などと、主題歌歌いながら洟拭き拭き走り回った。

友達は一家で食卓で見ていて、芦屋雁之助が女形から急に男ですごむシーン「いややわ、ウチら…何言うてけつかんねん!」みたいなとこで、ブ~ッとおじやを吹いて食卓ムチャクチャにした、と証言する。

  


「オレがこんなに強いのも、あたり前田のクラッカー!」
必ず一度は口にした台詞ではなかろうか。堺に工場がある。


歌がむちゃくちゃ上手かった。甘い歌声ということでは植木等と双璧といえるだろう。(小林信彦が指摘していたか)
ある時から、馬面つながりで、アンソニークインあたりを意識し出したのではなるまいか。必殺シリーズぐらいからシリアス一辺倒になってしまったが、もう一度あの軽みのある芝居を見たかったな。「50年後のてなもんや・・・」見たかった。  合掌。


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ナゾの串カツ屋、判明

2010-02-17 02:15:59 | 

そもそも日記ではないのは先刻バレているはず。

酔って帰って、後日アップするので「ん?何処だ、これ」という場合が多々ある。まさにこの串カツ屋がそうだった。
先日書いた「子ぶた」帰りに一人でよったらしい。



何処だかさっぱり分からず。この皿を見つめても思い出さず。

牛バラ150円 (もちろん後で調べた)




表面張力が好きッ!  この並々具合…でも思い出さない。





ポテサラはもちろん好きッ! これでも思い出さぬか

ウスターをちょいっと落としたい。オッサン臭い?るっせぇや。




揚げもんはもちろん好きッ・・・

こいつはたぶん・・・



中を見せたがっているので、メンチカツなんだろう。

メンチカツ100円



れんこんと豚バラかな。一人でよく食うな。

うん、酔っぱらって食欲がバカになってる。



鶏の手羽かな?

ったく・・・太るわけである。

で、まぁ、とうとう思い出さず、諦めた。


後日、この店前を通って、ハタと膝を打った。 …ココだ!


天満立ち飲みストリートにある、禁煙明朗会計立ち飲み「酒の奥田」。
その裏にある、つまり奥田の奥にある串カツ屋だった。
ここは奥田と店内でつながり、息子の担当とか聞いた。


1本50円からある、良心的な立ち飲み串カツ。

ああ、記憶がつながってよかった。でも・・・
また、寄ってまうやろ~。



       酒の奥田 Part 2  大阪市北区天神橋4あたり


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