朝の陽がまぶしい天満市場、そのすぐ脇にある。
元は「天満与太呂」という食堂だったのが、老齢で閉めるというので数年前、引き継いだ「ひろや」。
店内は昔のまんま。お世辞にもきれいとは言えないが、なんか美味いものの出てくる気配は漂う。
徹夜仕事あけの人が一杯やっている。隣りには桜ノ宮のホテルマンがいた。うどん、丼、一品、なんでもあるが、黒板のお造りは順になくなって行く。といっても市場は隣り、元ラガーマンの廣末氏、1分で走って買ってこれる。
名物「赤ガッパ焼肉」580円 朝からピッカーンと眼が冴える、濃い焼肉だ。こんなに精つけて何処いかはりまんねん…ちゅうやつ。
「本家スタQ」 スタミナ胡瓜ということだ。叩いた胡瓜にニンニクがゴロゴロ・・・。
よせなべ(味噌)¥680 一人鍋で一杯やれば、朝から怖いもんなどなし。
ここの面白いのは変則的な戸板がえし営業。午後3時になったら、形態がガラリと変わり、経営者も変わり、イタリアン・バールに早変わりする。
「お兄ちゃん、暖簾逆に出てるでぇ」とご近所さんに注意されるそうだが、これで合っている。ひろやの裏だから、これで「裏HIROYA」と読ませる。裏の店主吉田氏はイタリアンのキッチンに務め、表の客だった時に誘われた。
ちょっとベテランのOLぐらいの感じの女性がよく詰めかける。
キャピキャピした店なんかしんどいし~…いう感じか。
おっさんに交じってグビグビやってる姿は、頼もしいと言うかなんというか。こっちの方が人目に付く来やすい時間帯だし、表の方が裏扱いされるのが癪に障る…と表主人はボヤく。
グラスワインはこの表面張力!
国産の信州ワイン。これで¥350はよござんす。
アンティパスト5種 ¥1000
(キノコ、フリッタータ、カンパチのカルパッチョ、カマンベール、パルマ産生ハム)
また↓別日は・・・3種のアンティパスト ¥800
ブリのカルパッチョ、ローストビーフ、フリッタータ このボリューム!
これにガーリックトーストでも付ければ腹いっぱいになる。
赤のデカンタは¥900 仏伊などの手頃なフルボトルもある。
胃袋の煮込み ¥550
牛の4つの胃袋全部を使ったトマト煮込み 美味!
トリッパなどと言わないところが、なんかいい。
仔羊のロースト@¥480の良心価格。
そりゃ女子だって来るわなぁ。
シメに人気の 生うにのクリームソーススパゲッティ ¥1300
上等上等。
取材拒否店だが、壁に見つけたグラビア。表主人は熊田曜子のファンで、連れてきたら受けると取り付けた。よ~し・・・(気合い入れてどうすんだ、え?)
ひろや 北区天神橋5丁目 天満市場の横
深夜1時~午前11時 (裏HIROYA 15時~23時)