マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

ある夜、酒場で

2009-05-21 11:04:43 | Weblog

二条のバーKで、月さんとトルコ人さん。
千本の「神馬」をへて、いい具合にご酩酊。
神戸の写真家が会うというので合流させてもらう。


フォーク歌手と役者、お二人は古い友達だそうで。
かつてミナミにあった「ディラン」という喫茶店には、間に合わなかった。



下北沢あたりでよく呑んでいたご様子。
シモキタというとひと頃、石を投げれば演劇人に当たった。


私も下宿が近かったので、下北沢ではよくトグロをまいた。
本多劇場やスズナリ、駅前劇場には世話になったが、
酔って喧嘩みたいなことにもなった。
気になる店に片っ端から入って、意に染まぬ店ならビール1本で
出るという遊びを役者たちとした。
金は無かったが、不思議となんとかなった。


月さんは現在、丹波篠山に住みながら、
年がら年中、旅をして歌い続けている。
トルコ人さんも旅公演が続く。旭川にいい飲み屋があるそうな。
やっぱり、旅はしなきゃいけない。

数日後、月さんとは「春一番コンサート」の客席で再会。
純粋に遊びに来てるふうなのが、ゆるくていいなぁ。




春イチというと、木村充揮アニ。
主催者の一人、安部さんにも久々にお会いする。
安部さんのMCもゆるくていい塩梅。


三宅伸治バンドが亡くなった忌野清志郎の
「Day Dream Believer」と「雨上がりの夜空に」を演った。


曇り空の下、みんなで歌ったのが心に残る。
三宅は清志郎の最も近いミュージシャンの一人だったんだ。



         


         愛し合ってるか~い!





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洋食そだち

2009-05-17 23:23:51 | 


我らの時代、今どきのようにフレンチやイタリアンなどなかった。

記憶の中の洋食は、阪急百貨店の大食堂だ。常にざるそばとソフトクリームでいい兄貴、僕はお子様ランチなども寄せ付けず、大人サイズの鉄板でジュージュー持ってくるよなハンバーグステーキに、両手を広げたようなガラス器にプリンだのフルーツだのが乗り、生クリームで飾られた○○アラモードなんぞをせがんだ。いい死に方しない。ご馳走してくれた叔母たちには散財させて申し訳なかった。今頃言うな。




ここはJR桃谷駅から東へ。商店街をぶらぶら歩く。





グリル・ポッケ 1961年に開店した小さな洋食屋。
庶民的なしもた屋が連なる中、さぞバターやクリームのいい匂いは
魅力的だったことだろう。

10年ほど前に二代目が継ぐと同時に改装して、きれいになった。
ランチ時に行くが、夜のメニューにも対応してくれるのが素敵。
初ガツオ、生ウニ、アワビなど造り、鉄板焼きやかき揚げなども。
つい、ビールをたのんでしまう。昼間っからビール。たまんねっす。



ワインのあて盛り合わせ
生ハム、パテ、ホタルイカフライ、オリーブマリネ、チーズ、ピクルス
二人でシェアしても十分。洋食屋でこういうのは嬉しいね。
時間が許すなら、前菜二、三品とってワインを一本開けたい。





ポッケ風オムレツ (そら豆・小海老・モッツァレラチーズ)

見事に紡錘形。中はトロトロ半熟玉子。板東英二や円広志ではないが、我々以上の年代は異常に卵に執念を持つ。満足に食えなかったからだろう。今の卵とは価値がちがわい!





ステーキ屋のユッケ 
通常は前脚のすね肉あたりを使うと聞いたが、ここは如何に。
鹿児島の和牛を使用。揚げニンニクがいい感じ。

後日、ロースとろ刺身を食べたが、少し時間をおくと脂が溶け出し、
だらんとしてしまった。いい生肉は、お喋り後回しで即座に食らうべし。





Aセット (ハンバーグ・季節の魚フライ・海老フライ・クリームコロッケ・ハムサラダ・オムレツ)これだけ楽しめて¥1200
これにグラスワインでも付けりゃ、立派にディナーになる。





和牛ビフカツ  近頃はとんかつにやられっぱなしのビフカツ。20年前ぐらいまで大阪でろくなトンカツ食えなかったもんだ。いつの間にか江戸前寿司、蕎麦などとトンカツも台頭し、ビフカツは肩身の狭い思いをしているが、肉処関西においては、カツといえばビフカツよぉ。





中はこんな感じの揚げ具合。和牛フィレ、ものの数分で揚がる。
ステーキとはちがうゴージャス感! やっぱこれだい!
カツサンドで食いたい。





オムライスも所望。ケチャップライスの中身は小海老、煮豚、玉ねぎ。
ケチャップではなく、ドミグラスソース。
洋食屋はやはり、ドミグラスソースなんだなぁ。照りとツヤ、コク。
あの濃くて甘くてビターな、別名をソース・エスパニョール。このソースに昔の日本人は遠い舶来文化を夢見たのだ。





う、う、うめぇ・・・ すでに腹は苦しいのであるが、匙が止まりません。

ぶざまに食い気に走っておりますが、リストを眺めるとワイン、日本酒などへのこだわりある店と分かる。ゆっくり洋食で飲みてえ。





  嗚呼・・・・・・余は満足でごぢゃります。



         グリル・ポッケ  生野区桃谷2丁目

 ※いつもながら、住所はざっくりと。歩いてお探し下さいますよう。


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ホルモンでげす

2009-05-17 10:35:03 | 

ここは別府温泉の裏通りか、というような怪しい路地が高槻にある。
そこにうまいもん屋、スナックがひしめいている。



以前は地元で有名な居酒屋以上割烹未満の店、「男厨」。
焼酎にこだわる良い店で、板前に料理法を教わったりしたこともある。

それが突然、ベタな名前のホルモン焼き屋に変わったので、
移転か廃業したのかと思ったら、業態を変えたと聞いた。
ひょっとすると、クーデターでもあったのかなと恐る恐るうかがう。




店内は倉庫風。テーブルなどスタッフで手作りにしたようだ。
以前の店の時は、どなたが店主かも今いち判らなかったが、
主人、上田さんは健在。魚を肉に変えて庖丁をふるう。
肉も非常に奥が深い。日々、発見のご様子。

見事な生レバー。



まずこれはツルンと行っときたい。
京都山田製油のへんこ手搾りごま油を使用。



キムチは桃谷御幸通り商店街まで出かけるそう。
白菜・からし菜・しろ菜



さぁ、ホルモンの部へ突入やぁ。

テッチャン・ハラミ・マルチョウ

特筆すべきは和牛、伊賀牛のホルモンということ。
ホルモンばかりは上身の枝肉と管轄が違うので、いいものを確保する
のに、各焼肉店は頭を悩ませる。
いいルートを持っていたので、ぜひやりたいと思っていたらしい。

丸腸は小腸をくるりんとひっくり返してある。初めて見たのは釜山。
腸はシマの側からしっかりと焼かねばならん。シマの方が内側に(つまりク○側になるわけなので)。油を落としながら焼きすぎぐらいが好み。

脂がさらっと溶けて、うまいっ!



アカセン・ツラミ・小腸  アカセンの艶よ。



まだ痛風ぢゃなくて、よかった・・・

レモン塩か、昔ながらのタレで。



マメ(腎臓)
枝肉のケンネ脂にくるまれている姿はまさしくマメ。
これも新鮮、いやな癖はない。



韓国天ぷら  
ソウルではこれ長い串に刺して、おでんの名前で売られている。




店主がデッドストックしてたという焼酎が出てきた。




ホルモン煮込み  旨いも、ちょっと印象が薄い。
もうちょいインパクトか?




苦手という方には、フキと鯛の子・・・なども。
一般に鯛の子の煮物といって出てくるのはたらこであって。
慣習とはいえ不当表示や。こちらの鯛の子はホンマもんで濃厚。



ホルモンカレー。焼きもんの仕上げにカレーでガツンと締めるもよし、
ホルモンオムライスってぇのも旨そう。

かつて伊丹空港のそばの焼肉屋のシャッターに
「今日から貴方もホルモン教」とあった。ひでぇ。



卵ぼっかけごはん・・・とあったので、長田名物ぼっかけ飯かと頼むと、
ハハハ、卵かけごはんが登場した。あわてな。

日々、女性店長が届いたホルモンの下ごしらえにあたるという。
ホルモンを生かすも殺すも下ごしらえの庖丁技と聞く。持ち味を研究して、さらに大衆価格でうまいものをお願いいたす次第なり。



        スタミナ食堂本店   大阪府高槻市城北町2丁目
                      城北通り近く



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コロッケが5円のころ

2009-05-14 12:39:33 | 




京都国際漫画ミュージアム。御池の町の真ん中にある廃校を漫画の
図書館にしてある。カフェも併設。中庭に寝そべって日永漫画を読むことができる。漫画読むとバカになる・・・なんて言われた時代の子だった僕には隔世の感あり。杉浦茂の特別展が行われている。





独特なアフォリズムは漫画に幾度も登場している。
「くうふくにまずいものなし」ホントだなぁ。





昭和30年代、杉浦茂の漫画で大笑いしたことはないが、なんだか律儀な画風に、妙に腹のへるネタが多くて、子供には印象深い。
カツ丼がよく出てきた。「なんでぇ、クジラかぁ、ちぇっ、安いかつ丼だぁ」なんてくだりは今も覚えている。




猿飛佐助、孫悟空、少年児雷也などの立川文庫ネタのようなものから、弾丸トミーなどの西部劇マンガもある。
杉浦は「のらくろ」の田川水泡門下。ずいぶんと息の長い漫画家だった。少年キングだったかな、インキの匂いを鮮烈に思い出した。


もっとも印象深いキャラが、このコロッケ五えんの助。
「5円のコロッケじゃおいしくあるまいが」なんて言わせている。





猿飛佐助にかかれば、ただのコロッケにされてしまう。
五円の助、手を合わせて「おたおた、おたすけ~」。
食い気専門のガキには、舟に入ったコロッケの上のラードの染みたハトロン紙を思い浮かべ、腹がぐ~っと減ったもんだ。




これは徳川一の忍術使い、風船ガムすけ。

感動的なのは今回の画展によせて、一流漫画家たちがおそらく無償で杉浦漫画のキャラクターを描いて寄せていること。
藤子不二男A、ちばてつや、長谷邦夫、佐伯俊男、夏目房之助(彼の模写が一番上手かった)その他、大勢。



赤塚不二夫も、杉浦茂の漫画からのインスパイア組なのだ。
レレレのおじさんは杉浦ワールドからの借用モデル。



うどんこプップのすけ

脱力キャラ、満載!



真田十勇士のマグカップを買っちまった。ちょいと自慢だぞぅ。




子供向け漫画の最も幸せだった時代。まだ作家が自分のペースでゆっくり描けた。マガジン、サンデー、ジャンプなどの週刊誌黄金時代は、まだ始まっていなかった。



    京都国際マンガミュージアム 「杉浦茂101年祭展」       
    京都市中京区烏丸御池上ル

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洋食いいねぇ~

2009-05-11 03:15:25 | 

フレンチでもイタリアンでもない洋食が好き。
文明開化以降、西洋化の波の中で、先人達がご飯に合うように
工夫を重ねてきたものだから。いとおしい。
カッコのいい西洋料理もいいが、地味な洋食は今も充分に魅力的だ。
若いコックさんももっと生まれていい。

ここは天下茶屋。駅からすぐでイキの良い下町洋食がある。



日本海の岩牡蠣

ポン酢にレモンを強化してツルリンと。味が濃い。



生レバー。鮮度が悪いとこうは切れない。歯応え抜群。

これはごま油と塩で韓国風に。レバー食うにはこれがベストだなぁ。




ベースのスープは豚・鶏ガラ・野菜で毎日ひく。

湯気が上がらなかったので、ゴクッと行き、あわや大火傷するとこだった。



黒毛和牛ビーフカツ。

ここは大阪風にビフカツと言いたいところ。
とんかつに押され、ビフカツの魅力が忘れられている。
関西は牛肉処、昔はアナタ、圧倒的にビフカツだったんだぜぇ。
デミグラスソースもたっぷり。文句なく、めしに合う。



黒毛和牛のミンチカツ

ここは黒毛和牛を一頭買いにして、主人が筋をひきソースやスープにと使い切る。ミンチカツはブリスケ(前脚肩バラ)を粗めに手切りにして、素材感を残したもの。揚げても焼いても固いが、咀嚼すると味がある。肉を研究すれば美味しく食べさせることができるってわけ。



黒毛和牛ロースのハヤシライス

お肉がいっぱい入ってます!たまりません。



界隈の人気店。肉好きな人にはたまらん洋食が待っている。


           Revo(レボ)  大阪市西成区岸里1


    

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