マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

いちじく、レコード、うどん

2007-09-05 22:12:05 | 

マイミク、キタさんの畑でいちじくが収穫時期を迎えているということで、車を飛ばして城陽市まで買いに行く。車が空いてさえいれば、ものすごく近い。
地方発送などしているが、うちの自家消費用にはそんな形の整ったものよりは、傷ものであったり、熟成の進んだものが安くて適当。そういうリクエストをして2000円でビールの箱いっぱい売ってもらった。

というか、レコードも買ってくれるというので持参していたので、丁度2000円で物々交換みたいになった。丹精こめて育てた果物とレコード、秤にかけりゃどっちが重いかな。こっちだって丹精こめて作った音源にちがいないんだけども。

帰りに生暖かいのを食ったけど、美味い!ドーフィンという種類と聞いたような。早速、皮をむいてタッパーへ。こうして冷すと熟成が食い止められ、いつでもパクリと食べることが出来る。

非常に味が緻密で美味しい。果物屋や八百屋で買ってくるイチジクとはものがちがう。熟成もいい具合に進んでいるのだろうけど。

傷みかけたものはジャムへ。添加するのは砂糖とレモンだけ。少量のシナモンも面白い。そんなに保存する必要はないので、どんどんパンにつけて食べる。去年も作ったが、これがなかなかイケる。

北口さんと音楽仲間について立ち話後、せっかくここまで来たので、
ちょい足を伸ばし、宇治田原町の讃岐うどん屋「田中製麺所」へ行ってみる。ホントに讃岐の田舎の店みたいな小さな店。

開店と共に入店。場所は近くに移転したらしい。
手慣れた客は器を持参。何故かというと手間を省くためにプラスチックの使い捨て丼なのだ。そこだけが惜しい。
つれは生醤油うどん。のどごしのいい、シコシコ麺が心地よい。

今日の麺は28分茹でるという。千日前の「釜たけうどん」では、あの太い麺を23分。ここのは少し細いのに28分。粉が新しくて力のある場合、これだけの茹で時間が必要という。
こんな場所にこんなうどん屋があるのは興味深い。けっこうジャリトラなどビュンビュン通っているのだが、彼らドライバーはなかなか食いたくても車はさぞ停めにくいだろうなと思ってたら、堂々と路肩に停めて食いに来た連中もいて、それなりに狭い店内なごやかである。

釜たま(中) 客がだし醤油をかける。

ぶっかけ(中) 因みに大490 中390 小350
ちくわ天、まいたけ天をプラス。

生醤油(中)

帽子とマスクを放さぬ店主は愛想のいい、でもうどんには真剣に取り組む辺り、情熱がひしひしと感じられて好感が持てる。

     田中製麺所  京都府宇治田原市贄田小字船戸


エノキ屋の大将

2007-09-05 21:29:03 | 
親爺さんの通夜へ。71歳、まだ若い。

親爺っさんはいつも人なつっこい顔で迎えてくれた。
子供がいるような飲み屋は気が削がれて嫌いだが、
ここは家族で営むその暖かい空気が流れていて、
殺伐系の立ち飲みとはそこが大きく異なる。
その中心にいたのが、親爺盛之介さんだった。


積年の痛飲がたたり、この数年入退院を繰り返していて、
だから酒を酌み交わすこともなかった。
土佐のいごっそうだ、かつては相当な酒豪だったらしい。
鯛のたたきのにんにくダレは親爺の十八番。
土佐流に、にんにくの葉を使う。
この味噌だけで三合は飲める。


隣り合う酒屋には老犬クマという大型犬がいて、
白内障のボロボロだったが、親爺っさんは可愛がった。
クマが亡くなった今年、追いかけるように親爺も逝った。

坊主がなかなかの名調子で、親爺っさんを悼むことばというより
宗教というものを見直して感謝して暮らすことを始めませんか…と
一席ぶったのがよかった。
取るものもとりあえず、駆けつけるのが通夜。
礼服なんか着てたら、死を待っていたようでおかしいとも。
忘れてたがそのとおりだ。
白ポロシャツに黒ネクタイだったが、気後れする必要はなかったんだ。

帰りにミナミの立ち飲みへ。立ち飲み屋の親爺は立ち飲みで送るのが礼儀みたいに思えて、自然足が向いた。
 
いつだったか、最後に「よう来てくんなさった…」と手を握って別れたのが最期になった。
長年酒屋で働いてきた年輪を感じさせる手。
肉厚でざらついた、温もりのある手の感触がまだ残っている。

    エノキ屋酒店  大国町 R26今宮高校前
    カナマターク   千日前上ル 金龍ラーメン入ル 

北摂のうまい麺

2007-09-01 14:55:39 | 

吹田市にあるラーメン屋「熊きち」。
在阪放送局プロデューサーが、ここの味が好きで妙に肩入れ。
何度も取り上げた結果、今や街道名物の人気店になった。
別にラーメン一杯おごってもらったわけでもなく、ぺぇぺぇの時から
通い慣れたなつかしの味なのだ。

産業道路に面した店。結構不法駐車が多いなぁ。
けどパーキングが近くに見当たらないのだ。
テントやのれんを新調しているのは調子のいい証拠。結構なこった。

パリッとした餃子。2人前。
ビールと行きたいところだが、メニューにないのだアルコールが!
ここはピューリタンの店か?
来にくい場所なので、ほとんどの客は車。したがってビールなどと
書かないようにしているのだろう。見ると生ビールのサーバーはあった。だが、ほとんどの客は飲んでいない。こっちも水を所望。

ちゃんぽんというもの、長崎の四海楼の創業者が、金のない中国人留学生たちに栄養をつけてもらおうと作ったと聞く。
だが、今までこれは、と手を打ったちゃんぽんにお目にかかったことがなかった。大体あのピンク色のかまぼこが…まぁいいや。
味噌ラーメンもどちらかといえば敬遠していたのだが、ここの味噌ちゃんぽんには瞠目!いや旨い。
自家製麺のしこしこ。味噌スープのコク。
ニンニクがたっぷりと効かし、その旨味成分が生きている。
砕いたニンニクチップも効果的だ。スイスイ食ってしまう。
これは北摂にいることを喜ばねばならぬかもしれん。

オムレツキムチチャーハン 最高! 
ニンニクチャーハンというのもあるが、一歩手前でとどまった。
チャーハンを包んであるオムライスだが、バカうま。
忙しい店でオムライスは2台フライパンを使うので、嫌われるのだが、
ここでは名物メニューの一角をガチッと押さえている。
このドロリとしたケチャップは大きなスプーンかレードルか、何を使ってかけるんだろ?
お腹いっぱいの幸せ・・・デブが何だッ!何だってんだ!

      ラーメン熊きち  吹田市新芦屋下