マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

Jazz Fiddleやるべよ

2012-02-06 14:35:52 | 音楽

たまには音楽のこと。

関西でジャズバイオリンで頑張ってるyu-maや大矢貞男には悪いけど、
なんか日本のジャズバイオリンって、おもろない。

寺井尚子とかさ、なんか美人でなけりゃいけないっていう売り方も大いに問題で、
売る方が悪いのか買う方が悪いのか。非常に底の浅いリスナーしか育っていない気がする。ちがうか?
ジャズボーカリストも大いにその傾向ある。 キレイにゃこしたことないがそうでなくても
ひとの心を揺さぶることができる。浅川マキのようなジャズの歌い手出てくりゃいいのに。
日本にはエラやサラみたいなボーカリストは育たぬ訳です。そんなに見た目重視必要かね。

しゅっとしたスマートで神経質でか細い存在より、弦から人間が立ち昇ってくるような、
人間臭いフィドラー見たい。
バイオリン、フィドル語句入り乱れるが、フィドルとはもっと民族音楽に近いというニュアンスですな。

英才教育に始まり、アカデミックな道を歩み、遅まきにアイデンティティを持ち、あるいは
クラシックで全く食えなくて、ひょいと道逸れてジャズへ入ってくるバイオリン弾きがいるけど、
そりゃ指は動くし音はキレイやけど、so what…? で、なに? 感銘につながるかというと、そうでもない。
まぁ、別にあってもええんちゃうってな感じばっかりで。

暮らしの中から出て来たフィドルをよ。
つぶやきのような、鼻歌のような、呻きのような、さけびのような。
喜びにつけ悲しみにつけ、気持ちの伝わる、セリフを超えるような、歌を超えるような。
例えば、もっと方言のフィドルがあってもいいだろう。

クラシックの勘違いは高価なバイオリンにも表れていると思う。
ストラディバリウスかミソラヒバリウスか知らんが、銭持ってんだぁという特権意識。
ぐちゃ!とつぶれて、「おじゃましました~」と横山東六のように引っ込んでもらいたい。
所詮はバイオリンだかフィドルだか、お道具に過ぎない。
要は道具を縦横に使いこなせるようになればいいのだ。

ジャズバイオリン(フィドル)上達の第一歩は、いちいちバイオリンをケースに仕舞いこまないこと。
すぐ手の届くところに置き、TVでもなんでも気になるメロディはすぐに弾いてみること。
思いつくメロディを次々弾けないところに、日本のクラシック奏者の限界がある。
それと当然、ジャズを好きになり、聴き込むことにある。

ジャズだって、スイングもあればデキシーも、バップ、モダン、すべての時代を聞いてみることだ。
まずは耳学問っていうだろ。
ジャズフィドルにこだわることはないが、スタッフ・スミス、ジョー・ベヌーティ、ステファン・グラッペリ、
ジャン・リュック・ポンティ、コメディアンでもあるスヴェンド・アスムッセン。
ブルーグラス出身のマーク・オコナーだっていいだろう。



それから、カッコイイと思ったものをコピーしてみることだ。
繰り返し繰り返し、我慢して地味に音を取る。それが自分の筋肉を作っていく。
マークオコナーだって10歳に満たない時から、チャーリーパーカーの録音を何度も聞いて
コピーしていた姿を思い出す。

私だってフィドラーのはしくれであるから、怠け者ながらそうしてきた。
コツコツと取った音は今やほぼ全部忘れた。それでもいいぢゃないか。
何かカスみたいなものが残っている。そいつをいくばくかのセンスというのかもしれない。

それと引きこもってコツコツやってるだけじゃ不十分で、
ひとと一緒にやってみること。音楽でぶつかってみること。
そうして音でコミュニケーションすることを覚えて行く。
この楽しみを知らない人生は不幸である(でもないか)。
ジャムセッションはフィドルにとって至極大事なことなのである。

おっと、書き忘れた。 フィドルの上達には家族の大いなる協力が必要だ。
経済的な問題ではない。
日本の住環境では防音の部屋をひとつ貰えるほどの家庭はそうはなかろう。
したがって、家族のガマン。 ドアを何重に閉めても洩れる音。
ポジションも定まらない音階で弾くバイオリンの音を
我慢強く聞き逃してくれる家族の理解と辛抱が、何よりも重要になってくる。
家族に、いいな?覚悟せよ、の気持ちを込めてハッキリと表明してから始めよう。
「オレ、今日から、フィドルするよ!!」と。

まもなくやってくる、グラミーにもノミネートされたフィドラー ケイシー・ドリーセン。
こう見えて若いんだぜ。赤いクツ穿いた超絶技巧のフィドラーを見逃す手はない!  



2月10日(金) 大阪フィドル倶楽部にてワークショップ&ジャム
2月11日(土) 大阪アートエリアB1 グラスルーツ・ワークショップ(12名古屋、19東京)


「環太平洋生音楽団」でツアーも始まるのだ!

2月14日(火) 神戸James Blues Land
2月15日(水) 大阪 音楽学校MI JAPAN
2月16日(木) 京都 磔磔
(その後、17金沢・18名古屋・21新潟・23横浜・24鎌倉・25浅草)


お問い合わせは info@ann-grassroots.com

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2 コメント

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へだらに弾く (かもんしみず)
2012-02-06 19:37:47
テレビを見ながら、CMにあわせて合奏する~寝転びながらね。結構幸せな時間~最近娘がやってます。
このままでいいのか~
比良山荘行ってきました。
思っていたより良かった。
価値ありましたよ。
14日(火)神戸行く予定です。
ゆい子が段取りやってるのでね(がんばれ~)
足腰治りましたか?
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ぼちぼち (管理人)
2012-02-07 00:17:25
いつ何ドキでも弾けるようにするいうのは
大事や思いますね。マゴの手感覚。
雪の比良山行きましたか。熊鍋よかった?
サブ氏に頼まれ、ゆい子ちゃんに協力して
J:COMの番組などお世話しました。
足腰まだですわ、日にち薬やけど、なかなかです。
返信する

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