マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

しぞ~か

2012-06-18 03:17:51 | 


茫月茫日 静岡。 陽が落ちたら、さぁ街へ出よう。


    


地元のものがいただけそうな、「味の店 乃だや」へ。





まずは、ビールで喉もとを清めて。





駿河湾由比漁港であがる、旬のサクラエビを刺身で。

ショウガ醤油で・・・プリピチの食感でいいね。

4~5月、こいつを天日干しするために、浜はピンク色に染まる。






静岡おでん。 味噌かけ大根。

しまった・・・でかいか。

よく味が沁みていて、甘いこってりした味噌がかかる。






牛すじ、黒はんべ(はんぺん)、糸こん

少し甘めのだし。ご丁寧に、例外なく串が打ってある。 

黒はんぺんは、思ったほどは黒くない。


静岡おでんの特徴は、「だし粉」が偏重されることにある。

青海苔・いわし・さばの粉末で、富士宮焼きそばにもかかる。

焼津や清水などの良港を有し、いわし・さばなどの下魚(今は獲れなくなり出世なすったが)

がたくさん獲れ、こうした調味料の一部になったと考えられる。

関西では、お好み焼きにかかる程度だから、おもしろきこと。






静岡藤枝の地酒「志太泉」の吟醸酒。

やっぱり地元のお酒でなきゃ。

こざっぱりと軽快に飲める。






ガツは豚の胃袋。 シャクシャクした食感も心地よし。

牛肉食文化圏である関西では、ガツのおでんはなかなか出合えない。





カウンターで隣り合った地元の年配夫婦の会話から、

やっと方言が聴こえてきてホッとする。方言のない地方都市はスカのようなものだ。

「おい、ちょっくら、加代!犬に食わせる飯はあっても、おみゃーに食わせる飯はにゃーだで!」
(細うで繁盛記、富士真奈美)

こう書くと、名古屋のことばとも似ているなぁ。






関東おでんの、自家製げそ団子。

ここ「乃だや」は七間町という、かつて映画館でにぎわった通りにあって、

地元の魚菜と共に、静岡おでんと関東おでんの2種類がある。

惜しむらくは、関東おでんと称するおでんはさっぱりした塩味で、

お多幸や呑喜のごとき、伝統的な醤油味ではないこと。

今が旬、久能産の新しょうがをたのむ。

しょうがの肉巻き揚げというのにもそそられたが、

女子供ぢゃあるまいし、ここは男らしく生のままで行くべきだ!と

そのまんまで。 どこが男らしいかは知らないが。







これが辛いの辛くないのって・・・!

味噌を漬けてポリッと齧っては、酒で洗う。

額の汗を拭き拭き、ひぃ~!辛い。

酒場でのダンディズムも楽ぢゃねぇなぁ~。

これでも一人にはちょっと多い。俺は笹っ葉かじるパンダぢゃねぇんだから。



コメント
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