子供っぽいといわれようが、オムライスには吸引力がある。
これ発明した人はエライな。
銀座煉瓦亭には、元祖オムライスってのがあって、
それは卵でご飯を和えてあって、フライパンで紡錘形に焼いたもの。ちょっと雰囲気が違う。
20年以上になるか、墨田区のレストラン吾妻で出会った「雪崩式・結果裏巻き」は衝撃的だった。
昨今の、あまりにシャバシャバ、ドロドロのスクランブルエッグがご飯に乗り、ドミグラスかけて
オムライスというのは、ズルイと思う。技術も何もあったもんぢゃない。
まぁ、ごはんと卵、結果的には同じなんだけど。
実家でも食べていただろうに、どんなオムライスだったか思い出せない。
大阪ミナミでオムライスといえば、ココ。
これはアレですね、フライパンとお皿を斜めにして、落下する角度で、
卵とご飯をクルリンと着地させて巻くやり方。
これは私も得意とし、割と失敗がない。
難しいのは、ホテルのオムレツ形式ですな。フライパンをあおって、紡錘形に整える方が技術は上。
オムライスへ行く前に、ここのもう一つの名物、串カツでビールと行こう。
クリームコロッケをオプションで。
サクッ…が快感。 そこへグビリ・・・。 ビールが油を流し、リセットしてくれる。
ランプかモモの牛肉を、ひっぱたいて薄く伸ばし、細い串を打つ。なかなかめんどくさそう。
連れがたのんだ、カレーライス+海老フライ。 懐かしい型を使ったご飯が結界となっている。
海老フライは開いたタイプ、ちゃんとタルタルが添えられているのが良い。
一時調べたことがあったが、オムライスは中がチキンライスと思っている人が多いが、
実は、チキンを守り通している店はほとんど少数派だった。
ブロイラーで美味しくなくなったからやめた、という店も結構あった。
明治軒さんはたしか牛肉をトロトロに煮込んだものを少量使う。なので、ほとんど気付かない。
オムライス、ハヤシライスに比べて、チキンライスの存在は風前の灯なのかもしれないぞ。
レストラン 明治軒 大阪市中央区心斎橋1-5 畳屋筋×清水町 南西角