マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

浪速から京都、そして神戸

2007-04-21 23:25:24 | Weblog

浪速料理「喜川」上野修三氏の次男、直哉さん。「天神坂上野」の父のもとで料理修業に入り、京都の料亭「菊乃井」で腕を磨き、神戸花隈の関帝廟の近くの路地に店を開いた。それが「玄斎」。
神戸の中心地を離れ、静かな一角。
初めて伺い、いただいたのは、お昼のおきまり。
ビールで始め、奥播磨の冷酒へ。

 青豌豆のすり流し、生雲丹


 前菜/巻寿司・はじかみ、川津海老唐揚・木ノ芽、蕗煮物


 造り よこわ、はりいか(墨いか)、割り醤油、納豆醤油

 一緒盛りで タイラギ。
 直哉さん、ビオワインにも詳しい。だんだん親爺さんに似てきたね。
 平日の昼なのに、ほぼ満席。


 煮物椀 伝助穴子、筍、こごみ、桜麩、木ノ芽
 でんすけは明石前で獲れる大きなもの。

 ハモに較べて、つぶらな瞳で、優しい愛嬌者の顔。
 骨切り風に包丁を入れて、葛でたたき、さっと揚げてある。


 白和え かたくりの花、こごみ、川津えび


 八寸盛り イベリコのロースト(鴨ロース仕立て、オランダ豆、玉ネギ、粒辛子)、帆立雲丹焼き、稚鮎南蛮漬、筍田楽、グリーンアスパラ
焼き、ほうずきトマト


桜海老ご飯、味噌汁。香の物


 ここには3種類の意匠のコースターがある。ポンテヴェッキオ山根大 助、菊乃井村田吉弘、父で師匠の上野修三の筆による。


桜アイス、苺、金柑


カウンターは、こんなブーメラン型。
  
昼のおきまりは、お値打ち、5千円のコース。ごちそうさまでした。

   玄斎  神戸市中央区中山手通7-5-15 

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老舗蕎麦の味

2007-04-21 21:20:14 | 

聖護院を西へ歩き、静かな路地にある『河道屋養老』。この路地を歩けばどこからか肉桂の匂いが漂う。八ツ橋の工場があるのだ。時折自転車の主婦が通ったりする、そんな閑静な通りに門を構えている。
江戸時代から続く晦庵河道屋の暖簾分けとして、昭和の初めの開店。まず格として申し分なし。

玄関先は掃き清められ、料亭然としている。こういう場所でごく普通に蕎麦を食べられるのは嬉しいところだ。
履物を脱いで、入れ込みの座敷に通される。

ここには養老鍋というのがあって、本家の芳香炉を引き継いだ鍋がある。だがランチタイム。一人で鍋つついてる場合ではない。
まだ少し早かったと見え、空いているので床柱を背負う席に。侍の気分になる。苦しゅうない。ざると花巻、それにお銚子を一本所望す。

庭が美しい。こういう贅沢な道具立ては、なかなか他ではお目にかかれない。これだから京都はよそ者の心をつかむのだ。
待つことしばし、ざると銚子が運ばれてくる。

レレッ…これ完璧に機械打ちではないか。それに粉山葵かぇ。まぁいいか。海苔は邪魔なのでまとめて先に食う。蕎麦の香りはするのかな…ハハ、しねぇなぁ…頑固だね、また。こんなデパートの大食堂みたいな蕎麦久しぶりだ。蕎麦打ってるのはこの数軒先の作業場。旨そうな気配はあったのだがな。つゆは悪くないよ、つゆは。

きょうび自家製粉手打ちが主流のような蕎麦の世界で、頑なに機械打ちの蕎麦を守るってのはどういう料簡してんだろうね。酒もこだわりなどなさそうだな、こりゃ。
その気になれば贅沢な手打ち蕎麦屋に切り替えることなど簡単なことだろうに、一向にそんな意見も出ないとしたら、何なんだい、ここの経営者もここへ来る客も。
まぁいいや、花巻に賭けよう。

来たよ、来ました、花巻が!
焼き海苔がどっちゃりと乗って、その上にどれだけ乗せるのかっていうほどの山葵!粉だからって、こんなに乗せることはないだろう。ほどってものがある。

ゲンナリしてピントまでボケてしまったぜよ。よって小さく載っける。
この蕎麦は炙り立ての海苔の風味と、それを持ち上げるおろし立ての山葵がポイントなんだから、さすがに山葵をどけました。取り立てて薫り高い海苔でもなし、蕎麦はさっきと同様の機械打ちだし。逃げ出したい気分になった。
常連だったという勝新太郎よ、アンタ、何食ってたんだい・・・

出て、東山四条まで来て、傘忘れたことに気付いた。ついてねぇ。
野暮用を済ませて、傘を取りに行った頃には薄暮。
ぼんやりと玄関先に灯りがついてやがんだ。ほんとにいい佇まいなんだがな。泣いてますぜぇ、お道具が。

コメント (2)
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鬼太郎の卵!

2007-04-21 15:54:30 | Weblog

「ゲゲゲの鬼太郎」は元々、「墓場の鬼太郎」という名前で連載が始まった。これが鬼太郎が生れ落ちる前の写真だッ!世の中の悪意を全て孕んだが如き面構え。ギョロリと見据えた目にただならぬ妖気と覇気を見ることができる。行くのぢゃ!鬼太郎!!


と、いうのは真っ赤なウソで、
我が右手首のMRIによる断面図なのである。
以前、手術した場所を半年ぶりに検査しに。



この巨大なドーナツがMRIの機械。フィリップスはコーヒーメーカーかなんか作ってると思ったら、こんなものまで作っているとは。ストリップの張り出しのような部分に横になり、動かぬように括られて、このドーナツの中に吸い込まれてゆく。耳にはガ~ンガ~ンガ~ンという工事現場のくい打ちのような音。閉所恐怖症の桂Z師匠は「やめてくれぇ」と逃げ出したそうな。その恐怖心も判らぬではない。

これを京大近くの吉川病院で撮って、6千なんぼ払って、京大整形の医師に診てもらう。

担当医はDr.戸口田淳也氏。無精ヒゲの美術の先生タイプの名医。センセイさまぁ~命預けますゥ! 結果は・・・異常なし。ホッ

よし!安心したら途端に腹が減ってきた。昼飯だ、昼飯だ!
ここは聖護院。八ツ橋?おたべで腹が膨れるか!ここらに有名な蕎麦屋があったはずだ・・・


佇まいはいい。昼間っから一杯やりたくなってくる。
だが、こいつがロクでもない蕎麦を食わせるのだから、腹が立つのである。 ~つづくのだ!

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