マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

ぶとり会 大阪場所 続編

2006-12-15 15:11:05 | 

新今宮・今宮・芦原橋あたり、なかなかスポットが当たらぬが、丹念に探せば旨い店はきっとあるはず。と、いつぞや歩いて見つけたのが、こちらの店。知らないと素通りしてしまうこと間違いなし。僕は「かす丼」にぴんと来た。それ以来のつきあい。


煮凍り2種。左がスジのこごり。女将がフランス料理へ行き、前菜でうやうやしく出てきたテリーヌをひと目見て「これ煮凍りやん!」と喝破したように、フロマージュ・ト・テットなど豚の頭肉の煮こごりに相違ない。
同じく牛頬肉の赤ワイン煮などツラミやしな。言い方ひとつでウチらのお惣菜やんというのは解かりやすい。右はハモのこごり。おかずにゃならん、一杯のアテや。
         
女将がさいぼしを自慢するので、どうせ信州や熊本土産の桜ぼし(馬のホースジャーキーみたいな)みたいな物を想像していたら、見事に裏切られた。サシの入った馬肉を桜のチップで燻製にした、まるで本格的なコーンビーフのごときもの。生姜醤油で食うが旨いし柔らかい。こりゃウイスキーだ、と慌てて切り替えた。
         
卵焼きの中に甘辛く煮た牛肉が巻き込まれ、なお上に牛肉が乗っているというこれも味が濃い。だが旨い。
         
これが今夜の主役「脂かすのはりはり鍋」。小腸の脂を絞ったもので、その絞った脂はヘットや石鹸の原料となる。絞った後は油分はもちろんありながら香ばしい。ハリハリのだしはアッサリしたものもあるがここのはすき焼き風あまからダレ。少々水菜が入っても薄まらない。途中合流した北新地の料亭息子が黙って「生卵2個」を発注。こいつをすき焼き風に食いだしたからたまらない。全員、「ボクも卵!」
         
生卵2個ずつたのむ新地の偉丈夫、いか里大人。「オレは幼少の頃からの肥満児やねん、キミらみたいなぽっと出のデブとはちがう」という。
彼一人で生卵5個が流し込まれた。
          
これも気になり発注した、カツライス。カツの上からハヤシライス風のブラウンソースがかかる。一口ずつ食ったがいける。
         
水菜は4,5束食ってしまった。仕上げはうどん。あっという間に胃の腑におさまってしまった。
        
もったいないので、最後はまたも卵発注し、たまごでとじ、各自もらった
白ご飯の上にかけて、ミニ玉子丼にして食う。どれだけ旨いか。
        
ああ、ごっそ~さんでした。さすがに動けまへん。
昨日や今日できた脂かす屋とはかすに対する理解がちがう気がする。どんと地に足つけた店。まだまだ知らぬ美味は潜んでいる。「新なに和」ご贔屓に。


第3回ぶとり会 大阪場所

2006-12-15 02:50:42 | 


待ち合わせ場所になった、新梅田食道街の「ニッカバー北海」。足元は客が捨てる南京豆の皮でふわっと温かい。
ぶとり会は体脂肪の高い中年男が集まり、色気抜き、食い気だけで勝負する紳士協定に基づく会である。
なに、ただただ手から口へ、ムシャムシャ食い散らかし、 酒で流し込む、鯨飲馬食の会なのだ。

今回は大阪場所。お歴々を迎え気合が入る。粗相があっては
生き恥を晒すことになる。
角山隊長、ロッケン師匠、おっちゃん巨匠、ひ~さん総長の
カルテットに加え、今回は特別会員・本P旦那を迎え、クインテットとなって 冷たい雨の中、いざ出陣。

まずはツカイに、ミナミ島之内にある中国東北部の延辺料理店
「故郷羊肉串店」を用意してみた。中国系朝鮮族 、韓国人などが集まる店。

看板料理、羊肉の串焼き。北京などもそうだが北方は羊肉食が盛んである。店員の兄さんが手際よく焼いてくれる。タレに漬け込んであり、食べる時にクミンやチリ系のミックススパイスを付ける。まったく臭みがない。羊肉の筋の方は少し硬く、クセが少々あった。@¥150

皮蛋豆腐 ピータンが豆腐にグチャグチャにまぶしこまれている。味は塩味でいける。ピータンの風味が生きる。

春雨炒め。フェトチーネ風の平麺。上品な印象さえある。

薄い干豆腐に味噌を塗り、胡瓜、ネギ、香菜を包む…サラダ感覚。

兄さん(もちろん現地の方)に教えてもらったのだが、焼きあがった羊の串焼きをこうして巻くと、滅法旨い。
何かを巻いて食べるっていう文化は何処が発祥なのかな。韓国にも多いが。
ビール、紹興酒などを飲む。ここで時間切れ。次の店へとコマを進めねばならない。
車を拾って、いざ、芦原橋へ! ~つづく