新梅田食道街を酒仙師匠と。この師匠、無論いい酒は熟知しているが、TPOに合わせて「いかようにも飲んでみせましょう…」という名匠。純米吟醸の無濾過のと一切言わない。ただ、むしゃむしゃぐいぐい。邪気も裸足で逃げてゆく。
遠出した後だったので、手近なところでと、新梅田食道街。「山守屋」は北新地の老舗洋食店の次男だか三男の店。入るのは初めて。
カウンターに座り、いつものようにビールでノドの通りをよくして始める。
けふのおすすめ、から小鉢物を4品もらう。お大尽だ。章魚とわけぎの
酢味噌、肉じゃがなどで麦酒。悪かない。
(おっと、呑みに行く時間が来てしまった。続きはのちほど…)ってわけで中断したら、年が変わってしまった。新年に年の瀬の記事を書いている場合ではないのであるが、ひとまずケリをつけねばいけない。
明太子だし巻き。玉子の中に卵。ああ、俺たちゃ玉子好き。
めざし。こういふもので熱燗やるのもだんだんよくなってきた。
若いと、しけてやがんなぁ…という間違った見方をしてしまう。
やっぱしポテサラ。マスタードも効かせてあるのが嬉しい。ポテサラのことを語らせるとうるさいヨ。今までのフェイバリットをあげるなら、世田谷・祖師ヶ谷大蔵の「兵六」のポテサラ。ポテトと玉ねぎのみ。何度も真似してみたが、ああはいかない。新梅田のベルのポテサラも好きだ。
ここを出て、ちょっと「松葉」で串カツをつまむ。ご存知、大阪駅前階段脇の暖簾立ち食いダークダックスの「松葉」の本店。あの景色と立ちこめるラードの匂いはほんのガキの頃から覚えている。
ちょいと二、三本つまんでパッと出る。これが正しい串カツ道なりき。
長時間ねばるのは邪道だらう。そんな店ぢゃない。
最後は行きつけの(といっても、店の人間と親しく話すほどの常連ではない)「ベル」でオーシャンウイスキーを。ここ新梅田食道街で50年続く店。女将のごく普通のもてなしがいい。梅田にあって近所で飲んでる感じがする。ここでちょいとやって、酒仙大人と店先で右と左に別れる。
大阪駅北ヤードの開発と共に、この新梅田食道街もこの先どうなることか分からない。JR大阪駅と阪急梅田駅の間にへばりつくようにあるこの一角・・・大事に飲み歩きたい。